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2017.02.21

nagamori chika「織りと装い」展 2.22-3.7

index

nagamori chikaによる手織りの布は糸を選び染めることからはじめ、
色の組み合わせを大切にされています。

丁寧な仕事からなる美しい模様。
ハンカチには少々贅沢かもしれない、その贅沢さがたまらなく愛おしく感じます。
ぜひ、その一本一本の糸の行方を目でおい、触れてほしいです。

今回のフェアでは、ハンカチと組み合わせて装いをお楽しみいただける
nagamori chikaのバッグやポーチ、蝶ネクタイなどの
オリジナル小物を中心に販売をさせていただきます。

一点物のハンカチも数多く入荷しておりますので、
この機会にとっておきのものを探しにぜひいらしてください。

□swimmie銀座店
2.22 wed. – 3.7 tue.

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1

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■nagamori chika
織作家。東京生まれ。
多摩美術大学 テキスタイルデザイン専攻卒。
手織りの布を用いて鞄を中心とした布小物を制作。
布は糸を選び染めるところからはじめ、色の組み合わせを大切にしている。
大きさ・形にあわせ必要分だけを織りあげるためほぼ一点もの。

2017.02.06

2月展開予定

2月展開予定です。

12.1(木)- 仙台藤崎 本館1F 婦人雑貨

1.3(火)-2.14(火) カタカナ・自由が丘店

1.26(木)-2.19(日) PASS THE BATON・表参道

2.15(水)-3.14(火) 東急ハンズ インテリアコーナー
京都店2F・梅田店12F・心斎橋店4F
三宮店4C・ピオレ姫路店5F・あべのキューズモール店B1F

///

2.27(月)は東急プラザ銀座が休館のため、swimmie銀座店もお休みとなります。

2017.02.03

私の好きなハンカチ episode-20

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

20人目はswimmieでハンカチを作らせていただいている西山景子さんです。
西山さんは現在、ロンドン在住6年目。
テキスタイル/ファッションデザイナーとして活動をされていらっしゃいます。
日本にご帰国中のお忙しい中、インタビューさせていただき、
普段なかなかお伺いできない興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。

毎回インタビューをさせていただくと、
その方のいろいろな面を垣間みることができて
それがとても魅力的でどんどんファンになってしまいます。
作品をつくる人が魅力的だからこそなんですよね。

ハンカチを通してのインタビューですが、
みなさまにも少しでもお伝えできるとうれしいです。

a-1

—お持ちいただいたハンカチはどんなハンカチですか?
小学生くらいから使っていたハンカチです。
お弁当を持っていく機会が多かったので、
持ち物の一貫としてかわいいもの持っていきたいという
幼子心に母が応えてくれた物だと思います。
おもにお弁当包みとランチョンマットとして中高生くらいまで使っていました。

—GAPのものなんですね。ふわっとやわらかくて生地感もとてもいいですね。
GAPが日本に上陸したての頃に、子供服がかわいくて
手軽に購入できるということで結構見ていたんです。
母が百貨店に勤めていたこともあり、
子供ながらにいろいろな洋服に触れる機会が多かったんです。
「made in Italy」ってタグが付いてますね。GAPなのに 笑

b

—そうですね!アメリカかと思いきや…
これは特別なハンカチでしたね。
普段は小さなタオルハンカチを使っていました。

c

—今はどうですか?
日本に帰ってくると、タオル地が好きなのでそういうものを使っているのですが、
ロンドンにいると、ハンカチ使う機会がなくて持ち歩くことがないです。
気候的にも汗を掻くということはないですし…

—ロンドンの方はあまりハンカチを使われないのですか?
サラリーマン風の男性がハンカチで鼻をかんでいるイメージがありますね。
女性は…スカーフになってしまうかもですが、
バッグに結わえたりですとか、ファッション的な要素が多いですね。
どちらかというと男性の方がハンカチを使っているイメージがあります。
汗を掻くようなスポーツをするときはタオルを使いますし。
日本に戻ってくると、女性がハンカチを使っているのを見ることが多いので
そういうしなやかで上品なところを、日本人として忘れたくないなと思います。

—そうですね。今は日本でもお手洗いにドライヤーやペーパーがあったり、
レストランではナプキンがある場所が多いので、困らないですよね。
たしかにそういう細やかなところが日本人的な美しさを感じますよね。

—ちなみにハンカチは何枚お持ちですか?
数えたことはないのですが、たぶん10枚くらいですかね。
小さいころはもっと持っていました。
小さい頃は毎日持っていた記憶があります。

こういう話をすると暗い子…みたいな感じがするのですが 笑
ひとりっ子だったので、小さい頃は人見知りをすることもあって、
お友達ももちろんいたのですが、
たまにおウチが恋しくなって、寂しくなったりすると
家庭の匂いがするハンカチをかいでおウチを思い出したりしていました。
ハンカチをもっていると安心するというようなうっすらとした記憶があります。

—swimmie銀座店のオープニングの際に西山さんのご両親に
ご来店いただきましたが、
おふたりともとてもおしゃれで素敵なご両親でした。
その際、西山さんのハンカチをご購入いただいたのですが、
お使いいただいていらっしゃいますか?

たぶんおめかしをして行ってくれたんですね 笑
ハンカチは使ってくれていると思います。
実家にはハンカチボックスがあって、
私と母はわりとタオル地のものが好きで共用しているのですが、
父は私たちとは別にかごバッグにメンズ用のハンカチを入れて、
その日の気分や洋服に合わせて選んでいるようです。

—やっぱりおしゃれですね!
西山さんは東京出身で都会っ子ですよね。
田舎育ちの私には想像がつかないのですが、どんな環境で育たれたんですか?
両親とも絵が好きで、どこかでかけるというと
美術館に連れていってもらうことが多かったです。
私が生まれる前に亡くなった祖父が画家だったのですが、
幼い頃に私の面倒を見てくれていた祖母や叔母からは
「あなたは画家になれるかもね」と褒められるのがうれしかったのもあって
不思議と絵を描く習慣がつきましたね。
自分は絵描きになると小さい頃はみんなに言っていたんです。

—そうなのですね!
そこからどんな風にファッションにも興味をもたれたのですか?

今でも覚えているんですが、
小学2年生のときに将来の夢を書く機会があって
そのときに友人に「絵描きさんは食べていけないよ」って
言われたんです 笑
それで、んんーと悩んで…
その時にクラスメイトで飛び抜けて周りの子とは違う
とてもおしゃれな子がいたんです。
輸入物の原色系のものとかも着ていて。
それと、小学生向けの雑誌のファッションページに
篠山紀信さんが撮影した写真が掲載されていたのをみて、
そういうことにどんどん影響されていくようになりました。
毎日学校に着ていく服を自分でコーディネートして行くようになって、
そうだ!デザイナーになろうって思ったんです。
今となっては、デザイナーも大変なのですが…笑

—小学生って結構現実的なところがありますよね…笑
でも、今実際に絵を描いてテキスタイルにして、
デザインをされていらっしゃって、

どちらの夢もかなっていらっしゃいますね!
どのようにファッションは学ばれたのですか?
女子美術大学のファッション造形科に進んだのですが、(今はない科だそうです)
そこでは染色、織りなどのテキスタイルから小物の制作までを一通り学び
アート寄りのコンセプト重視の作品をつくったりしていました。
どうしてその服をつくったのかということをとても求められました。
その中で図書館に通いつめてコンセプトから作り上げた経験があって、
そういった意味を込めた服を作りたい、
もっと突き詰めたいという思いが膨らみました。
ロンドンの学校に決めたのは、
コンセプトを突き詰める教え方をする学校が多かったのと、
気づいたら女子美時代に作っていた作品が中世ヨーロッパで、
イギリスの文化に影響されたものが多かったこともありました。
日本は服を作り込む知識はすごく勉強できると思うのですが、
そういった実績を元にもうちょっとクリエイティヴな自分らしいアイディアを
服に落とし込むにはどうしたらいいかというようなことを
一年間学ばせていただきました。
そこで帰ってくる予定だったのですが、
どうしても自分の集大成のコレクションを達成して
ロンドンで働きたいと思いが強くなり、
お願いをして大学院に行かせて貰いました。
テキスタイルは独学で、ブランドにテキスタイルを含めることは
考えていなかったのですが、卒業制作で運良く、
ロンドンのファッションウィークに参加させていただき、
その時にテキスタイルを注目していただけて、今のカタチになりました。
まだまだ突き詰めなければと思っています。

—ブランドのコンセプトである「驚異の部屋」に行き着いたのは
どういう経緯なのですか?

大学院でコンセプトからすべてリサーチして、
ひとつのブランドのコレクションに突き詰める課題だったんですが、
その時にイギリスの風景庭園をテーマとして選び、
そこからいろいろ突き詰めていったときに
いろいろな国から輸入してきたものを集めて
保存する文化があることに気づかされました。
16,17世紀、特に大航海時代と呼ばれる時代に、
ヨーロッパを中心に探検家がいろいろな国の見たこともないものを発見し、
収集してきたものを小さな部屋に保存していたそうです。
その中には植物、絵画、民芸品、剥製、楽器
沢山の見た事もの無い物が収集されていたようです。
その中のひとつに植物もあり、植物や花々をイギリスの土地に植えなおし、
改良して、独自の庭園に仕上げたキューガーデンや
押花や種を標本にして何百冊と貯蔵している自然史博物館が今でも鑑賞できます。
専門家の人しか中に入ることができないところもあるのですが、
それでも自然史博物館の図書館には貴重な200年前の手描きの標本があって
とても刺激になりました。

世界中から集めて来た不可思議な物は実際にはオリジナルではなく、
研究過程を経て作り替えたもので、
自然物だけれども人工物で、美しさの中に奇妙さや、
皮肉めいたものを持っていることに魅力を感じました。
花ならば花、鳥ならば鳥、というイメージを作るのではなくて、
私なりに作り替えたものをテキスタイルで表現しよう思うようになりました。

—西山さんが人工物を作り上げて、驚異の部屋をつくるということなんですね!
具体的にはどのようにして作られているのですか?
まずは図鑑などの資料から、いろいろな部位を切り抜いてコラージュして
不思議な空想の図鑑みたいなものをつくるんです。
なので、ほんとに怖い感じのものがあったりもします。
そしてそのコラージュを自分で描きなおします。

—ハンカチを制作する際に、データで見せていただいたのですが、
本当に緻密で繊細で不思議で美しくて…どんどん引込まれていきました。
拡大をして、じっくり眺めたり…これはある意味、私の特権ですね。
こんなことをいってしまうのは元も子もないことなんですが、
布にプリントすると繊細がゆえにどうしても
表現できない部分がでてきてしまうのが悔しく感じてしまいました。
この凄さをみんなに見てほしいー!という気持ちです。
このような緻密で繊細な画風は昔からなんですか?
標本をみるようになってからですね。
かなりの時間を学生時代は費やしていましたね。
空想でもリアルに描きたいというところがあります。

—その空想の図鑑のものたちには名前が付いているんですか?
それも最終目標のひとつですね。
最初の頃につくった花とキノコには名前がついているのですが、
学名などを調べて適した名前をつけるのもかなり忍耐力のいる大変な作業で…

—名前が付いているものもあるんですね!
西山さんの空想図鑑にとてもとても興味があります。
いつか拝見させていただきたいです。

—ちなみに今日のお召し物は西山さんのデザインですか?
スカートは古着で、上は実は小学生の時に着ていたものなんです 笑
すごくおっきい小学生で今と身長が1cmくらいしか変わらなかったんです。
小学生のときは背が低い人が腰に手をあてるポーズがうらやましかったんですが、
中学生からどんどんみんなに背を越されていくのはショックでしたね 笑

—えーーー!笑
違うかなとは思ったのですが、花柄だったので一応聞いてみたのですが、
まさかのお答えでした。

—H TOKYO/swimmieを知ったきっかけは何ですか?
H TOKYOでハンカチをつくられている赤塚桂子さんに紹介していただきました。
赤塚さんとは私が大学生の時に友人が赤塚さんの事務所で
アルバイトをしていたことがきっかけで知り合いました。
それから時間が経ち、私がロンドンにいることもあり、
なかなかお会いする機会がなく、
SNS上で連絡をとったりしてはいたのですが、
ようやく久々にお会いしたときにH TOKYOのことを聞きました。

—ハンカチのデザインはどのように考えていただいたのですか?
最初はH TOKYOをご紹介いただいていたので、
「Equatorial Camouflage」は男性向けを意識して考えた柄です。
ダークなカラーでトーンをおとしているのと
その時トレンドだったカモフラージュっぽく仕上げました。

Equatorial Camoflauge

「herbarium garland」は花というテーマをいただいたので、
四角形をどう生かすかということを考えて
花畑にいるような雰囲気につくりたいなと思いました。
最終的なイメージはタイトルの通り花冠になりました。

herbarium garland

—今後はどんな展開をされていくのですか?
3月にはパリでのコレクションを控えています。
最終的にはライフスタイルも含めたブランドにしていきたいので、
カップとかクッションとかライフスタイルの小物系も挑戦したいと思っています。
小さくてもいいので商品を直接手にとっていただける
衣食住が体感できるようなお店も作れたらいいなと思います。
洋服にしろクッションにしろ集めていくと
ひとつの驚異の部屋の博物館になればいいなと思います。

—西山さんの「驚異の部屋」に興味津々です!
これからも楽しみにしています。
ありがとうございました!



西山景子
テキスタイルデザイナー/ファッションデザイナー
東京生まれ
2008年女子美術大学ファッション造形科卒業後、アシスタントデザイナーを経て、
2013年2月ロンドンファッションウイークにてコレクション発表。
同年ロンドンカレッジオブファッション ファッションテクノロジー科修士課程修了。
現在ロンドンと東京を拠点にKEIKO NISHIYAMAとしてブランドを立ち上げ、
キャビネットオブキュリオーシティ(驚異の部屋)をテーマにコレクションを発表、活動中。

2017.01.25

nagamori chika 「織りと装い」

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nagamori chikaによる手織りの布は糸を選び染めることからはじめ、
色の組み合わせを大切にされています。
丁寧な仕事からなる美しい模様。
ハンカチには少々贅沢かもしれない、その贅沢さがたまらなく愛おしく感じます。
ぜひ、その一本一本の糸の行方を目でおい、触れてほしいです。

 今回のフェアでは、ハンカチと組み合わせてお使いいただける
nagamori chikaのオリジナル小物を中心に、
H TOKYO京都店とswimmie銀座店 2ヶ所で展示販売をさせていただきます。

□H TOKYO 京都店
2.6(mon) – 19(sun)  11:00 – 19:00

—nagamori chika によるハンカチ生地を使った裂き織りコースターのW.S.—
2.7(tue)  13:00〜 所要時間:2時間ほど
参加費:¥3000+tax 定員:4名さま

参加ご希望の方はH TOKYO京都店へお電話かメールにて
事前にご予約をお願いいたします。
定員になり次第、締め切らせていただきます。

075-746-3580
store_kyoto@htokyo.com

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□swimmie 銀座店
2.22(wed) – 3.7(tue) 11:00 – 21:00

◯◯◯

nagamori chikaさん、YURI HIMUROさんが参加される
布好きにはたまらないイベント布博も開催されます。
氷室さんのブースではswimmieのハンカチもお手にとっていただけます。

布博in京都
2.4(sat) 11:00-17:00
2.5(sun) 10:00-16:00
京都市勧業館みやこめっせ
入場料:¥500

布博in東京
3.25(sat) 10:30-17:30
3.26(sun) 10:00-17:00
東京オーヴァル京王閣
入場料:¥500

2017.01.08

1月展開予定

1月展開予定です。

11.19(土)-1.9(月)  LT LOTTO AND TRES・福岡

12.1(木)- 仙台藤崎 本館1F 婦人雑貨

1.3(火)-2.14(火) カタカナ・自由が丘店

1.26(木)-2.19(日) PASS THE BATON・表参道

2017.01.03

僕の好きなハンカチ episode-19

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

今回は5年ほど前からH TOKYO、swimmieのハンカチを置いていただいている
島根・出雲の眼鏡店「シマネヤ」の飯島健太さんです。
飯島さんは本当に丁寧にハンカチを勉強して販売してくださり、
とてもとてもありがたい存在です。
そんな飯島さんご自身の歴史や好きなハンカチのこと、
「シマネヤ」のお店の歴史なども伺いました。

a

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、オススメのポイントは何ですか?
うちで一番出ているのでもいいですか?
それはもちろん「izumonesia」シリーズです。

b

—「izumonesia」シリーズの中ですと何が一番人気ですか?
一番は「saniwasimenawa」で次は「ryunohige」です。
これがダントツ人気です。
izumoneshia以外だと朝倉さんのシリーズですね。
個人的に好きなのは、最近リネンが気に入っています。
今年からリネンの良さが分かる大人になりました。

—リネンを好きになるきっかけはありますか?
カミさんが「リネン最高!」って使っていて
使ってみたら濡れていてポケットに入れてもすぐ乾きますし、
使い勝手が本当によかったです。

c

—今日はご自身がお使いのハンカチもたくさんお持ちいただいて
ありがとうございます!
はい。これはうちのお店で取り扱う前に
オンラインショップで初めて買ったものです。

d
※上が新品のハンカチ。下が飯島さんが使い込んでくださったハンカチ。

—ハンカチにアイロンがきちんとかかっていますね!
アイロンは必ずかけますよ。
「洗濯王子のアイロン術」っていう本を買いましたから。
シャツもかけますよ。

e

—さすが眼鏡屋さん眼鏡柄も多いですね。
眼鏡柄は鉄板です。
このハンカチは眼鏡マニア受けがいいですね。
本当にヨーロッパにありそうなデザインがたくさんのっているんですよ。
だから同業者で眼鏡柄のハンカチが出たら
買っていく人がいるんですが「これすごいですね」って言ってました。
その人はヨーロッパの眼鏡を結構多く扱っている人なので。
でも自分の分は1枚確保したいのでお客さんに出す前に買ってしまっています 笑

—眼鏡ハンカチの中で一番気に入っているのは
このマニアックな眼鏡ハンカチですか?
そうですね。
特に眼鏡業界の人に会ったりするときはこれを持って行きますね。

f—わたしたちも飯島さんの眼鏡ハンカチを見て
こんなにいろいろ作っていたんだなと実感しました。
お店に買い付けに伺って「見つけた!」と思っても
もう数枚しかないこともありますからね。

—それ以来眼鏡柄が入ったら飯島さん用にキープしてます。
ありがとうございます。

—今日のハンカチはritokeiの船ハンカチですね。
これは飯島さんのハンカチコレクションの中では変わり種ですか?
これはね「フェリーおき」がのってるんですよ。島根のなので。
やっぱりなんとなく人に見せたくなるんです。
「ほらほら」って 笑

g

—見せたくなるんですね!
そうです。なので基本リネンとかは
そういう要素がないので柄物を多く使っていたんですが
最近は見せびらかすと言うよりは実用的な部分でハンカチを選んでいます。

—H TOKYOを知ったきっかけはなんでしょうか?
たまたま有田さん ※が出雲をイメージしたデザインハンカチを
リリースしたと言う話が新聞記事にのっていたんです。
「izumonesia」をそこで知ってじゃあ買ってみようかって
自分のとカミさんのと母親のと、3枚注文したんです。
それでかわいいけんうちでも販売できないかねって
メールさせてもらってそこからうちでもハンカチを置いています。
※有田昌史さん 以前のインタビュー記事はこちら

—もう長いお付き合いをしてくださっていますね。
確か平成23年だったと思います。

—5年くらいお付き合いいただいてありがたいです。
実際にお店にも行かせていただいて
こんなにハンカチがたくさんあるなんて!と感激しました。
異常ですよね 笑
最初は10種類くらいからスタートして
ストックもそんなに枚数はなかったんですけど。
遷宮の年が本当にすごくて一番多い時はひと月に150~180枚は売れてましたね。

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※H TOKYOとswimmieも展開してくださっています。

—うちの入りたてのスタッフよりもハンカチのことや作家さんのことも
すごく勉強してくださって感謝しています。
いえいえ。でも生地も奥深すぎて今は少し諦めていますけど。

—それにシマネヤさんが定期的に出している新聞にもよく載せていただいて。
毎回確実に載せています。

—ハンカチを使う時のこだわりはありますか?
アイロンはほぼ必ずかけます。
カミさんはアイロンせずに持って出かけますけど。
僕はアイロンかけたい派なので。

—アイロンは昔から好きなんですか?
どうでしょうねえ…
でもかけなきゃいけないシャツとかはかけてましたね。
だけん、あんまり苦ではないんですよ。
まあピシッとしていた方が気持ちいいですから。

i

—今日来ていらっしゃるシャツもすごく綺麗ですね!
ありがとうございます。
これもアイロンはあてています。

—アイロン上手ですね。
男の人の方が細かいんですよ。
多分そういうことは向いているんだと思います。
アイロンをかける時のこだわりはないんですが
いつも同じ面が出るとそこだけが色褪せてしまうので
できるだけ違う面が出るように心がけています。
今日はここに持ってくるかと思って
タグが1枚めくったここにくるH TOKYOのスタンダードスタイルで
アイロンをあててきましたがいつもは変えるようにしています。
神経質ですよね 笑

—好きなハンカチの使い方はありますか?
いや、ただポケットに入れることですかね 笑

—その日のハンカチはどんな風に選びますか?
普通はそんなにこだわらないです。
眼鏡の展示会や商談に行く時は必ず眼鏡柄を持つようにしています。
歩き回って汗をかいた時に眼鏡のハンカチを出すと話も広がりますし。

—ハンカチは昔から持っていらっしゃいますか?
いやーもらいもんばっかりでしたね。
無頓着には持っていました。
まともに初めて持ったのは就職活動の時くらいでしたね。
スーツ着たのがその時初めてでしたから。
それまでは「男の子がハンカチなんか持って…」って 笑

—小さい頃に持っていた記憶はありますか?
ありますよ。
それこそハンカチちり紙は持つようにと学校から言われていましたから。
持っていなければならないものの持ち物検査もあったかもしれませんね。

—そのハンカチの柄は覚えていますか?
白しかなかったと思います。
みんな白じゃなかったですかね。
40年前に柄のハンカチなんてなかったと思いますけど。
周り見てもみんな白だった記憶があります。

—就職活動をする際に持ったハンカチはご自身で買いに行ったのですか?
いえ。その時の彼女が買ってくれたんですよ。
「これを持ちなさい」と何枚か。

—素敵な彼女ですね!
はい。おしゃれさんでしたね。
今思うと就職活動にしては結構カジュアルなハンカチをくれました。
でもハンカチには別れに意味があるって聞いたことがあるんですが
それは実際にあるんですか?

—そうですね。
涙を連想させたり日本では「手巾(てぎれ)」と言うこともあり
あまりプレゼントには向かないと言われることもあります。
うちのカミさんのおばあちゃんは
人にハンカチあげる時には「10円ちょうだい!」って
言ってからあげてたらしいです。
カミさんにハンカチをあげる際も
「ハンカチあげるから10円ちょうだい」って言ってたそうです。
そうじゃないとお別れになっちゃうから
買ったことにしたら別れにならんって
おばあちゃんが言いよったとカミさんが言ってました。
おばあちゃんは若い時に上海におられたそうなので
もしかして中国の伝統なのかなって思ったんです。
なのでうちではカミさんにハンカチをあげると
「はい」って10円をくれるんですよ。
それはカミさん家だけなのかなーって思っていました。

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※奥様の佐保子さん。「10円の話はおばあちゃんのオリジナルかも。ちょっと変わった人なので」とのことで出典は不明とのこと。

—それは素敵なお話ですね!
ちなみに飯島さんはずっと眼鏡屋さんなんですか?
いや、はじめは家具のメーカーに勤めていました。
基本は営業でした。
商社だったので一般家庭の家具というよりは
ホテルとかのベットや造作家具や椅子などを売っていましたね。

—そうだったんですね。学校で家具を学んでいらしたんですか?
いやいや。僕は英文学科だったので。
何も就職には役立たなかったです 笑
でも目に見えてわかるものがよかったんですよね。
例えば製鉄会社だと自分の目の前で製品になる
と言うのとは少し違うじゃないですか?
それにはあまりピンとこなくて家具屋にしたんです。
まあ・・激務でした。
時代的にもバブルが弾けて、ガクンと落ちて
リストラの嵐でしたし正直地獄でした。

—それは大変でしたね…。
その時はスーツを着ていらしてハンカチは持っていましたか?
一応持っていましたね。
やっぱりもらい物が多かったですけど
どんなハンカチだったかは思い出せないくらいです。
でも何かブランドの名前が入っているようなものです。

—家具屋さんの後はご実家の眼鏡屋さんを継がれたんですか?
いや家具屋に1年ほど勤めて、会社が福岡だったので
その後福岡の眼鏡屋に中途入社しました。

—眼鏡屋さんにお勤めになったのはやはりご実家の影響ですか?
そうですね。家が眼鏡屋だったので。
その頃はまだ父親も生きていましたし
結局田舎に帰ってもしょうがないなあと思って
福岡のチェーン店の眼鏡屋に2年ほどいました。
その後東京の眼鏡屋に勤めながら眼鏡の学校に行っていました。

—学校にも行かれていたんですね。
そうなんです。眼鏡について学ぶ専門学校が
あったのでそこに行っていました。
そこで目の中の仕組みやレンズのことなどを学びました。
後は基本的な数学や物理、光学などですね。

k

—東京はどのあたりで働いていらしたんですか?
江東区にある砂町銀座商店街と言うところです。
いろんな人がいるざっくばらんな街で
飯を食う暇もないくらい忙しいお店でした。
ハンパない売れ方でしたね。
ここで本当にいろんな経験をさせてもらいました。
2年くらいここにいました。

—ちなみにその間もハンカチは持たれていましたか?
そうですね。基本的にスーツでしたので
持っていないわけはないと思うのですが。
ちょっと記憶はないです。

—その後島根に戻られたんですよね?
きっかけはなんだったんですか?
父親が倒れたからです。その時はもう継ぐつもりで帰りました。

l

—シマネヤさんの歴史を伺ってもいいですか?
はい。祖父の代で始めました。
創業は東京の早稲田の弦巻町で1940年代始めくらいでした。
時計・眼鏡屋としてスタートしました。
その後戦争があって島根にUターンした形です。
もともと島根の出身だったのでお店の名前を「シマネヤ」にしていたんです。

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※シマネヤさんは出雲大社のすぐ近くにあります。

—そこからは今と同じ場所でやってらっしゃるんですか?
そうですね。ちょっとだけ別の場所もありましたが
今の場所になってからは70年数年ですね。
父親が店を継いだので僕で3代目です。
僕が継いだのは20年ほど前です。

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m-2
※シマネヤさんのウィンドウにはたくさんのハンカチが飾られています。

—シマネヤさんを継がれてからはハンカチを持っていましたか?
いや…持っていないかもしれんです!

—そうなんですね 笑 では有田さんの記事を見てまた
ハンカチに興味が湧いてくださったんですね。
そうですね。そこからは必ず持っていますよ。

—H TOKYOのハンカチを持ってくださって何か印象は変わりましたか?
ハンカチを持つだけで楽しいって思うようになりました。
すっごく個人的なものじゃないですか?
自分だけがテンションあがるけん
身勝手に楽しめますしいいなと思いましたね。

—以前デザイナーの赤塚桂子※さんにインタビューさせてもらった際に
飯島さんがおっしゃったようにハンカチは個人的なものなので
そのハンカチを借りた時にきゅんとしたと言うお話がありました。
※赤塚桂子さん 以前のインタビュー記事はこちら
そうですか!それは2枚持ち歩かないといけないですね。
ライブとかで泣いている女の子がいたらすっと出したいですね。
じゃあ今度お客様で男の子がきたら教えておきます。

—ハンカチは何枚くらいお持ちですか?
カミさんは3週間ぶんくらいはあると思うので20枚くらいですかね。
自分はそれよりちょっと少ないくらいです。
二人合わせると40枚〜50枚くらいかな。
ハンカチは兼用ではなく引き出しも別です。
カミさんはリネンだけでも1週間分くらいありそうです。
入荷したリネンの中で「これはいい?」って
先に買うこともあります。

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—奥さまもハンカチを毎日お使いなんですね。
そうですね。
カミさんは1日2枚とか持っているんじゃないですかね。
H TOKYOに出会うまではタオルハンカチ
ばかりでしたけど、今は見たことないです。

—飯島さんのハンカチコレクションの中でH TOKYOは多いですか?
ほとんどですよ。
5,6枚他のがあるかもしれませんけど、それは使わないゾーンですから。
ここ数年H TOKYO以外のは使ってないです。
でも使わないハンカチもなんか捨てられないんですよね…。

—ちなみにその使わないハンカチの中に
昔の彼女からもらったものはありますか?
いや実は今回探したんですよ 笑
でもなかったです。25年前ですからね。

—お母様もハンカチはお使いになられますか?
使ってますよ。ガーゼがほとんどだと思います。
買っているんですけど、自分のか誰かにあげるのか分からないです。
すぐ人にあげちゃうんで。

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※飯島さんのお母さま。シマネヤさんでは宝石を担当されています。
丁寧におもてなしをしてくださり、接客の勉強にもなりました。

—お父様も持っていらっしゃいましたか?
持っていたと思います。
なんとなく記憶に残っています。
たぶん出かける時はハンカチって言っていたように思います。

—飯島さんにはライブを開催したり音楽という側面も
あると思うのですがそれは昔からですか?
ライブなどの企画を始めたのは島根に戻ってからで16年ほど前からですね。
当時はあんまりライブハウスもなくて、
アーティストを呼んだらきてくれたのでそこからは定期的に開催しています。
初めての企画はヒートウェイヴと言うバンドの山口洋さんでした。
交通費と泊まり代だけは出してくれと言う
「歌の宅配便」という企画をやっていらして
高校の時から好きだったのでお声がけしました。
大学の時も大学祭の実行委員をやったり、自分でもバンドをやっていたので
なんとなく企画もすんなりできたんですよね。

—わたしたちも以前見せていただいた旧大社駅での
ライブは最高でした!
ありがとうございます。旧大社駅でのライヴをやり始めたのが10年前くらいで
その時に屋号を「大社レコード」にしたんです。
それからはコンスタントに開催しています。年に3本か4本くらいですかね。
ちょっとしんどいです 笑

昨年出演したいただいた寺尾紗穂さんはswimmieでハンカチを作っている
松井一平さんと一緒にライヴをやられたり、
ツアーグッズの絵も松井一平さんが描かれていたりして、
あ、こんなところで自分の仕事ともつながってるというのがわかって
面白いなと思いました。
まあ、ライブのことくらい眼鏡屋頑張らないとと思っていますけどね 笑
※松井一平さん 以前のインタビュー記事はこちら

o

—ハンカチにまつわる思い出はありますか?
去年イースタンユースの吉野さんのライブのあと
グレイの眼鏡柄のハンカチをなくして
打ち上げ会場で大騒ぎしていたら
その時のスタッフの子が見つけてくれて嬉しかったですね。
やっぱり眼鏡柄はちゃんと戻ってくるんだと 笑

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※シマネヤ看板娘のむぎちゃん。お客様にも大変愛されていました。

—ありがとうございました。
これからもぜひ長いお付き合いをしていただけたら嬉しいです。
島根にお出かけの際はぜひシマネヤさんにお立ち寄りください。

【取材のおまけ】
今回シマネヤさんにお邪魔して
美味しいごはんもご一緒させていただきました。
地域とのつながりや、人の暖かさを感じ
改めてお店とは?ということを考えました。
とても素敵なみなさんに出会えた旅になりました。
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※飯島ご夫妻とフレンチレストラン、トロントセットの野口ご夫妻。



飯島健太
1969年生まれ。シマネヤ店主。
眼鏡と犬とロックを愛するアラフィフ。
座右の銘は「Punk is attitude, not style.」

シマネヤ
www.shimaneyamegane.com
https://www.facebook.com/shimaneya/

2017.01.01

謹賀新年

omochi

 

昨年は格別 のご愛顧を賜り、厚くお礼を申し上げます。
3/31にswimmie銀座店がオープンし、早9ヶ月。
おかげさまでたくさんのハンカチを作らせていただき、
たくさんの方々とハンカチを通して繋がることができました。

本年もスタッフ一同、
みなさまにご満足いただけるよう心がける所存でございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさまのご健康とご多幸をを心よりお祈り申し上げます。

本日、1月1日はswimmie銀座店はお休みをいただき、
明日2日よりみなさまのご来店を心よりお待ちしております。

平成29年 元旦  swimmieスタッフ一同

2016.12.26

初売福袋2017

新しい年に、新しいハンカチを。

2017年の初売りも福袋を数量限定でご用意いたしました。
swimmie、3年目の福袋は酉年にちなみ、
鳥の巣をイメージした小さなバッグ。

2017bag-2

中身は…
・鳥にまつわる柄のクリエーターハンカチ
・鳥のワッペン付きハンカチ
・こよみチーフ2017
・たまご(中身はお楽しみ)
※ハンカチのカラー/柄は一例です

2017bag-1

ハンカチは3枚持つといい
一枚は手を拭いたり実用的に
また一枚は膝にかけたりレディの嗜みとして
そしてもう一枚は誰かに差し出すために

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小さなバッグはちょっとしたお出かけにも、
みかん、おむすび…など小さなお弁当を入れていただくのにも
ちょうどいいサイズ感ですよ。
柚子ならたくさん入りました。

2017bag-3

とてもフクフクなセットは3900円+taxです。
swimmie銀座店、H TOKYO丸の内店のみで初売1/2〜4まで販売いたします。
数量限定ですので、なくなり次第終了とさせていただきます。
ぜひお早めに。

そして、swimmie銀座店では1/2〜9まで、
5000円以上お買い上げの方に「福引き」をしていただきます。
ささやかですが、新年のお買い物を楽しんでいただければ幸いです。

2016.12.23

bird


a

イラストレーター・秋山花さんの「鳥たちの会話」ハンカチから
3羽の鳥が刺繍ワッペンになりました。

刺繍になった鳥たちは質感が変わり糸一本一本が羽のようです。
イラストとはまた別の表情を楽しんでいただけると思います。

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blue bird pink bird green bird
各500yen+tax

お好きなハンカチに店頭でアイロン圧着させていただきます。
*ワッペンだけの単品販売はしておりません

秋山さんの仕事場は、都会の真ん中にあるにも関わらずとても静かで、
絶えず会話をする鳥たちの声が引き立ち、響きわたっているそうです。

2016.12.13

follow me♡swimmie_note

s03

ハンカチにまつわるあれこれ…
swimmieのこと…
もっとお伝えしたく新たにインスタグラムをスタートしました。

swimmie_note
ハンカチができるまでの過程や、素材のこと、使い方…などご紹介していきます。

swimmie_ginza】のアカウントは引き続き
銀座店から店舗ならではの情報を発信をさせていただきます。

どちらもご覧いただければうれしいです。