2016.05.06
5月展開予定です。
12.26(土)–イノブン四条本店
4.19(火)-7.3(日)金沢21世紀美術館 ミュージアムショップ2
2.26(金)-6.5(日)21_21DESIGN SIGHT 「雑貨展」三宅瑠人ハンカチ
5.2(月)-5.14(土)FESTINA LENTE・神保町
5.16(月)-8.31(水)枚方T-SITE 4F マルシェ~毎日の暮らし市~・大阪 枚方
2016.05.03
一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。
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10人目は画家・松井一平さんです。
3月末にオープンをしたswimmie銀座店限定ハンカチなど、
swimmieで数々の魅力的なハンカチをつくってくださっています。
ハンカチがどんな風にうまれているのか制作の背景やハンカチ少年だった頃の話をお伺いしていきます。
—松井さんと初めてハンカチ制作の打ち合わせをさせていただいたときに、
「小さいころのおねだりはハンカチだったんです」とお伺いしたのが
ものすごく印象的で、運命だ、なんて感じたんです。
小学1-3年生くらいのときに意識的に集めていたんです。
デパートなんかに行くと、すぐハンカチ売場にいっていましたね。
親に買ってもらうもので、一番欲しいものがハンカチだったんです。
—わ!どうしてハンカチだったんですか?
きっかけも、どうしてかも覚えていなくて…
でもとにかくこだわっていたんですよね。
絵や柄が布に印刷されている様が好きだったのかもしれないです。
—どんなハンカチを集めていたのですか?
子供用ではなくて大人用のハンカチで、
柄はチェックが多かったような気もします。
チェックが大人っぽくてかっこいいと思っていたんだと思います。
似たようなチェックばかり集めてました。線の幅が違うだけとか。
水玉も好きでしたね。
—どんな使い方をしていたのですか?
手を拭くくらいでしたね。
実際に使うのは、一部のハンカチだけで…
あとは引き出しに入れて保管していました。
たまに出して来て並べて見て楽しむ、みたいな嗜み方です。
レア盤のレコードを聴くわけでもなく
何種類も集めている人と同じような感じですかね。
—持ち歩くときはポケットに入れていたのですか?
ポケットが膨らむのが小さいころからあまり好きじゃないんです。
カバンに入れて、使うときに出して、乾かしてからまたカバンに戻してました。
拭いた後に、じとっとしたハンカチをポケットやカバンに入れるのが
いやなんです…潔癖ということじゃなくて、
他のものに水分が浸透していくような感じがいやで…
いまだにそういうところは変わってないですね。
今もビニールの袋にいれてからカバンに入れたりします。
なので、カバンの中はいろいろなものを小分けにしがちで
ビニール袋が多いですね 笑
—そのハンカチコレクションは今もありますか?
タンス2段分くらいにまでに集まってしまって、
使わない状態が続いたので、処分するよと家族に言われたので
それならと絵を描くときのウエスにして全うしました。
あんなに小さいころにこだわっていたのに、
そのこだわりがいつの間にかなくなったんですよね。
—収集癖があったりするのですか?
集めてる意識はないんですが、
とくに価値があるわけじゃないものをなんとなくとっておいたら、
いつのまにかコレクションみたいになってしまうことが多いです。
新聞の切り抜きとか、小分けにつかってるレコード屋のビニール袋とか
気になった紙や布や封筒、空き箱とか…。
—小さいころにこだわっていたハンカチを
今はどのように感じたり考えたりしていますか?
小さいころに比べたらこだわりがなくなってしまって…
今はハンカチを忘れてしまっても、トイレにはエアタオルがあったりして、
ハンカチがなくてもわりといけてしまう時代になりましたよね。
それってアナログレコードみたいな感じがありますよね。
絶対ないとダメってことでもなくて、でもハンカチがあるとおもしろい。
エアタオルが発展したおかげで、
ハンカチは拭くだけのものじゃないっていう
新たな時代というか価値ができたのかもしれないですね。
そういう意味でおもしろいことができるんじゃないかって思います。
アナログの強さがある気がします。なんとなく。
—「なつのぜんぶ」ハンカチ以外はswimmieのハンカチ用に
描きおろしていただきましたが、どんなことを思いながらつくったのですか?
swimmieのコンセプトにあるようなハンカチの可能性をきいて、
平面だけがハンカチのおもしろさではなくて、
縛ったり、ねじったりしてみえてくる柄のおもしろさというのに
刺激されるものがあって、そういうハンカチのおもしろさがでるように、
全面に絵がひいてあって、
でてくる面がどこになってもおもしろく見えるようにつくっています。
ハンカチに限らず、ものをつくるときは、
こういうものが世の中にあったらなぁというものを
選び取ってつくっていくことが多いように思います…オブジェですとか。
確実に世の中のために必要か?といわれると、
そうでもないものが自分にとって大切で。
なかなか一言では言えませんが。普段からそのあたりのことを考えています。
今回も特にハンカチと意識しすぎないで、オブジェのような感覚で制作しました。
どんどんねじったりしてもらいたいです。
—swimmieではハンカチをつかったアレンジ方法もご提案しているのですが、
例えば1枚のハンカチを結んでつくるブレスレットや
2枚のハンカチを結んでつくるネックレスなど
結び具合によって見えてくる柄が変わるので、
毎回違った表情がみれるのも楽しさの一つだと思います。
そうですね、僕のハンカチを手にした人で、
その人なりにアレンジをして身につけたりしているのをみると
自分でもあたらしい発見があってハッとさせられます。
手を離れて、他人のオブジェになっていくのがうれしいです。
—銀座店限定のハンカチを依頼させていただいたとき、
松井さんのイメージする銀座を描いてくださいとお願いしましたが、
どんなイメージでしたか?
「銀座」というお題だったんですが、ひとまず「銀座」はおいておいて 笑
飛び込んで次の世界に入っていくというイメージがわいてきて、
それを頭の中で転がしているうちに、
プールのイメージみたいなものが浮かんできたんです。
プールの高い飛び込み台から飛び込むときに見える、瞬間の景色。
しっかり全部をみわたしている景色ではなく、
プールのまわりに生えている草なんかが一瞬にしてまぶたの裏にのこるような、
そんな一瞬の記憶のイメージです。
それで「飛び込み台」って英語でなんていうんだろうと気になって、
辞書で調べたら「springboard」で
「きっかけをあたえるもの、出発点」という意味だったんです。
銀座店のオープンにも合致するし、奇跡的にも偶然つながって、
もどってこれたという感じです 笑
—絵を描くときは、いつもそのような感じでイメージをするんですか?
そうですね、「ことば」を結構重要としていて、
頭の中で何日かぼーっと転がしたりして組み立てているんです。
「ことば」からイメージを受けることは結構おおくて、
でもあまり説明的になりすぎるのはあまり好きではないので、
感覚的なものの方を大事にしています。
感覚と思考したことが合致するポイントを、あまり触りすぎない程度に。
説明をしないでも、見ただけでなんか感じるようなものが好きです。
今回のようにお題があることは、ある意味興奮することですし、
刺激があるので化学反応がおきます。
お題がなかったら、たぶん描かなかった絵だと思います。
人と関わる上で、そこが創作のキッカケになることがありますし
とてもうれしいことです。
—ありがとうございました。
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松井一平
1975年愛知県出身、神奈川県在住。
作品形態を問わず制作している。
レコード・CDジャケットや書籍などの装画も手掛け、多くの個展も開く。
またTEASI、BREAKfAST、わすれろ草、LOCH NESSなどのメンバーとして
音楽活動もしている。
松井さんが手掛けたハンカチ///
白鳥 ISLAND なつのぜんぶ Springboard *swimmie銀座店限定
2016.04.26
ハンカチっていうと正方形を思い浮べるかと思います。
17世紀後半までは長方形や円形、楕円形…など、
さまざまなカタチのハンカチが存在していました。
貴族たちが刺繍やレースなどの豪華な飾りで贅を競うエチケットというよりは
アクセサリーの一つでもあったようです。
それを、「ハンカチは正方形」と決めたのは、
あのマリーアントワネットといわれています。
今でも正方形のハンカチが一般的ですが、
ハンカチ屋もたまには、ちがうカタチのハンカチをつくりたくなります。
畳むとトンガリ山のよう。
もちろん畳み方を工夫すれば四角にもなります。
四角ではないからこその遊びで、ハンカチとしてだけでなくいろいろと
使っていただけそうです。
生地はコットンリネンの使い込むほどにしっくりくる適度な張りのある素材で、
太めのボーダー(ストライプ)がなんともいい一枚です。
2016.04.25
5/8は母の日。
YURI HIMUROのFLOWERS/REDハンカチのデザインをもとに
小さなメッセージカードをご用意いたしました。
普段はずかしくて口に出せないことも、
「ありがとう」のたったひと言でも、
カードにしたためることでより伝わるはずです。
そんな「ありがとう」のお手伝いができたらとてもうれしいです。
swimmie、H TOKYO全店でお買い上げのお客様に無料でお渡ししております。
また、オンラインショップでお買い求めのお客様は備考欄に
「母の日メッセージカード希望」とお書き添えください。
***
一日に何回「ありがとう」って気持ちをあらわしているだろうか。
私の母は「ありがとう、って言葉が一番すき」っていってたな。
2016.04.24
かっちりしたハンカチも好きだけど、
汗ばむ季節にはタオルも持っていたい…と考える方は多いと思います。
リネンの糸を使用したワッフルのような凹凸のあるタオル素材に
人気のシジミ縫製で仕上げました。
タオルっていうとコットン素材が多いですが、
吸水性があり、速乾性のあるリネンはタオルにもってこいの素材。
はじめは少しごわつきがあるように感じるかもしれませんが、
使っていくうちにやわらかく馴染んでいきます。
ハンカチは3枚持つといい
一枚は手を拭いたり実用的に
また一枚は膝にかけたりレディの嗜みとして
そしてもう一枚は誰かに差し出すために
2016.04.22
FLOWERS/RED
芍薬、バラ、アネモネ、アマリリスなど、赤い花々を集めました。
ハンカチの端についているタグで吊るすと、生地が円錐形に丸まって、花束のように見えるデザインです。
おもわずワクワクしてしまう遊び心のあるテキスタイルが魅力のYURI HIMUROの新しいハンカチが登場です。
ポケットやカバンの中に、いつもお花を持ち歩いている気分にさせてくれます。
さっと広げたら、なんだかマジックができてしまいそう。
お洗濯のときに、洗濯バサミで吊るすだけでも生活に彩りを与えてくれそうです。
今年は5/8が母の日。
お母さんに感謝の気持ちを込めて、 生花はちょっと気恥ずかしいという方も…
枯れないハンカチの花はいかがでしょうか?
■YURI HIMURO 氷室友里
日本とフィンランドでテキスタイルを学び、国内外でデザイン、表現活動を行っている。現在は織の組織構造からデザインするオリジナルファブリックづくりに没頭中。
2016.04.21
2016.04.20
たて と よこ
布を織り上げる絶対条件
一本一本の糸の組み合わせでさまざまな表情があらわれてきます
たて と よこ
単純なようでとてつもなく奥深い
あなたは上に わたしは下へ
こんどは あなたは下に わたしは上へ
こんどはトントンと飛び越えてみようかな
なんて 糸たちの会話が聞こえてくるかもしれない
たて と よこ をより感じてもらえるように
それぞれの糸を少し抜いてフリンジにしたハンカチを作りました
少し太めの糸でざっくりと織られていますので、吸水性もいいです。
畳むと少し厚みがありますが、ふんわりとした肌触りも魅力的です。
ほつれないようにちゃんと縫製されておりますので、そんな心配はいらないです。
一風変わったハンカチもおたのしみください。
2016.04.17
耳付きの生地は昔ながらの力織機で作られた証。
最新の織機には生産量はとてもおよびませんが、
やわらかな風合いなど、どこか懐かしい味わいがあります。
せっかくなのでこの耳をポイントにしてハンカチに仕上げました。
耳は同じですが、生地は3種類
左/ネップがヴィンテージ感のあるしっかりとした生地
右上/柔らかく程よい厚みのあるヘリンボーン生地
右下/太い糸でざっくりと織られた吸水性のよいやわらかな風合いの生地
生地端の耳(セルビッチ)を残したことで、
耳の脇に後加工で生地を張るための針穴が少し出ています。
(洗濯を重ねていくと、目立たなくなります)
ちなみに縫製工場では、生地の表裏がわからないときに、
針穴の山が出ている向きで、どちらが表か確認をすることもあるそうです。
2016.04.14