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2017.06.03

僕の好きなハンカチ episode-24

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

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24人目はH TOKYO三宿店のお隣のビルで雑貨店をされている
松元大作さんにお話を伺いました。
通称「ハンカチパトロール」という、新作をちょこちょこチェックしに
来てくださるほどの常連さんでもあります。
布好き、雑貨好きの松元さんはどんなハンカチを好んで
使っていらっしゃるのでしょうか。

a


—お持ちいただいたハンカチのお気に入りポイントはなんですか?

一番のお気に入りはH TOKYOのガーゼハンカチです。
ざっくりしていて、なんでも使えるのがいい。
ちょっと雨が降ったりして濡れた時にタオルがなくても
ボリュームがあるからふけるし。
ダブルガーゼではなくて、このシングルの厚手のガーゼがいいんですよね。
普通のコットンのハンカチよりも
ガーゼにはふんわりと空気に含まれているから
洗濯したあとに洗剤の香りがより残っていて
口元にあてたときにもいい香りがするし、感触がいい。

c

—本当にふんわりとしていますね。
販売したときはここまでの厚みはなかったと思います。
いい感じに育ててくださってありがとうございます。
やっぱり生地感が変わってますよね。
ミニタオルみたいなのがあまり好きではないので、
このシングルの厚手のガーゼはタオルとハンカチの中間で好きです。
ちなみにもう一枚同じものを持っていているんです。
持っているか覚えていなくて、同じのを買ってしまったんだけど、
2枚買っておいてよかったなって思えるくらいです。
ハンカチとマフラーは失くすとすごくショックなので必死になって探しますね。

—こちらはDEGOのロゴが入ってますね?
使い込んだので、もうだいぶ色あせてしまいましたが、
DEGOがオープンした時に用意した幻のハンカチです。
20-30枚くらいを姉たちが作ってくれました。
「dego works」と入ったタグも作って、
布系のオリジナルのものにはこのタグをつけることにしたんです。
6人姉弟で姉が4人いるのですが、2番目と3番目の姉が鹿児島で
雑貨屋をやっていたんです。
2番目の姉は陶芸をやったり、消しゴムハンコをつくったり、
3番目の姉はハンドメイドでバッグをつくったりといろいろしているので、
DEGOのお店にも協力をしてくれています。

d

—5周年を迎えられましたが、DEGOを始めたきっかけは?
雑貨が好きで、雑貨屋をやりたいというのはずっとありました。
なので、どうせならやっちゃおうと思って 笑

—どうして三宿にお店をオープンしたのですか?
大学入学で上京してからずっと三軒茶屋近辺に住んでいるので馴染みもあり、
三軒茶屋、松蔭神社、三宿あたりで店舗を探していました。
何件か見たのですが、ここはやっぱり広いし、大通りに面しているし、
三宿の雰囲気も昔から好きだったから決めました。

be f g

—雑貨屋をされていたお姉さまの影響もありますか?
はい、あると思います。
最初のころは4番目の姉と一緒にやっていました。
姉が鹿児島で雑貨屋をやっていたのでそっち方面の商品もたくさん扱ったり、
そこで付き合いのある作家の商品もありましたね。バッグとか。
そういえば、三宿商店会のハンカチをつくったときに
前に扱っていた大きなワッペンがついたバッグが柄になっていて
「わっ!なつかしい」ってなりましたね 笑

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—ご姉弟、みなさまが雑貨が好きなのは何かの影響があるのですか?
どうだろう…でも小さい頃に姉たちはお店やさんごっこをするのが好きで
少女漫画とかの紙をバラして包装紙がわりにして包んだり、
その紙で小さな袋を作ったりしていました。
マンガ本の付録とか、キャラクターを切り取ってシールみたいにしたりして、
それを僕と弟に売りつけたりね 笑
お店屋さんのしぐさや動作を真似をするのが好きだったみたいです。
そういう影響を僕自身も少なからず受けていますね。
僕は容器が好きなんだけど、それは完全に影響があると思います。

—HTOKYOのハンカチを知ったきっかけはやっぱりお隣さんだからですか?
そうですね 笑
でもお店を始める前にこの通りを何回か来たことはあって、
何かお店があることは知ってはいたんですが、
棚に何か並んでいることはわかるんだけど、何屋かわからないし、
女の子しかいないし、小洒落た感じがして、
敷居が高そうで全然入れなかったです 笑
それから、お店を始めることになって
近隣のお店にご挨拶回りをしたときに初めてH TOKYOに入りましたね。
メンズハンカチ専門店ということにすごく驚いて、
そしたら、ツボなものばかりあって!

—ありがとうございます!
ちなみにハンカチは何枚お持ちですか?
今朝数えてみたら106枚ありました!
そのうちの7割がH TOKYOのものですね。
ハンカチは自分用にそんなに一気に買うものでもないので、
気に入ったものがあればちょこちょこ買っている感じでしたが、
ハンカチって捨てるってことはないし、5年でこんな枚数になってたんですね。

hikidashi

—種類毎にわけていれているんですね。
さすが!お店屋さんみたいです。
引き出しの画像ではハンカチ以外にキッチンクロスみたいなものも
たくさん見えるのですが、もともと布ものがお好きなんですか?
そうですね。キッチンクロスとかテープルクロスとかタオルケットとか。
なんとでもなる感じが好きなんですよね。
仕切りにしたり、ソファにさっとかけたり。

—松元さんはD.I.Y.もお上手ですし、
きっといろいろなことにアイディアが湧くから四角い布が好きなんですね。
インスタグラムでお部屋のD.I.Y.の画像がアップされるのも
スタッフみんなで楽しみにしていますよ。

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*ペグボードなどを活用して素敵にD.I.Y.をされている松元さんのご自宅
instagram : matudego

—H TOKYOでハンカチを買う以外はどちらで購入されていますか?
無印良品とか雑貨屋にちょこっと置いてあるものだったり、
洋服のブランドだけどバンダナとかハンカチも置いてあったりするところかな。
洋服屋や雑貨屋のディスプレイにハンカチがポッと置いてあって、
その全体の雰囲気がいいとほしくなってしまうというパターンが多いと思います。
ハンカチを目的に買い物に行くっていうのはH TOKYOが初めてです。

—ハンカチを買う時の選ぶ基準はありますか?
柄と色、それと機能性、
あとは自分にとって「めっちゃいい!」っていう何かですね。
こういう生地が好きとか、使っている途中でだんだんわかってくる感じだったり、
たとえば綿でもいろいろな種類があるから、
微妙な素材の違いを比べるのも好きですね。
これは自分にとって「使えそう」「使えなさそう」
っていうのがわかるようになってきたし、
買っても思っていた感じと違ったら使わなくなりますね。
はじめは柄とか見た目で入るんだけど、
最後はやっぱり機能性というか使い勝手になりますね。
使うのが決まってくると、それが引き出しの手前の方にいつもあるから、
奥の方には自分でも持っていることを忘れていたものが出てきたりもします。
大概テロンとした肌触りのものは見るからに
吸水性が悪そうなので好きではないのですが、
ものによっては使っているうちに吸い取りがよくなってくるのもあったり、
そうなるとすごく好きになるし。
そういうのも使っていく楽しみですね。

—好きなハンカチの使い方はありますか?
デザインがよければ、アートとして額にいれて飾ったりもすることもあるけど、
ハンカチはやっぱりハンカチとして使いますね。
汗をかいたときに拭けないとか、
鼻炎で鼻水やくしゃみがでたときに拭けないとか、
そうなるのがやっぱり不安で。
会社に勤めていたときは忘れたら家に取りに帰っていた時期もありました。
今はこんなざっくり個人営業でラフな感じなので、
そこまで神経質にはならないけど、
電車で通勤して、咳き込んだりしても周りに迷惑だよなって思っていましたし。
あとは、トイレのエアドライヤーが苦手なんですよね。
完全に乾くにはかなり長い時間やらないといけないけれど、
ずっとやっていたら神経質みたいだし、音もうるさいですしね。
最終的には拭きとる感じがやっぱりほしいですね。

—毎日のハンカチはどうやって選びますか?
よく使うものが引き出しの前の方にあるから、
さっと取り出したものを持っていく感じになりますね。
会社勤めをしていた時のように、会食があるとか、大事なプレゼンがあるとか
T.P.O.に合わせることがあればもっと毎日の選び方があると思うけどね。

—小さい頃もハンカチはずっと持っていましたか?
そうですね。母親がハンカチを持っているかをチェックしてくれていたし、
どちらかというと常にハンカチを持ち歩くのは
昭和の時代は女の子のイメージかもしれないけど、
僕は鼻炎もあったし持っていたほうかも。
中高校生の頃のはっきりとした記憶はないけれど、持っていたと思います。
その当時は実家に姉弟がみんなで身だしなみをする場所があって
そこにあった引き出しにハンカチが入っていた記憶があります。

—その頃はどんなハンカチを使っていましたか?
小さい頃はキャラクターもので、カラーで
縁取りされていたものを使っていた記憶がありますね。
素材はガーゼのものが多かったような気がします。

—思い出のハンカチはありますか?
1周年と5周年の記念にH TOKYOのスタッフからいただいたハンカチですね。
どちらもセルビッチのハンカチなのですが、
こちらは特別な刺繍がはいっているからもったいなくて普段は使えない 笑
お店のディスプレイとかにも使ったりもしました。

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—そういってもらえてうれしいです。
ありがとうございます!
松元さんが持っているとより素敵に見えますね。

近すぎてなのか、普段なかなかお伺いできていなかったお店のことも
お話をしていただきありがとうございました。
5周年を迎えたDEGOさん、すてきなお店でスタッフも皆通いつめています。
三宿にお越しの際はぜひいらしてください。
きっとお気に入りのものがみつかりますよ。



松元大作
1971年生まれ。三宿 雑貨屋DEGO店主。
音楽、フォント、容器/箱もの、アジ紙/文具、布モノ好きの雑貨屋店主。
レコード聴きながら熱いお茶を<飲む朝の時間が至福のひととき。
http://dego.ocnk.net/

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2017.05.03

私の好きなハンカチ episode-23

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

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今回は母の日も近いということで
H TOKYO三宿店・岡崎伊都子店長のお母さまにお話を伺いました。
若い頃のハンカチの思い出やその時代のことなども
いろいろお話しいただきました。

今までにお話を伺ったことのない世代なので
ぜひそのあたりもお楽しみください。

a

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、
オススメのポイントを教えていただきたいのですが
こちらはスワトウ※のハンカチですか?
はいそうです。昔スワトウのハンカチがとても人気で
「いつか持ちたい憧れのハンカチ」という感じでした。
それでやっと手に入れたはいいけれど
もったいなくて使えないという 笑
私が買ったのはそこまで高いスワトウではなかったと思いますが
やっぱり普通のハンカチよりは高かったですし
なかなか使えなかったです。

※中国三大刺繍の1つであるスワトウ刺繍。
ヨーロッパの感性と中国古来の技術が融合した
芸術的な美しさを持つ刺繍を施したハンカチ。

b

—こちらは綺麗な桜の柄ですね。
これは宇野千代さん※のデザインのハンカチだと思います。
宇野千代さんは桜がお好きだそうで桜吹雪の柄なんです。
姉からもらったものです。
私はお茶を習っていて着物を着る機会もあるのですが
着物には絶対必需品ですね。
懐に入れて持っていきます。

※宇野千代:大正・昭和・平成にかけて活躍した日本の小説家、随筆家。
多才で知られ、編集者、着物デザイナー、実業家の顔も持った。

c
※桜吹雪のハンカチとお着物を着る際に良く持つという絞り染めのハンカチ。

お着物の場合はやはりシミになるのも心配ですし。
習っている他の皆さんも手ぬぐいではなく
ハンカチを持っていらっしゃいますね。
私の姉は日本舞踊の先生をしていて
着物を日々着ることも多いのですが
やはりごはんを食べに行く時は 必ず持っていますし、
襟に挟んで汁などが 飛んでも大丈夫なようにしていました。
ちゃんとしたレストランなどに行けば ナプキンも用意してあるかと思いますが
歌舞伎座なんかでお弁当を食べる時は
やっぱりハンカチが必需品ですね。
持っていないと怖いです。
ひとたびシミになるとシミ抜きも大変ですので。

—お着物の時は柄に合わせて選ぶのですか?
そうですね。
お着物に合うように少し日本的な柄を選ぶことが多いですね。
ちょっと着物柄ぽいような。

—小さいころはハンカチを持って行っていたのですか?
そうですね。
やっぱり「ハンカチ・ちり紙持った?」とは 親からよく言われていました。
学校でもハンカチ・ちり紙検査がありましたしね。
確か週に1回ぐらいだったと思います。

—その頃どんなハンカチを持っていたか覚えていますか?
柄までは覚えていないですけれど 昔は母がセーターを編んだり
お洋服を作ったりしてくれていました。
その時の端切れを使ってハンカチも作って
くれていたような気がします。
そんなハンカチをわざわざ買っていたという記憶はないんですよね。
でもそんなオシャレな柄はなかったんですよ。
高校生になってからはさすがに制服のスカートで拭けないですし
今のようにエアタオルもなかったですから
姉からのお下がりの花柄のハンカチなんかを 持って行っていましたね。

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—この写真ではハンカチをお洋服に留めていますね。
これは夫の小学校入学式の写真なのですが
名札の代わりに名前を書いたハンカチを 胸にしていたようです。

—社会人になってからはハンカチを持っていましたか?
持っていましたね。
社会人になった頃、ブランド物のハンカチが出始めた頃でした。
「イヴ・サンローラン」とか「クリスチャン・ディオール 」とか。
私達が若かった時代はこの辺りのブランドがとてもメジャーでした。
あのロゴのマークが入っているだけで
ステータスのハンカチだったんですよね。
「私いいハンカチ持ってます」という感じで
ちょっとわざわざ見えるように出したりして。
だからそれを自分で買えるようになった時は嬉しかったです。
小物までになかなかお金を使えるほど
余裕もなかったですから
ブランドもののハンカチは消耗品の中では高価なものでしたね。

—ハンカチについて思い出はなにかありますか?
ハンカチを持つことは「普通」でしたね。
取り立てて「特別」なことではなくて
ごく当たり前のことだったので
あまり記憶になくってごめんなさいね 笑
でもプレゼントにハンカチをいただいたり差し上げたり
ということが本当に多かったですね。
1枚を綺麗な箱にでも入れてもらえれば
そんなに高いものでもないけれど
そんなに安いものでもないですし。
とてもちょうどいいプレゼントでした。
今のH TOKYOさんはハンカチ好きな方が
ご自身のために買っていかれることも多いようですけれど
私たちの時代はどちらかというと
自分で買うよりもいただくことの方が 多かったように思います。
ハンカチってある意味消耗品なので
もらっても困らないですよね。
本当にちょうどいいプレゼントとして
よく利用されてきたと思います。
気持ち的にも金銭的にも双方重たくない贈り物ですよね。

—そのプレゼントのハンカチはどこで買っていましたか?
やはり百貨店ですね。
それこそ私たちの時代は百貨店に行くことは
ステータスでしたから。
当時海外のブランド物のハンカチは
百貨店でしか扱ってなかったですしね。
いただいた方もその百貨店の包装紙に包まれているだけで
「いいものいただいた」という感じで なんだか嬉しかった時代でした。
今でもあるとは思いますけれど
今以上に百貨店の包装紙の重さというか力があったように思います。
それにブランドもののハンカチは自分では
なかなか買えない贅沢品だったので
より嬉しい贈り物でした。

—ブランドのハンカチは特別なものだったのですね。
そうですね。
普段はブランドの入っていない普通の
ハンカチを持っていて なんかちょっとお出かけの時とかに
そのブランド入りのハンカチを持って
出るような感じでした。
勝負の時に取っておくというかね 笑
普段はある時からやっぱりタオルハンカチが増えてしまいましたよね。
でも昔はタオルハンカチなんでもちろんなかったですし
いわゆる「ハンカチ」を皆さん持っていましたよ。
タオルハンカチが出てきてからは
やっぱり少しおしゃれをして出かける場面で
ハンカチを持って行っていましたね。

—おしゃれをした時はハンカチもあると気持ちも
シャキッとする気がします。
ハンカチもそうですけどやっぱり身だしなみですよね。
ちょっと違う話になりますけれど
19歳とか20歳くらいの時に 少しいいレストランに
連れて行っていただける機会も多くなった時
あるフランス人の奥様がお料理を作って
ご主人様が給仕をされているレストランに
連れて行ってもらったんです。
若かったですしタンクトップにシャツブラウスを
羽織って前を開けて行ったんですよね。
その時にフランス人の特派員の方が来ていらしていて
お店のご主人にこうおっしゃったそうです。
「お若い人だからこれからのこともあるので
あえて失礼かもしれませんけれど言わせていただきます。
どんなに高価なものじゃなくてもいいです。
お安いものでもいいです。
でもボタンのきちっと閉められるようなものを
ディナーの時には着るものですよ。
これからそういう機会も増えるでしょうから
それは知っておいたほうが良いのではないでしょうか?」
と言ってくださったんです。
すごくありがたかったですよね。

—そうやって色々なことを知って大人になっていくのも
大切なことですね。
そうですね。それからはもちろんディナーの時は
気を付けるようになりましたし、
ハンカチもお出かけの時は持って行って行きますよ。
おしゃれなハンカチを持つことが
自分の中でレディーの身だしなみのひとつという感じですかね。

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※昔買ったハンカチ白いハンカチを今でも持っていらっしゃいました。

—ご家族はハンカチを持たれますか?
はい。夫の父は90歳を超えた今でもハンカチを持っています。
それは母が毎日必ず仕事に行く時に
ハンカチを用意しておいたからなんだそうです。
それが今でも習慣になっているようです。
自宅の洗濯機で洗えるような普段着にも
いつもハンカチが入っています。
ちょっとその辺に買い物みたいな時でも持っていますね。
身だしなみのひとつなんでしょうね。

—ご自身も旦那さまにそのようにハンカチを渡していましたか?
私は夫にそうやってハンカチを用意していたことは
なかったですね。
あえてハンカチをっていうのは正直記憶にないです。
今となってはどこでどうやって拭いていたのか 笑
やっぱり娘がハンカチ屋さんで働き始めてから
持つようになりました。
今ではいつもポケットにも入っていますよ。

—ハンカチは何枚くらいお持ちですか?
夫は20枚くらいは持っています。
わたしは5枚くらいですかね。
主婦なのでなかなか外に出る機会も少ないので
手ぬぐいやタオルを首に巻いたり
ちょっと買い物に出かけるときなんかはタオルハンカチを
持ってしまうことも多いです。
でもよそ行きバッグの中には必ず入っています。

—ハンカチの中で好きな素材や柄はありますか?
綿のハンカチも好きですけど
麻の方が素材としては好きですね。
H TOKYOで買った海外のリネンなんかも
日本にはない感じで色がとっても綺麗だったから。
柄というよりかは色に目がいきますね。
出かけるときにハンカチを選ぶときは
洋服に合うような感じかさし色を選びます。
あとは季節感ですかね。
なのでリネンのハンカチは夏場に活躍しています。

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※娘さんからもらった刺繍入りのリネンのハンカチ。

—もうすぐ母の日ですが ご自身のお母さんに何か差し上げたことはありますか?
それこそハンカチをあげましたね。
紙で作ったカーネーションが包装紙についていたのを覚えています。
やっぱり百貨店で買ったのだと思います。
我々の時代は特にそんなに高いものを母親にあげる
ということはなかなかできなかったので
ハンカチが一番しやすかったです。
結婚してからは母の誕生日が5月でちょうど母の日も近かったので
少し奮発したディナーをすることが毎年恒例になっていました。
そうやってできるようになったのも嬉しかったですね。

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—好きなハンカチの使い方はありますか?
使い方というか感動したものなのですが、
H TOKYOで働く亀山さん※がハンカチ1枚で折った
立体のうさぎです。
なんて素晴らしいんでしょう!と思いました。
ハンカチ1枚からこんな形になるのだとびっくりしました。
それに「しろいうさぎとくろいうさぎ」という絵本があって
娘たちにも読んでいましたし色もそのままでしたからとても気に入って。
飾ってあるとどうしても汚れてしまいますけど
ハンカチなので一度解いて洗濯して
またお願いして折っていただきました。
自分で折れたらいいんですけど。
講習会をしてほしいくらいです 笑
飾っているのがピアノの上ということで重たいものだと
震災のこともあったりして落ちたときに傷つかないようにできますし、
うさぎは我が家の守り神というかシンボルなので。
夫も私も卯年なのと何かでうさぎは守り神だっていうのを聞いたので
我が家にはうさぎがたくさんいます。
なのでどこかでうさぎのいいものを見つけた時は
買ってきています。

※以前の亀山さんのインタビューはこちら

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※岡崎家のうさぎシリーズのひとつと、ピアノの上に置かれいる様子。

・このうさぎは以前H TOKYOで開催されていた
ハンカチ研究会で「干支をハンカチで表現しよう」という
課題の中で亀山さんが考えたうさぎなんですよ。

ご自分で考えたなんて本当にすごいですね!
これはわたしにとって一番のハンカチのエピソードです。
若い頃持つことが憧れだったハンカチが
立体になって我が家の守り神になっちゃったみたいな 笑
これは本当に素晴らしいハンカチの使い方だと思います。

ありがとうございました。
ハンカチが当たり前でありながらも
ちょっとした憧れになっていた時代があったなんて
素敵だなと思いました。
ぜひこれからも「持ちたくなる」、そして「差し上げたくなる」
ハンカチを作っていけたらと思いました。

2017.04.03

僕の好きなハンカチ episode-22

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

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22人目はH TOKYOの包装紙やショップカードなどの
折りの工程など、様々なところで助けていただいている
世田谷福祉作業所の中村勘太さんにお話を伺いました。
ハンカチのことはもちろん
福祉作業所のお仕事についても色々教えていただきました。

a

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、
オススメのポイントは何ですか?
実はこれ、つい先日衝動買いしたハンカチです。

—これはH TOKYOの丸の内店で 先行発売されている
「キッテハンカチ」ですね!
そうなんです。先日KITTEに伺って買いました。
「これからお気に入りにするぜ!」という ことを
お伝えするためにお持ちしました 笑

b

—ありがとうございます!嬉しいです!
こちらは年季が入っているハンカチですね。
とっておきはこちらで たぶん、もう20年以上前から持っていて
しかも今でもかなりヘビーに使っている 現役バリバリのハンカチです。
持っていると落ち着きますし これがないと寝られない
ってほどではないですけど 笑
でもそれに近いタイプのものです。
だからボロボロなんですよね。

—これは「となりのトトロ」ですよね?
はい。僕ずっとジブリが大好きで 親に買ってきてもらったんです。

c

—ジブリの中では「となりのトトロ」が一番好きなんですか?
僕下の名前が「勘太」というのですが そういう意味で、
トトロはとても他人事でない身近に感じる作品なんです。
※主人公サツキのクラスメイトで「カンタ」くんが登場するため。

—小さな頃からハンカチはお持ちだったんですか?
いえ、ハンカチ・ティッシュを毎日持っているような
そんな子供ではなかったです。
うちは父子家庭で父親だけなので
毎日「ハンカチ・ティッシュ持った?」というような
こともなかったですね。
なので鼻水はゴシゴシと手で拭いてましたし
手を洗ってもズボンや洋服で拭いてました 笑
もしハンカチを持っていたとしてもポケットに入れておくだけで
そのまま洗濯機にというような感じでした。
ですからハンカチを持ち歩くということは
あまりなかったように思います。

—でもこのトトロのハンカチは小学生くらいからお持ちですよね?
そうですね。
でも買ってもらった当初は毎日持ち歩いていたわけではなくて。
だんだん成長して体質も変化して
アレルギー体質がヘビーになってきてからですね。
だから持つようになったのは大学生くらいになってからだと思います。
鼻に何か生地が当たっていないと不安というのは 笑

–生地はタオル生地がお好きなんですか?
はい!基本僕ハンカチはタオル生地ラブなんです!
というのも、まず泣き虫であること。
感動泣きが多いんです。
それと結構な鼻炎持ちなので
鼻の下に何かがないと落ち着かない体質の人間なんです。
ティッシュで鼻をかみ続けると
鼻の下がガビガビになってしまうので
そうなったらタオル生地のハンカチの出番なんです!
ハンカチをあてているだけでだけで安心しますし
寝るときもタオルを顔にのせて寝ています 笑
今の季節は毎晩そうですね。

—本当にタオル生地がお好きなんですね。
昔から使っていたのですか?
そうですね。高校の時は陸上部だったので
その時はスポーツタオルをずっと首に巻いていましたし
大学ではテニスサークルだったんですが
やはり常にスポーツタオルを首に巻いていて
タオルとともに生活しているという感じです 笑
それくらいの存在です。 そうこうしているうちに鼻炎がひどくなってしまったので
そのつど箱ティッシュを持ち歩いていたのですが
箱ティッシュ持ち歩くのも大変だし、勿体無いし大変だなと思った時に
「タオルを1枚持てば解決する!」ということを発見し、
タオルハンカチを使い始めました。
なのでトトロのハンカチも
キャリアは20年ですがだいぶ遅咲きです。
ただ使っては洗濯、使っては洗濯を繰り返していて
干したらすぐ使うという感じなので
ボロボロな感じになってしまいました 笑

—こちらのハンカチはフォーマルな時に使う感じですか?
そうですね。
そんなに服とかおしゃれとかは気にしないんですけど
僕の一張羅といえばFRED PERRYなんです。
結構衝動買い系のハンカチです。
広げると柄が4つになっているところもいいですし
「ザ・FRED PERRY」な感じがして。
これは鼻を拭くタイプのハンカチではなくて
いわゆる見せハンカチです。
なのでこれはむしろ使わないかもしれません。
本当にちらっと見せるというか。
見せハンカチの中でもより「見せるだけハンカチ」というか。

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—タオル以外のハンカチも買われることはあるんですね。
それはもう最近になってからですね。
フォーマルに使えるものも持っていないとダメだなって思ったんです。

—何かきっかけがあったんですか?
社会人になって友達の結婚式とかもそうですし、
8年か9年前にじいちゃんが亡くなった時に思いました。
葬儀の時って礼服着てるじゃないですか。
出棺のとき号泣だったのですが
さっきのトトロのハンカチみたいなものしか持っていなくて。
実は恥ずかしくて出せなかったんです!
なので拭くこともできずに涙も鼻水もダラダラ流してて。
すごく悲しい気持ちと 恥ずかしくてハンカチが出せないという気持ちの狭間で
苦しみながらじいちゃんを見送ったんですよね。
「ああダメだな」って思ったんです。
それでいくつかフォーマルな時にも使えるハンカチを買いました。
でもやっぱり最初はタオル生地を買ったんですけどね 笑
必要性に迫られて、使うハンカチのジャンルを広げた
というところもあると思います。
受け身なハンカチライフですよね。
正直自分から「ハンカチが好きで!」と買うことはないんですけど
「使う」というところでは買っています。

—H TOKYOのハンカチを知ったきっかけは
やはり作業所さんでお願いしているお仕事ですか?
はい。大学の時からハンカチは使ってはいましたが
こんな風にハンカチにもおしゃれなものがあるとか
ハンカチ屋さんがあるとかそういった感覚は全然なかったんです。
世田谷福祉作業所に来て働き始めて
近くにH TOKYOというハンカチ屋さんがあって
そのお店から作業として包装紙やショップカードを
折る仕事を受けているのだと
先輩職員から教えてもらってはじめて知った感じでした。
失礼な話ですけどハンカチ一本で
作業所に仕事の発注ができるくらい商売が成り立つのかって
びっくりしました 笑
でも仕事を引き継いだ当時は
緊張する取引先さんという感覚が強かったですね。

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※世田谷福祉作業所さんで折っていただいている包装紙とショップカード

— 中村さんは世田谷福祉作業所さんで働く前も
同じお仕事をされていたんですか?
そうですね。
世田谷福祉作業所は社会福祉法人武蔵野会が
運営しているのですが、以前は同じ法人の別の施設で働いていました。
それが伊豆大島にある入所の施設だったんです。
島で4年間暮らしていました。

—大学を卒業されてはじめて働いた先が島ですか?
はい。そうなんです。
トトロのハンカチも連れて行きました 笑
配属先を希望できたんですが、自ら島を選びました。
青写真を描いていたんですよね。
のどかなスローライフというか。
当時テレビドラマで「Dr.コトー診療所」がやってて
島の人たちがすぐに覚えてくれて、優しく声をかけてくれて
頼りにしてくれるみたいな。
でも現実は真逆でした 笑
そんな一朝一夕には覚えてもらえないですよね。
その後異動して5年前に世田谷福祉作業所に来ました。

—H TOKYOと密にやり取りしてくださるようになったのは
最近ですよね。
施設の中の仕事としては作業の部門がいくつかあるんです。
その中にリーダーがそれぞれいます。
民間の企業や世田谷区からの仕事を請け負う窓口と
お菓子を作ったり手すきの紙雑貨を作る部門のリーダーが
一人ずついて3トップみたいな感じになっています。
企業や世田谷区からの仕事を請け負う仕事の窓口を
平成27年度から自分がやっています。

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※ショップカードを折っている様子

—大学でも福祉のことを学んでいらしたんですか?
いえ、まったく違います。
大学では日本史を選択していました。
今全く役にたっていないです。
少しくらい歴史好きな人とかいないかな〜とは
思っているんですけど 笑 なので「大学卒業」というところだけが
残った感じで、勉強が今につながっている感じではないです。
教員免許はとろうかなあと思っていたのですが
途中でやっぱりいいかなと思ってやめたので
何も資格も知識もない状態でした。
バイトで少しかじっていたところはあったのですが。

—アルバイトでどんなお仕事をしていたのですか?
メインは焼肉屋だったんですけど 笑
ちょっと知り合いからお願いされて
知的障害を持つ小学生から高校生までの子供の
放課後の活動を支援する事業所があって
そこでアルバイトをしていました。
就職活動を始めるときに毎日スーツは絶対嫌!と思っていて
それでこれを仕事にしたらいいのではないかと考えました。
それで見つけたのが今の法人でした。
さらに島の勤務もあったので面白いじゃんと思って
面接の時も「大島に行きたいです」と話しました。

—実際に働いてみて仕事は好きになりましたか?
よく知らないし、福祉業界で何がしたいということも
あんまりビジョンがないまま働き始めたので
1年目、2年目はよく分からなかったです。
楽しいと言うよりはよく分からないという感じでした。
楽しくも辛くもないしモチベーションもないというか。
島も思った生活と違うし・・ そんな1、2年目でした。
自分から希望して行ったものの、
異動できるチャンスを早くも伺い始めていました。
でも3年目になって、大島での生活の中で地元の知り合いができたり
ごはんをご馳走になったりしているうちに
島暮らしが楽しくなっていました。
プライベートが充実してくると仕事にも目が向いてくるというか。
それからですかね、仕事も楽しくなったり
「これを頑張ろう!」というものが出てきたのは。

—島でも今と同じように利用者さんと一緒に
お仕事をするような感じだったのですか?
入所施設だったのでそこにずっと利用者は生活しているんです。
日中は作業する人もいれば
リラクゼーションをしたりとかもありましたが
分かりやすくいえば、「お風呂、ごはん、寝る、トイレ」などの
生活面の支援もありました。
ローテーション勤務で夜勤とかもありました。
世田谷福祉作業所の利用者より
障害が重度の方が多かったので
そういった支援の仕事をしていました。

—ハンカチについてのこだわりはありますか?
やっぱり基本はタオルハンカチです。
吸水力と慣れ親しんだこの生地感ですね。
これからもずっとタオルハンカチを中心に
見せハンカチを少し増やしていく感じだと思います。
「使う」なら、まずはタオル生地の中から選びますね。
あとは汚れが目立ちにくいとか。
「見せる」なら、ほらすごいでしょって
思わず見せたくなるものやポケットからちらっと
見えておしゃれなものがいいですね。
「こんなところにもちゃんと気を使っているんだ」と
思ってもらえるような。
ある意味見栄ですね 笑
見栄で買ったハンカチはよほどのことがあっても使いません。
二刀流のハンカチ王子なので。

—好きなハンカチの使い方はやはり・・・笑
涙を拭く、鼻を拭く、抑えるですね。
電車とかでも鼻炎で困ることが多いので
ヘビーユーズするハンカチは
ビニール袋に入れてから鞄に入っています。

e

※実際に持ち歩くときの様子

—ハンカチは何枚くらいお持ちですか?
見せハンカチが5、6枚。
でもこれは劣化しないのでずっと増えていくだけでしょうね。
あとヘビーユーズしているタオルハンカチが10枚くらい。
これは使い潰す感じで100均で買っちゃうものもあれば
とっても上質なタオルハンカチもあります。
実は第三形態のハンカチもあるんです。
それも入れると30~40枚くらいですね。
残りの15〜20枚が第三形態です。

—第三形態ってなんですか?!
これはですね、趣味を兼ねたコレクションです。
実はこのトトロのハンカチもコレクションだったんです。
僕、スタジオジブリがめちゃくちゃ好きで
それと劇団四季も好きなんですよ。
舞台を見に行った時とかに手軽に買える
オフィシャルグッズとしてタオルハンカチを集めているんです。
なので基本は使わないです。
でももしかするといつかヘビーユーズに
移籍する可能性も秘めていますけど 笑

—第三形態チームは引き出しの中に入っているんですか?
大島にいた時は家を借りていたんですが
家賃が安いので広い平屋の一軒家に住んでいました。
その時は壁がいっぱいあったので
ジブリや劇団四季のグッズを全部飾っていました。
ストラップや非売品の何回か見たらもらえるグッズとかと
タオルハンカチも並べていました。
まるでミュージアムでした。
今は引っ越して家も狭くなってしまったので
引き出しの中にしまってあります。

—引き出しの中のハンカチたちはたまに眺めたりするんですか?
そうですね。
あとは何か人前で劇団四季のパロディとかをやる用事が
ある時にギャグ的に使ったりもします。
ハンカチをつなげてスルスル出してみたりとか。
そういう用事を自分で作り出したりもしますね 笑
これが第三形態の使い方です。

—世田谷福祉作業所でのお仕事について教えて下さい。
外からのお仕事だと、折り込みちらしを挟んだり
それをそのままポスティングに行くこともあります。
和菓子の箱を組み立てたりもありますね。
近隣の公園のお掃除もしています。
あとはお菓子の製造と手すき紙の雑貨作りです。

17_包装紙折り

※包装紙を折っている様子

—色々なことをやってらっしゃるんですね!
はい!やれないものはないと思います。
どうにかやり口を見つけてやってみせますので
ぜひお仕事ください!!!
普通ならめんどくさいと思ってしまう仕事こそ
得意な人もたくさんいますので。

—今後やってみたいこととかありますか?
我々としてこういう施設があるということを
まず知ってもらいたい気持ちはもちろんあります。
どんなことでも来てくれたりお仕事をいただいたり
することはとっても嬉しいんですけど
お仕事を頼もうとか来てみたいと思えるためには
どうすればいいかなと思っています。
それに、僕たちも相手のことを知らないとその辺って
歩み寄るの難しいと思うんです。
ただ「障害を持った人が頑張っています!」
とアピールするだけではなく
そういう福祉とかが分からない人でも
なんとなくニュアンスがわかる表現やツールを使って
発信できるといいなと思っています。
そのパイオニアとなるのが先日作った新聞です。

わいわいコマーシャル

—これはH TOKYOでも話題でした!
大変なお仕事だと思いますがとても楽しそうだなって。
ああいった時間を作っていることもすごいなと思いました。
あれももちろん仕事なので勤務時間中にやっています。
どんな時間かは企業秘密です 笑

—このお仕事は好きですか?
好きですね。
もちろん大変なことも嫌なこと、苦手なこともありますけど
それも楽しむというか。
「あれもこれもすごいことになった!」
みたいなことを楽しむ癖があるんですよね 笑
カオスになることに快感を覚えてしまうところがあるので、
そういう意味では向いているかもしれません。
大変な仕事ではありますが
でも大変じゃない仕事ってないじゃないですか?
それは、「ものは考えよう」かなと思います。
福祉だけが大変なのではなくて
仕事している人はみんな大変で、
福祉は福祉の大変さがあって。
そのひとつにすぎないかなと思っています。
「なのでなんで自分だけが!?」とか
「この業界は・・・」とかは思っていないです。

—中村さんからはとてもその前向きのオーラを感じます!
ありがとうございます!
もちろん反動で家の中でじーっとしている時もありますけどね。
それもバランスですから 笑
異動もあるのでずっとここにいるわけではないと思いますが
別の場所に行ってもその場所にあった盛り上げ方、
盛り立て方があると思うので そこを活性化していきたいですね。
今の立場的にも施設の中で直接利用者を支援するっていうことよりは
その職員を指導したり施設と外の企業や仕事とコラボしたりマッチングしたり
新しい何かやろうよ!という役割が増えてきたのですが、
それも福祉の仕事かなと思っています。
僕なんかは学生時代は全然勉強もしなかったから
実際に利用者と関わる仕事のレベルでは、
僕より優れている職員はたくさんいるし
自分は自分で得意な部分を生かして外から
色々なものを取り込んできて・・というところを
楽しみながらやるのがいいのかなと思っています。

f

※ハンカチの使い方を実演してくださったお茶目な中村さん

ありがとうございました。
中村さんの前向きパワーにとても元気をいただきました。
お店にいらした際は世田谷福祉作業所の
利用者さんたちが折ってくださった包装紙やショップカードも
ぜひご覧ください。



中村勘太
1984年5月28日生まれ 32歳
血液型 A型
日本大学卒業
テニスサークルとお酒に明け暮れた結果、
一年間の留年を味わい、テニスサークル現役時代の輝き(?)とは対照的な
日陰を歩き続ける学生生活も1年間経験。
卒業後、社会福祉法人武蔵野会へ入職し、
伊豆大島にある入所施設で4年間、勤務した後、
現在の世田谷区立世田谷福祉作業所に異動、現在に至る。
働きながら、国家試験の勉強をし、介護福祉士と社会福祉士の資格を取得。
社会人になってから勉強する楽しさにも少しめざめ、
現在、漢検準1級受けようかな~と考えている。

2017.03.04

私の好きなハンカチ episode-21 後編

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

21人目はswimmieのディレクションを担当する亀山薫さんです。
銀座店が1周年を迎えるにあたってハンカチへの想いを聞いてみました。
好きなハンカチの話からswimmieディレクターとして
またクリエイターとしての考え方など
様々な側面から話を聞くことができました。
前編後編に分けてお届けします。
後編はH TOKYOで働き始めたころのことや
swimmieのディレクターとしての話などをお届けします。

A-2

—H TOKYOのハンカチを知ったきっかけはなんですか?

2009年に紹介で週2日、働き始めたことですね。
もうすぐ丸8年になります。
働くようになってからはすごくハンカチを
意識するようになりました。
それまでも生地そのものに興味がありましたし、
四角い仲間でいうと、スカーフが一番好きでしたね。
母が昔使っていたものをもらったり、
古着屋さんとかでもよく買っていました。

K
※オープン当初の三宿店

—ハンカチ屋で働くことに対してはどうでしたか?
ハンカチ屋のバイトがあるよって紹介してもらった時に
「え?ハンカチ屋?!ハンカチだけなの??」と思いましたし、
ハンカチ屋と聞いて初めにイメージしたのはなぜか駄菓子屋的な感じでした 笑
暇なのかな…とも正直思いましたが、
実際はやる事がたくさんで一日があっという間でしたね。
布も好きでしたし、刺繍をしたり、
自分の制作にも近い部分があったのでとても興味がありました。
あとは入って3回目で一人でお店を任されてびっくりしました 笑
一人でお店を任されるという経験がなかったので
不安でもありましたし、衝撃でしたね。
はじめはすごく緊張していたことを覚えています。
自分の活動は家やアトリエで引きこもって制作をしていたこともあり、
働きはじめてからは本当に楽しくて、
仕事なんですが、ある意味息抜きのような感覚がありました。

—ご自身でもito*melという屋号で活動されていらっしゃいますが、
生地は昔から好きだったのですか?

はじめるまでは今ほどには意識はしていなかったと思います。
自分のブランドでは「生地を使う」というよりも
「生地を編んで作る」ということをしていたので
どうやって作られるのだろう?というところには
すごく興味がありましたね。
他にもビーズや革、ニットなどを使用しているのですが
生地はバッグの裏地のように補強のために使ったり、
テープ状にして糸として編むのに使っていましたね。
でも裏地も素敵だといいなと思って
いろいろな生地をよく見るようになりました。

—ハンカチは何枚お持ちですか?
数えてみたら130枚以上ありました!
引き出し1段にびっちり収まっています。
ほぼH TOKYOとswimmieのハンカチです。
仕事の道具っていうのも違うんですけど
でも自分で実際に使って、
経年変化を確かめたいということもありますしね。
もう素材がなくて二度と作れないとか言われてしまうと
やっぱりついつい気になって買ってしまいますね 笑
この調子でこれからまたどんどん増えていきますよね。

—すごい数ですね!
でも先ほどもお話していただいたように
勉強や資料っていうところもありますよね?

そうですね。
コレクションみたいなところもあるかもしれませんね。

—swimmieを立ち上げたのが2014年の6月ですよね?
どういった形でスタートしたのですか?

2013年にレディースメインのハンカチを
スタートさせたいという話がオーナーからあり、
まずはito*melとしてハンカチの柄を
描きませんか?というのが始まりでした。
その後、依頼をさせていただく作家さんのセレクトや
コンセプトを考えたり、デザインをしたりといったディレクションを
お願いできないかというお話もいただきました。
2014年の初めくらいに本格的にスタートしたような感じです。
その頃はすでに新潟に住んでおり、
販売の仕事はお休みをさせていただいていたのですが、
こんなカタチで携ることができるなんて思ってもいなかったので、
お話をいたただけて本当にうれしかったですね。

—コンセプトは亀山さんが考えたものですか?
そうですね。
どんなイメージのブランドにするかというところも提案させていただきました。
H TOKYOというメンズメインのブランドがすでにある中で、
同じくハンカチの新しいラインだったので
同じでは意味がないですし、別の角度から考えていきました。
「男性」と「女性」ということを考えたときに
「女性」ってなんだろう?と思って
たどり着いたのが「水」でした。

—「水」ですか?
はい。
水は気体、液体、固体と条件によって姿が変わりますよね。
でも本質は変わらない。
女性も一人の人間という本質は変わらないまでも、あらゆる面で姿を変えます。
その流動的な(フレキシブルな)ところが女性らしさなのではと考えました。
娘、妻、母、いち社会人…ときどき男よりも男だったり
男性もそうかもしれませんが、より女性の方がそれを強く感じます。
このコンセプトは自分の中でもすんなり出てきたように思います。
「swimmie(スイミー)」というブランドの名前を決めたのはオーナーです。

—どうしてswimmieだったのですか?
水の「スイ」と「三態」で「スイミー」です。
よく間違えられますが、魚のスイミーとは関係ないです 笑

—その後6月にお披露目したんですね?
まずは展示場所が世田谷ものづくり学校に決まって
すごく広い場所だったので、50柄は必要だ!ってなりました 笑
その展示をするときには12作家さんにお願いして
一緒に作っていただきました。
swimmieのオリジナルデザインのハンカチの展開は
この展示が終わってからスタートしました。

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※ものづくり学校での展示の様子

—そこから催事などで展開をしていきましたね。
二子玉川の高島屋に始まり、新宿ルミネ、
あとは短期間で池袋パルコや、立川ルミネなど転々としていました。
それでようやく2016年3月31日に
東急プラザ銀座のオープンと共にお店をスタートさせました。

O

—お店はオーナーやマネージャーと話をしながら作っていった感じですか?
そうですね。
お店のデザインをしていただいたgift_labの後藤さんにも
大変お世話になりました。
小さなお店ですし、とにかくハンカチが目立つように
シンプルな作りにできればと思いました。
あとはH TOKYOのお店との差別化ができることと
シンプルながら何か面白い仕掛けができればと思いました。
「水」というコンセプトを伝えられるようにもしたかったので
光の反射を使って水の揺ぎを壁に映しました。
本当は水が流れたりできたらよかったですけど むずかしいですしね 笑
ものづくり学校での展示から飼っていたメダカたちも活躍してくれて
スイスイと泳いでくれると揺らいでとっても綺麗なんです。
大事な演出スタッフたちですね!
子供たちもどんどん生まれているようです。

O02

—ito*melとしてもハンカチの柄を作っていますよね?
デザインの発想はどんなところからきているんですか?

「ことば」の入ったハンカチシリーズは、
ito*melで「かばんのなか」というシリーズのバッグを作っているのですが、
バッグの中ってかなりパーソナルなものだと思うんですよね。
いろいろなモノや感情のカケラが入っていたりして、
小さな宇宙だなって思ったんです。
「バッグの中をみせて」なんて簡単にはいってはいけないような…
そんなパーソナルな場所だからこそ
ふとしたときに我に返れるような、落ち着く場所なのかも知れないって思って
バッグをのぞいたときにその人にしかわからないような
その人にとってのおまじない的な「ことば」を入れたいなと考え、
詩人のしおいりあさこさんに「ことば」をお願いしました。

ハンカチもそのシリーズの延長で、
前編でお話したようなパーソナルなものではあるし、
いままでたくさんのハンカチに触れてきた中で、
swimmieらしさが出るような、私らしいハンカチってと考えた1つです。

私自身は絵が上手ではないことにコンプレックスを持っているのですが、
でも色や絵の具が滲んだ曖昧さが好きなので
色をおいてくるという気持ちで作っていきました。
ハンカチの言葉はバッグの時もお願いしたしおいりさんに
swimmieのコンセプトをお伝えして、
「ハンカチに書いてあったらいいなと思う言葉を書いて」
とお願いして何案かいただきました。
そのswimmieのコンセプトをすごく素敵な言葉で
表現してくださっていた詩があったので
もともとはハンカチに入る予定の詩だったのですが
コンセプト文に使わせてもらったんです。

もうひとつは四角ではないハンカチを作りたくて
2種類のお皿柄を考えました。
裏にはお皿の刻印をまねたスタンプもつけています。
お食事の際に膝に敷いて、食べこぼしをしたとしても
「ほら、お皿の上だから大丈夫よ」っていう、
通称「おそそハンカチ」 笑
こちらはランチョンマットやテーブルセンターとして
使ってくださる方も多いですね。

それと、フレンチヘムにタッセルが角についているハンカチも作りました。
タッセルはito*melでの代表作でもあるので、私らしいかなと。
今は在庫がないのですが、もう一度作れたらなと思っています。

P

—ディレクターとしてswimmieの今後の方向をどう思っていますか?
swimmieをはじめたときのコンセプトと変わらず
H TOKYOがスタンダードなら
swimmieはフレキシブルというのがテーマですね。
お互いいい意味でのライバルとして
色々な方向からハンカチの提案が
できたらいいなと思っています。
トイレには今ハンドドライヤーやペーパータオルがありますし、
ハンカチの必要性はさらに減ってくるかもしれません。
でもハンカチを持つことって日本人らしいなって思うんです。
だからハンカチを好きになってくれたり
使ってくれる人が増えるようなハンカチを作れたらなと思います。
昔の縫製技術も素晴らしいので残していきたいですし、
どんどん紹介したいです。
ものづくりをしている以上そういったことに
少しでも貢献したいです。

—ハンカチを広げていきたいですね。
そうですね。
「ハンカチ持った?」という文化を広げ直せたらいいなと思います。
私が幼い頃は「ハンカチ落としゲーム」というゲームもあったくらいなので、
だれもがいつも持っているとても身近なものだったはずですよね。
自分がハンカチをそれほど必要としていなかった側から
今ではハンカチなしではいられない生活になって
少しはハンカチと共に大人に成長できたかなという気持ちになるんですよね 笑
そもそも基本に戻ったというか。
きちんとハンカチを持っている人を見ると
清潔感があるな、素敵だなって思いますし。
ただ縫われた小さな四角い布なんですけど
ずっとずっと残っていくといいなと思っています。
残すためには私たちが提案をしていかなければですよね。
ハンカチは手を拭くだけって誰が決めたの?って思いますし。

—ハンカチに対する思い出はありますか?
それはここでハンカチに携っている8年すべてです!
ハンカチのことを考えない日はないですし
ハンカチを通してご縁があった方もたくさんいらっしゃいます。
憧れていた作家さんもたくさんお会いでき、
一緒に仕事をさせていただく事もできました。
今の自分を作っているというか。
きっと「あぁ、ハンカチの人ね」って覚えてくれている
人も多いと思うのですべてが思い出ですね。
ちょっと重いですよね 笑

—一緒に働いていますが、発見のあるお話をたくさん伺うとことが出来ました。
これからもハンカチを広げるべく一緒に頑張れたらと思います。
ありがとうございました。



亀山薫(亀山める)
swimmieディレクター。
また、ito*melを屋号とし、ニット、タッセル、ビーズ織、ペイントなど
様々な手法を用いて、日常の身近な景色や思い描いたイメージを
アクセサリーで表現し制作している。
instagram:swimmie_note

2017.03.03

私の好きなハンカチ episode-21 前編

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

21人目はswimmieのディレクションを担当する亀山薫さんです。
銀座店が1周年を迎えるにあたってハンカチへの想いを聞いてみました。
好きなハンカチの話からswimmieディレクターとして
またクリエイターとしての考え方など様々な
側面から話を聞くことができました。
前編後編に分けてお届けします。
まずは好きなハンカチについてのお話です。
ぜひお楽しみください。

A-2

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、
オススメのポイントは何ですか?

swimmieのハンカチはどれも好きなのですが、
その中でどれかを選んでしまうとひいきみたいになってしまうので 笑
今回はswimmieではないハンカチをあえて選んできました。
まずは私がH TOKYOに入って初めて買った
リネンのハンドロール(手巻き)のハンカチです。
タグのロゴも以前のものです。
初めてお店に来た時は今みたいに
デザイナーさんのプリントのハンカチはあまりなかったんです。

—シャツ生地がたくさん並んでいたんですね。
そうですね。
少しずつデザイナーさんとつくるハンカチが始まったくらいの時でした。
柄物はリバティー※の生地やヴィンテージの生地が多かったですね。
その中で目に留まったのがこのストライプのハンカチでした。

※イギリスにあるリバティ社の生地ブランドです。
さらりとした薄手のコットン生地にレトロで多色使いの
小花柄をプリントしたものが代表的です。

B

—亀山さんが持っているハンカチにはストライプが
多いと思うのですが、もともとストライプは好きだったのですか?

そうですね。
取り置きしているのはストライプのハンカチばかりですよね 笑
今日は記念にお気に入りと色違いの
ミントグリーンのハンカチを買って帰りますね。
お洋服でストライプは数枚しか持っていないのですが、
太めのストライプをみるとグッとくるんですよね。
ハンカチなら持てるというので惹かれるのかもしれません。
チェックはあまり私には似合わない気がして。
太いストライプの「生地」自体が好きなんだと思います。
あとは女性ものは花柄などの柄物が多いハンカチの中で
シンプルなストライプのハンカチが珍しかったのかもしれないですね。
今では普通なんですけど。
それと、素材感も大きなポイントですね。

C

—そのハンカチは入ってすぐ買ったということは
もう8年使っているということなんですね。

そうです!
リネンって10年後が美しいって言われているので、今育ててる途中です。
頻繁に使っているわけではないですけど、やっぱり柔らかくなっていますし
吸水性も使い勝手も感触もいいので自然と手がのびてしまいます。

—こちらのプリントハンカチは
Able Art Companyさんのものですね。

これは本当に「すごいなあ」と思った1枚です。
デザインはどこまでしているんですか?
(インタビュアー岡崎がデザインを担当しました)

—文字を選んでレイアウトすることはしましたが、ほぼほぼそのままです。
文字のかたまりひとつひとつが作品でした。色も変えていません。

そうなんですね。
即、取り置きをして購入しました。
これは食いしん坊の私にはもうなんというか、最高だ!って思ったし
自分にはこういうのはできないないし、さすがだなと思った1枚です。
あと、今日は岡崎さんに会うので選びました。

AAC

—ありがとうございます!嬉しいです。
でも生地感もだいぶ柔らかくなっていますね。
サテンの生地ってこんなになるんだって思いました。

確かにそうですね 笑
でもおかげでかなり使いやすくなっています。
もうこれも7年前くらいですもんね。
今は新潟に住んでいるのですが、出張や旅行で出かける機会も多く、
少なくとも滞在日数×2枚はハンカチを持ってきています。
なので5日滞在する思ったら10枚以上は準備して、
トラベルバッグに入れていきます。
これが本当に便利で、スーツケースの中にはいくつも入っていますね。

TB

—1日必ず2枚は持っているんですか?
はい。出かける時は必ず2,3枚です!
まず膝かけ用です。ごはんを食べる時は絶対に膝にかけます。
それと実用的に汗を拭いたり手を拭いたりするハンカチです。
あとはアレルギーで急に鼻水とくしゃみが止まらなくになることがあるので、
鼻と口をおさえるのに使います。
そうなるとそのおさえたハンカチで
手を拭いたり、膝にかけたりはしたくないので
2,3枚は必ず持つようにしているんですよね。
2枚あったら本当に安心します。
1枚でも持っていないとかなり不安なので
ハンカチを忘れてしまったら買います 笑

—2枚あるとより安心ということなんですね。
そうです。
「出かける時には2枚は持つもの」と
今では私の中の基本になってしまいました。
あとは毎日2枚持てるほどハンカチをたくさん持っている
ということもあります 笑
だからこそいろいろなハンカチを使いたいという気持ちもありますね。

—見せハンカチの要素もありますが、
実用的な部分でももう1枚が役立つこともあるんですね。

そうですね。swimmieでは3枚持ちを推奨しています。
1枚目は実用的なハンカチ、
2枚目は見せハンカチ、
3枚目は差し出す用のハンカチです。
3枚目は必需品ではないですが、
常に他の誰かを思いやることができる
心のゆとりを持っていたいという気持ちの表れかなとも思います。
なかなか誰かに差し出す場面はないかもしれませんが
そういう時がおとずれた時にさっと出せるようにしておきたいなと思います。
でもトイレに行った時に手を洗ってハンカチで拭いていると
姉が当然のように手を差し出してくるので
そういう時は自分が使ったハンカチを
そのまま渡しちゃいますけどね 笑
これでいいのかなあとは思いますが。まあそこは姉妹なので。
それだけ仲がいいってことでもありますよね。

—確かにそうですね。
やっぱりハンカチってかなりパーソナルなものでもありますもんね。

本当にそうです。
間接キスくらいのレベルですよね 笑
もしかするとそのハンカチで私が何をしたか…なんてわからないのに
「貸りていい?」って思ってくれるのって
親しい仲でかつ信頼があるからなのかなと、
そこに距離の近さを感じますよね。

—ハンカチの貸し借りってちょっと特別ですね。
そう思うとハンカチって他のツールとも何か違う特別なものに思えてきます。
その日のハンカチはどのように選ぶのですか?

着る服を選ぶ時に一緒に選んだり、
打ち合わせや展示を見に行くときはその作家さんのハンカチを
持って行ったりします。
「あの人に会うから2日目はこのハンカチ」とか
「ごはんを食べに行くからこれとこれ」とか
そんな風に予定から選んでいます。

—それは素敵な選び方ですね。
私は結構フィーリングで選んでしまうので 笑

この出張があるという仕事のスタイルだから、より考えるのかもしれません。
今日は白っぽい洋服なので汚れないように
差し色になるように、濃いめの赤のハンカチにしたり。
でも毎日外に出ていたらハンカチの選び方も
少し変わってくるのかもしれませんね。

—続いてのハンカチはお米柄ですか?
はい。友人でイラストレーターの安原ちひろさんにいただきました。
私が「おむすびこ」という食のイベントをやっていたときに
『ハンカチ屋だし、おむすびこだし、これは
絶対かめちゃんに持っていてほしい』といって譲ってくれたんです。

D

—それはすごく嬉しいですね。
ハンカチを見て亀山さんを想ってくれたんですもんね。

そうなんです!嬉しかったです。
でも実はもったいなくてまだ1回も使えてません 笑
鑑賞用です。
タグが海苔になっているのも可愛いですよね。
いつかまた「おむすびこ」を開催する時が来たら
満を持して着物に合わせて使いたいと思います。
これはもう「わたし」ですね。

—こちらのハンカチはどんな思い出がありますか?
これは自分で購入した中で一番古いハンカチだと思います。

—これはヴィヴィアンウエストウッドですか?
自分の思うヴィヴィアンのイメージより大人しく感じますね。
そう思います。これは18か19歳くらいの時に買ったハンカチです。
時代はヴィヴィアンとか裏原宿の世界でした。
ヴィヴィアンのお洋服も持ってはいましたが
高価でなかなか買えなかったし、やっぱり憧れがありました。
その時に手軽に買えるものというところで買った思い出があります。
ツイル※の生地でピコ※が入ってていいですよね。

※ツイル・・織り目が斜めになっている綾織物のこと
※ピコ・・穴を開けながらかがる飾り縫製のこと

E

ハンカチとしてはあまり使っていなくて
首や頭に巻いたりして使っていました。

—18歳の頃と考えるとこのハンカチも長持ちですね。
そうですね。
ここ10数年くらいは引っ越しも多かったので
そのときに処分をしたり、譲ったりもしたのですが、
このハンカチは手元に残しておきたかったものですね。

—その頃の思い出とかもありますか?
実はあまりハンカチの思い出ってなくって…笑
でもハンカチとお弁当包みを兼用していた気がするんです。
それにハンカチというよりバンダナやスカーフをたくさん持っていました。
手触りというよりも配色や柄などの見た目で選んでいました。
もともと古着も好きなので
二度と手に入らないものとの出会いという感じで買うことが多かったです。
それとちょうどその頃、海賊巻きみたいな感じで
バンダナを頭に巻くのが流行っていたんですよ 笑

—これは素敵な刺繍ですね。
H TOKYOに入ってハンカチを勉強していく中で
こういうスワトウ刺繍 ※というものがあることを知って購入しました。
この刺繍の細かさや柄によって値段が違うそうなんですが
これは5000円だったのですが、まだお手軽な方で、
50000円以上のものとかもあります。
でも自分の中でこれは「よしっ!」と思って
勉強のためにも…という理由をつけて購入しました。
大事に手で作られた特別なハンカチを持ってみたいという気持ちもありました。

※中国三大刺繍の1つ。ヨーロッパの感性と
中国古来の技術が融合した芸術的な美しさを持つ刺繍。

F

—本当にすごい刺繍ですね。
本当に美しいですよね。
5000円のハンカチって高いなとも思いますけど
でもこの仕事量を考えると逆に安いですよね。
結婚式など改まった席に行く時に使っています。
まさに「見せハンカチ」ですね。
私は4人姉弟なのですがその結婚式の時も持って行きました。
楽しい結婚式で、なかなか泣く場面はないんですけど
でも万が一に備えています 笑
姉の結婚式の時はH TOKYOのハンカチに
出席者それぞれの名前の刺繍を入れて
席札代わりに使わせていただきました。

—そうでした!使ってもらいましたよね。
実は今度は弟が結婚式をするのですが
その時もまた姉のときのようにしたいと
弟が言っているのでお世話になれればと思っています。

—家族にもハンカチをプレゼントしますか?
そうですね。
勤めはじめのころはよくハンカチを家族にもプレゼントしていました。
みんな今でも使ってくれていています。
お父さんにはリバティーのちょっと変な亀の柄のハンカチを贈ったんです。
これが入荷した時に私に買ってってことかな?と
思ったハンカチだったので 笑(苗字が亀山さんのため)
ちょうど父の還暦のお祝いだったので赤で名前の一文字「松」って入れて。
その時、母にはリバティーの花柄を、
姉弟にもそれぞれ刺繍を入れてプレゼントをしたと思います。

KAME-b

—こちらのハンカチは珍しいですね。
ニューヨークの蚤の市で出会った古いハンカチです。
でもこういう縫製って、今swimmieでお願いしている
日本の縫製屋さんがもともと得意とされてた縫製で、
昔は輸出も多かったとお話を伺ったことがあるんです。
なので外国で買ったものではありますが
日本で作られた可能性もあるんじゃないかと思います。
アンティークなので出どころは定かではないですし
でもそういうのも素敵ですよね。
今ではなかなかないハンカチですし。

NY

—これはフレンチヘム※ですか?
※一時間に1ー2枚しか縫えない額縁のように縫われたもの
写真左

そうですね。swimmieやH TOKYOで扱っているのとは少し違いますが、
これは結構薄くて小さいハンカチですよね。
たぶん、実用というよりは見せハンカチだったんだろうなと思います。
以前、縫製屋さんにお話を伺った時におっしゃっていたんですが
昔はプリントの技術がなかったので
そうなるとどれだけカットワークなどの縫製で魅せられるか、
遊べるかというところで、
小さな布に今とはまた違ったたくさんの技術が詰め込まれていたようです。
芸術品というか今のハンカチの使い方や立ち位置とはまたちょっと
違ったのかもしれないですね。
もう一度こういうハンカチがswimmieで作れたらいいなと思っているので、
資料のためにも趣味としても集めているところです。

—素敵ですね。ぜひ今の時代にもう一度見たいです。
そうですよね。
ハンカチは実用的なだけではなくていいのかなと思うんです。
そのハンカチを持っていることで気持ちがあがるというか。
昔のように着物を着て所作が柔らかいというわけではないですし、
パンツを履いて颯爽と歩く女性の美しさもあると思うのですが、
「膝に広げる」などのちょっとしたことが
日本人らしい女性らしさにも繋がるんじゃないかなと。
私はがさつな方なので、食事の時に膝にかけたりなどしていると
自然と身のこなしも女性らしくなり、
きちんとしているように見えるんじゃないかと思って 笑
あとはハンカチに関わるようになってからは
ないと本当に落ち着かなくなりました。
なので、一種の安定剤でもあります 笑

—これはどこのハンカチですか?
確かフィンランドとベルギーの蚤の市で買いました。
でもプリントもされているのでそこまで古くはないのではないかと思います。
織りのある生地にプリントがされているんです。
こんなレトロシリーズが作れたら楽しそうだな!って考えている一つです。

FB

—手巻きのハンカチもあるんですね。すごく薄いですね!
そうなんです!薄いですよね。
それに比べるとH TOKYOやswimmieのハンカチは厚地に感じますよね。
これはどこで縫製していたのかなーとか
どこで売っていたんだろーとか
想像を膨らませるのも楽しいです。
外国に行ってもやっぱりハンカチを探してしまいます 笑

—サイズもかわいいサイズですね。
お店でも特にご年配の方には「ハンカチが大きいですね」と
ご意見をいただくことがあるのですが、
私たちの中では45cmくらいをスタンダードサイズとしていますが
昔はもっと小さくて、いつの間にか
実用的に大きくなっていったのかもしれないですね。

—これは懐かしい感じのするハンカチですね。
私もみなさまにインタビューする際に
「子供の時はどんなハンカチを使っていましたか?」と伺うんですけど、
意外にみなさま、ちゃんとエピソードがあって驚いてしまうんです 笑
私は記憶がなくって…。
どうしようかなって思っていた時に
洗濯物でこれが干してあったんです!
初めて見るものでしたし、タイミング的にもとても驚きました。
これは祖母の文字なんですけど、
姉が幼いときに使っていたものなんじゃないかなと。
きっと私もこんな感じのハンカチを持っていたのではないかと思います。

I

—ハンカチのこだわりはありますか?
昔は単純に柄の好みで選んでいました。
基本H TOKYOで扱っている生地は
いい生地ばかりですし、その中でもたくさん見ているので
価格に対しての質や貴重性をさらにみるようになりました。
吸水性がいいとか肌触りや縫製の仕方とか。
ハンカチだったら一番はリネンが好きですね。
あまりアイロンをかけるのが好きじゃなくて
洗いざらしのふわふわ感が好きだったりするので
リネンはすごくいいです。

—好きなハンカチの使い方はありますか?
ハンカチを使ったアレンジはたくさんしますね。
好きな使い方とは少し違いますが、
安定剤なので、外出するときは必ず持っていくのですが、
歯医者さんに行くときはとくにですね。
お供というか戦友を念入りに選びますね。
今日は頼むよって感じで。
ハンカチを握りしめています 笑
今はティッシュをくれる歯医者さんも多いと思いますが、
歯医者さんに行く時は昔から「ハンカチを持って行きなさい」
って言われていましたよね。
あとは先日、親知らずを抜いたときに
ほっぺが信じられないくらい腫れてしまって重かったんです。
そのときに顎から頭の上の方にハンカチを巻いて支えに使っていました。
ギャグ漫画でみるようなこんな使い方を本当にするんだなって 笑

J

—ありがとうございました。
後半はH TOKYOで働きはじめたきっかけから
swimmieのディレクターとなり、現在までの話を聞きました。
ぜひお楽しみに。

2017.02.03

私の好きなハンカチ episode-20

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

20人目はswimmieでハンカチを作らせていただいている西山景子さんです。
西山さんは現在、ロンドン在住6年目。
テキスタイル/ファッションデザイナーとして活動をされていらっしゃいます。
日本にご帰国中のお忙しい中、インタビューさせていただき、
普段なかなかお伺いできない興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。

毎回インタビューをさせていただくと、
その方のいろいろな面を垣間みることができて
それがとても魅力的でどんどんファンになってしまいます。
作品をつくる人が魅力的だからこそなんですよね。

ハンカチを通してのインタビューですが、
みなさまにも少しでもお伝えできるとうれしいです。

a-1

—お持ちいただいたハンカチはどんなハンカチですか?
小学生くらいから使っていたハンカチです。
お弁当を持っていく機会が多かったので、
持ち物の一貫としてかわいいもの持っていきたいという
幼子心に母が応えてくれた物だと思います。
おもにお弁当包みとランチョンマットとして中高生くらいまで使っていました。

—GAPのものなんですね。ふわっとやわらかくて生地感もとてもいいですね。
GAPが日本に上陸したての頃に、子供服がかわいくて
手軽に購入できるということで結構見ていたんです。
母が百貨店に勤めていたこともあり、
子供ながらにいろいろな洋服に触れる機会が多かったんです。
「made in Italy」ってタグが付いてますね。GAPなのに 笑

b

—そうですね!アメリカかと思いきや…
これは特別なハンカチでしたね。
普段は小さなタオルハンカチを使っていました。

c

—今はどうですか?
日本に帰ってくると、タオル地が好きなのでそういうものを使っているのですが、
ロンドンにいると、ハンカチ使う機会がなくて持ち歩くことがないです。
気候的にも汗を掻くということはないですし…

—ロンドンの方はあまりハンカチを使われないのですか?
サラリーマン風の男性がハンカチで鼻をかんでいるイメージがありますね。
女性は…スカーフになってしまうかもですが、
バッグに結わえたりですとか、ファッション的な要素が多いですね。
どちらかというと男性の方がハンカチを使っているイメージがあります。
汗を掻くようなスポーツをするときはタオルを使いますし。
日本に戻ってくると、女性がハンカチを使っているのを見ることが多いので
そういうしなやかで上品なところを、日本人として忘れたくないなと思います。

—そうですね。今は日本でもお手洗いにドライヤーやペーパーがあったり、
レストランではナプキンがある場所が多いので、困らないですよね。
たしかにそういう細やかなところが日本人的な美しさを感じますよね。

—ちなみにハンカチは何枚お持ちですか?
数えたことはないのですが、たぶん10枚くらいですかね。
小さいころはもっと持っていました。
小さい頃は毎日持っていた記憶があります。

こういう話をすると暗い子…みたいな感じがするのですが 笑
ひとりっ子だったので、小さい頃は人見知りをすることもあって、
お友達ももちろんいたのですが、
たまにおウチが恋しくなって、寂しくなったりすると
家庭の匂いがするハンカチをかいでおウチを思い出したりしていました。
ハンカチをもっていると安心するというようなうっすらとした記憶があります。

—swimmie銀座店のオープニングの際に西山さんのご両親に
ご来店いただきましたが、
おふたりともとてもおしゃれで素敵なご両親でした。
その際、西山さんのハンカチをご購入いただいたのですが、
お使いいただいていらっしゃいますか?

たぶんおめかしをして行ってくれたんですね 笑
ハンカチは使ってくれていると思います。
実家にはハンカチボックスがあって、
私と母はわりとタオル地のものが好きで共用しているのですが、
父は私たちとは別にかごバッグにメンズ用のハンカチを入れて、
その日の気分や洋服に合わせて選んでいるようです。

—やっぱりおしゃれですね!
西山さんは東京出身で都会っ子ですよね。
田舎育ちの私には想像がつかないのですが、どんな環境で育たれたんですか?
両親とも絵が好きで、どこかでかけるというと
美術館に連れていってもらうことが多かったです。
私が生まれる前に亡くなった祖父が画家だったのですが、
幼い頃に私の面倒を見てくれていた祖母や叔母からは
「あなたは画家になれるかもね」と褒められるのがうれしかったのもあって
不思議と絵を描く習慣がつきましたね。
自分は絵描きになると小さい頃はみんなに言っていたんです。

—そうなのですね!
そこからどんな風にファッションにも興味をもたれたのですか?

今でも覚えているんですが、
小学2年生のときに将来の夢を書く機会があって
そのときに友人に「絵描きさんは食べていけないよ」って
言われたんです 笑
それで、んんーと悩んで…
その時にクラスメイトで飛び抜けて周りの子とは違う
とてもおしゃれな子がいたんです。
輸入物の原色系のものとかも着ていて。
それと、小学生向けの雑誌のファッションページに
篠山紀信さんが撮影した写真が掲載されていたのをみて、
そういうことにどんどん影響されていくようになりました。
毎日学校に着ていく服を自分でコーディネートして行くようになって、
そうだ!デザイナーになろうって思ったんです。
今となっては、デザイナーも大変なのですが…笑

—小学生って結構現実的なところがありますよね…笑
でも、今実際に絵を描いてテキスタイルにして、
デザインをされていらっしゃって、

どちらの夢もかなっていらっしゃいますね!
どのようにファッションは学ばれたのですか?
女子美術大学のファッション造形科に進んだのですが、(今はない科だそうです)
そこでは染色、織りなどのテキスタイルから小物の制作までを一通り学び
アート寄りのコンセプト重視の作品をつくったりしていました。
どうしてその服をつくったのかということをとても求められました。
その中で図書館に通いつめてコンセプトから作り上げた経験があって、
そういった意味を込めた服を作りたい、
もっと突き詰めたいという思いが膨らみました。
ロンドンの学校に決めたのは、
コンセプトを突き詰める教え方をする学校が多かったのと、
気づいたら女子美時代に作っていた作品が中世ヨーロッパで、
イギリスの文化に影響されたものが多かったこともありました。
日本は服を作り込む知識はすごく勉強できると思うのですが、
そういった実績を元にもうちょっとクリエイティヴな自分らしいアイディアを
服に落とし込むにはどうしたらいいかというようなことを
一年間学ばせていただきました。
そこで帰ってくる予定だったのですが、
どうしても自分の集大成のコレクションを達成して
ロンドンで働きたいと思いが強くなり、
お願いをして大学院に行かせて貰いました。
テキスタイルは独学で、ブランドにテキスタイルを含めることは
考えていなかったのですが、卒業制作で運良く、
ロンドンのファッションウィークに参加させていただき、
その時にテキスタイルを注目していただけて、今のカタチになりました。
まだまだ突き詰めなければと思っています。

—ブランドのコンセプトである「驚異の部屋」に行き着いたのは
どういう経緯なのですか?

大学院でコンセプトからすべてリサーチして、
ひとつのブランドのコレクションに突き詰める課題だったんですが、
その時にイギリスの風景庭園をテーマとして選び、
そこからいろいろ突き詰めていったときに
いろいろな国から輸入してきたものを集めて
保存する文化があることに気づかされました。
16,17世紀、特に大航海時代と呼ばれる時代に、
ヨーロッパを中心に探検家がいろいろな国の見たこともないものを発見し、
収集してきたものを小さな部屋に保存していたそうです。
その中には植物、絵画、民芸品、剥製、楽器
沢山の見た事もの無い物が収集されていたようです。
その中のひとつに植物もあり、植物や花々をイギリスの土地に植えなおし、
改良して、独自の庭園に仕上げたキューガーデンや
押花や種を標本にして何百冊と貯蔵している自然史博物館が今でも鑑賞できます。
専門家の人しか中に入ることができないところもあるのですが、
それでも自然史博物館の図書館には貴重な200年前の手描きの標本があって
とても刺激になりました。

世界中から集めて来た不可思議な物は実際にはオリジナルではなく、
研究過程を経て作り替えたもので、
自然物だけれども人工物で、美しさの中に奇妙さや、
皮肉めいたものを持っていることに魅力を感じました。
花ならば花、鳥ならば鳥、というイメージを作るのではなくて、
私なりに作り替えたものをテキスタイルで表現しよう思うようになりました。

—西山さんが人工物を作り上げて、驚異の部屋をつくるということなんですね!
具体的にはどのようにして作られているのですか?
まずは図鑑などの資料から、いろいろな部位を切り抜いてコラージュして
不思議な空想の図鑑みたいなものをつくるんです。
なので、ほんとに怖い感じのものがあったりもします。
そしてそのコラージュを自分で描きなおします。

—ハンカチを制作する際に、データで見せていただいたのですが、
本当に緻密で繊細で不思議で美しくて…どんどん引込まれていきました。
拡大をして、じっくり眺めたり…これはある意味、私の特権ですね。
こんなことをいってしまうのは元も子もないことなんですが、
布にプリントすると繊細がゆえにどうしても
表現できない部分がでてきてしまうのが悔しく感じてしまいました。
この凄さをみんなに見てほしいー!という気持ちです。
このような緻密で繊細な画風は昔からなんですか?
標本をみるようになってからですね。
かなりの時間を学生時代は費やしていましたね。
空想でもリアルに描きたいというところがあります。

—その空想の図鑑のものたちには名前が付いているんですか?
それも最終目標のひとつですね。
最初の頃につくった花とキノコには名前がついているのですが、
学名などを調べて適した名前をつけるのもかなり忍耐力のいる大変な作業で…

—名前が付いているものもあるんですね!
西山さんの空想図鑑にとてもとても興味があります。
いつか拝見させていただきたいです。

—ちなみに今日のお召し物は西山さんのデザインですか?
スカートは古着で、上は実は小学生の時に着ていたものなんです 笑
すごくおっきい小学生で今と身長が1cmくらいしか変わらなかったんです。
小学生のときは背が低い人が腰に手をあてるポーズがうらやましかったんですが、
中学生からどんどんみんなに背を越されていくのはショックでしたね 笑

—えーーー!笑
違うかなとは思ったのですが、花柄だったので一応聞いてみたのですが、
まさかのお答えでした。

—H TOKYO/swimmieを知ったきっかけは何ですか?
H TOKYOでハンカチをつくられている赤塚桂子さんに紹介していただきました。
赤塚さんとは私が大学生の時に友人が赤塚さんの事務所で
アルバイトをしていたことがきっかけで知り合いました。
それから時間が経ち、私がロンドンにいることもあり、
なかなかお会いする機会がなく、
SNS上で連絡をとったりしてはいたのですが、
ようやく久々にお会いしたときにH TOKYOのことを聞きました。

—ハンカチのデザインはどのように考えていただいたのですか?
最初はH TOKYOをご紹介いただいていたので、
「Equatorial Camouflage」は男性向けを意識して考えた柄です。
ダークなカラーでトーンをおとしているのと
その時トレンドだったカモフラージュっぽく仕上げました。

Equatorial Camoflauge

「herbarium garland」は花というテーマをいただいたので、
四角形をどう生かすかということを考えて
花畑にいるような雰囲気につくりたいなと思いました。
最終的なイメージはタイトルの通り花冠になりました。

herbarium garland

—今後はどんな展開をされていくのですか?
3月にはパリでのコレクションを控えています。
最終的にはライフスタイルも含めたブランドにしていきたいので、
カップとかクッションとかライフスタイルの小物系も挑戦したいと思っています。
小さくてもいいので商品を直接手にとっていただける
衣食住が体感できるようなお店も作れたらいいなと思います。
洋服にしろクッションにしろ集めていくと
ひとつの驚異の部屋の博物館になればいいなと思います。

—西山さんの「驚異の部屋」に興味津々です!
これからも楽しみにしています。
ありがとうございました!



西山景子
テキスタイルデザイナー/ファッションデザイナー
東京生まれ
2008年女子美術大学ファッション造形科卒業後、アシスタントデザイナーを経て、
2013年2月ロンドンファッションウイークにてコレクション発表。
同年ロンドンカレッジオブファッション ファッションテクノロジー科修士課程修了。
現在ロンドンと東京を拠点にKEIKO NISHIYAMAとしてブランドを立ち上げ、
キャビネットオブキュリオーシティ(驚異の部屋)をテーマにコレクションを発表、活動中。

2017.01.03

僕の好きなハンカチ episode-19

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

今回は5年ほど前からH TOKYO、swimmieのハンカチを置いていただいている
島根・出雲の眼鏡店「シマネヤ」の飯島健太さんです。
飯島さんは本当に丁寧にハンカチを勉強して販売してくださり、
とてもとてもありがたい存在です。
そんな飯島さんご自身の歴史や好きなハンカチのこと、
「シマネヤ」のお店の歴史なども伺いました。

a

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、オススメのポイントは何ですか?
うちで一番出ているのでもいいですか?
それはもちろん「izumonesia」シリーズです。

b

—「izumonesia」シリーズの中ですと何が一番人気ですか?
一番は「saniwasimenawa」で次は「ryunohige」です。
これがダントツ人気です。
izumoneshia以外だと朝倉さんのシリーズですね。
個人的に好きなのは、最近リネンが気に入っています。
今年からリネンの良さが分かる大人になりました。

—リネンを好きになるきっかけはありますか?
カミさんが「リネン最高!」って使っていて
使ってみたら濡れていてポケットに入れてもすぐ乾きますし、
使い勝手が本当によかったです。

c

—今日はご自身がお使いのハンカチもたくさんお持ちいただいて
ありがとうございます!
はい。これはうちのお店で取り扱う前に
オンラインショップで初めて買ったものです。

d
※上が新品のハンカチ。下が飯島さんが使い込んでくださったハンカチ。

—ハンカチにアイロンがきちんとかかっていますね!
アイロンは必ずかけますよ。
「洗濯王子のアイロン術」っていう本を買いましたから。
シャツもかけますよ。

e

—さすが眼鏡屋さん眼鏡柄も多いですね。
眼鏡柄は鉄板です。
このハンカチは眼鏡マニア受けがいいですね。
本当にヨーロッパにありそうなデザインがたくさんのっているんですよ。
だから同業者で眼鏡柄のハンカチが出たら
買っていく人がいるんですが「これすごいですね」って言ってました。
その人はヨーロッパの眼鏡を結構多く扱っている人なので。
でも自分の分は1枚確保したいのでお客さんに出す前に買ってしまっています 笑

—眼鏡ハンカチの中で一番気に入っているのは
このマニアックな眼鏡ハンカチですか?
そうですね。
特に眼鏡業界の人に会ったりするときはこれを持って行きますね。

f—わたしたちも飯島さんの眼鏡ハンカチを見て
こんなにいろいろ作っていたんだなと実感しました。
お店に買い付けに伺って「見つけた!」と思っても
もう数枚しかないこともありますからね。

—それ以来眼鏡柄が入ったら飯島さん用にキープしてます。
ありがとうございます。

—今日のハンカチはritokeiの船ハンカチですね。
これは飯島さんのハンカチコレクションの中では変わり種ですか?
これはね「フェリーおき」がのってるんですよ。島根のなので。
やっぱりなんとなく人に見せたくなるんです。
「ほらほら」って 笑

g

—見せたくなるんですね!
そうです。なので基本リネンとかは
そういう要素がないので柄物を多く使っていたんですが
最近は見せびらかすと言うよりは実用的な部分でハンカチを選んでいます。

—H TOKYOを知ったきっかけはなんでしょうか?
たまたま有田さん ※が出雲をイメージしたデザインハンカチを
リリースしたと言う話が新聞記事にのっていたんです。
「izumonesia」をそこで知ってじゃあ買ってみようかって
自分のとカミさんのと母親のと、3枚注文したんです。
それでかわいいけんうちでも販売できないかねって
メールさせてもらってそこからうちでもハンカチを置いています。
※有田昌史さん 以前のインタビュー記事はこちら

—もう長いお付き合いをしてくださっていますね。
確か平成23年だったと思います。

—5年くらいお付き合いいただいてありがたいです。
実際にお店にも行かせていただいて
こんなにハンカチがたくさんあるなんて!と感激しました。
異常ですよね 笑
最初は10種類くらいからスタートして
ストックもそんなに枚数はなかったんですけど。
遷宮の年が本当にすごくて一番多い時はひと月に150~180枚は売れてましたね。

hh-2
※H TOKYOとswimmieも展開してくださっています。

—うちの入りたてのスタッフよりもハンカチのことや作家さんのことも
すごく勉強してくださって感謝しています。
いえいえ。でも生地も奥深すぎて今は少し諦めていますけど。

—それにシマネヤさんが定期的に出している新聞にもよく載せていただいて。
毎回確実に載せています。

—ハンカチを使う時のこだわりはありますか?
アイロンはほぼ必ずかけます。
カミさんはアイロンせずに持って出かけますけど。
僕はアイロンかけたい派なので。

—アイロンは昔から好きなんですか?
どうでしょうねえ…
でもかけなきゃいけないシャツとかはかけてましたね。
だけん、あんまり苦ではないんですよ。
まあピシッとしていた方が気持ちいいですから。

i

—今日来ていらっしゃるシャツもすごく綺麗ですね!
ありがとうございます。
これもアイロンはあてています。

—アイロン上手ですね。
男の人の方が細かいんですよ。
多分そういうことは向いているんだと思います。
アイロンをかける時のこだわりはないんですが
いつも同じ面が出るとそこだけが色褪せてしまうので
できるだけ違う面が出るように心がけています。
今日はここに持ってくるかと思って
タグが1枚めくったここにくるH TOKYOのスタンダードスタイルで
アイロンをあててきましたがいつもは変えるようにしています。
神経質ですよね 笑

—好きなハンカチの使い方はありますか?
いや、ただポケットに入れることですかね 笑

—その日のハンカチはどんな風に選びますか?
普通はそんなにこだわらないです。
眼鏡の展示会や商談に行く時は必ず眼鏡柄を持つようにしています。
歩き回って汗をかいた時に眼鏡のハンカチを出すと話も広がりますし。

—ハンカチは昔から持っていらっしゃいますか?
いやーもらいもんばっかりでしたね。
無頓着には持っていました。
まともに初めて持ったのは就職活動の時くらいでしたね。
スーツ着たのがその時初めてでしたから。
それまでは「男の子がハンカチなんか持って…」って 笑

—小さい頃に持っていた記憶はありますか?
ありますよ。
それこそハンカチちり紙は持つようにと学校から言われていましたから。
持っていなければならないものの持ち物検査もあったかもしれませんね。

—そのハンカチの柄は覚えていますか?
白しかなかったと思います。
みんな白じゃなかったですかね。
40年前に柄のハンカチなんてなかったと思いますけど。
周り見てもみんな白だった記憶があります。

—就職活動をする際に持ったハンカチはご自身で買いに行ったのですか?
いえ。その時の彼女が買ってくれたんですよ。
「これを持ちなさい」と何枚か。

—素敵な彼女ですね!
はい。おしゃれさんでしたね。
今思うと就職活動にしては結構カジュアルなハンカチをくれました。
でもハンカチには別れに意味があるって聞いたことがあるんですが
それは実際にあるんですか?

—そうですね。
涙を連想させたり日本では「手巾(てぎれ)」と言うこともあり
あまりプレゼントには向かないと言われることもあります。
うちのカミさんのおばあちゃんは
人にハンカチあげる時には「10円ちょうだい!」って
言ってからあげてたらしいです。
カミさんにハンカチをあげる際も
「ハンカチあげるから10円ちょうだい」って言ってたそうです。
そうじゃないとお別れになっちゃうから
買ったことにしたら別れにならんって
おばあちゃんが言いよったとカミさんが言ってました。
おばあちゃんは若い時に上海におられたそうなので
もしかして中国の伝統なのかなって思ったんです。
なのでうちではカミさんにハンカチをあげると
「はい」って10円をくれるんですよ。
それはカミさん家だけなのかなーって思っていました。

j
※奥様の佐保子さん。「10円の話はおばあちゃんのオリジナルかも。ちょっと変わった人なので」とのことで出典は不明とのこと。

—それは素敵なお話ですね!
ちなみに飯島さんはずっと眼鏡屋さんなんですか?
いや、はじめは家具のメーカーに勤めていました。
基本は営業でした。
商社だったので一般家庭の家具というよりは
ホテルとかのベットや造作家具や椅子などを売っていましたね。

—そうだったんですね。学校で家具を学んでいらしたんですか?
いやいや。僕は英文学科だったので。
何も就職には役立たなかったです 笑
でも目に見えてわかるものがよかったんですよね。
例えば製鉄会社だと自分の目の前で製品になる
と言うのとは少し違うじゃないですか?
それにはあまりピンとこなくて家具屋にしたんです。
まあ・・激務でした。
時代的にもバブルが弾けて、ガクンと落ちて
リストラの嵐でしたし正直地獄でした。

—それは大変でしたね…。
その時はスーツを着ていらしてハンカチは持っていましたか?
一応持っていましたね。
やっぱりもらい物が多かったですけど
どんなハンカチだったかは思い出せないくらいです。
でも何かブランドの名前が入っているようなものです。

—家具屋さんの後はご実家の眼鏡屋さんを継がれたんですか?
いや家具屋に1年ほど勤めて、会社が福岡だったので
その後福岡の眼鏡屋に中途入社しました。

—眼鏡屋さんにお勤めになったのはやはりご実家の影響ですか?
そうですね。家が眼鏡屋だったので。
その頃はまだ父親も生きていましたし
結局田舎に帰ってもしょうがないなあと思って
福岡のチェーン店の眼鏡屋に2年ほどいました。
その後東京の眼鏡屋に勤めながら眼鏡の学校に行っていました。

—学校にも行かれていたんですね。
そうなんです。眼鏡について学ぶ専門学校が
あったのでそこに行っていました。
そこで目の中の仕組みやレンズのことなどを学びました。
後は基本的な数学や物理、光学などですね。

k

—東京はどのあたりで働いていらしたんですか?
江東区にある砂町銀座商店街と言うところです。
いろんな人がいるざっくばらんな街で
飯を食う暇もないくらい忙しいお店でした。
ハンパない売れ方でしたね。
ここで本当にいろんな経験をさせてもらいました。
2年くらいここにいました。

—ちなみにその間もハンカチは持たれていましたか?
そうですね。基本的にスーツでしたので
持っていないわけはないと思うのですが。
ちょっと記憶はないです。

—その後島根に戻られたんですよね?
きっかけはなんだったんですか?
父親が倒れたからです。その時はもう継ぐつもりで帰りました。

l

—シマネヤさんの歴史を伺ってもいいですか?
はい。祖父の代で始めました。
創業は東京の早稲田の弦巻町で1940年代始めくらいでした。
時計・眼鏡屋としてスタートしました。
その後戦争があって島根にUターンした形です。
もともと島根の出身だったのでお店の名前を「シマネヤ」にしていたんです。

l-2
※シマネヤさんは出雲大社のすぐ近くにあります。

—そこからは今と同じ場所でやってらっしゃるんですか?
そうですね。ちょっとだけ別の場所もありましたが
今の場所になってからは70年数年ですね。
父親が店を継いだので僕で3代目です。
僕が継いだのは20年ほど前です。

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m-2
※シマネヤさんのウィンドウにはたくさんのハンカチが飾られています。

—シマネヤさんを継がれてからはハンカチを持っていましたか?
いや…持っていないかもしれんです!

—そうなんですね 笑 では有田さんの記事を見てまた
ハンカチに興味が湧いてくださったんですね。
そうですね。そこからは必ず持っていますよ。

—H TOKYOのハンカチを持ってくださって何か印象は変わりましたか?
ハンカチを持つだけで楽しいって思うようになりました。
すっごく個人的なものじゃないですか?
自分だけがテンションあがるけん
身勝手に楽しめますしいいなと思いましたね。

—以前デザイナーの赤塚桂子※さんにインタビューさせてもらった際に
飯島さんがおっしゃったようにハンカチは個人的なものなので
そのハンカチを借りた時にきゅんとしたと言うお話がありました。
※赤塚桂子さん 以前のインタビュー記事はこちら
そうですか!それは2枚持ち歩かないといけないですね。
ライブとかで泣いている女の子がいたらすっと出したいですね。
じゃあ今度お客様で男の子がきたら教えておきます。

—ハンカチは何枚くらいお持ちですか?
カミさんは3週間ぶんくらいはあると思うので20枚くらいですかね。
自分はそれよりちょっと少ないくらいです。
二人合わせると40枚〜50枚くらいかな。
ハンカチは兼用ではなく引き出しも別です。
カミさんはリネンだけでも1週間分くらいありそうです。
入荷したリネンの中で「これはいい?」って
先に買うこともあります。

m-3

—奥さまもハンカチを毎日お使いなんですね。
そうですね。
カミさんは1日2枚とか持っているんじゃないですかね。
H TOKYOに出会うまではタオルハンカチ
ばかりでしたけど、今は見たことないです。

—飯島さんのハンカチコレクションの中でH TOKYOは多いですか?
ほとんどですよ。
5,6枚他のがあるかもしれませんけど、それは使わないゾーンですから。
ここ数年H TOKYO以外のは使ってないです。
でも使わないハンカチもなんか捨てられないんですよね…。

—ちなみにその使わないハンカチの中に
昔の彼女からもらったものはありますか?
いや実は今回探したんですよ 笑
でもなかったです。25年前ですからね。

—お母様もハンカチはお使いになられますか?
使ってますよ。ガーゼがほとんどだと思います。
買っているんですけど、自分のか誰かにあげるのか分からないです。
すぐ人にあげちゃうんで。

n
※飯島さんのお母さま。シマネヤさんでは宝石を担当されています。
丁寧におもてなしをしてくださり、接客の勉強にもなりました。

—お父様も持っていらっしゃいましたか?
持っていたと思います。
なんとなく記憶に残っています。
たぶん出かける時はハンカチって言っていたように思います。

—飯島さんにはライブを開催したり音楽という側面も
あると思うのですがそれは昔からですか?
ライブなどの企画を始めたのは島根に戻ってからで16年ほど前からですね。
当時はあんまりライブハウスもなくて、
アーティストを呼んだらきてくれたのでそこからは定期的に開催しています。
初めての企画はヒートウェイヴと言うバンドの山口洋さんでした。
交通費と泊まり代だけは出してくれと言う
「歌の宅配便」という企画をやっていらして
高校の時から好きだったのでお声がけしました。
大学の時も大学祭の実行委員をやったり、自分でもバンドをやっていたので
なんとなく企画もすんなりできたんですよね。

—わたしたちも以前見せていただいた旧大社駅での
ライブは最高でした!
ありがとうございます。旧大社駅でのライヴをやり始めたのが10年前くらいで
その時に屋号を「大社レコード」にしたんです。
それからはコンスタントに開催しています。年に3本か4本くらいですかね。
ちょっとしんどいです 笑

昨年出演したいただいた寺尾紗穂さんはswimmieでハンカチを作っている
松井一平さんと一緒にライヴをやられたり、
ツアーグッズの絵も松井一平さんが描かれていたりして、
あ、こんなところで自分の仕事ともつながってるというのがわかって
面白いなと思いました。
まあ、ライブのことくらい眼鏡屋頑張らないとと思っていますけどね 笑
※松井一平さん 以前のインタビュー記事はこちら

o

—ハンカチにまつわる思い出はありますか?
去年イースタンユースの吉野さんのライブのあと
グレイの眼鏡柄のハンカチをなくして
打ち上げ会場で大騒ぎしていたら
その時のスタッフの子が見つけてくれて嬉しかったですね。
やっぱり眼鏡柄はちゃんと戻ってくるんだと 笑

p
※シマネヤ看板娘のむぎちゃん。お客様にも大変愛されていました。

—ありがとうございました。
これからもぜひ長いお付き合いをしていただけたら嬉しいです。
島根にお出かけの際はぜひシマネヤさんにお立ち寄りください。

【取材のおまけ】
今回シマネヤさんにお邪魔して
美味しいごはんもご一緒させていただきました。
地域とのつながりや、人の暖かさを感じ
改めてお店とは?ということを考えました。
とても素敵なみなさんに出会えた旅になりました。
q
※飯島ご夫妻とフレンチレストラン、トロントセットの野口ご夫妻。



飯島健太
1969年生まれ。シマネヤ店主。
眼鏡と犬とロックを愛するアラフィフ。
座右の銘は「Punk is attitude, not style.」

シマネヤ
www.shimaneyamegane.com
https://www.facebook.com/shimaneya/

2016.12.03

僕私の好きなハンカチ episode-18

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

 ///

18組目は公私ともにお付き合いさせていただいている
田口陵さん、杏奈さんご夫妻です。
「H TOKYOに出会ってからというもの…」と、
どこかのCMのように私たちをもちあげてくださる愉快なご夫婦。
個人的ながら理想的で憧れの夫婦の中の一組です。
お二人の生活にどんな風にハンカチは寄り添えているのでしょうか。
私たちにとっても、思い出深いハンカチもご紹介いただきます。

b_a_


—まず一枚目のハンカチはなんといってもこちらですよね。

わ~、ひさしぶりの再会です。「I ♡ アンナ」

f_

杏奈:そう!ホワイトデーに、たぐ(旦那)からもらったハンカチで。
つき合って初めてのバレンタインの時にふざけて、
「I ♡ RYO」ってかいてある大きなロリポップキャンディをプレゼントしたら、
そのお返しにこのハンカチをホワイトデーにもらいました。

陵:あ、そうだ、今思い出した。5年くらい前だよね。
あれに勝てるのはこれしかないって思って。
フォントもファンシーなやつをわざと選んで。
枠内*のみんなと相談しながらふざけてつくったんだよね。
(*H TOKYOで働いたり、集ったりする女子たちの総称:田口夫妻の命名)

—もらったとき正直どう思いました?
杏奈:うわっ!って 笑

陵:自分のプレゼントがその前にあるでしょ 笑
それにこたえて、引かれるっておかしいでしょ 笑

杏奈:ヒップホップで言うところのコールアンドレスポンス的な 笑
メッセージ入りっていうのはもらったことがないから、すごくうれしかったけど。

陵:お互いに名前入りのおもしろいのをあげてるんだけど
ハンカチは残るけど、
キャンディーはドロドロに溶けて、結局食べずに捨てたしね。
そういう意味でもハンカチはよかったよね。

—確かにそうすね!5年前でもまだまだキレイですし。
杏奈:お弁当包みにしているから、実は結構シミがついて汚れてる 笑

陵:使い方として、それはあつかい的にはどうなんだろうね。

—いいんじゃないですか?お弁当食べるときにみんなに見えますし。
杏奈:だから、この刺繍の部分が見えないように広げてますね。
包むときはこれがでないように包んで 笑

陵:全然あつかい悪い 笑
話をきいているとなるべく見せたくないって 笑
でもやっぱり、身につけるものじゃないから、結構むちゃしてもいいと思って。
刺繍のオーダーをしたとき、枠内みんなにはやし立てられたよね。
杏奈は「カタカナにしなよー」とかみんながいってた気がする 笑

—すみません…たしかに相談というよりは、みんなではやしたてましたよね。
渡すときは一人なのに、いろいろ言いましたね。楽しかったです 笑
陵:でもそうおもうと、つくっておいてよかった!
なつかしい、みんなの思い出だよね。

—確かにそうですね。
私たちもこのハンカチのことをずっと覚えていましたし。
これがあったからこそ、田口夫妻とより仲良くなれたのかもしれませんね。
それほどのインパクト!大事ですね!

g_

—このハンカチはかせきさいだぁさんのイラストですが、
田口さんがグラフィックデザインのお手伝いをされましたよね。
デザインはどういう風にされたんですか?
陵:これはもう、かせきさんがこういうのやりたいっていうのがあったから、
かせきさんに従ってって感じで。
いろいろかいてもらったのをレイアウトしたんだよね。
今までグッズはTシャツとかいっぱい作ってきたんだけど、ハンカチは初めてで。
ハンカチってメインを「どん」ていうことでなくて
柄(パターン)で成立するから、
かせきさんのハンカチ一発目なら、サングラスでしょ!みたいなのがあったから
結構ストレートにでてきた柄だよね。
メガネとハグトンはマストでしょって感じで。
このメガネ柄と一緒にハグトンのハンカチもつくったんだよね。

h_

—田口さん自身でデザインされるとしたらどんなものをつくりますか?
陵:ハンカチではないけれど、スカーフのデザインをしたことがあって、
そのときはスカーフが四角だから、おもいついた四角のものを書き出して
見た目でおもしろいものをレイアウトしました。
大きなスカーフは全体が見えることよりも、
最終的に巻いたり、くしゃってさせて使うから、
色味がきれいな、面白いものをたくさん散りばめて、
広げたら、こんななんだ!っていうのを作ろうと思って。

映画のBACK TO THE FUTURE 2にでてくるピザ屋のマークとか、
ビックリマンチョコのシールの背景とか、
駄菓子、カステラ、ポストイットとか…
ルールは文字とかは使わないで、具体的だけど抽象的なバランスにして。

—おもしろいですね!すごく素敵です。
ハンカチとスカーフ、同じ四角い布でも
大きさでデザインする上での観点も変わってきますしね。

i_

—2枚目はどんなハンカチですか?
杏奈:これは今年のバレンタインの時のプレゼントに、
友達のワークショップに参加してクロスステッチの手刺繍をしたハンカチです。
もとのハンカチはH TOKYOのハンカチで。

陵:これは生地がめちゃめちゃよくて、よく使ってる。
こういうハンカチはぴしっとしているから、
ここぞっていうときに持ちがちだけど、
使う度にどんどん味がでてきていいって聞いてから、使い込みたくなった。

—リネンは10年後が一番美しいといわれているんですよ。
陵:本当に?すごい!まだまだ、ひよっこだ。
10年後、この刺繍はどうなってるかな~

杏奈:取れてなくなっちゃってる可能性も… 笑

j_

—3枚目のハンカチは?
陵:これは数年前の誕生日にもらったハンカチ。
つき合ってすぐの頃のハンカチと、最近のと、その間のと、だね。

杏奈:大切な節目にハンカチが登場している気がします。
これも枠内に相談して、靴の上にクマが乗って「RYO」と
言っているような感じにしてもらいました。

—かわいいですね!このハンカチの使い心地はどうですか?
陵:大切にしていて、実はあまり使ってない 笑
これもかせきさんのハンカチだよね。
最初はハグトンとメガネでしょっていう、かせきさいだぁとしてというものから、
かせきさん自身がの好きなものっていう風にデザインも変わってきてるね。
かせきさん、線画がうまいし、靴好きだもんね。

k_

—H TOKYO/swimmieを知ったきっかけは、やっぱりかせきさんですか?
陵:そう、かせきさんがH TOKYOでハンカチを作ることになって、
それでさっきの話になるけど、はじめだけデザインのお手伝いをして。

—本当にそこから公私ともにお二人にはお世話になっています。
杏奈ちゃんには、お店で働いてもらった時期もありましたよね。
杏奈:そう。憧れの枠内に一瞬入れました 笑

—H TOKYOやswimmieのハンカチ以外だとどんなのを使っていますか?
陵:H TOKYOに出会ってから、ハンカチをよく使うようになったけど、
ちゃんと自分用にハンカチを買ったことはまだないかもしれない。
前からハンカチはノベルティーとか、もらうことが多くって。
それを持っていた気がする。
例えば、これは松本隆さんの「風街レジェンド」に行ったときに
ノベルティでもらったもの。
「木綿のハンカチ-フ」にちなんで、cotton 100%のハンカチなんだと思う。

l_

—杏奈ちゃんはどんなものを使っていますか?
杏奈:私もプレゼントとしていただいたハンカチが多いです。
あとは、たまに旅行先などで買うことはありました。
あまり手に入らないお土産的な感じというか、記念に。
ハンカチを選ぶときって柄とかも大事だけど、
やっぱりその場所での思い出とかエピソードとかも含めて
持っていたいなということが多くて。

ハンカチを使うときっていうのは、
お手洗に行って手を拭いたりとか、汗を拭くとか、
自分がほっとしたいときに使うことが多いんだけど
そういうときに、ふとハンカチを見ると
プレゼントされた日のことや、
プレゼントしてくれた人のことを思い出せて
一番落ち着く場所にいるような、自分の素にすっと戻してくれる、
そんなきっかけにハンカチがなってくれていると思うから、
ハンカチの力ってすごいなって思う。
よし、また仕事がんばるぞ、とかね。
だから、ハンカチってもらえると嬉しいです。

—そうですね。
ハンカチって、一般的には漢字で「手巾(てぎれ)」と書くことから、

お別れのイメージがあって、プレゼントに懸念される方もいらっしゃるんですが、
刺繍を入れたり、メッセージカードを添えたりする一手間があるだけで、
きっと気持ちも伝わるし、とても身近なお守りになってくれる可能性を秘めてますよね。
杏奈:そう。
もらったハンカチの方が愛着がわくし、ずっと大事につかおうと思うから。
もらってその良さが分かってから、私たちもハンカチを贈る機会が増えました。
ついさっきも、友人の誕生日祝いに刺繍入りのハンカチをオーダーしたばかり。
プレゼントする私たちも、選ぶのが楽しいです。

—ハンカチの好きな使い方はありますか?
陵:うしろのポケットに入れて、ちょっとハンカチが見えるのが好き。
みせハン。さりげないおしゃれ 笑

—ハンカチをもっているっていう、清潔感のあるアピールもできますよね。
杏奈:ハンカチを持っている男の人っていいよね。
ちゃんとしている感じと、清潔感はやっぱり大事。

陵:じゃあ効果あるね 笑
朝、ハンカチを選んでいる時が一番たのしい!
ポケットにいれる瞬間がテンションのピーク。その後、完全に忘れてたりする 笑

あと、デザインが単純に好きなハンカチが、平山昌尚さんのこのハンカチ。
顔が描いてあるから、自分の顔に当てて写真撮ってみたかった。

—では今やっちゃいましょう!

m_

—杏奈ちゃんの好きな使い方はありますか?
陵:弁当の汁をつけることでしょ 笑

杏奈:いやいや 笑
会社で社食もあるんだけど、
ハンカチをおいて、席とりをするんです。
「私、今日はこんな素敵なハンカチ持ってますよ~」っていう、
誰も気づかないアピールをして楽しんでみたり 笑
このswimmieのハンカチがすごくお気に入りで、
吸水性もよくて、この夏たくさん使ってました。

n_

—わっ!うれしいです!
swimmieが初めて期間限定ショップを二子玉川高島屋に
オープンしたときに来て買ってくださいましたよね。

その日のこと、覚えてますよ。

—ハンカチは何枚お持ちですか?
陵:10枚くらいかな?

杏奈:たくさん買ってるけど、プレゼントしてるほうが多かったです 笑

—ありがとうございました。
みんなの思い出のハンカチに再会できてうれしかったです。
これからもどうぞよろしくおねがいします!



田口陵
1980年11月14日、千葉県生まれ。
日本デザイナー学院卒業後、デザイン事務所 Motif入社。
現在はCIDER inc.所属。
音楽関係のデザインなどを中心に幅広く活動中。
http://cider-inc.com
http://cider-inc.com/taguchi_ryo/

田口杏奈
1983年1月23日、京都府生まれ。
友人と2人でDJユニット(ココナツ・ホリデーズ)を結成。
加賀温泉郷フェス、永井博氏のエキシビジョン、世田谷パン祭りなど、
様々なイベントで活動中。
coconutsholidays.tumblr.com/

2016.11.03

私の好きなハンカチ episode-17 後編

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

17人目はswimmieでハンカチのデザインをしていただいている
frumafar.(フラマファー)のエバタマリコさんです。
frumafar.はNYで出会った3人で活動しているテキスタイルデザイナーユニット。
そのメインデザイナーであるエバタさんはとても気さくで楽しいお人柄。
おしゃべりは尽きずついつい長い間お引き止めしてしまいました。
制作の過程やfrumafar.メンバーについてもお話いただいております。
前編につづき後編をお届けします。

h

—frumafar.は3人のテキスタイルデザイナーユニットですが、
どのようにして結成をされたのですか?

私がNYの大学を卒業してインターンで入ったテキスタイルデザイン事務所で
ノムラと山下がバリバリ働いていたのが出会いです。
そこでいろいろお二人に教えてもらったんです。
ほどなくして私はアパレルの企業に就職が決まったので事務所は辞めました。
それから10年くらい経って、懐かしいから集まろということになって、
最近どう?みたいな話から、デザインの話になり、
オリジナルのテキスタイルデザインをやってみたいねという展開になり、
まずは会社ではなくて、フリーランスのかたちで、
何か3人で協力をしてやれるものをやらないかということで始まりました。

—はじめにswimmieで6柄のハンカチをつくらせていただきましたが、
もともとfrumafar.でもテキスタイルにされている柄でしたよね。
ハンカチになってみていかがでしたか?

frumafar.でプリントしている生地はおもにUSAコットンを使用して、
アメリカの工場でプリントをしています。
ハンカチ用にハンカチ屋さんと作るということも初めてだったので、
どの辺まで希望を伝えたらいいのだろうと思っていたのですが、
サンプルをいただいたときに、これはまさにこういう感じ!って
いうのが出来上がってきたのでよかったです。

それと、ちょうど私が妊娠中にswimmieでのハンカチの企画がはじまって、
swimmieのスタートの頃にちょうど娘が生まれて。
娘の誕生とswimmie誕生と、いろいろな意味で一緒にに歩んできたみたいな
思い入れが勝手にあるので、とっておきのハンカチたちですね。

swimmieのショップで自分たちのハンカチを見たときに、
よく仕上げていただいたなと 笑
やっぱり同じ布でもカットクロスと製品になったハンカチでは
四方を縫っただけでもこんなにも大きく変わってくるんだと実感しました。

—そう思っていただいててよかったです!
テキスタイルの柄や布を提供されていらっしゃるので、その先にどういうものが
できたかというのをすべて把握されているわけではないですもんね?

そうですね。作ったものを見せてくださる方もいらっしゃるのですが、
やっぱり使い方がひとそれぞれでこんな風に使うんだとか、
新たな発見があったりしますね。
生地は素材の立場なので素材提供という感じになるので、
どんなに料理なるのか楽しみですね。
自分だったらこういうものを作りたいからこの柄を…とか
そこまで考えて決めつけてつくった方がいいのか、
それとも少し余白をのこした感じで生地はそこで終わらせておいた方がいいのか、
どうしようかと…作る側としては悩ましいところがありますね。

フリーランスでやってたときは
アパレルの会社に柄を提供していることが多かったので
デザイナーさんが例えばこの柄はパーカーにするんだという
ある程度のガイドラインが決まっていたので、
そのテーマに合わせて私はそのモチーフを描くということで
一歩踏み込まなくてもいい、踏み込まないという立場だったんですが、
やっぱり一歩踏み込みたいという気持ちもあったので、
そこはfrumafar.としてやろうという感じもありました。

逆にいえば、テーマも決まっていて、
提供するっていうときはある意味、
限られた中でいかに自分を出すかということを楽しんだりするのですが、
今思うと、逆にその枠が心地よかったかもしれません。
私が作った柄でも私の名前がでるわけでもないので、
自分だけが知っているっていうことを密かに楽しんでたとい覚えがあって、
でもいざfrumafar.でやろうとなったときに、
すごい責任感が生まれて「なんでやってしまったんだろう…」
って思うこともありますね 笑

—3人でデザインをされていらっしゃいますが、
frumafar.としての統一性みたいなものはどうしていらっしゃるのですか?

そうですね。本当にみんな作風が違うので、
私がイメージをつたえて他の2人に描いてもらったりもします。
例えばこの「feather forest」ですが、
もともと有名な画家のピアノの鍵盤の絵を本でみたときに、
ピアノの鍵盤をプリントにしてリピートにしたら、
ストライプのようになっていいのでは?と思ったのがきっかけで、
私はそういうのが描けないので、メンバーのノムラに
インスピレーションを伝えてできたのが、この柄なんです。
モチーフは全然ちがったのですが、すごく気に入っています。

ijpg
sumi ribbon Doughnuts Lover’s Stripe dance with cats
feather forest Garden Party Bouquet sunset ripple

—「feather forest」以外の5柄はエバタさんのデザインですよね。
どんな背景があるのかいくつか教えてください。

「Doughnuts Lover’s Stripe」はNYに住んでいたときに
ダンキンドーナツが大好きで本当によく食べていたんです。
ダンキンのコーヒーも好きで、毎朝コーヒーを買って出勤をしていたのですが、
休日は近くにお店がなかったので、
豆を買っておウチでダンキンのコーヒーを飲んでいたくらいです 笑
日本に帰ってきてあのドーナツが恋しいって気持ちで描いたんだと思います。
なので、ドーナツは絵ではなくて、
もうそのもののダンキンドーナツの写真を素材にしました。
あれが食べたいんだーっという気持ちで 笑
やろうと思ってやれてないのですが、
あの生地で三角巾やエプロンなどキッチングッズをつくってみたいですね!

「dance with cats」の猫は姉が飼っている黒猫を描いたのですが、
本当はしっぽがとても短いニャンコなんです。
でも、黒くてしっぽが短いとどうしてもクマみたいに見えてしまうので、
しっぽは長くして描きました 笑

—新作のハンカチ2柄はハンカチになることを想定して考えていただきましたが、
洋服のテキスタイルだと立体になりますが、ハンカチだと平面ですよね。
柄を考える上での違いなどありましたか?

あのときは本当に画家になった気持ちになりましたね 笑
平面なので真っ白なキャンパスに向かう感じで、
ごまかしがきかないというか…笑
普段いつもあれ描きたいこれ描きたいといっているくせに
いざとなると、頭真っ白みたいな。
私は今、こういう気分、こういうプリントがほしいというのが
うまくswimmieとマッチングしたらいいかなと思って描きました。
それが新作で発売される「SABOTEN」と「Nail Dance」です。
自分の生活に身近なものというのはやっぱりでてきますね。

「SABOTEN」は、サボテンのふっくらとした丸い葉とそれとは裏腹に
チクチクとした鋭いトゲのギャップを布の上に散りばめて刺されずに
サボテンの愛らしさを楽しみたいという想いから出来上がったデザインで、
「Nail Dance」は、色とりどりの鮮やかなカラーを乗せた爪は
わくわくしたり、ちょっともじもじしたり、つんとしているようにも見える
そんな乙女心をもつ個性豊かな爪たちを主役にしたデザインです。

j

—ありがとうございました。
いろいろなお話をお伺いできて、ますますファンになりました!
これからもfrumafar.のテキスタイルを楽しみにしています。



frumafar.
ニューヨークで知り合った日本人3人のデザイナーによるユニット。
ファッションからインテリアまで楽しめるテキスタイルデザインがコンセプト。

2016.11.03

私の好きなハンカチ episode-17 前編

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

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17人目はswimmieでハンカチのデザインをしていただいている
frumafar.(フラマファー)のエバタマリコさんです。
frumafar.はNYで出会った3人で活動しているテキスタイルデザイナーユニット。
そのメインデザイナーであるエバタさんはとても気さくで楽しいお人柄。
おしゃべりは尽きずついつい長い間お引き止めしてしまいました。
制作の過程やfrumafar.メンバーについてもお話いただいております。
前編、後編にわけてお届けします。

a

—たくさんハンカチをお持ちいただきありがとうございます。
まずはどちらからご紹介いただきましょうか?

今回、3セットを持ってきたんですが、
ではまず、「ピンクの一目惚れ」シリーズから 笑
普段気に入ってつかっているものなのですが
鹿児島睦さんの木版プリントのハンカチで
妊娠中に、あ!かわいい…とおもわず買ったものなのですが、
買ったときに比べて随分色褪せてしまいました。
こんなに使って色褪せてもそれはそれで雰囲気があって素敵なのです。

—布は使っているうちにその人なりの育てている感がでてくるので、
それも良さですよね。

そうですね。愛着も湧いてきますよね。
本当にお気に入りなので第二弾を買うことも考えています。
もう一枚のハンカチなのですが、これは一昨日
益子に益子焼を見に行ったんですが、
そこでたまたま見つけた手織りのコットンハンカチです。
ちょうどピンクのハンカチが欲しいなと思っていたら出会った
一目惚れハンカチです。
ちょうど鹿児島さんのハンカチを持っていたんですが、
この色褪せたピンクとこの手織りのピンク私の好きなピンクだ!って。
ラオスで織られたものらしいのですが、まだ使っていないので、
使い心地をお伝えできなくて残念ですが、これから使うのが楽しみな一枚です。

b

—今日のお召し物もピンクですね。
そうなんです。今日、何を着ていこうかなと考えたんですが、
いつも作業をするときに着ているこの服が一番私らしいなと思って。
何年も着ているので、これも褪せてしまっているんですが、
やっぱりこのピンクが好きなんですよね。

—では、2セット目はどんなハンカチたちですか?
これはNYにいたときに蚤の市で購入したハンカチたちです。
週末になると個性あるハンカチやスカーフを売っている人たちがいたんです。
その中でも大事にしているのはこのヴィンテージのレース編みのハンカチです。
これはもったいないので普段ほとんど使わないのですが、
結婚式などのパーティのときに使わないけど持っていく、
特別な日のハンカチです。

c

もうひとつは、タスマニアのお土産ハンカチ。
他にもカナダやハワイのもので「ALOHA」とかかいてあったり…
お土産ハンカチはプリントがおもしろくていろいろ集めていたのですが、
普段使いをしてボロボロになってしまったので今はもう残ってないんです。
まさかハンカチの話をする機会があるなんて考えてもなかったので。
残しておけばよかったですよね。
これは小さかったので、普段使いをしないで取って置いたものがでてきました。

d

—お土産ハンカチ、楽しいですよね!昔はたくさんあったみたいですね。
日本にも各地にあったら旅行が楽しくなりますね。

—3セット目はどんなハンカチたちですか?
最近あみだした「持っていると便利なハンカチ」です!
この恐竜のハンカチはそろそろハンカチを使うかなと娘用に買ったハンカチです。
娘もすごく気に入っていて。
娘がぐずり出したときにもハンカチがすごく役立つことが多くて。
すごいです、ハンカチのパワー!
いつも手を拭いたり、鼻水を拭いたりしているハンカチと
恐竜さんのは違うことがわかるみたいで
娘に「はい、◯◯ちゃんのハンカチだよー」って渡すと喜んで持ち歩きます。
絵本も何もない状態の時に、
「これは?なにかな?怪獣の卵が生まれるねー」とかお話をすると
うきゃきゃうきゃきゃと喜ぶんでで、しめしめって思います 笑
電車の中でもグズグズすると、さっと出せて便利なんです。
子供心がわかるプリントで、
くり抜きされた丸窓もとてもよいアイディアだなと思います。
持ち歩ける絵本として活躍してくれています。

e

これは自分用に購入したswimmieのシシヤマザキさんのハンカチなのですが、
この柄を娘も楽しんでくれてるんです。
「ほら、およいでるよ~」とかいうと、
「ぷーる!ぷーる~!」っていって、
「じゃあ、今度プールいこうねー」って感じで盛り上がるんです 笑
これは何をしてるんだろうねーとかお話をしたり、同じポースをしてみたり、
やっぱり図案の力ですね!

f
*実際に娘さんとの会話を再現してくれているエバタさん

—そのうち顔に目や口とか、描いちゃいそうですね。
そうですね。やっちゃいますね!
娘とシシさんのコラボレーションみたいな感じになりそうで
それはそれで楽しいですね 笑

子供が生まれてからは毎日ハンカチを2、3枚持つようになりました。
ひとりで使っているときのハンカチの目的と
子供といる時のハンカチがまた変わっておもしろいなと思いました。
ハンカチとの繋がりが深くなったような気がします。

g

—他に好きなハンカチの使い方はありますか?
そうですね。
カゴバッグを持つようになったので、目隠し用に上に敷いてます。
あとは冷たいジューズを買ったときなどに、水滴がつくので
ハンカチで包んで持ったり、お弁当を包んだり…

NYにいたときは、ハンカチ文化は自分の中でもなくなってしまっていたので、
日本に戻ってきてからは、日本はいろいろなプリントのハンカチがあって
遊べますからね、楽しいなと思いました。
持ち歩くアートじゃないですげど、そのときの気分で選べますもんね。
あとはプレゼントでハンカチをいただく機会も多いですね。
使うたびにその人のことを思い出すのでそれもすごくいいなと思いました。
なので、自分もあげるものはハンカチがいいなと
ギフトでハンカチをあげる機会も増えました。

—ハンカチは何枚お持ちですか?
40、50枚くらいですかね。
確実にNYにいるときは数枚くらいで
日本に帰ってきてから少し増えて、
てぬぐい生地のハンカチを数年前はよく使っていました。
もらったものがそのころは20枚くらいですかね。
子供が生まれて一気に増えました。
その前の記憶はないです…
きっと親が買ってくれたハンカチを使っていたと思います。

—ハンカチにまつわる思い出はありますか?
どうして私はハンカチを…みたいなことを考えていて思い出したんですが、
実用的ではないのですが、小学3年生くらいのときに
クリスマスの典型的な赤と緑のストライプにサンタさんがかいてあるハンカチが
たまたま家にあって、そのハンカチを勉強机にテーブルクロスのように敷いて、
わくわくしながらみていたのを覚えています。
祖父母の家でクリスマスやひな祭りの飾りのイベントをするのが恒例の家で、
自分の家ではクリスマスツリーもなかったんですよ。
クリスマスとかって当日に向かう気持ちを楽しむものなので、
日々それを見ながら楽しみにしていました。
子供なので想像力が豊かできっといろいろなことを想像していたんでしょうね。
小学生の私には美術館なんかにはなかなか行けなかったので
プリントのデザインが唯一のアートというか。
身近なデザインがハンカチだったような気がして、
それでプリントの凄さを思い知りましたね。
なので、子供のころにふれるハンカチって大事だなと思います。
今日のインタビューのこともあり、
ここ数日ハンカチのことをよく考えていたのですが、
やっぱり子供のときから自分のお気に入りのハンカチを
持たせた方がいいのかなと思いました。

—H TOKYO/swimmieを知ったきっかけは?
KITTEができたばかりのときに、
H TOKYOのお店を見つけて、わっ!すごく素敵…と思って。
てぬぐい屋さんとかはよくみかけていたのですが、
ハンカチ専門店ってめずらしいですよね。
frumafar.のハンカチも作れたらと勝手に思って、
すぐにお店に電話をしてアポイントをとったんです。
その時は先染めのシックなものがH TOKYOでは多かったので、
やっぱりfrumafar.みたいなプリントは必要じゃないかも…と思ったのですが、
新しいラインが始まるというので(のちのswimmie)
気に入ってもらえてハンカチを作ることになりました。
布になっている方がイメージが伝わりやすいかなと思ったので、
打ち合わせの時はfrumafar.で作っているカットクロスを見てもらいました。

—すばらしい行動力ですね。
KITTEでH TOKYOを見つけていただいてありがとうございます。
そしてタイミングも!ご一緒することができてとてもうれしいです。

—frumafar.とswimmieのハンカチや制作のことについては後編へ—

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