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2018.06.15

私たちの好きなハンカチ 2017スタッフ編 vol.3

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、
ハンカチにまつわることを、
H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとにお伺いしている
「僕/私の好きなハンカチ」。

私たちの好きなハンカチ 2017スタッフ編1スタッフ編2
ご紹介してきましたが、
今回もH TOKYO、swimmieで働いているスタッフの
2017年に購入した、または登場していて買いたいと
心に決めているとっておきのハンカチをご紹介いたします。

是非ハンカチ選び、使い方の参考にしてください。

【H TOKYOハンカチ】
票は少ないものの、お気に入りのハンカチとして
作家物やリバティプリントなどすこし個性的なものを選ぶ方が多かったです。
また、スタンダードハンカチも、
シンプルだからこそ自分のお気に入りの配色だったり
ちょっとした肌触りの違いなどにもぐっときてしまいます。

■デザイナーズハンカチ
・momoko japan Waratah
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〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉
・薄い生地に力強いプリントが絶妙にマッチして、存在感を放っています。
もともと個人的に写真に興味があり、
momoko japanさんの視点と光と影の表現に驚きました。
壁に飾ってインテリアとして楽しむもよいですし、優しい肌触りなので、
実際にハンカチとして使用してもよいです。
色味が深く、どこか切なさを感じると同時に力強さも表現されている一枚です。
クリエイティヴィティを意識して一日を過ごしたい特別な日に
ポケットに忍ばせます。

 

・平山昌尚 猫の毛
猫の毛
〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉
あのデザインは、平山昌尚さんデザインでしかなく、
オールドファッションだから出来上がった、他に類を見ない一枚です。
定番のコットン生地で大きめサイズが使いやすいのはもちろん、
淡いクリーム色のベース地と猫の毛との配色がたまらないです。
(写真は色違いのホワイト)

■スタンダードハンカチ
スタンダード
〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉
ブラウン、ベージュ好き、ストライプ好きな色自分にとって
どストライクの配色とストライプの太さです。ベージュの所がフラットで
シロの所が少しだけ表情ある織り方がまた良いです。
どちらかというと、細番手の糸をしっかり織られたシャツ生地なので
使っていかないと水を吸わないのですが、長く使う楽しみがあるので好きです。

 

■リバティハンカチ
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〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉
面接を受ける前に各店を回った際、丸の内店で購入しました。
もともとリバティの柄が好きなことと、
小学生の時に母からもらい気に入っているフルーツの盛り合わせの置物に
雰囲気が似ていたことが決め手でした。
ほかのハンカチに比べて、小さめなのでズボンのポケットにも収まりがいいです。

 

■USA企画のハンカチ
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・スワローズ
〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉
USAハンカチのしっかりとした生地感がもともと好みで、
たまに良い柄があると思わず手に取ってしまいます。
シンプルな色合いのものが好きでしたのでこの柄が出た瞬間
すぐその日に買って帰りました。
USAハンカチの特徴のしわになりにくいのもおすすめポイントで、
他のハンカチにはない、少し変わった柄が多いのも良いところだと思います。

思わず目を引いてしまうハンカチ、
色や柄がとても気になってしまったハンカチ、
使い込んでいくうちにお気に入りになることもあれば
様々で、常にハンカチを目にしているスタッフだけでも
たくさんの意見がありとても興味深かったです。

みなさまも是非、お気に入りの一枚を見つけてみてください。

2018.05.17

私たちの好きなハンカチ 2017スタッフ編 vol.2

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、
ハンカチにまつわることを、
H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとにお伺いしている
「僕/私の好きなハンカチ」。

///

私たちの好きなハンカチ 2017スタッフ編 vol.1」に続き
今回もスタッフのおすすめハンカチをご紹介いたします。

是非ハンカチ選び、使い方の参考にしてください。

■swimmieクリエイター
前回票の多かったリネンハンカチの次に人気のあった
swimmieのクリエイターハンカチ。
薄手のものや素材、テクスチャーにこだわったものなど
いつもより少し特別感のあるハンカチは選ぶスタッフも多かったです。

・nagamori chika -手織りハンカチ
は3名が挙げました。

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〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉
・同じデザインのものがないので「自分だけのハンカチ」というところに
より愛着が湧いています。nagamoriさんの作品はどれも綺麗で、
いつか欲しいなあと思っていたのですが、
自分の持っているハンカチに使われている赤の糸色が
とても綺麗だったので、購入を決めました。
宝物のようで、勿体無くて普段使いはしていないのですが、
旅行に行くときは必ず持って行っていて、移動中の車内で眺めています。

・一本一本の異なる色の糸の重なりは見ているだけでうっとりしてしまいます。
手織りならではの織りの変化も愉しめ、ハンカチ一枚の中に
沢山の心がときめく要素が詰まった、宝箱のようなハンカチです。

・banryoku HANDkerchief
は2名が挙げました

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〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉
・実用性だけではない無意味さも遊びがあり、
ハンカチの可能性やハンカチを持つ楽しみも広がるデザインだと思います。

・先染めの生地なので使用感も充分で、
一見普通のハンカチでありながら、手がついたことで遊びがあります。
また、ハンカチとしての機能と、クリエイティブのバランスが
絶妙なところもおすすめポイントです。
男性が使用しても抵抗ないし、ポケットチーフとしても見せられます。



作家さんの作品を畳んで持ち歩け、
身近に感じることができるのはハンカチならではの良さだと思います。

是非お気に入りの作家さんを見つけてみてください。

次回はH TOKYOのデザイナー、スタンダードのハンカチについてご紹介します。
次の回もお楽しみに。

2018.05.05

私たちの好きなハンカチ2017 スタッフ編 vol.1

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとにお伺いしています。

///

今回は、「私の好きなハンカチ2017スタッフ編」としまして
2017年に購入した、または登場していて買いたいと心に決めている
とっておきのハンカチを、毎日様々なハンカチを手にし、目にしている
H TOKYO/swimmieのスタッフ約20名にヒアリングし、
数回に分けてご紹介します。

是非ハンカチ選び、使い方の参考にしてください。

■リネンハンカチ(コットンリネン含む)
素材として圧倒的に支持が高かったのがリネン素材のもの。
その中でも以下の3型は特に人気がありました。

【swimmieオリジナルハンカチ】
・ピコットワッシャーチェック(ストライプ)コットンリネンハンカチ
は3名の方があげました。

コットンリネンピコ

〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉

・コットンリネンの程よい柔らかさと、丁度良い厚み、
使用感も夏はさらっと、冬はあたたかみも感じられ、
また、デザインも黒と生成のチェック柄で、シック且つ
ナチュラルな風合いも好みです。
黒色ですが、風合いが重たすぎない見た目なので、
カジュアルにもフォーマルにも持ち易く、しわになりくいため、おすすめします。

・リネンが入っているので非常に使いやすく、ふちにレースが付いていても
モノトーンなので可愛らしすぎずに大人でも使えます。
わりとアイロンがけしなくても大丈夫です。
色々な方に差し上げられるので重宝しました。
定番でいつもほしい商品です。

・ピコ刺繍ネイビーレッド リネンハンカチ
を2名のスタッフがあげています。

三連ピコ

〈スタッフのお気に入り・おすすめポイント〉
・クローゼットからハンカチを選ぶときリネンのハンカチに手が伸びる事が多く、
無意識に選んでいるようです。吸収がよく手になじみ使い心地が良いです。
落ち着きのある赤色はどんな服装でも合わせやすく、
また、贅沢にも三重に入れられたピコ刺繍が女性らしく、
ボーイッシュに見られがちな自分にも華やかさを演出してくれるように感じます。

・甘くなりすぎないすっきりとした可愛らしさがあり素敵です。
しっかり作られているのでどこに持っていっても大丈夫という安心感があり、
洗濯後の型崩れもありません。
素材が自分の生活に沿ってくる優しさを感じます。
3列のピコ刺繍がさりげなくお洒落で、少し小さめで手に馴染む感じも良いです。

・フレンチリネン (ホワイト×ブラック、ネイビー×生成り)ドットハンカチ
も2名から。

フレンチリネン

それ以外にも
・片ヘム ブラウンリネンハンカチ(swimmie)
・こちょこちょさんの天然藍染リネンハンカチ(H TOKYO)
があがっていました。

やはりリネンのハンカチは綿の4倍もの吸水性があり、乾きも早いことや、
初めはシワになりやすいが使い込んでいくうちにとても柔らかくなっていくため
お気に入りの一枚として選ぶスタッフが多かったです。

夏だけと思われがちな麻ですが、
機能性も高く、一年を通して使える優れた生地です。
まだお持ちでない方も使うことでその魅力がわかるはず。
是非おすすめしたいハンカチです。

次回は次に支持の多かったswimmieのクリエイターハンカチについてです。
次の回もお楽しみに。

2018.03.03

僕の好きなハンカチ episode-29

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

29人目は東急東横線、学芸大学にある古本屋「SUNNY BOY BOOKS」の
店主、高橋和也さんにお話を伺いました。
二年ほど前に店頭でハンカチフェアを行ってくださったり
現在もハンカチをお店で取り扱ってくださっています。

H TOKYO、swimmieの作家さん個人の展示も行われていたりと
何かとお店と関わりの深い本屋さんです。
高橋さんの思い入れのあるハンカチについて伺いました。

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—わ!けっこう使い込まれた感じのハンカチですね。
ハンカチじゃなくて全部タオルハンカチなんですけど、
思い出深いものと言ったらなんかこういうものになってしまいました。

—全然大丈夫です!
では一枚目から、このハンカチの好きなところと
おすすめポイントを伺ってもよろしいでしょうか?
はい、これは僕が小学生の頃に母が
ハンカチを持たせるために買ってくれたものなんです。
小学校の時はハンカチをしっかり持たせる親で
その反動であまり大人になって持たなくなっちゃいました 笑
なんかこのポパイは気に入ってて、ずっと持っていました。

1-popeye-1

—長い間持っているんですね。
小学校3,4年くらいからなので、もう20年以上持っていますね。
大人になってからは使う機会が減ってしまったんですけど
結婚して実家を出るときも持ってきました。

—小学生3,4年の時ですとポケットに入れるには大きいような気もしますが
当時はランドセルに入れていたんですか?
いや、これを小さくたたんでポッケに入れて使っていました。
けっこうお尻の方ももこっとしてたのかもしれないです 笑

—ハンカチというよりもタオルだったというのは何故だったんですか?
普通のハンカチも昔あったにはあったんですけど
単にタオルが好きだったっていうのもありますね。
子供だったから柔らかい質感が好きだったのかもしれないです。
中学に入るとキャラものはかわいすぎるので
あまり使う事はなくなってしまいました。

—中学の頃はハンカチを全く使わなかったのですか?
いや、普通のハンカチはたまに使っていました。
親が入学式とか、卒業式とか
何かしらのイベントがあるときは
必ずハンカチを渡してくれました。
親は常にハンカチを持つ人でしたね。

—そうやってご両親は息子にも
式典や大事な時にはハンカチを持つんだよと教えてくれたんですね。
そう教わったつもりがなかなか実行できてないっていうね。。
この年になるともうそういうものとは
全く無縁の生活になっちゃいました 笑

3-tyu

—これは随分と使い込まれているようですね。
これはなんで買ったのかわからないですけれど
中学生の時にユニクロでコラボしていたのを自分で買って
特に思い出とかもなくただなんとなくとってありました 笑

—中学生の男の子が自分でハンカチを買うって結構珍しいですよね?
このデザイナーがすごい好きというわけではなく
なんとなく可愛かったから買ったと思うんですよね。
友達と買いに行ったからその流れで
みんなで買おうみたいになったのかもしれないです。
これも今でも使っています。

—本当に物持ちが良いんですね。
次のは他よりも少し新しい感じがしますね。
そう、このハンカチが一番新しくて、
5年前結婚した時に高校の部活の顧問の先生が
これとマグカップを一緒にプレゼントしてくれました。

1-buru-3

—先生と仲が良かったんですね。
結構若い先生で、みんなとも仲の良い人だったんです。
最近はあまり会えていないのですが、
結婚のパーティも来てくれました。

—他にハンカチを使うシーンは大人になってありましたか?
冠婚葬祭では一応ハンカチは持つようにしています。
もしかしたらここだけは教育が残っているのかもしれないですね。
でも最近はこのタオルを持って行っちゃっているかもしれないです 笑

—ハンカチはどのくらいの枚数持っていますか?
この前引っ越す時に少しだけ残してだいぶ捨てちゃって
多分5,6枚くらいですかね。
奥さんの方が持っていると思います。

—ハンカチにまつわる思い出はありますか?
高校生の時はハンカチを持っていくのではなく借りるほうでした。
持っていないと気になる子とのきっかけがつくれる、というか。
ハンカチを洗って返して、次話すきっかけにする、みたいな 笑
よくあんな勇気があったなって思います。

—わ〜すごい、そういうパターンは初めて聞きました!
「あえてハンカチを借りる」というのもそのひとつかもしれないですが
他に好きなハンカチの使い方はありますか?
使い方というか、韓国のブックフェアに出店したときに
swimmieとH TOKYOのハンカチも持って行ったんですけど
韓国って紙じゃなくて布をポスターにする文化があるみたいで
swimmieの大判のハンカチはポスターになるって言って
どんどん売れていきましたね。

—町でポスター用に布が売られているんですか?
そうなんです。布がちゃんとした箱に入って
お店で売られているんです。
ちょっとした高級なポスターとしてって感じですね。
なのでもし韓国進出されるときは
大判のものを作ることお勧めします!

—なるほど!それは新しい発見ですね。
ぜひ参考にさせて頂きます。

—H TOKYOを知ったきっかけはなんですか?
H TOKYOスタッフの大津さんがやっている帽子のブランドのフェアを
うちのお店でやったんです。
その時にハンカチ屋で働いているんだ、って話を聞いて
案外近いなと思って寄ったのがきっかけです。
ちょうどお店もフェアがぽんと空いていたので
じゃあハンカチフェアやりませんか、という話になったんです。
それからは継続してお店でも
H TOKYOのハンカチを置いています。

4-soto

—せっかくなので高橋さんご自身の事も
聞かせていただいてもよろしいでしょうか。
本に興味があったのは小さいころからですか?
大学くらいからかな。小さいころは全然読んでなかったです。
なんなら姉の方がよく読んでいました。
中高は部活の剣道ばかりやっていたんで
ちゃんと読むようになったのは大学生からですね。

—ご両親はよく本を読む方だったんですか?
そうですね、父は全集とか歴史系で
母はミステリー系が好きで今も読んでます。

—大学に入ってからよく読めましたね。
大学に入ると文献も読まなくちゃいけなくなったのと
元々読むことには抵抗がなかったんです。
むしろ知らないことがたくさんあることに気付けた
面白さの方が大きかったです。

2-soto

—SUNNY BOY BOOKSの由来はなんですか?
大学の就活の時、本屋や
出版関係の仕事を受けたんですがことごとくダメで。
そんなときふっと降ってきたのがこの名前でした。
負けず嫌いが発揮されて
自分で本屋になってやるって思ったのもこの時です。

—本屋さんの仕事はどうですか?
このお店が出来てもうすぐ5年になるんですが
ここ最近本屋をやっている気持ちがだんだんなくなってきました。
ただやりたいことをやっていてそこに本がある感じです。
SUNNY BOY BOOKSはお店の名前ではあるんですけど
僕自身の活動名でもあるので場所が仮になくなっても
僕が本とかかわっていればSUNNY BOY BOOKSなのかなって思います。

1-soto

—ありがとうございます。
5年を迎えるにあたり、今後どのようなことをするか
いろいろと考える時期だという高橋さん。
今後どのような活動をされていくのかとても楽しみです。



高橋和也(たかはしかずや)
SUNNY BOY BOOKS 店主
大学卒業後、青山ブックセンターでのアルバイトをこなしつつ
並行して2009年、SUNNY BOY BOOKSの名前で活動を開始。
本屋を経営するほか、作家さんのイベントや
オリジナルで本の制作にも取り組んでいる。

4/28-5/17に
SUNNY BOY BOOKS刊行による網代幸介さんの作品集が
お店で展示と合わせて先行発売されます。
ぜひ足を運んで見て下さい。
http://www.sunnyboybooks.jp

2017.10.03

僕の好きなハンカチ episode-28

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

28人目は世田谷線の宮の坂駅にある和菓子店「まほろ堂蒼月」の
職人・山岸史門さんにお話しを伺いました。
実は3年ほど前H TOKYOの催事でお手伝いいただき
催事以降にも色々とお店のお仕事でお世話になった方です。
その後ご自身の和菓子屋さんを開かれた山岸さん。
どんなハンカチをお使いなのでしょうか?

a

—ハンカチはあまりお使いにならないと聞いていますが
お持ちいただいたハンカチのことを教えていただけますか?

そうなんです。実は全然ハンカチを使わないんです 笑
だから奥から引っ張り出してきたんですけど。。。

b

—でも結構使いこんでありますね!
覚えていないくらい昔に自分で買いました。
買った最初の頃はわりと使っていましたね。
たぶん卒業式とかでスーツを着る機会があって
持っておいた方がいいかなと思って買ったんだと思います。
自分の記憶上最初のハンカチです。
冠婚葬祭とかでも持っていた方がいいかなと思ったんですよね。

—このハンカチをなぜ選んだか覚えていますか?
ちょっと地味目なのがよかったのと
青が好きだったのですごくいいなと思って買いました。

—小さいときはハンカチを持っていた記憶はありますか?

持っていたような記憶はあるんですけど。。。
一応持っていたとしてもポケットに入れっぱなしでしたね。
今でもそんな感じですけど 笑
あ!でも今仕事用に使っているのを思い出しました!

—ぜひそれは見せてください!
これですね。
もう破れちゃってるんですけど。
上生菓子とかを薄いハンカチで絞って
線を付けたりするのに使っているんです。

c

—これはもともとは手を拭くハンカチ用で買ったんですか?
そうです。
ずっと使っていなかったんですけど
仕事用の晒のふきんがちょっと厚いときがあって
しぼりにくいなと感じて
これいいなと思って使っているんです。
この薄さがちょうどいいときがあって。
だいぶ色も褪せていますし結構年期入ってますよね。

d

—和菓子屋さんならではですね!
はい。新しいハンカチの使い方ですね 笑

—こちらはタオルハンカチですね。

これは「おじいちゃん」って刺繍が入ってて。

e
—そういえばあだ名が「おじいちゃん」でしたね。
そうなんですよ。
友達がたまたま見つけたらしくて
「これおじいちゃんじゃん!」
みたいな感じで買ってきてくれたんです。
なんでもないときのプレゼントでした。
きっとおばあちゃんとかもあるんでしょうね 笑
しかも色も自分で初めに買ったハンカチと
同じ色でしたね。

—これも結構使っている感じがしますね。
これは結構使ってますよ。
バッグに入れて持ち歩いていました。
タオルってわりとかさばりますけど
これはサイズも小さめですし。

—ちなみになんであだ名が「おじいちゃん」なんですか?
腰痛持ちだからです。
腰痛がひどくて腰を抑えてたんですけど
いよいよ立っていられなくなって
座って仕事をしだしたら
「おじいちゃんみたい」って言われて
それからずっと「おじいちゃん」ですね。

—普段からタオルとか手ぬぐいとかは持ち歩きますか?
手ぬぐいは多々持ち歩きますが
あんまり出番はないかなあ。。。
基本バッグの中で忍んでます。
でもなんとなくバッグの中には入れてます。
夏場とかは汗もかきますしね。

—結婚式に行くとか特別な場面では
ハンカチを持って行くこともありますか?

忘れなければ 笑

—ハンカチとタオルと手ぬぐいだとどれが一番使いますか?

手ぬぐいですかね。
ふきんにもなりますし。
あと武器にもなります 笑

—武器ですか?!
水を含ませてピシピシっ!!って
相手をたたくんですよ。

—それは何の経験ですか?!
いや、時代劇ですよ。
それでやってみようと思ってやったら
痛いんですよ、これが。
子供のころ寸止めとかして遊んでましたね。

—今日奥様もswimmieのハンカチを頭に巻いてくださってますね。
お話し伺ってもいいですか?

奥様:大丈夫ですよ。
実はわたし結構ハンカチ持っているんですよ。
これもswimmieで買いました。
すごい色が可愛くて飾ろうかなって思っています。

f

—使い方としては頭に巻くのもお好きですか?
奥様:そうですね。これは結構使いこんでます。
母と銀座に行った時に買ってもらったんです。
詩が書いてあるのも好きです。
もう1枚のデザインを友達のプレゼントにも買いました。

—ありがとうございます!
ハンカチは何枚くらいお持ちですか?

奥様:こういうきれいなのは10枚くらいはあると思います。

—ちなみに山岸さんは何枚お持ちですか?
これで全部です 笑
だから3枚ですね。

—奥様は普段からハンカチはお持ちですか?
奥様:毎日持っています。
タオルハンカチが一番多いんですけど
swimmieのハンカチみたいな
綺麗なのはおでかけの時に使っています。

—結構銀座のお店に行ってくださっていたんですね。
奥様:そうなんです。
実はH TOKYOと同じ会社のハンカチ屋さんだと知らなくて。
まほろ堂が三宿のH TOKYOのイベントで
和菓子を置いてた時に知ったんです。
それまで分からなくって。
三宿も行きますけど、銀座のお店も結構行きます。
ハンカチバッグも持っていますよ。

—ありがとうございます!とても嬉しいです。
山岸さんはハンカチを新しく買おうと思う時はありますか?

ちょうど昨日松陰神社のnostos booksで
かわいい柄のハンカチを見つけて
久しぶりに欲しいなと思いました。
今日のネタにもなるし 笑
買おうか迷ったんですけどもう少し悩むことにしました。

—ハンカチを選ぶときのこだわりはありますか?
まず柄と素材感ですかね。
かわいいけど水を吸わなかったらやっぱり残念なので
肌触りとかその辺りを見ますね。

—山岸さんはH TOKYOのうちわの催事の時に
お手伝いできて下さいましたね。

そうですね。
ちょうどこのお店を始める前だったので2014年の夏ですね。
前職の和菓子屋をやめて物件を探している頃で
手が開いてたときにアルバイトさせてもらったんですよね。
羽田の卸先さんでのうちわの販売をやりました。

—そうでしたね。和菓子屋さんだから
日本的でうちわにぴったりだとスタッフで話していました 笑
でも結果的に結構他のこともお願いしちゃいましたよね

でもよかったですよ。
ハンカチのアイロンがけとかワッペン付けとか面白かったです。
あのまま就職すればよかったですね 笑

—H TOKYOの印象はどうでしたか?
H TOKYOという名前はなんとなく知っていました。
でもうちわを販売する仕事でしたし
「ハンカチ屋さんでうちわ?」という感じで
最初は少しびっくりしました。

—確かにそうですよね。
働いてくださっている時もその後にもH TOKYOのハンカチを
贈り物に使っていただいていましたよね?

そうですね。数回買わせてもらいました。
ハンカチってなんとなく手ぬぐいに比べて
上品なイメージがあります。
プレゼントにはちょうどよかったです。

—ハンカチにまつわる何か思い出はありますか?
ハンカチ屋さんでバイトしたことですよ。
ハンカチにワッペンつけたりする経験も
なかなかできないですからね。

g

—山岸さんは昔から和菓子屋さんになりたかったのですか?
高校2年生ぐらいの時から和菓子屋と思っていましたね。
高校出てからお菓子の専門学校に行きました。
何か作る仕事がしたかったんですよ。
いわゆるサラリーマンにはなりたくなくて
最初はなぜか料理人になろうと思っていたんですけどね。

—それは何か理由があったんですか?
特にはなかったんですけど。
でも昔からお菓子を作るのは好きで。
母が「べったら焼き」っていうクレープみたいな
ものを作ってくれてたんですけど
それを真似て作ったりしてましたね。

—やはり興味はあったんですね。
そうかもしれませんね。
中学の時に料理人と思ったので
高校も料理の学校に行こうかと思ったのですが
そのときはまず普通の高校に行きました。
ちょうどその頃テレビで「TVチャンピオン」が流行っててよく見ていました。
その中で和菓子の世界の色合いとかがとても綺麗で惹かれました。
それでもうその時に和菓子をやろうと思いました。

—それでお菓子の専門学校に行かれたんですね。
はい。
でも最初は洋菓子もいいなと思って。
1年生の時は両方やれたので洋菓子も作ったんですけど
やっているうちにスポンジはうまく焼けないし
バターとか油はベタベタするしやっぱり和菓子だなと思って 笑
2年目からは選択で和菓子を選びました。

—やはり卒業されて和菓子屋さんにお勤めになったんですか?
そうですね。中央林間の和菓子屋さんに就職しました。
おにぎりとかお寿司とかも売っているようなお菓子屋さんでした。
そこに4年いました。
その後に目白の和菓子屋さんに2年いて
次にカフェで3年お茶と接客の勉強をしてから
自由が丘の和菓子屋さんで働いて
自分のお店を開いたという感じです。

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—たくさん修行されたんですね。
やっぱりいつかは自分のお店を持とうと思って
やられていたんですか?

そうですね。
和菓子を始めた頃からお店を持てたらいいなとは
思っていたんですけど、2件目の和菓子屋にいる時に
うちのおふくろが亡くなって、それが結構大きくて。
「いつかお店を手伝ってやりたい」って
言ってたのでやっぱりやろうと思いました。
その時はお茶も出してお店で食べられるところを
やりたいって話していたんで
自分もお茶も出したかったですし
接客を全然やっていなかったので
それで探して日本茶を出すカフェに勤めました。

—ご自身が作っている和菓子の中で一番好きな和菓子を教えてください。
栗蒸し羊羹ですかね。
味が好きですね。

—ちなみに得意な和菓子も教えていただけますか?
包みものが得意ですね。
大福を包むとか。
めんどくさいものが嫌いなんですけど、でも作るんですけどね 笑

—和菓子屋さんは好きですか?
好きですね。楽しいですよ。
辛い時ももちろんありますけど。
特に体は結構しんどいです 笑
力仕事ですしね。
でも和菓子屋は好きですよ。

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—ありがとうございました。
インタビューさせていただいている間も
お客さまがたくさんいらしていて
若いカップルや赤ちゃん連れのお母さん、
常連のおばあちゃんなど
みなさんに愛されているお店なのだととても実感しました。
お茶も飲めますので世田谷線での散歩の際は
ぜひお店でひとやすみされてはいかがでしょうか?
またH TOKYOでもイベントでご一緒できたらいいなと思います。



山岸史門(やまぎしふみと)
1976年8月生まれ
まほろ堂蒼月 店主

2017.09.03

私の好きなハンカチ episode-27

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

27人目はH TOKYO三宿店スタッフの飯田百恵さんです。
信じられないことに大学生、高校生、中学生の
3人の子供の母でもあります。
少女のようでもあり、しっかりお母さんでもある飯田さんは
スタッフからもとても信頼されている
三宿店のマスコット的存在です。
勤続6年目になる飯田さんは
どんなハンカチが好きなのでしょうか。

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—たくさんハンカチを持ってきていただきましたが、
お持ちいただいたハンカチの好きなところ、おすすめのポイントは?

H TOKYOとswimmieのハンカチの中からいくつか持ってきたんですが、
まずはswimmieのリネンのブロックチェックハンカチですね。
どうしてかよくわからないのですが、
この素材感や懐かしい感じがするところや、
大きな黒のチェックがすっごく好きなんです。
縫製がほつれてしまって、ボロボロになってしまったんですが、
それすらも可愛く思っています。

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—京都店のスタッフの清野さんも好きなハンカチに
同じハンカチをあげていて、
同じようなことをいっていましたね。
つい最近再入荷したので、私もほしくて買ってしまいました。
※清野さんの「私の好きなハンカチ」

そうでしたよね。
このハンカチの持つ雰囲気が好きでついつい引き出しから取り出してしまいます。
このハンカチだけではなくて、ブロックチェック柄にキュンとして
胸が締め付けられるんですよね。
ブロックチェックへの愛がね…笑
息子たちもハンカチを毎日使っているので
この2枚は息子たち用に買ったものです。
洋服だと持っていないのですが、ハンカチだと見たら
買わずにはいられなくなってしまいます。
それとヘリンボーンもそういう気持ちになります。
あったかいというか、なつかしいというか。
そういうものをハンカチに求めている気がします。

momoe04

—次はどんなハンカチですか?

これはH TOKYOの細かいドットのハンカチなのですが、
本当は規則正しく並んでいるものが苦手で 笑
怖いもの見たさみたいな感覚と少し近い気もするんですが
気持ち悪いと思いながらも惹かれるものがあるんです 笑
このドット柄は気持ち悪くはないですし薄い生地感も好きで、
2サイズ展開していたのですが、どちらのサイズも持っていました。
子供の野球の応援などで外で過ごす時間が多いので、
大きい方は日除けとしても使っていましたが、
つい先日グランドに忘れてしまい無くなってしまいました…

momoe11

—わ…残念ですね…

そうなんです。
なぜか大切なお気に入りのものばかりどこかに忘れて
なくなっていくんです…
バッグや洋服のポケットに入ったままになっている
ものもあるかもしれません。

—次のハンカチもいいですね!
スタッフの所持率が多いハンカチですよね。

そうですよね。
これもすっごく好きでキュンときます。
ゴブラン織りの感じも色も全部好きです。
これはプリントされたゴブラン織風なんですが、
荒い折り目の織物が好きなのかもしれません。

momoe02

—次のシリーズは少し年季を感じますね。

これは中学生の頃に使っていたAtsuki Onishiのハンカチと
高校生の頃に使っていたKENZOのハンカチです。
このAtsuki Onishiのハンカチは結構持っていましたが、
残っていたのはこの一枚でした。
親からハンカチを持つように言われていたわけではないんですが、
好きで毎日持っていましたね。
お小遣いで自分で選んで買っていました。

momoe03

—中高生にしてはちょっと渋めですね。

そうですよね。
デパートのハンカチ売り場で買っていた記憶があります。
小さいハンカチではなくて大人の大きめのハンカチが好きでした。
自分のお金で買える身近なもので、
制服でもテンションをあげられるものだったんじゃないかなと思います。

小学生の時は制服の腰あたりに安全ピンでハンカチを
留めているお友達がいて、それを自分で真似てやっていました。
そういうのに憧れていたんですよね。きっと。

—小さい頃からハンカチをお持ちですが、
ハンカチが好きだったんですか?

「ハンカチが好き」って思ったことはなかったんですが、
ファッションが好きだったのでその中の一部だったと思います。
でも、ハンカチ屋に勤めてからこんなに意識するようになりましたね。
この機会に改めてハンカチのことを考えたのですが、
服飾の学校を卒業したので、
小物とか子供のものは手作りで今までいろいろ作ってきたのですが、
ハンカチだけは作ったことがなかったんです。
今でも作ろうとは思わないですし。
四角く縫うという簡単なことに思えるのに、なんでなんですかね。
洋裁をする人は多いのに自分でハンカチを作ろうって思う人は
少ないと思うんですよ。
だから、ハンカチ屋さんていいなって思います。

—たしかにそうかもしれませんね。
ハンカチって本当に奥深いですよね。

—こちらのシリーズはハンカチ?ですか?

卒業旅行にイタリアに行った時に購入したものなのですが、
これは素敵だからみんなに見せたい!と思って持ってきたのですが、
ハンカチだと思ってずっと大事にしていたのですが、
久しぶりに出してみたら、どうやらカトラリーを置く
ナプキンだったようです 笑

momoe10

—でもすっごく素敵ですね!
このお茶目な柄も手刺繍の技術もすばらしいですね。
お宝ですね。

きっと気に入ってくれると思っていました!
ハンカチではなかったけど、見せられてよかったです。

—毎日のハンカチ選びはどのようにしていますか?

その日の洋服に合わせることが多いですね。
差し色にするときもあれば、素材感だったり。
でも持っていくのは一枚だけではないので、
そういうのを一枚は選んで、
だいたい毎日2,3枚を持ち歩いています。
1枚はポケットに入れて、2枚目以降はバッグにいれています。
使わなかったものを取り出し忘れて、
気づいたらバッグの中にたくさんのハンカチ入っていることもありますね。

—昔から2,3枚はハンカチを持ち歩いていたんですか?

やっぱりH TOKYOで働き始めてからですね。
それまでは1枚でした。
持ちたいハンカチが増えたからですね。

—ハンカチを買う時のこだわりはありますか?

もう好きか嫌いかですね。
だからそのときそのときで全然好みが違いますね。

—好きなハンカチの使い方はありますか?

口を拭く、顔を抑える、膝に敷く、鼻をかむ、
テーブルを拭く…とかスタンダードな使い方も好きですし、
大判のハンカチは日除けにしたり、頭に巻いたり、
ファッションとしても使います。

—ハンカチは何枚お持ちですか。

数えたら56枚ありました。
本当はもっとあったはずなんですが、
さっきお話したように、なくなってしまったものも多くて…

momoe08

—ちなみにH TOKYO/swimmieのハンカチを知ったきっかけは何ですか?

三宿店の近所に住んでいるので、お店の存在はずっと知っていたのですが、
なかなか入るきっかけがなかったんです。
贈り物をする機会があって、子供用ハンカチに
刺繍を入れてもらったのが初めてでした。
子育てもしていたので自宅からも近いし、
ゆったりとしたお店の雰囲気が素敵だったので、
こんなところで働けたらいいなと思い、勇気をだして
「募集してますか?」って電話をしました。
その時は残念ながら募集をされてなかったのですが、
そのあとしばらくしてたまたまHPを見ていたら、募集されていて、
緊張感もあったし近所だからだめだったら辛いなとかも考えて
なかなか応募できなかったんです。
それで結構ギリギリになってしまったので履歴書を直接届けに行きました。

—その時のことを私はよく覚えていて、
「あの人と一緒に働けたらいいよね」と一緒にお店にいた
スタッフと話していました。
今、こうやって6年も一緒に働けていてうれしですね。
入った当初と今とでは違いがありますか?

全然変わってないなっていうことろもありますし。
んー難しい質問ですね。
今はハンカチを求めてお店に入って来てくださる方が圧倒的に多いですね。
先日、息子の担任の先生に「日本一のハンカチ屋さんですよね」って言われたのはびっくりしましたね。
そういうこともあって、H TOKYOの浸透率が違うかなと思います。
あとは、ハンカチというアイテムを扱う雑貨屋さんも増えましたね。

—飯田さんのおかげで近所のお客様が入ってくださることもありますよね。

みなさん、やっぱり入りづらかったんですよね 笑
こんなところがあるんだって、近所のみなさんに知ってもらえて
よかったなと思います。

—ハンカチにまつわる思い出はありますか?

18年前くらいにnakabanさんの絵がとても好きで
展覧会があったので、どうしてもみたくて
レンタカーで夫に運転をおねがいして、
生まれたばかりの娘も一緒に連れて行ったんです。
それくらい好きだったのですが、
近年あまりnakabanさんの活動をおえていなかったのですが、
思わぬカタチでswimmieのハンカチとして
再会したことがすごくうれしかったです。
そのときの自分のことを思い出したりして、
胸がいっぱいになりましたね。

momoe09

—ありがとうございました。
nakabanさんのハンカチが発売されることを知ったときの
飯田さんの興奮具合が今でも忘れられないです。
また、6年一緒に働いていましたが、
小学生からハンカチをきちんと持っていた
というお話をきいたのは初めてでした。
三宿店は9周年を迎えますが
これからもキュンとするハンカチとの出会いを
一緒に楽しみ、お客様にお伝えできたらなと思いました。



飯田百恵
お店では、接客を中心に刺繍などもおこなう。
刺繍の世界は奥が深く、定番の刺繍に加え、オリジナル刺繍も勉強中。
今年の秋こそなにも考えず、
ひたすら編み物に没頭するだけの時間がほしい。
3児の母。

2017.08.03

僕の好きなハンカチ episode-26

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

26人目は7年前にお客さまとしてお店に来てくださり
その時発足したばかりの
ハンカチ研究会にも参加してくれた坂田一城さんです。
お名前に「ー」が入っていることから
スタッフの間では「ワンさん」の愛称で
H TOKYOの初期からずっと見て来てくれた坂田さん。
懐かしい話もたくさんしてくださいました。
ぜひそのあたりもお楽しみください。

a (1)

—わあ!これは懐かしいハンカチですね!
7年ほど前にH TOKYOで買ったハンカチですね。
たぶんH TOKYOで初めて買ったものかもしれないです。
動物柄が本当に好きで。

b (1)
※左のブルーの動物柄が一番最初のハンカチ

—リバティー※の生地が多いですが昔から好きなんですか?
もともとリバティーというか基本柄が好きなんです。
その中でリバティーを好きになったきっかけは
柄物のシャツを洋服屋さんで見つけたことです。
でもそのシャツを買おうと思ったらサイズがなくって、
お店の人にかなり探してもらったんですけどなくて。
でもどうしても諦めきれなくて無いのを知ってて
もう一度お店に行ったんです。
そしたら本社に掛け合ってくれてサンプルを売ってくれたんですよ。
その時はその生地がリバティーだって知らなかったんですけど。
やっぱりそのシャツも動物柄でした 笑

※1874年に創立されたロンドンのリバティ社製のプリント柄のこと。

c
—これもリバティーですね。

そうですね。
生地屋さんで見つけて妻にハンカチにしてもらったんです。
彼女が特に裁縫をやっているとかではないんですけど
でも生地が好きだから「欲しい!」と思って買って
縫って欲しいとお願いました。

—動物の中でもたしかゾウがお好きでしたよね?
そうなんです。いつから好きか、なんでなのかも
全然わからないんですけどね。
でもこのUSA生地のハンカチは最高です。
色の中ではオレンジが一番好きなので
その両方がこのハンカチの中にはあって
本当に最高の1枚です。

d (1)

—どれも本当に懐かしいハンカチです。
引っ越してしまうまでは三宿によく来させてもらってましたからね。
動物柄はすごく好きなので見つけると買っていました。

e (1)

—動物柄のハンカチは今あるもので全部ですか?
ここまではっきりとした動物柄のハンカチは
持って来たものだけですけれど
シャツや手ぬぐいも動物柄が多いかもしれません。

—このハンカチも動物ですね
はい。トナカイの柄ですね。
どこで買ったか全然覚えていないんですけど
全く同じハンカチを2枚持っていました 笑
どこか日本の美術館だったと思います。
タグとかも付いていないからどこのか全然わからないです。
動物だから買ったんだと思いますけどね。

f—動物はもともと好きなんですか?
何か飼っていたりしますか?
実家でなんですけど、マルチーズを最初に飼っていて
そのあとハムスターでその次にうさぎ、
今はダックスフンドを飼っています。
爬虫類や昆虫も小さい頃から好きです。
大人になった今でも恐怖とか無いですし
そういう影響もあるのかもしれないですね。

—柄物以外にチェックとかストライプとかも持っていますか?
少ないですけど、持っていますよ。
チェックは1枚だけありました。
ストライプも1枚だけあって、ドットも1枚。
H TOKYOの皆さんに誕生日にもらった
ハンカチが唯一のストライプです。
刺繍もしてくれてたんですよね。
打ち合わせとか綺麗めな格好をした時には
必ずこれを使ってますよ。

g

—スタッフの中では自転車柄が好きな
イメージもありましたが…

家で見てみたら自転車柄のハンカチはそんなになかったですね。
動物柄の方が好きだったみたいです 笑

—H TOKYOを知ったきっかけはなんですか?
以前中目黒付近に住んでいたんです。
それで探検しようと思って自転車でぶらぶらしていました。
いつもは通らないんですけど
偶然三宿のH TOKYOの前を通ったんです。
もともとお客さんの誰もいないお店は入れない方なんですけど 笑
色と柄に惹かれて入りました。
その時にスタッフの大津さんが話しかけてくれて
色々話しているうちに「今度ハンカチ研究会やるからぜひ来てください!」
って教えてくれて。
1回目は行かれなかったんですけど
2回目の忘年会には行きました。
でも研究会に行ったのはそれっきりでした 笑
そのあとは一緒にごはんを食べたり
お客さんとして今もH TOKYOに遊びに来ています。

—その忘年会にワンさんというあだ名がついて、7年ですね 笑
だいぶ慣れましたよ。
H TOKYOに電話した時に自分から「ワンです」って
いうのは少し恥ずかしかったけど
最近はもう全然言えますね。

—奥さまとの初デートの前にもお店に来てくれましたね!

よく覚えてますね 笑
静岡に桜エビを食べに行ったんですよ。
でもその時受け取りに行ったハンカチは彼女にではなくて。
そう言えば今でも妻には買ったことがないですね 笑
友人のプレゼントには二人でもよく使わせてもらってるんですけどね。

—奥さまとは共有でハンカチを使いますか?
ハンカチは別々です。
入れる場所も分かれています。
お互いハンカチを畳むまではするんですけど
入れるのはそれぞれ自分で入れます。
なんとなく自分の「こう入れたい!」っていうのが
それぞれあるのかもしれないですね。
このハンカチはなんとなくここがいいなとか 笑
こだわっているわけではないんですけど、癖ですかね。

—ハンカチはどんな風に選びますか?
そうですねー…
そんなに『ハンカチを持っていく』っていう
意識が無いかもしれないです。
「今日はこれがあるからあれを持っていこう」
とかありますよね?
でも財布って持って行こうと思って持っていくというより
絶対持ち物に入っているじゃないですか?
ハンカチもそんな感じなんです。
持っていくもののひとつなんですよね。

—なるほど!でもお財布は決まってますけど、
ハンカチはいくつかありますよね?
それはどんな風に選んでいるのですか?
うーん…たぶん、気分だと思うんですけど
でも「最近これ使っていないな」と思ったら
それをあえて選ぶこともある気がします。

—手ぬぐいも多く持っていらっしゃるということでしたが
ハンカチとの使い分けはしていますか?

そう言われると、ありますね。
基本はハンカチです。
でも雨の日は手ぬぐいです。
そんなに意識はしていなかったんですけど 笑

—小さい頃からハンカチは持っていましたか?
部活をやっていたのでタオルが多かったです。
服もほとんどジャージと制服しか着ていませんでした。
なので洋服も買ったことがなかったんですよ。
休みの日もジャージでした。
だからハンカチを持つことはほとんどなくて。
でも高校を卒業して専門に入る時に
「服がない!」と思って 買いに行ったんです。
それで服を買うようになって
初めて買ったハンカチがこれです。
これはビームスで買いました。映画とのコラボでした。
10年以上使っているってことですね。

h

—ハンカチは何枚お持ちですか?
数えてみたら34枚でした。
半分はH TOKYOのハンカチでしたよ。
ここに通い始めて7年間は
H TOKYO以外のハンカチは買っていないです。
今まで「ハンカチを買おう!」と思って自分のハンカチを
買ったことはなかったんですけどね。
今ハンカチを買うのはH TOKYOと思っているので
他で見ることがなくなりました。
でも他の場所にH TOKYOのハンカチが置いてあると
ちゃんと見つけられますよ。
わりと洋服とかも気に入ったところを見つけると
そこでしか買わないタイプなんですよね。

—現在のお仕事は家具を販売している
ペニーワイズ白金店の店長さんですよね。

そうです。ペニーワイズに勤めて10年になりました。
専門学校ではインテリアデザインを勉強していて
その後は設計事務所にいました。
ほとんど現場監督でしたね。
そこで家の現場を見ていた時に家具屋さんに出会って
かっこいいなと思ったんです。
その時は思っただけだったんですけど
のちに仕事を辞めた時に家具屋になりたいと思って
イギリスに行きました。
帰って来てからペニーワイズに勤め始めました。
最近はデザインをするだけではなくって
実際に家具を作ってみたいなと思って
木工教室に通ったりもしています。

—ペニーワイズさんでもオリジナルのハンカチを作ってくださいましたよね。
そうですね。コロニアルチェック※のハンカチですね。
35周年の時にノベルティとして
作ってもらったんですけどすごく喜ばれました。
ガーゼみたいな感じで生地自体も良かったですし。
刺繍も入れてもらいました。

※1993年に英国のファブリックを集めてスタートした、 リネンとコットンファブリックを中心にオーダーメイドカーテンや ソファを制作・販売しているショップ。(ペニーワイズの2F)

i

—ハンカチを買う時にこだわりはありますか?
とりあえず柄物は好きなので選びます。
その時のルールとしては
まず持っていない「色」であることと
持っていない「柄」であることです。
洋服も色はあんまりかぶらないようにするんです。
クローゼットは結構カラフルです。
靴とかもそうです。
とにかく持っていない色を選びます。
モノトーンは少ないかもしれないですね。
それとその「色」と「柄」のバランスですね。
好きな柄でも好きな色でなければ
気にならないでしょうし、逆もあると思います。

—ハンカチはどこに入れて持ち歩きますか?
だいたい左ポケットです。
携帯とかも左で打つんですよね。
右利きなんですけど。
あと手を拭いてハンカチをしまう時は
絶対広げてから折り返して
濡れた部分を中にしてからポケットに戻します。
その折り返した時の柄の見え方とかも好きです。
ハンカチを入れるズボンによって入れ方も変えますよ。
ポケットの大きさによるんだと思うんですけど
それもちょっとしたこだわりかもしれません。
このインタビューの話をもらって
こういうことも改めて考えてみたら面白かったです。

—ありがとうございました。
ワンさんと出会って7年。
H TOKYOのハンカチを愛してもらって
奥さまと一緒にご友人にもたくさんのハンカチを
贈り物にしていただきました。
こうして改めてお話が聞けて初心を思い出す
きっかけをいただいた気がしました。



坂田一城
1979.05.14
趣味:家具作り/キャンプ
今欲しいもの:ちょっといい鑿とカンナ
手に入れたらキャンプファニチャー作ろ
好きな事:歩くこと でも、自転車も好き

2017.07.03

私の好きなハンカチ episode-25

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

25人目は弊社のパッケージをつくってくださっている
ザ・パック株式会社の中川朋美さんです。
幼い頃から当たり前にハンカチを使われている中川さん。

飛び込み営業で来てくださってから、早4年。
中川さんのやわらかなお人柄と熱意で弊社を支えていただいています。
お仕事についてのお話もお伺いさせていただきました。

a

—1枚目はどんなハンカチですか?
このハンカチは大学卒業の時に部活の後輩たちから
サプライズでいただいたタオルハンカチです。
プレゼントなんてもらえると思わなかったのでとてもうれしくて。
一枚一枚、その人の雰囲気にあったものを選んでくれたみたいです。

b

—猫好きだったり、飼っていたりするのですか?
そうではないんですが
猫なんだーって思いました 笑

—どんな部活をされていたのですか?
写真研究部に所属していて、暗室があったので、
プリントまでやるのが醍醐味という感じでした。
今も遠くにいくときはカメラを持っていっています。
それと、和太鼓もしていました。
今までみたことがない感じでとてもかっこよくて、
聞く人も老若男女共通して楽しめるのがいいと思って始めました。

—和太鼓も似合いますね!
大学ではどんな勉強をされていらっしゃったのですか?
総合政策学部という学部だったのですが、
経済、法律、国際文化などいろいろなゼミがあるので、
その中から自分の好きな事を見つけて勉強するというような自由な学部でした。
私は美術史が好きで、卒業論文はイギリスの
アーツ・アンド・クラフツだったのですが、
生活の中の美術に興味があって、
見る絵画よりは壁画やテキスタイルなどに興味を持っていました。

—2枚目のハンカチはH TOKYOのものですね。
はじめてH TOKYOさんとお仕事をさせていただくことが決まった時に
記念に購入したハンカチです。
色も柄も好きだったので絶対これにしようと思っていました。
青が好きで部屋も青が多いんですよね 笑
もう4年くらい前になるので、洗いすぎて少し色が褪せてしまったんですが、
生地がくたくたにはならずに、まだしっかりとハリがあるので、
H TOKYOさんのハンカチはとてもいいものなんだと感じました。

c

―飛び込みでH TOKYOに営業にきてくださったんですよね?
中川さんといえば、夏の暑い日にたくさんの紙をかかえて
自転車で来てくださっていた姿が忘れられません。
そうなんです。
オーナーさんがたまたまお店でお仕事をされていたタイミングで
直接お話を聞いてくださったんです。
IID※に行ったときに、お店を見つけて気になってはいたのですが、
そのときはお店には入らずに、あとでホームページで調べてから行きました。
ハンカチ専門店というのは私はあまり聞いたことがなくて、
おもしろいなと思いました。
何かお手伝いができたらいいなと思い飛び込みました。

※世田谷ものづくり学校
池尻にある廃校となった中学校舎を活用し、2004年にスタートした複合施設。

—営業の方にお越しいただく機会は多いのですが、
私たちでは判断ができないことなので、
いつもはオーナーに伝言をしているのですが、

ちょうどオーナーがいるタイミングで
中川さんがいらっしゃったのも
ご縁を感じますね。
そして中川さんの熱量もオーナーは感じたんだと思います。
本当にいいタイミングでした。
ものづくりにこだわられているこそ、こちらもこだわってやりたいと思いました。

—営業に行かれるときはどんな準備をされるのですか?
お店の雰囲気をみないとどういうものを提案していいかわからないので、
商品などをみて提案をするようにしています。
弊社のカタログをみてもどんな会社かなかなか伝わらなかったりするので、
実際のサンプルをお持ちして雰囲気をみてもらったりします。

—H TOKYOにはどんなものを提案していただいたのですか?
国産でこだわられているので、
国産の紙袋で、素材感はつやつやしてない、化学的ではないほうがいいと思い、
国内の工場で製造ができれば「Made in Japan 」と
ショッパーに印字できることも提案させていただきました。

—さすが、的を得ていますね!
そして、3枚目のハンカチはswimmieですね。
そうですね。
これはswimmieさんが立ち上がったお披露目の展示の時に
一目惚れをして購入しました。
色も素敵ですし、なんといっても詩がかいてあるというのがめずらしくて。

d

—ありがとうございます!
どちらも節目節目の記念のハンカチですね。
そうですね。
そうではないときにも購入させてもらっているのですが、
今日使っているお芋柄のハンカチは
出雲大社に行った際に
ちょうど持っていっていたら
出雲のメガネ屋さん(シマネヤさん)で、ウインドーに飾ってあって!
思わず写真を撮ってしまいました 笑
その他にも、H TOKYOやswimmieのハンカチを
見つける機会も多くてうれしくなります。

DSC_0465

—いつも贈り物にも選んでいただいていますよね。
ありがとうございます。
従妹の卒業のお祝いにハンカチに刺繍をいれてもらったり、
祖母にもプレゼントをさせてもらいましたね。
ちょっとしたものを贈りたいなというときに
女性ならまだ思いついたりするのですが、
男性は何をあげていいかわからないので迷うのですが、
そのときは毎回利用させていただいてます。
この色のイメージかなというものを選んで、喜んでいただいてます。

—ハンカチのこだわりはありますか?
普段、服も派手なものをあまり勇気がなくて
流行廃りなども考えるとチャレンジができないタイプなんですが、
ハンカチなら自分の好きな色や柄を
顔に合う合わないを考えずに遊べるのがいいなと思っているので、
洋服ではないような柄を選ぶようにしています。
焼き芋やフグ柄なんて好きですけど、なかなか着れないですし 笑

—好きなハンカチの使い方はありますか?
シンプルに手を拭いたり、汗を拭いたり、膝にかけたりですね。

—毎日ハンカチは持ち歩きますか?
絶対持っていきます!
ハンカチ、ティッシュ、携帯電話、財布は絶対です。
忘れた日には一日ブルーになるので絶対忘れないようにしています。

—幼い頃から持っていましたか?
そうですね。ずっと持っていましたね。
ハンカチというよりはタオルハンカチが多かったと思います。
ハンカチが好きっていうよりは
あって当たり前、ないと不便と思っていましたね。
あとは、嫌な記憶ですがハンカチをポケットに入れたまま
洗濯に出して、母に怒られるとか 笑

—幼い頃に使われていたものはどうされていますか?
それが不思議なことにないんですよね…
どこに消えてしまったんでしょう… 笑

—意外とハンカチあるあるかもしれませんね。
ハンカチにまつわる思い出はありますか?
今まではハンカチにこだわってはいなかったのですが、
やはりオールドファッションさんとお仕事させていただくようになってから
柄とかを気にするようになったのと、
タオルハンカチが先程のもらったもの一枚になりましたね。

—ハンカチは何枚お持ちですか?
あまりモノを持たないので全然すくないのですが、10枚くらいですね。

—では、毎日持っていらっしゃるので、ヘビロテですね!
そうですね。
なので、気にいっているものはあまり平日には使わないようにしています 笑

—ちなみに、どうしてザ・パックさんに入社されたんですか?
もともと、ものづくりをしたいと考えていました。
幼いころから、紙や色に興味があって、
例えば、美術館にあるチラシをコレクションしていたりしました。
紙関係で印刷がいいかなと思って就職活動中に探していたのですが、
その中でパッケージに特化している会社がある事に気づきました。
実際に美大に通っていたわけでも、デザインができるわけでもないのですが、
ものづくりをしたいという欲張りな願望があって、
それが叶いそうだったので志望し、ご縁がありました。

e
※現在ご担当いただいている上原さんもご一緒にきてくださいました。

—営業で飛び込みなんて、相当緊張するだろうなって思いますが、どうですか?
そうですね。
始めのほうは「あーやだなー」と思ったりもしましたが、
その内、普段知らない業界の方とお話ができたり、良い方々に出会ったり、
それが楽しいな、本当にそこだなって思います。
世の中、いい人ばかりだなと思います。
この仕事が好きです。

—仕事が好きだということが中川さんから本当によく伝わります。
私たちも他の業界の方とこうやってお話させていただく機会があり
とても楽しく勉強になります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。



中川朋美
6月20日生まれ。B型。
色と紙とものづくりが小さいころから好きで
2010年ザ・パック株式会社入社。
東京生まれの田舎好き。趣味は緑の中を歩くこと・旅行など。

2017.06.03

僕の好きなハンカチ episode-24

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

24人目はH TOKYO三宿店のお隣のビルで雑貨店をされている
松元大作さんにお話を伺いました。
通称「ハンカチパトロール」という、新作をちょこちょこチェックしに
来てくださるほどの常連さんでもあります。
布好き、雑貨好きの松元さんはどんなハンカチを好んで
使っていらっしゃるのでしょうか。

a


—お持ちいただいたハンカチのお気に入りポイントはなんですか?

一番のお気に入りはH TOKYOのガーゼハンカチです。
ざっくりしていて、なんでも使えるのがいい。
ちょっと雨が降ったりして濡れた時にタオルがなくても
ボリュームがあるからふけるし。
ダブルガーゼではなくて、このシングルの厚手のガーゼがいいんですよね。
普通のコットンのハンカチよりも
ガーゼにはふんわりと空気に含まれているから
洗濯したあとに洗剤の香りがより残っていて
口元にあてたときにもいい香りがするし、感触がいい。

c

—本当にふんわりとしていますね。
販売したときはここまでの厚みはなかったと思います。
いい感じに育ててくださってありがとうございます。
やっぱり生地感が変わってますよね。
ミニタオルみたいなのがあまり好きではないので、
このシングルの厚手のガーゼはタオルとハンカチの中間で好きです。
ちなみにもう一枚同じものを持っていているんです。
持っているか覚えていなくて、同じのを買ってしまったんだけど、
2枚買っておいてよかったなって思えるくらいです。
ハンカチとマフラーは失くすとすごくショックなので必死になって探しますね。

—こちらはDEGOのロゴが入ってますね?
使い込んだので、もうだいぶ色あせてしまいましたが、
DEGOがオープンした時に用意した幻のハンカチです。
20-30枚くらいを姉たちが作ってくれました。
「dego works」と入ったタグも作って、
布系のオリジナルのものにはこのタグをつけることにしたんです。
6人姉弟で姉が4人いるのですが、2番目と3番目の姉が鹿児島で
雑貨屋をやっていたんです。
2番目の姉は陶芸をやったり、消しゴムハンコをつくったり、
3番目の姉はハンドメイドでバッグをつくったりといろいろしているので、
DEGOのお店にも協力をしてくれています。

d

—5周年を迎えられましたが、DEGOを始めたきっかけは?
雑貨が好きで、雑貨屋をやりたいというのはずっとありました。
なので、どうせならやっちゃおうと思って 笑

—どうして三宿にお店をオープンしたのですか?
大学入学で上京してからずっと三軒茶屋近辺に住んでいるので馴染みもあり、
三軒茶屋、松蔭神社、三宿あたりで店舗を探していました。
何件か見たのですが、ここはやっぱり広いし、大通りに面しているし、
三宿の雰囲気も昔から好きだったから決めました。

be f g

—雑貨屋をされていたお姉さまの影響もありますか?
はい、あると思います。
最初のころは4番目の姉と一緒にやっていました。
姉が鹿児島で雑貨屋をやっていたのでそっち方面の商品もたくさん扱ったり、
そこで付き合いのある作家の商品もありましたね。バッグとか。
そういえば、三宿商店会のハンカチをつくったときに
前に扱っていた大きなワッペンがついたバッグが柄になっていて
「わっ!なつかしい」ってなりましたね 笑

h

—ご姉弟、みなさまが雑貨が好きなのは何かの影響があるのですか?
どうだろう…でも小さい頃に姉たちはお店やさんごっこをするのが好きで
少女漫画とかの紙をバラして包装紙がわりにして包んだり、
その紙で小さな袋を作ったりしていました。
マンガ本の付録とか、キャラクターを切り取ってシールみたいにしたりして、
それを僕と弟に売りつけたりね 笑
お店屋さんのしぐさや動作を真似をするのが好きだったみたいです。
そういう影響を僕自身も少なからず受けていますね。
僕は容器が好きなんだけど、それは完全に影響があると思います。

—HTOKYOのハンカチを知ったきっかけはやっぱりお隣さんだからですか?
そうですね 笑
でもお店を始める前にこの通りを何回か来たことはあって、
何かお店があることは知ってはいたんですが、
棚に何か並んでいることはわかるんだけど、何屋かわからないし、
女の子しかいないし、小洒落た感じがして、
敷居が高そうで全然入れなかったです 笑
それから、お店を始めることになって
近隣のお店にご挨拶回りをしたときに初めてH TOKYOに入りましたね。
メンズハンカチ専門店ということにすごく驚いて、
そしたら、ツボなものばかりあって!

—ありがとうございます!
ちなみにハンカチは何枚お持ちですか?
今朝数えてみたら106枚ありました!
そのうちの7割がH TOKYOのものですね。
ハンカチは自分用にそんなに一気に買うものでもないので、
気に入ったものがあればちょこちょこ買っている感じでしたが、
ハンカチって捨てるってことはないし、5年でこんな枚数になってたんですね。

hikidashi

—種類毎にわけていれているんですね。
さすが!お店屋さんみたいです。
引き出しの画像ではハンカチ以外にキッチンクロスみたいなものも
たくさん見えるのですが、もともと布ものがお好きなんですか?
そうですね。キッチンクロスとかテープルクロスとかタオルケットとか。
なんとでもなる感じが好きなんですよね。
仕切りにしたり、ソファにさっとかけたり。

—松元さんはD.I.Y.もお上手ですし、
きっといろいろなことにアイディアが湧くから四角い布が好きなんですね。
インスタグラムでお部屋のD.I.Y.の画像がアップされるのも
スタッフみんなで楽しみにしていますよ。

myroomdiy1
*ペグボードなどを活用して素敵にD.I.Y.をされている松元さんのご自宅
instagram : matudego

—H TOKYOでハンカチを買う以外はどちらで購入されていますか?
無印良品とか雑貨屋にちょこっと置いてあるものだったり、
洋服のブランドだけどバンダナとかハンカチも置いてあったりするところかな。
洋服屋や雑貨屋のディスプレイにハンカチがポッと置いてあって、
その全体の雰囲気がいいとほしくなってしまうというパターンが多いと思います。
ハンカチを目的に買い物に行くっていうのはH TOKYOが初めてです。

—ハンカチを買う時の選ぶ基準はありますか?
柄と色、それと機能性、
あとは自分にとって「めっちゃいい!」っていう何かですね。
こういう生地が好きとか、使っている途中でだんだんわかってくる感じだったり、
たとえば綿でもいろいろな種類があるから、
微妙な素材の違いを比べるのも好きですね。
これは自分にとって「使えそう」「使えなさそう」
っていうのがわかるようになってきたし、
買っても思っていた感じと違ったら使わなくなりますね。
はじめは柄とか見た目で入るんだけど、
最後はやっぱり機能性というか使い勝手になりますね。
使うのが決まってくると、それが引き出しの手前の方にいつもあるから、
奥の方には自分でも持っていることを忘れていたものが出てきたりもします。
大概テロンとした肌触りのものは見るからに
吸水性が悪そうなので好きではないのですが、
ものによっては使っているうちに吸い取りがよくなってくるのもあったり、
そうなるとすごく好きになるし。
そういうのも使っていく楽しみですね。

—好きなハンカチの使い方はありますか?
デザインがよければ、アートとして額にいれて飾ったりもすることもあるけど、
ハンカチはやっぱりハンカチとして使いますね。
汗をかいたときに拭けないとか、
鼻炎で鼻水やくしゃみがでたときに拭けないとか、
そうなるのがやっぱり不安で。
会社に勤めていたときは忘れたら家に取りに帰っていた時期もありました。
今はこんなざっくり個人営業でラフな感じなので、
そこまで神経質にはならないけど、
電車で通勤して、咳き込んだりしても周りに迷惑だよなって思っていましたし。
あとは、トイレのエアドライヤーが苦手なんですよね。
完全に乾くにはかなり長い時間やらないといけないけれど、
ずっとやっていたら神経質みたいだし、音もうるさいですしね。
最終的には拭きとる感じがやっぱりほしいですね。

—毎日のハンカチはどうやって選びますか?
よく使うものが引き出しの前の方にあるから、
さっと取り出したものを持っていく感じになりますね。
会社勤めをしていた時のように、会食があるとか、大事なプレゼンがあるとか
T.P.O.に合わせることがあればもっと毎日の選び方があると思うけどね。

—小さい頃もハンカチはずっと持っていましたか?
そうですね。母親がハンカチを持っているかをチェックしてくれていたし、
どちらかというと常にハンカチを持ち歩くのは
昭和の時代は女の子のイメージかもしれないけど、
僕は鼻炎もあったし持っていたほうかも。
中高校生の頃のはっきりとした記憶はないけれど、持っていたと思います。
その当時は実家に姉弟がみんなで身だしなみをする場所があって
そこにあった引き出しにハンカチが入っていた記憶があります。

—その頃はどんなハンカチを使っていましたか?
小さい頃はキャラクターもので、カラーで
縁取りされていたものを使っていた記憶がありますね。
素材はガーゼのものが多かったような気がします。

—思い出のハンカチはありますか?
1周年と5周年の記念にH TOKYOのスタッフからいただいたハンカチですね。
どちらもセルビッチのハンカチなのですが、
こちらは特別な刺繍がはいっているからもったいなくて普段は使えない 笑
お店のディスプレイとかにも使ったりもしました。

i

—そういってもらえてうれしいです。
ありがとうございます!
松元さんが持っているとより素敵に見えますね。

近すぎてなのか、普段なかなかお伺いできていなかったお店のことも
お話をしていただきありがとうございました。
5周年を迎えたDEGOさん、すてきなお店でスタッフも皆通いつめています。
三宿にお越しの際はぜひいらしてください。
きっとお気に入りのものがみつかりますよ。



松元大作
1971年生まれ。三宿 雑貨屋DEGO店主。
音楽、フォント、容器/箱もの、アジ紙/文具、布モノ好きの雑貨屋店主。
レコード聴きながら熱いお茶を<飲む朝の時間が至福のひととき。
http://dego.ocnk.net/

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2017.05.03

私の好きなハンカチ episode-23

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

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今回は母の日も近いということで
H TOKYO三宿店・岡崎伊都子店長のお母さまにお話を伺いました。
若い頃のハンカチの思い出やその時代のことなども
いろいろお話しいただきました。

今までにお話を伺ったことのない世代なので
ぜひそのあたりもお楽しみください。

a

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、
オススメのポイントを教えていただきたいのですが
こちらはスワトウ※のハンカチですか?
はいそうです。昔スワトウのハンカチがとても人気で
「いつか持ちたい憧れのハンカチ」という感じでした。
それでやっと手に入れたはいいけれど
もったいなくて使えないという 笑
私が買ったのはそこまで高いスワトウではなかったと思いますが
やっぱり普通のハンカチよりは高かったですし
なかなか使えなかったです。

※中国三大刺繍の1つであるスワトウ刺繍。
ヨーロッパの感性と中国古来の技術が融合した
芸術的な美しさを持つ刺繍を施したハンカチ。

b

—こちらは綺麗な桜の柄ですね。
これは宇野千代さん※のデザインのハンカチだと思います。
宇野千代さんは桜がお好きだそうで桜吹雪の柄なんです。
姉からもらったものです。
私はお茶を習っていて着物を着る機会もあるのですが
着物には絶対必需品ですね。
懐に入れて持っていきます。

※宇野千代:大正・昭和・平成にかけて活躍した日本の小説家、随筆家。
多才で知られ、編集者、着物デザイナー、実業家の顔も持った。

c
※桜吹雪のハンカチとお着物を着る際に良く持つという絞り染めのハンカチ。

お着物の場合はやはりシミになるのも心配ですし。
習っている他の皆さんも手ぬぐいではなく
ハンカチを持っていらっしゃいますね。
私の姉は日本舞踊の先生をしていて
着物を日々着ることも多いのですが
やはりごはんを食べに行く時は 必ず持っていますし、
襟に挟んで汁などが 飛んでも大丈夫なようにしていました。
ちゃんとしたレストランなどに行けば ナプキンも用意してあるかと思いますが
歌舞伎座なんかでお弁当を食べる時は
やっぱりハンカチが必需品ですね。
持っていないと怖いです。
ひとたびシミになるとシミ抜きも大変ですので。

—お着物の時は柄に合わせて選ぶのですか?
そうですね。
お着物に合うように少し日本的な柄を選ぶことが多いですね。
ちょっと着物柄ぽいような。

—小さいころはハンカチを持って行っていたのですか?
そうですね。
やっぱり「ハンカチ・ちり紙持った?」とは 親からよく言われていました。
学校でもハンカチ・ちり紙検査がありましたしね。
確か週に1回ぐらいだったと思います。

—その頃どんなハンカチを持っていたか覚えていますか?
柄までは覚えていないですけれど 昔は母がセーターを編んだり
お洋服を作ったりしてくれていました。
その時の端切れを使ってハンカチも作って
くれていたような気がします。
そんなハンカチをわざわざ買っていたという記憶はないんですよね。
でもそんなオシャレな柄はなかったんですよ。
高校生になってからはさすがに制服のスカートで拭けないですし
今のようにエアタオルもなかったですから
姉からのお下がりの花柄のハンカチなんかを 持って行っていましたね。

d

—この写真ではハンカチをお洋服に留めていますね。
これは夫の小学校入学式の写真なのですが
名札の代わりに名前を書いたハンカチを 胸にしていたようです。

—社会人になってからはハンカチを持っていましたか?
持っていましたね。
社会人になった頃、ブランド物のハンカチが出始めた頃でした。
「イヴ・サンローラン」とか「クリスチャン・ディオール 」とか。
私達が若かった時代はこの辺りのブランドがとてもメジャーでした。
あのロゴのマークが入っているだけで
ステータスのハンカチだったんですよね。
「私いいハンカチ持ってます」という感じで
ちょっとわざわざ見えるように出したりして。
だからそれを自分で買えるようになった時は嬉しかったです。
小物までになかなかお金を使えるほど
余裕もなかったですから
ブランドもののハンカチは消耗品の中では高価なものでしたね。

—ハンカチについて思い出はなにかありますか?
ハンカチを持つことは「普通」でしたね。
取り立てて「特別」なことではなくて
ごく当たり前のことだったので
あまり記憶になくってごめんなさいね 笑
でもプレゼントにハンカチをいただいたり差し上げたり
ということが本当に多かったですね。
1枚を綺麗な箱にでも入れてもらえれば
そんなに高いものでもないけれど
そんなに安いものでもないですし。
とてもちょうどいいプレゼントでした。
今のH TOKYOさんはハンカチ好きな方が
ご自身のために買っていかれることも多いようですけれど
私たちの時代はどちらかというと
自分で買うよりもいただくことの方が 多かったように思います。
ハンカチってある意味消耗品なので
もらっても困らないですよね。
本当にちょうどいいプレゼントとして
よく利用されてきたと思います。
気持ち的にも金銭的にも双方重たくない贈り物ですよね。

—そのプレゼントのハンカチはどこで買っていましたか?
やはり百貨店ですね。
それこそ私たちの時代は百貨店に行くことは
ステータスでしたから。
当時海外のブランド物のハンカチは
百貨店でしか扱ってなかったですしね。
いただいた方もその百貨店の包装紙に包まれているだけで
「いいものいただいた」という感じで なんだか嬉しかった時代でした。
今でもあるとは思いますけれど
今以上に百貨店の包装紙の重さというか力があったように思います。
それにブランドもののハンカチは自分では
なかなか買えない贅沢品だったので
より嬉しい贈り物でした。

—ブランドのハンカチは特別なものだったのですね。
そうですね。
普段はブランドの入っていない普通の
ハンカチを持っていて なんかちょっとお出かけの時とかに
そのブランド入りのハンカチを持って
出るような感じでした。
勝負の時に取っておくというかね 笑
普段はある時からやっぱりタオルハンカチが増えてしまいましたよね。
でも昔はタオルハンカチなんでもちろんなかったですし
いわゆる「ハンカチ」を皆さん持っていましたよ。
タオルハンカチが出てきてからは
やっぱり少しおしゃれをして出かける場面で
ハンカチを持って行っていましたね。

—おしゃれをした時はハンカチもあると気持ちも
シャキッとする気がします。
ハンカチもそうですけどやっぱり身だしなみですよね。
ちょっと違う話になりますけれど
19歳とか20歳くらいの時に 少しいいレストランに
連れて行っていただける機会も多くなった時
あるフランス人の奥様がお料理を作って
ご主人様が給仕をされているレストランに
連れて行ってもらったんです。
若かったですしタンクトップにシャツブラウスを
羽織って前を開けて行ったんですよね。
その時にフランス人の特派員の方が来ていらしていて
お店のご主人にこうおっしゃったそうです。
「お若い人だからこれからのこともあるので
あえて失礼かもしれませんけれど言わせていただきます。
どんなに高価なものじゃなくてもいいです。
お安いものでもいいです。
でもボタンのきちっと閉められるようなものを
ディナーの時には着るものですよ。
これからそういう機会も増えるでしょうから
それは知っておいたほうが良いのではないでしょうか?」
と言ってくださったんです。
すごくありがたかったですよね。

—そうやって色々なことを知って大人になっていくのも
大切なことですね。
そうですね。それからはもちろんディナーの時は
気を付けるようになりましたし、
ハンカチもお出かけの時は持って行って行きますよ。
おしゃれなハンカチを持つことが
自分の中でレディーの身だしなみのひとつという感じですかね。

e
※昔買ったハンカチ白いハンカチを今でも持っていらっしゃいました。

—ご家族はハンカチを持たれますか?
はい。夫の父は90歳を超えた今でもハンカチを持っています。
それは母が毎日必ず仕事に行く時に
ハンカチを用意しておいたからなんだそうです。
それが今でも習慣になっているようです。
自宅の洗濯機で洗えるような普段着にも
いつもハンカチが入っています。
ちょっとその辺に買い物みたいな時でも持っていますね。
身だしなみのひとつなんでしょうね。

—ご自身も旦那さまにそのようにハンカチを渡していましたか?
私は夫にそうやってハンカチを用意していたことは
なかったですね。
あえてハンカチをっていうのは正直記憶にないです。
今となってはどこでどうやって拭いていたのか 笑
やっぱり娘がハンカチ屋さんで働き始めてから
持つようになりました。
今ではいつもポケットにも入っていますよ。

—ハンカチは何枚くらいお持ちですか?
夫は20枚くらいは持っています。
わたしは5枚くらいですかね。
主婦なのでなかなか外に出る機会も少ないので
手ぬぐいやタオルを首に巻いたり
ちょっと買い物に出かけるときなんかはタオルハンカチを
持ってしまうことも多いです。
でもよそ行きバッグの中には必ず入っています。

—ハンカチの中で好きな素材や柄はありますか?
綿のハンカチも好きですけど
麻の方が素材としては好きですね。
H TOKYOで買った海外のリネンなんかも
日本にはない感じで色がとっても綺麗だったから。
柄というよりかは色に目がいきますね。
出かけるときにハンカチを選ぶときは
洋服に合うような感じかさし色を選びます。
あとは季節感ですかね。
なのでリネンのハンカチは夏場に活躍しています。

f
※娘さんからもらった刺繍入りのリネンのハンカチ。

—もうすぐ母の日ですが ご自身のお母さんに何か差し上げたことはありますか?
それこそハンカチをあげましたね。
紙で作ったカーネーションが包装紙についていたのを覚えています。
やっぱり百貨店で買ったのだと思います。
我々の時代は特にそんなに高いものを母親にあげる
ということはなかなかできなかったので
ハンカチが一番しやすかったです。
結婚してからは母の誕生日が5月でちょうど母の日も近かったので
少し奮発したディナーをすることが毎年恒例になっていました。
そうやってできるようになったのも嬉しかったですね。

g

—好きなハンカチの使い方はありますか?
使い方というか感動したものなのですが、
H TOKYOで働く亀山さん※がハンカチ1枚で折った
立体のうさぎです。
なんて素晴らしいんでしょう!と思いました。
ハンカチ1枚からこんな形になるのだとびっくりしました。
それに「しろいうさぎとくろいうさぎ」という絵本があって
娘たちにも読んでいましたし色もそのままでしたからとても気に入って。
飾ってあるとどうしても汚れてしまいますけど
ハンカチなので一度解いて洗濯して
またお願いして折っていただきました。
自分で折れたらいいんですけど。
講習会をしてほしいくらいです 笑
飾っているのがピアノの上ということで重たいものだと
震災のこともあったりして落ちたときに傷つかないようにできますし、
うさぎは我が家の守り神というかシンボルなので。
夫も私も卯年なのと何かでうさぎは守り神だっていうのを聞いたので
我が家にはうさぎがたくさんいます。
なのでどこかでうさぎのいいものを見つけた時は
買ってきています。

※以前の亀山さんのインタビューはこちら

h

 

※岡崎家のうさぎシリーズのひとつと、ピアノの上に置かれいる様子。

・このうさぎは以前H TOKYOで開催されていた
ハンカチ研究会で「干支をハンカチで表現しよう」という
課題の中で亀山さんが考えたうさぎなんですよ。

ご自分で考えたなんて本当にすごいですね!
これはわたしにとって一番のハンカチのエピソードです。
若い頃持つことが憧れだったハンカチが
立体になって我が家の守り神になっちゃったみたいな 笑
これは本当に素晴らしいハンカチの使い方だと思います。

ありがとうございました。
ハンカチが当たり前でありながらも
ちょっとした憧れになっていた時代があったなんて
素敵だなと思いました。
ぜひこれからも「持ちたくなる」、そして「差し上げたくなる」
ハンカチを作っていけたらと思いました。

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