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2017.10.03

僕の好きなハンカチ episode-28

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

28人目は世田谷線の宮の坂駅にある和菓子店「まほろ堂蒼月」の
職人・山岸史門さんにお話しを伺いました。
実は3年ほど前H TOKYOの催事でお手伝いいただき
催事以降にも色々とお店のお仕事でお世話になった方です。
その後ご自身の和菓子屋さんを開かれた山岸さん。
どんなハンカチをお使いなのでしょうか?

a

—ハンカチはあまりお使いにならないと聞いていますが
お持ちいただいたハンカチのことを教えていただけますか?

そうなんです。実は全然ハンカチを使わないんです 笑
だから奥から引っ張り出してきたんですけど。。。

b

—でも結構使いこんでありますね!
覚えていないくらい昔に自分で買いました。
買った最初の頃はわりと使っていましたね。
たぶん卒業式とかでスーツを着る機会があって
持っておいた方がいいかなと思って買ったんだと思います。
自分の記憶上最初のハンカチです。
冠婚葬祭とかでも持っていた方がいいかなと思ったんですよね。

—このハンカチをなぜ選んだか覚えていますか?
ちょっと地味目なのがよかったのと
青が好きだったのですごくいいなと思って買いました。

—小さいときはハンカチを持っていた記憶はありますか?

持っていたような記憶はあるんですけど。。。
一応持っていたとしてもポケットに入れっぱなしでしたね。
今でもそんな感じですけど 笑
あ!でも今仕事用に使っているのを思い出しました!

—ぜひそれは見せてください!
これですね。
もう破れちゃってるんですけど。
上生菓子とかを薄いハンカチで絞って
線を付けたりするのに使っているんです。

c

—これはもともとは手を拭くハンカチ用で買ったんですか?
そうです。
ずっと使っていなかったんですけど
仕事用の晒のふきんがちょっと厚いときがあって
しぼりにくいなと感じて
これいいなと思って使っているんです。
この薄さがちょうどいいときがあって。
だいぶ色も褪せていますし結構年期入ってますよね。

d

—和菓子屋さんならではですね!
はい。新しいハンカチの使い方ですね 笑

—こちらはタオルハンカチですね。

これは「おじいちゃん」って刺繍が入ってて。

e
—そういえばあだ名が「おじいちゃん」でしたね。
そうなんですよ。
友達がたまたま見つけたらしくて
「これおじいちゃんじゃん!」
みたいな感じで買ってきてくれたんです。
なんでもないときのプレゼントでした。
きっとおばあちゃんとかもあるんでしょうね 笑
しかも色も自分で初めに買ったハンカチと
同じ色でしたね。

—これも結構使っている感じがしますね。
これは結構使ってますよ。
バッグに入れて持ち歩いていました。
タオルってわりとかさばりますけど
これはサイズも小さめですし。

—ちなみになんであだ名が「おじいちゃん」なんですか?
腰痛持ちだからです。
腰痛がひどくて腰を抑えてたんですけど
いよいよ立っていられなくなって
座って仕事をしだしたら
「おじいちゃんみたい」って言われて
それからずっと「おじいちゃん」ですね。

—普段からタオルとか手ぬぐいとかは持ち歩きますか?
手ぬぐいは多々持ち歩きますが
あんまり出番はないかなあ。。。
基本バッグの中で忍んでます。
でもなんとなくバッグの中には入れてます。
夏場とかは汗もかきますしね。

—結婚式に行くとか特別な場面では
ハンカチを持って行くこともありますか?

忘れなければ 笑

—ハンカチとタオルと手ぬぐいだとどれが一番使いますか?

手ぬぐいですかね。
ふきんにもなりますし。
あと武器にもなります 笑

—武器ですか?!
水を含ませてピシピシっ!!って
相手をたたくんですよ。

—それは何の経験ですか?!
いや、時代劇ですよ。
それでやってみようと思ってやったら
痛いんですよ、これが。
子供のころ寸止めとかして遊んでましたね。

—今日奥様もswimmieのハンカチを頭に巻いてくださってますね。
お話し伺ってもいいですか?

奥様:大丈夫ですよ。
実はわたし結構ハンカチ持っているんですよ。
これもswimmieで買いました。
すごい色が可愛くて飾ろうかなって思っています。

f

—使い方としては頭に巻くのもお好きですか?
奥様:そうですね。これは結構使いこんでます。
母と銀座に行った時に買ってもらったんです。
詩が書いてあるのも好きです。
もう1枚のデザインを友達のプレゼントにも買いました。

—ありがとうございます!
ハンカチは何枚くらいお持ちですか?

奥様:こういうきれいなのは10枚くらいはあると思います。

—ちなみに山岸さんは何枚お持ちですか?
これで全部です 笑
だから3枚ですね。

—奥様は普段からハンカチはお持ちですか?
奥様:毎日持っています。
タオルハンカチが一番多いんですけど
swimmieのハンカチみたいな
綺麗なのはおでかけの時に使っています。

—結構銀座のお店に行ってくださっていたんですね。
奥様:そうなんです。
実はH TOKYOと同じ会社のハンカチ屋さんだと知らなくて。
まほろ堂が三宿のH TOKYOのイベントで
和菓子を置いてた時に知ったんです。
それまで分からなくって。
三宿も行きますけど、銀座のお店も結構行きます。
ハンカチバッグも持っていますよ。

—ありがとうございます!とても嬉しいです。
山岸さんはハンカチを新しく買おうと思う時はありますか?

ちょうど昨日松陰神社のnostos booksで
かわいい柄のハンカチを見つけて
久しぶりに欲しいなと思いました。
今日のネタにもなるし 笑
買おうか迷ったんですけどもう少し悩むことにしました。

—ハンカチを選ぶときのこだわりはありますか?
まず柄と素材感ですかね。
かわいいけど水を吸わなかったらやっぱり残念なので
肌触りとかその辺りを見ますね。

—山岸さんはH TOKYOのうちわの催事の時に
お手伝いできて下さいましたね。

そうですね。
ちょうどこのお店を始める前だったので2014年の夏ですね。
前職の和菓子屋をやめて物件を探している頃で
手が開いてたときにアルバイトさせてもらったんですよね。
羽田の卸先さんでのうちわの販売をやりました。

—そうでしたね。和菓子屋さんだから
日本的でうちわにぴったりだとスタッフで話していました 笑
でも結果的に結構他のこともお願いしちゃいましたよね

でもよかったですよ。
ハンカチのアイロンがけとかワッペン付けとか面白かったです。
あのまま就職すればよかったですね 笑

—H TOKYOの印象はどうでしたか?
H TOKYOという名前はなんとなく知っていました。
でもうちわを販売する仕事でしたし
「ハンカチ屋さんでうちわ?」という感じで
最初は少しびっくりしました。

—確かにそうですよね。
働いてくださっている時もその後にもH TOKYOのハンカチを
贈り物に使っていただいていましたよね?

そうですね。数回買わせてもらいました。
ハンカチってなんとなく手ぬぐいに比べて
上品なイメージがあります。
プレゼントにはちょうどよかったです。

—ハンカチにまつわる何か思い出はありますか?
ハンカチ屋さんでバイトしたことですよ。
ハンカチにワッペンつけたりする経験も
なかなかできないですからね。

g

—山岸さんは昔から和菓子屋さんになりたかったのですか?
高校2年生ぐらいの時から和菓子屋と思っていましたね。
高校出てからお菓子の専門学校に行きました。
何か作る仕事がしたかったんですよ。
いわゆるサラリーマンにはなりたくなくて
最初はなぜか料理人になろうと思っていたんですけどね。

—それは何か理由があったんですか?
特にはなかったんですけど。
でも昔からお菓子を作るのは好きで。
母が「べったら焼き」っていうクレープみたいな
ものを作ってくれてたんですけど
それを真似て作ったりしてましたね。

—やはり興味はあったんですね。
そうかもしれませんね。
中学の時に料理人と思ったので
高校も料理の学校に行こうかと思ったのですが
そのときはまず普通の高校に行きました。
ちょうどその頃テレビで「TVチャンピオン」が流行っててよく見ていました。
その中で和菓子の世界の色合いとかがとても綺麗で惹かれました。
それでもうその時に和菓子をやろうと思いました。

—それでお菓子の専門学校に行かれたんですね。
はい。
でも最初は洋菓子もいいなと思って。
1年生の時は両方やれたので洋菓子も作ったんですけど
やっているうちにスポンジはうまく焼けないし
バターとか油はベタベタするしやっぱり和菓子だなと思って 笑
2年目からは選択で和菓子を選びました。

—やはり卒業されて和菓子屋さんにお勤めになったんですか?
そうですね。中央林間の和菓子屋さんに就職しました。
おにぎりとかお寿司とかも売っているようなお菓子屋さんでした。
そこに4年いました。
その後に目白の和菓子屋さんに2年いて
次にカフェで3年お茶と接客の勉強をしてから
自由が丘の和菓子屋さんで働いて
自分のお店を開いたという感じです。

h

—たくさん修行されたんですね。
やっぱりいつかは自分のお店を持とうと思って
やられていたんですか?

そうですね。
和菓子を始めた頃からお店を持てたらいいなとは
思っていたんですけど、2件目の和菓子屋にいる時に
うちのおふくろが亡くなって、それが結構大きくて。
「いつかお店を手伝ってやりたい」って
言ってたのでやっぱりやろうと思いました。
その時はお茶も出してお店で食べられるところを
やりたいって話していたんで
自分もお茶も出したかったですし
接客を全然やっていなかったので
それで探して日本茶を出すカフェに勤めました。

—ご自身が作っている和菓子の中で一番好きな和菓子を教えてください。
栗蒸し羊羹ですかね。
味が好きですね。

—ちなみに得意な和菓子も教えていただけますか?
包みものが得意ですね。
大福を包むとか。
めんどくさいものが嫌いなんですけど、でも作るんですけどね 笑

—和菓子屋さんは好きですか?
好きですね。楽しいですよ。
辛い時ももちろんありますけど。
特に体は結構しんどいです 笑
力仕事ですしね。
でも和菓子屋は好きですよ。

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—ありがとうございました。
インタビューさせていただいている間も
お客さまがたくさんいらしていて
若いカップルや赤ちゃん連れのお母さん、
常連のおばあちゃんなど
みなさんに愛されているお店なのだととても実感しました。
お茶も飲めますので世田谷線での散歩の際は
ぜひお店でひとやすみされてはいかがでしょうか?
またH TOKYOでもイベントでご一緒できたらいいなと思います。



山岸史門(やまぎしふみと)
1976年8月生まれ
まほろ堂蒼月 店主

2017.09.03

私の好きなハンカチ episode-27

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

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27人目はH TOKYO三宿店スタッフの飯田百恵さんです。
信じられないことに大学生、高校生、中学生の
3人の子供の母でもあります。
少女のようでもあり、しっかりお母さんでもある飯田さんは
スタッフからもとても信頼されている
三宿店のマスコット的存在です。
勤続6年目になる飯田さんは
どんなハンカチが好きなのでしょうか。

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—たくさんハンカチを持ってきていただきましたが、
お持ちいただいたハンカチの好きなところ、おすすめのポイントは?

H TOKYOとswimmieのハンカチの中からいくつか持ってきたんですが、
まずはswimmieのリネンのブロックチェックハンカチですね。
どうしてかよくわからないのですが、
この素材感や懐かしい感じがするところや、
大きな黒のチェックがすっごく好きなんです。
縫製がほつれてしまって、ボロボロになってしまったんですが、
それすらも可愛く思っています。

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—京都店のスタッフの清野さんも好きなハンカチに
同じハンカチをあげていて、
同じようなことをいっていましたね。
つい最近再入荷したので、私もほしくて買ってしまいました。
※清野さんの「私の好きなハンカチ」

そうでしたよね。
このハンカチの持つ雰囲気が好きでついつい引き出しから取り出してしまいます。
このハンカチだけではなくて、ブロックチェック柄にキュンとして
胸が締め付けられるんですよね。
ブロックチェックへの愛がね…笑
息子たちもハンカチを毎日使っているので
この2枚は息子たち用に買ったものです。
洋服だと持っていないのですが、ハンカチだと見たら
買わずにはいられなくなってしまいます。
それとヘリンボーンもそういう気持ちになります。
あったかいというか、なつかしいというか。
そういうものをハンカチに求めている気がします。

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—次はどんなハンカチですか?

これはH TOKYOの細かいドットのハンカチなのですが、
本当は規則正しく並んでいるものが苦手で 笑
怖いもの見たさみたいな感覚と少し近い気もするんですが
気持ち悪いと思いながらも惹かれるものがあるんです 笑
このドット柄は気持ち悪くはないですし薄い生地感も好きで、
2サイズ展開していたのですが、どちらのサイズも持っていました。
子供の野球の応援などで外で過ごす時間が多いので、
大きい方は日除けとしても使っていましたが、
つい先日グランドに忘れてしまい無くなってしまいました…

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—わ…残念ですね…

そうなんです。
なぜか大切なお気に入りのものばかりどこかに忘れて
なくなっていくんです…
バッグや洋服のポケットに入ったままになっている
ものもあるかもしれません。

—次のハンカチもいいですね!
スタッフの所持率が多いハンカチですよね。

そうですよね。
これもすっごく好きでキュンときます。
ゴブラン織りの感じも色も全部好きです。
これはプリントされたゴブラン織風なんですが、
荒い折り目の織物が好きなのかもしれません。

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—次のシリーズは少し年季を感じますね。

これは中学生の頃に使っていたAtsuki Onishiのハンカチと
高校生の頃に使っていたKENZOのハンカチです。
このAtsuki Onishiのハンカチは結構持っていましたが、
残っていたのはこの一枚でした。
親からハンカチを持つように言われていたわけではないんですが、
好きで毎日持っていましたね。
お小遣いで自分で選んで買っていました。

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—中高生にしてはちょっと渋めですね。

そうですよね。
デパートのハンカチ売り場で買っていた記憶があります。
小さいハンカチではなくて大人の大きめのハンカチが好きでした。
自分のお金で買える身近なもので、
制服でもテンションをあげられるものだったんじゃないかなと思います。

小学生の時は制服の腰あたりに安全ピンでハンカチを
留めているお友達がいて、それを自分で真似てやっていました。
そういうのに憧れていたんですよね。きっと。

—小さい頃からハンカチをお持ちですが、
ハンカチが好きだったんですか?

「ハンカチが好き」って思ったことはなかったんですが、
ファッションが好きだったのでその中の一部だったと思います。
でも、ハンカチ屋に勤めてからこんなに意識するようになりましたね。
この機会に改めてハンカチのことを考えたのですが、
服飾の学校を卒業したので、
小物とか子供のものは手作りで今までいろいろ作ってきたのですが、
ハンカチだけは作ったことがなかったんです。
今でも作ろうとは思わないですし。
四角く縫うという簡単なことに思えるのに、なんでなんですかね。
洋裁をする人は多いのに自分でハンカチを作ろうって思う人は
少ないと思うんですよ。
だから、ハンカチ屋さんていいなって思います。

—たしかにそうかもしれませんね。
ハンカチって本当に奥深いですよね。

—こちらのシリーズはハンカチ?ですか?

卒業旅行にイタリアに行った時に購入したものなのですが、
これは素敵だからみんなに見せたい!と思って持ってきたのですが、
ハンカチだと思ってずっと大事にしていたのですが、
久しぶりに出してみたら、どうやらカトラリーを置く
ナプキンだったようです 笑

momoe10

—でもすっごく素敵ですね!
このお茶目な柄も手刺繍の技術もすばらしいですね。
お宝ですね。

きっと気に入ってくれると思っていました!
ハンカチではなかったけど、見せられてよかったです。

—毎日のハンカチ選びはどのようにしていますか?

その日の洋服に合わせることが多いですね。
差し色にするときもあれば、素材感だったり。
でも持っていくのは一枚だけではないので、
そういうのを一枚は選んで、
だいたい毎日2,3枚を持ち歩いています。
1枚はポケットに入れて、2枚目以降はバッグにいれています。
使わなかったものを取り出し忘れて、
気づいたらバッグの中にたくさんのハンカチ入っていることもありますね。

—昔から2,3枚はハンカチを持ち歩いていたんですか?

やっぱりH TOKYOで働き始めてからですね。
それまでは1枚でした。
持ちたいハンカチが増えたからですね。

—ハンカチを買う時のこだわりはありますか?

もう好きか嫌いかですね。
だからそのときそのときで全然好みが違いますね。

—好きなハンカチの使い方はありますか?

口を拭く、顔を抑える、膝に敷く、鼻をかむ、
テーブルを拭く…とかスタンダードな使い方も好きですし、
大判のハンカチは日除けにしたり、頭に巻いたり、
ファッションとしても使います。

—ハンカチは何枚お持ちですか。

数えたら56枚ありました。
本当はもっとあったはずなんですが、
さっきお話したように、なくなってしまったものも多くて…

momoe08

—ちなみにH TOKYO/swimmieのハンカチを知ったきっかけは何ですか?

三宿店の近所に住んでいるので、お店の存在はずっと知っていたのですが、
なかなか入るきっかけがなかったんです。
贈り物をする機会があって、子供用ハンカチに
刺繍を入れてもらったのが初めてでした。
子育てもしていたので自宅からも近いし、
ゆったりとしたお店の雰囲気が素敵だったので、
こんなところで働けたらいいなと思い、勇気をだして
「募集してますか?」って電話をしました。
その時は残念ながら募集をされてなかったのですが、
そのあとしばらくしてたまたまHPを見ていたら、募集されていて、
緊張感もあったし近所だからだめだったら辛いなとかも考えて
なかなか応募できなかったんです。
それで結構ギリギリになってしまったので履歴書を直接届けに行きました。

—その時のことを私はよく覚えていて、
「あの人と一緒に働けたらいいよね」と一緒にお店にいた
スタッフと話していました。
今、こうやって6年も一緒に働けていてうれしですね。
入った当初と今とでは違いがありますか?

全然変わってないなっていうことろもありますし。
んー難しい質問ですね。
今はハンカチを求めてお店に入って来てくださる方が圧倒的に多いですね。
先日、息子の担任の先生に「日本一のハンカチ屋さんですよね」って言われたのはびっくりしましたね。
そういうこともあって、H TOKYOの浸透率が違うかなと思います。
あとは、ハンカチというアイテムを扱う雑貨屋さんも増えましたね。

—飯田さんのおかげで近所のお客様が入ってくださることもありますよね。

みなさん、やっぱり入りづらかったんですよね 笑
こんなところがあるんだって、近所のみなさんに知ってもらえて
よかったなと思います。

—ハンカチにまつわる思い出はありますか?

18年前くらいにnakabanさんの絵がとても好きで
展覧会があったので、どうしてもみたくて
レンタカーで夫に運転をおねがいして、
生まれたばかりの娘も一緒に連れて行ったんです。
それくらい好きだったのですが、
近年あまりnakabanさんの活動をおえていなかったのですが、
思わぬカタチでswimmieのハンカチとして
再会したことがすごくうれしかったです。
そのときの自分のことを思い出したりして、
胸がいっぱいになりましたね。

momoe09

—ありがとうございました。
nakabanさんのハンカチが発売されることを知ったときの
飯田さんの興奮具合が今でも忘れられないです。
また、6年一緒に働いていましたが、
小学生からハンカチをきちんと持っていた
というお話をきいたのは初めてでした。
三宿店は9周年を迎えますが
これからもキュンとするハンカチとの出会いを
一緒に楽しみ、お客様にお伝えできたらなと思いました。



飯田百恵
お店では、接客を中心に刺繍などもおこなう。
刺繍の世界は奥が深く、定番の刺繍に加え、オリジナル刺繍も勉強中。
今年の秋こそなにも考えず、
ひたすら編み物に没頭するだけの時間がほしい。
3児の母。

2017.08.03

僕の好きなハンカチ episode-26

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

26人目は7年前にお客さまとしてお店に来てくださり
その時発足したばかりの
ハンカチ研究会にも参加してくれた坂田一城さんです。
お名前に「ー」が入っていることから
スタッフの間では「ワンさん」の愛称で
H TOKYOの初期からずっと見て来てくれた坂田さん。
懐かしい話もたくさんしてくださいました。
ぜひそのあたりもお楽しみください。

a (1)

—わあ!これは懐かしいハンカチですね!
7年ほど前にH TOKYOで買ったハンカチですね。
たぶんH TOKYOで初めて買ったものかもしれないです。
動物柄が本当に好きで。

b (1)
※左のブルーの動物柄が一番最初のハンカチ

—リバティー※の生地が多いですが昔から好きなんですか?
もともとリバティーというか基本柄が好きなんです。
その中でリバティーを好きになったきっかけは
柄物のシャツを洋服屋さんで見つけたことです。
でもそのシャツを買おうと思ったらサイズがなくって、
お店の人にかなり探してもらったんですけどなくて。
でもどうしても諦めきれなくて無いのを知ってて
もう一度お店に行ったんです。
そしたら本社に掛け合ってくれてサンプルを売ってくれたんですよ。
その時はその生地がリバティーだって知らなかったんですけど。
やっぱりそのシャツも動物柄でした 笑

※1874年に創立されたロンドンのリバティ社製のプリント柄のこと。

c
—これもリバティーですね。

そうですね。
生地屋さんで見つけて妻にハンカチにしてもらったんです。
彼女が特に裁縫をやっているとかではないんですけど
でも生地が好きだから「欲しい!」と思って買って
縫って欲しいとお願いました。

—動物の中でもたしかゾウがお好きでしたよね?
そうなんです。いつから好きか、なんでなのかも
全然わからないんですけどね。
でもこのUSA生地のハンカチは最高です。
色の中ではオレンジが一番好きなので
その両方がこのハンカチの中にはあって
本当に最高の1枚です。

d (1)

—どれも本当に懐かしいハンカチです。
引っ越してしまうまでは三宿によく来させてもらってましたからね。
動物柄はすごく好きなので見つけると買っていました。

e (1)

—動物柄のハンカチは今あるもので全部ですか?
ここまではっきりとした動物柄のハンカチは
持って来たものだけですけれど
シャツや手ぬぐいも動物柄が多いかもしれません。

—このハンカチも動物ですね
はい。トナカイの柄ですね。
どこで買ったか全然覚えていないんですけど
全く同じハンカチを2枚持っていました 笑
どこか日本の美術館だったと思います。
タグとかも付いていないからどこのか全然わからないです。
動物だから買ったんだと思いますけどね。

f—動物はもともと好きなんですか?
何か飼っていたりしますか?
実家でなんですけど、マルチーズを最初に飼っていて
そのあとハムスターでその次にうさぎ、
今はダックスフンドを飼っています。
爬虫類や昆虫も小さい頃から好きです。
大人になった今でも恐怖とか無いですし
そういう影響もあるのかもしれないですね。

—柄物以外にチェックとかストライプとかも持っていますか?
少ないですけど、持っていますよ。
チェックは1枚だけありました。
ストライプも1枚だけあって、ドットも1枚。
H TOKYOの皆さんに誕生日にもらった
ハンカチが唯一のストライプです。
刺繍もしてくれてたんですよね。
打ち合わせとか綺麗めな格好をした時には
必ずこれを使ってますよ。

g

—スタッフの中では自転車柄が好きな
イメージもありましたが…

家で見てみたら自転車柄のハンカチはそんなになかったですね。
動物柄の方が好きだったみたいです 笑

—H TOKYOを知ったきっかけはなんですか?
以前中目黒付近に住んでいたんです。
それで探検しようと思って自転車でぶらぶらしていました。
いつもは通らないんですけど
偶然三宿のH TOKYOの前を通ったんです。
もともとお客さんの誰もいないお店は入れない方なんですけど 笑
色と柄に惹かれて入りました。
その時にスタッフの大津さんが話しかけてくれて
色々話しているうちに「今度ハンカチ研究会やるからぜひ来てください!」
って教えてくれて。
1回目は行かれなかったんですけど
2回目の忘年会には行きました。
でも研究会に行ったのはそれっきりでした 笑
そのあとは一緒にごはんを食べたり
お客さんとして今もH TOKYOに遊びに来ています。

—その忘年会にワンさんというあだ名がついて、7年ですね 笑
だいぶ慣れましたよ。
H TOKYOに電話した時に自分から「ワンです」って
いうのは少し恥ずかしかったけど
最近はもう全然言えますね。

—奥さまとの初デートの前にもお店に来てくれましたね!

よく覚えてますね 笑
静岡に桜エビを食べに行ったんですよ。
でもその時受け取りに行ったハンカチは彼女にではなくて。
そう言えば今でも妻には買ったことがないですね 笑
友人のプレゼントには二人でもよく使わせてもらってるんですけどね。

—奥さまとは共有でハンカチを使いますか?
ハンカチは別々です。
入れる場所も分かれています。
お互いハンカチを畳むまではするんですけど
入れるのはそれぞれ自分で入れます。
なんとなく自分の「こう入れたい!」っていうのが
それぞれあるのかもしれないですね。
このハンカチはなんとなくここがいいなとか 笑
こだわっているわけではないんですけど、癖ですかね。

—ハンカチはどんな風に選びますか?
そうですねー…
そんなに『ハンカチを持っていく』っていう
意識が無いかもしれないです。
「今日はこれがあるからあれを持っていこう」
とかありますよね?
でも財布って持って行こうと思って持っていくというより
絶対持ち物に入っているじゃないですか?
ハンカチもそんな感じなんです。
持っていくもののひとつなんですよね。

—なるほど!でもお財布は決まってますけど、
ハンカチはいくつかありますよね?
それはどんな風に選んでいるのですか?
うーん…たぶん、気分だと思うんですけど
でも「最近これ使っていないな」と思ったら
それをあえて選ぶこともある気がします。

—手ぬぐいも多く持っていらっしゃるということでしたが
ハンカチとの使い分けはしていますか?

そう言われると、ありますね。
基本はハンカチです。
でも雨の日は手ぬぐいです。
そんなに意識はしていなかったんですけど 笑

—小さい頃からハンカチは持っていましたか?
部活をやっていたのでタオルが多かったです。
服もほとんどジャージと制服しか着ていませんでした。
なので洋服も買ったことがなかったんですよ。
休みの日もジャージでした。
だからハンカチを持つことはほとんどなくて。
でも高校を卒業して専門に入る時に
「服がない!」と思って 買いに行ったんです。
それで服を買うようになって
初めて買ったハンカチがこれです。
これはビームスで買いました。映画とのコラボでした。
10年以上使っているってことですね。

h

—ハンカチは何枚お持ちですか?
数えてみたら34枚でした。
半分はH TOKYOのハンカチでしたよ。
ここに通い始めて7年間は
H TOKYO以外のハンカチは買っていないです。
今まで「ハンカチを買おう!」と思って自分のハンカチを
買ったことはなかったんですけどね。
今ハンカチを買うのはH TOKYOと思っているので
他で見ることがなくなりました。
でも他の場所にH TOKYOのハンカチが置いてあると
ちゃんと見つけられますよ。
わりと洋服とかも気に入ったところを見つけると
そこでしか買わないタイプなんですよね。

—現在のお仕事は家具を販売している
ペニーワイズ白金店の店長さんですよね。

そうです。ペニーワイズに勤めて10年になりました。
専門学校ではインテリアデザインを勉強していて
その後は設計事務所にいました。
ほとんど現場監督でしたね。
そこで家の現場を見ていた時に家具屋さんに出会って
かっこいいなと思ったんです。
その時は思っただけだったんですけど
のちに仕事を辞めた時に家具屋になりたいと思って
イギリスに行きました。
帰って来てからペニーワイズに勤め始めました。
最近はデザインをするだけではなくって
実際に家具を作ってみたいなと思って
木工教室に通ったりもしています。

—ペニーワイズさんでもオリジナルのハンカチを作ってくださいましたよね。
そうですね。コロニアルチェック※のハンカチですね。
35周年の時にノベルティとして
作ってもらったんですけどすごく喜ばれました。
ガーゼみたいな感じで生地自体も良かったですし。
刺繍も入れてもらいました。

※1993年に英国のファブリックを集めてスタートした、 リネンとコットンファブリックを中心にオーダーメイドカーテンや ソファを制作・販売しているショップ。(ペニーワイズの2F)

i

—ハンカチを買う時にこだわりはありますか?
とりあえず柄物は好きなので選びます。
その時のルールとしては
まず持っていない「色」であることと
持っていない「柄」であることです。
洋服も色はあんまりかぶらないようにするんです。
クローゼットは結構カラフルです。
靴とかもそうです。
とにかく持っていない色を選びます。
モノトーンは少ないかもしれないですね。
それとその「色」と「柄」のバランスですね。
好きな柄でも好きな色でなければ
気にならないでしょうし、逆もあると思います。

—ハンカチはどこに入れて持ち歩きますか?
だいたい左ポケットです。
携帯とかも左で打つんですよね。
右利きなんですけど。
あと手を拭いてハンカチをしまう時は
絶対広げてから折り返して
濡れた部分を中にしてからポケットに戻します。
その折り返した時の柄の見え方とかも好きです。
ハンカチを入れるズボンによって入れ方も変えますよ。
ポケットの大きさによるんだと思うんですけど
それもちょっとしたこだわりかもしれません。
このインタビューの話をもらって
こういうことも改めて考えてみたら面白かったです。

—ありがとうございました。
ワンさんと出会って7年。
H TOKYOのハンカチを愛してもらって
奥さまと一緒にご友人にもたくさんのハンカチを
贈り物にしていただきました。
こうして改めてお話が聞けて初心を思い出す
きっかけをいただいた気がしました。



坂田一城
1979.05.14
趣味:家具作り/キャンプ
今欲しいもの:ちょっといい鑿とカンナ
手に入れたらキャンプファニチャー作ろ
好きな事:歩くこと でも、自転車も好き

2017.07.03

私の好きなハンカチ episode-25

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

25人目は弊社のパッケージをつくってくださっている
ザ・パック株式会社の中川朋美さんです。
幼い頃から当たり前にハンカチを使われている中川さん。

飛び込み営業で来てくださってから、早4年。
中川さんのやわらかなお人柄と熱意で弊社を支えていただいています。
お仕事についてのお話もお伺いさせていただきました。

a

—1枚目はどんなハンカチですか?
このハンカチは大学卒業の時に部活の後輩たちから
サプライズでいただいたタオルハンカチです。
プレゼントなんてもらえると思わなかったのでとてもうれしくて。
一枚一枚、その人の雰囲気にあったものを選んでくれたみたいです。

b

—猫好きだったり、飼っていたりするのですか?
そうではないんですが
猫なんだーって思いました 笑

—どんな部活をされていたのですか?
写真研究部に所属していて、暗室があったので、
プリントまでやるのが醍醐味という感じでした。
今も遠くにいくときはカメラを持っていっています。
それと、和太鼓もしていました。
今までみたことがない感じでとてもかっこよくて、
聞く人も老若男女共通して楽しめるのがいいと思って始めました。

—和太鼓も似合いますね!
大学ではどんな勉強をされていらっしゃったのですか?
総合政策学部という学部だったのですが、
経済、法律、国際文化などいろいろなゼミがあるので、
その中から自分の好きな事を見つけて勉強するというような自由な学部でした。
私は美術史が好きで、卒業論文はイギリスの
アーツ・アンド・クラフツだったのですが、
生活の中の美術に興味があって、
見る絵画よりは壁画やテキスタイルなどに興味を持っていました。

—2枚目のハンカチはH TOKYOのものですね。
はじめてH TOKYOさんとお仕事をさせていただくことが決まった時に
記念に購入したハンカチです。
色も柄も好きだったので絶対これにしようと思っていました。
青が好きで部屋も青が多いんですよね 笑
もう4年くらい前になるので、洗いすぎて少し色が褪せてしまったんですが、
生地がくたくたにはならずに、まだしっかりとハリがあるので、
H TOKYOさんのハンカチはとてもいいものなんだと感じました。

c

―飛び込みでH TOKYOに営業にきてくださったんですよね?
中川さんといえば、夏の暑い日にたくさんの紙をかかえて
自転車で来てくださっていた姿が忘れられません。
そうなんです。
オーナーさんがたまたまお店でお仕事をされていたタイミングで
直接お話を聞いてくださったんです。
IID※に行ったときに、お店を見つけて気になってはいたのですが、
そのときはお店には入らずに、あとでホームページで調べてから行きました。
ハンカチ専門店というのは私はあまり聞いたことがなくて、
おもしろいなと思いました。
何かお手伝いができたらいいなと思い飛び込みました。

※世田谷ものづくり学校
池尻にある廃校となった中学校舎を活用し、2004年にスタートした複合施設。

—営業の方にお越しいただく機会は多いのですが、
私たちでは判断ができないことなので、
いつもはオーナーに伝言をしているのですが、

ちょうどオーナーがいるタイミングで
中川さんがいらっしゃったのも
ご縁を感じますね。
そして中川さんの熱量もオーナーは感じたんだと思います。
本当にいいタイミングでした。
ものづくりにこだわられているこそ、こちらもこだわってやりたいと思いました。

—営業に行かれるときはどんな準備をされるのですか?
お店の雰囲気をみないとどういうものを提案していいかわからないので、
商品などをみて提案をするようにしています。
弊社のカタログをみてもどんな会社かなかなか伝わらなかったりするので、
実際のサンプルをお持ちして雰囲気をみてもらったりします。

—H TOKYOにはどんなものを提案していただいたのですか?
国産でこだわられているので、
国産の紙袋で、素材感はつやつやしてない、化学的ではないほうがいいと思い、
国内の工場で製造ができれば「Made in Japan 」と
ショッパーに印字できることも提案させていただきました。

—さすが、的を得ていますね!
そして、3枚目のハンカチはswimmieですね。
そうですね。
これはswimmieさんが立ち上がったお披露目の展示の時に
一目惚れをして購入しました。
色も素敵ですし、なんといっても詩がかいてあるというのがめずらしくて。

d

—ありがとうございます!
どちらも節目節目の記念のハンカチですね。
そうですね。
そうではないときにも購入させてもらっているのですが、
今日使っているお芋柄のハンカチは
出雲大社に行った際に
ちょうど持っていっていたら
出雲のメガネ屋さん(シマネヤさん)で、ウインドーに飾ってあって!
思わず写真を撮ってしまいました 笑
その他にも、H TOKYOやswimmieのハンカチを
見つける機会も多くてうれしくなります。

DSC_0465

—いつも贈り物にも選んでいただいていますよね。
ありがとうございます。
従妹の卒業のお祝いにハンカチに刺繍をいれてもらったり、
祖母にもプレゼントをさせてもらいましたね。
ちょっとしたものを贈りたいなというときに
女性ならまだ思いついたりするのですが、
男性は何をあげていいかわからないので迷うのですが、
そのときは毎回利用させていただいてます。
この色のイメージかなというものを選んで、喜んでいただいてます。

—ハンカチのこだわりはありますか?
普段、服も派手なものをあまり勇気がなくて
流行廃りなども考えるとチャレンジができないタイプなんですが、
ハンカチなら自分の好きな色や柄を
顔に合う合わないを考えずに遊べるのがいいなと思っているので、
洋服ではないような柄を選ぶようにしています。
焼き芋やフグ柄なんて好きですけど、なかなか着れないですし 笑

—好きなハンカチの使い方はありますか?
シンプルに手を拭いたり、汗を拭いたり、膝にかけたりですね。

—毎日ハンカチは持ち歩きますか?
絶対持っていきます!
ハンカチ、ティッシュ、携帯電話、財布は絶対です。
忘れた日には一日ブルーになるので絶対忘れないようにしています。

—幼い頃から持っていましたか?
そうですね。ずっと持っていましたね。
ハンカチというよりはタオルハンカチが多かったと思います。
ハンカチが好きっていうよりは
あって当たり前、ないと不便と思っていましたね。
あとは、嫌な記憶ですがハンカチをポケットに入れたまま
洗濯に出して、母に怒られるとか 笑

—幼い頃に使われていたものはどうされていますか?
それが不思議なことにないんですよね…
どこに消えてしまったんでしょう… 笑

—意外とハンカチあるあるかもしれませんね。
ハンカチにまつわる思い出はありますか?
今まではハンカチにこだわってはいなかったのですが、
やはりオールドファッションさんとお仕事させていただくようになってから
柄とかを気にするようになったのと、
タオルハンカチが先程のもらったもの一枚になりましたね。

—ハンカチは何枚お持ちですか?
あまりモノを持たないので全然すくないのですが、10枚くらいですね。

—では、毎日持っていらっしゃるので、ヘビロテですね!
そうですね。
なので、気にいっているものはあまり平日には使わないようにしています 笑

—ちなみに、どうしてザ・パックさんに入社されたんですか?
もともと、ものづくりをしたいと考えていました。
幼いころから、紙や色に興味があって、
例えば、美術館にあるチラシをコレクションしていたりしました。
紙関係で印刷がいいかなと思って就職活動中に探していたのですが、
その中でパッケージに特化している会社がある事に気づきました。
実際に美大に通っていたわけでも、デザインができるわけでもないのですが、
ものづくりをしたいという欲張りな願望があって、
それが叶いそうだったので志望し、ご縁がありました。

e
※現在ご担当いただいている上原さんもご一緒にきてくださいました。

—営業で飛び込みなんて、相当緊張するだろうなって思いますが、どうですか?
そうですね。
始めのほうは「あーやだなー」と思ったりもしましたが、
その内、普段知らない業界の方とお話ができたり、良い方々に出会ったり、
それが楽しいな、本当にそこだなって思います。
世の中、いい人ばかりだなと思います。
この仕事が好きです。

—仕事が好きだということが中川さんから本当によく伝わります。
私たちも他の業界の方とこうやってお話させていただく機会があり
とても楽しく勉強になります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。



中川朋美
6月20日生まれ。B型。
色と紙とものづくりが小さいころから好きで
2010年ザ・パック株式会社入社。
東京生まれの田舎好き。趣味は緑の中を歩くこと・旅行など。

2017.06.03

僕の好きなハンカチ episode-24

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

24人目はH TOKYO三宿店のお隣のビルで雑貨店をされている
松元大作さんにお話を伺いました。
通称「ハンカチパトロール」という、新作をちょこちょこチェックしに
来てくださるほどの常連さんでもあります。
布好き、雑貨好きの松元さんはどんなハンカチを好んで
使っていらっしゃるのでしょうか。

a


—お持ちいただいたハンカチのお気に入りポイントはなんですか?

一番のお気に入りはH TOKYOのガーゼハンカチです。
ざっくりしていて、なんでも使えるのがいい。
ちょっと雨が降ったりして濡れた時にタオルがなくても
ボリュームがあるからふけるし。
ダブルガーゼではなくて、このシングルの厚手のガーゼがいいんですよね。
普通のコットンのハンカチよりも
ガーゼにはふんわりと空気に含まれているから
洗濯したあとに洗剤の香りがより残っていて
口元にあてたときにもいい香りがするし、感触がいい。

c

—本当にふんわりとしていますね。
販売したときはここまでの厚みはなかったと思います。
いい感じに育ててくださってありがとうございます。
やっぱり生地感が変わってますよね。
ミニタオルみたいなのがあまり好きではないので、
このシングルの厚手のガーゼはタオルとハンカチの中間で好きです。
ちなみにもう一枚同じものを持っていているんです。
持っているか覚えていなくて、同じのを買ってしまったんだけど、
2枚買っておいてよかったなって思えるくらいです。
ハンカチとマフラーは失くすとすごくショックなので必死になって探しますね。

—こちらはDEGOのロゴが入ってますね?
使い込んだので、もうだいぶ色あせてしまいましたが、
DEGOがオープンした時に用意した幻のハンカチです。
20-30枚くらいを姉たちが作ってくれました。
「dego works」と入ったタグも作って、
布系のオリジナルのものにはこのタグをつけることにしたんです。
6人姉弟で姉が4人いるのですが、2番目と3番目の姉が鹿児島で
雑貨屋をやっていたんです。
2番目の姉は陶芸をやったり、消しゴムハンコをつくったり、
3番目の姉はハンドメイドでバッグをつくったりといろいろしているので、
DEGOのお店にも協力をしてくれています。

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—5周年を迎えられましたが、DEGOを始めたきっかけは?
雑貨が好きで、雑貨屋をやりたいというのはずっとありました。
なので、どうせならやっちゃおうと思って 笑

—どうして三宿にお店をオープンしたのですか?
大学入学で上京してからずっと三軒茶屋近辺に住んでいるので馴染みもあり、
三軒茶屋、松蔭神社、三宿あたりで店舗を探していました。
何件か見たのですが、ここはやっぱり広いし、大通りに面しているし、
三宿の雰囲気も昔から好きだったから決めました。

be f g

—雑貨屋をされていたお姉さまの影響もありますか?
はい、あると思います。
最初のころは4番目の姉と一緒にやっていました。
姉が鹿児島で雑貨屋をやっていたのでそっち方面の商品もたくさん扱ったり、
そこで付き合いのある作家の商品もありましたね。バッグとか。
そういえば、三宿商店会のハンカチをつくったときに
前に扱っていた大きなワッペンがついたバッグが柄になっていて
「わっ!なつかしい」ってなりましたね 笑

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—ご姉弟、みなさまが雑貨が好きなのは何かの影響があるのですか?
どうだろう…でも小さい頃に姉たちはお店やさんごっこをするのが好きで
少女漫画とかの紙をバラして包装紙がわりにして包んだり、
その紙で小さな袋を作ったりしていました。
マンガ本の付録とか、キャラクターを切り取ってシールみたいにしたりして、
それを僕と弟に売りつけたりね 笑
お店屋さんのしぐさや動作を真似をするのが好きだったみたいです。
そういう影響を僕自身も少なからず受けていますね。
僕は容器が好きなんだけど、それは完全に影響があると思います。

—HTOKYOのハンカチを知ったきっかけはやっぱりお隣さんだからですか?
そうですね 笑
でもお店を始める前にこの通りを何回か来たことはあって、
何かお店があることは知ってはいたんですが、
棚に何か並んでいることはわかるんだけど、何屋かわからないし、
女の子しかいないし、小洒落た感じがして、
敷居が高そうで全然入れなかったです 笑
それから、お店を始めることになって
近隣のお店にご挨拶回りをしたときに初めてH TOKYOに入りましたね。
メンズハンカチ専門店ということにすごく驚いて、
そしたら、ツボなものばかりあって!

—ありがとうございます!
ちなみにハンカチは何枚お持ちですか?
今朝数えてみたら106枚ありました!
そのうちの7割がH TOKYOのものですね。
ハンカチは自分用にそんなに一気に買うものでもないので、
気に入ったものがあればちょこちょこ買っている感じでしたが、
ハンカチって捨てるってことはないし、5年でこんな枚数になってたんですね。

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—種類毎にわけていれているんですね。
さすが!お店屋さんみたいです。
引き出しの画像ではハンカチ以外にキッチンクロスみたいなものも
たくさん見えるのですが、もともと布ものがお好きなんですか?
そうですね。キッチンクロスとかテープルクロスとかタオルケットとか。
なんとでもなる感じが好きなんですよね。
仕切りにしたり、ソファにさっとかけたり。

—松元さんはD.I.Y.もお上手ですし、
きっといろいろなことにアイディアが湧くから四角い布が好きなんですね。
インスタグラムでお部屋のD.I.Y.の画像がアップされるのも
スタッフみんなで楽しみにしていますよ。

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*ペグボードなどを活用して素敵にD.I.Y.をされている松元さんのご自宅
instagram : matudego

—H TOKYOでハンカチを買う以外はどちらで購入されていますか?
無印良品とか雑貨屋にちょこっと置いてあるものだったり、
洋服のブランドだけどバンダナとかハンカチも置いてあったりするところかな。
洋服屋や雑貨屋のディスプレイにハンカチがポッと置いてあって、
その全体の雰囲気がいいとほしくなってしまうというパターンが多いと思います。
ハンカチを目的に買い物に行くっていうのはH TOKYOが初めてです。

—ハンカチを買う時の選ぶ基準はありますか?
柄と色、それと機能性、
あとは自分にとって「めっちゃいい!」っていう何かですね。
こういう生地が好きとか、使っている途中でだんだんわかってくる感じだったり、
たとえば綿でもいろいろな種類があるから、
微妙な素材の違いを比べるのも好きですね。
これは自分にとって「使えそう」「使えなさそう」
っていうのがわかるようになってきたし、
買っても思っていた感じと違ったら使わなくなりますね。
はじめは柄とか見た目で入るんだけど、
最後はやっぱり機能性というか使い勝手になりますね。
使うのが決まってくると、それが引き出しの手前の方にいつもあるから、
奥の方には自分でも持っていることを忘れていたものが出てきたりもします。
大概テロンとした肌触りのものは見るからに
吸水性が悪そうなので好きではないのですが、
ものによっては使っているうちに吸い取りがよくなってくるのもあったり、
そうなるとすごく好きになるし。
そういうのも使っていく楽しみですね。

—好きなハンカチの使い方はありますか?
デザインがよければ、アートとして額にいれて飾ったりもすることもあるけど、
ハンカチはやっぱりハンカチとして使いますね。
汗をかいたときに拭けないとか、
鼻炎で鼻水やくしゃみがでたときに拭けないとか、
そうなるのがやっぱり不安で。
会社に勤めていたときは忘れたら家に取りに帰っていた時期もありました。
今はこんなざっくり個人営業でラフな感じなので、
そこまで神経質にはならないけど、
電車で通勤して、咳き込んだりしても周りに迷惑だよなって思っていましたし。
あとは、トイレのエアドライヤーが苦手なんですよね。
完全に乾くにはかなり長い時間やらないといけないけれど、
ずっとやっていたら神経質みたいだし、音もうるさいですしね。
最終的には拭きとる感じがやっぱりほしいですね。

—毎日のハンカチはどうやって選びますか?
よく使うものが引き出しの前の方にあるから、
さっと取り出したものを持っていく感じになりますね。
会社勤めをしていた時のように、会食があるとか、大事なプレゼンがあるとか
T.P.O.に合わせることがあればもっと毎日の選び方があると思うけどね。

—小さい頃もハンカチはずっと持っていましたか?
そうですね。母親がハンカチを持っているかをチェックしてくれていたし、
どちらかというと常にハンカチを持ち歩くのは
昭和の時代は女の子のイメージかもしれないけど、
僕は鼻炎もあったし持っていたほうかも。
中高校生の頃のはっきりとした記憶はないけれど、持っていたと思います。
その当時は実家に姉弟がみんなで身だしなみをする場所があって
そこにあった引き出しにハンカチが入っていた記憶があります。

—その頃はどんなハンカチを使っていましたか?
小さい頃はキャラクターもので、カラーで
縁取りされていたものを使っていた記憶がありますね。
素材はガーゼのものが多かったような気がします。

—思い出のハンカチはありますか?
1周年と5周年の記念にH TOKYOのスタッフからいただいたハンカチですね。
どちらもセルビッチのハンカチなのですが、
こちらは特別な刺繍がはいっているからもったいなくて普段は使えない 笑
お店のディスプレイとかにも使ったりもしました。

i

—そういってもらえてうれしいです。
ありがとうございます!
松元さんが持っているとより素敵に見えますね。

近すぎてなのか、普段なかなかお伺いできていなかったお店のことも
お話をしていただきありがとうございました。
5周年を迎えたDEGOさん、すてきなお店でスタッフも皆通いつめています。
三宿にお越しの際はぜひいらしてください。
きっとお気に入りのものがみつかりますよ。



松元大作
1971年生まれ。三宿 雑貨屋DEGO店主。
音楽、フォント、容器/箱もの、アジ紙/文具、布モノ好きの雑貨屋店主。
レコード聴きながら熱いお茶を<飲む朝の時間が至福のひととき。
http://dego.ocnk.net/

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2017.05.03

私の好きなハンカチ episode-23

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

今回は母の日も近いということで
H TOKYO三宿店・岡崎伊都子店長のお母さまにお話を伺いました。
若い頃のハンカチの思い出やその時代のことなども
いろいろお話しいただきました。

今までにお話を伺ったことのない世代なので
ぜひそのあたりもお楽しみください。

a

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、
オススメのポイントを教えていただきたいのですが
こちらはスワトウ※のハンカチですか?
はいそうです。昔スワトウのハンカチがとても人気で
「いつか持ちたい憧れのハンカチ」という感じでした。
それでやっと手に入れたはいいけれど
もったいなくて使えないという 笑
私が買ったのはそこまで高いスワトウではなかったと思いますが
やっぱり普通のハンカチよりは高かったですし
なかなか使えなかったです。

※中国三大刺繍の1つであるスワトウ刺繍。
ヨーロッパの感性と中国古来の技術が融合した
芸術的な美しさを持つ刺繍を施したハンカチ。

b

—こちらは綺麗な桜の柄ですね。
これは宇野千代さん※のデザインのハンカチだと思います。
宇野千代さんは桜がお好きだそうで桜吹雪の柄なんです。
姉からもらったものです。
私はお茶を習っていて着物を着る機会もあるのですが
着物には絶対必需品ですね。
懐に入れて持っていきます。

※宇野千代:大正・昭和・平成にかけて活躍した日本の小説家、随筆家。
多才で知られ、編集者、着物デザイナー、実業家の顔も持った。

c
※桜吹雪のハンカチとお着物を着る際に良く持つという絞り染めのハンカチ。

お着物の場合はやはりシミになるのも心配ですし。
習っている他の皆さんも手ぬぐいではなく
ハンカチを持っていらっしゃいますね。
私の姉は日本舞踊の先生をしていて
着物を日々着ることも多いのですが
やはりごはんを食べに行く時は 必ず持っていますし、
襟に挟んで汁などが 飛んでも大丈夫なようにしていました。
ちゃんとしたレストランなどに行けば ナプキンも用意してあるかと思いますが
歌舞伎座なんかでお弁当を食べる時は
やっぱりハンカチが必需品ですね。
持っていないと怖いです。
ひとたびシミになるとシミ抜きも大変ですので。

—お着物の時は柄に合わせて選ぶのですか?
そうですね。
お着物に合うように少し日本的な柄を選ぶことが多いですね。
ちょっと着物柄ぽいような。

—小さいころはハンカチを持って行っていたのですか?
そうですね。
やっぱり「ハンカチ・ちり紙持った?」とは 親からよく言われていました。
学校でもハンカチ・ちり紙検査がありましたしね。
確か週に1回ぐらいだったと思います。

—その頃どんなハンカチを持っていたか覚えていますか?
柄までは覚えていないですけれど 昔は母がセーターを編んだり
お洋服を作ったりしてくれていました。
その時の端切れを使ってハンカチも作って
くれていたような気がします。
そんなハンカチをわざわざ買っていたという記憶はないんですよね。
でもそんなオシャレな柄はなかったんですよ。
高校生になってからはさすがに制服のスカートで拭けないですし
今のようにエアタオルもなかったですから
姉からのお下がりの花柄のハンカチなんかを 持って行っていましたね。

d

—この写真ではハンカチをお洋服に留めていますね。
これは夫の小学校入学式の写真なのですが
名札の代わりに名前を書いたハンカチを 胸にしていたようです。

—社会人になってからはハンカチを持っていましたか?
持っていましたね。
社会人になった頃、ブランド物のハンカチが出始めた頃でした。
「イヴ・サンローラン」とか「クリスチャン・ディオール 」とか。
私達が若かった時代はこの辺りのブランドがとてもメジャーでした。
あのロゴのマークが入っているだけで
ステータスのハンカチだったんですよね。
「私いいハンカチ持ってます」という感じで
ちょっとわざわざ見えるように出したりして。
だからそれを自分で買えるようになった時は嬉しかったです。
小物までになかなかお金を使えるほど
余裕もなかったですから
ブランドもののハンカチは消耗品の中では高価なものでしたね。

—ハンカチについて思い出はなにかありますか?
ハンカチを持つことは「普通」でしたね。
取り立てて「特別」なことではなくて
ごく当たり前のことだったので
あまり記憶になくってごめんなさいね 笑
でもプレゼントにハンカチをいただいたり差し上げたり
ということが本当に多かったですね。
1枚を綺麗な箱にでも入れてもらえれば
そんなに高いものでもないけれど
そんなに安いものでもないですし。
とてもちょうどいいプレゼントでした。
今のH TOKYOさんはハンカチ好きな方が
ご自身のために買っていかれることも多いようですけれど
私たちの時代はどちらかというと
自分で買うよりもいただくことの方が 多かったように思います。
ハンカチってある意味消耗品なので
もらっても困らないですよね。
本当にちょうどいいプレゼントとして
よく利用されてきたと思います。
気持ち的にも金銭的にも双方重たくない贈り物ですよね。

—そのプレゼントのハンカチはどこで買っていましたか?
やはり百貨店ですね。
それこそ私たちの時代は百貨店に行くことは
ステータスでしたから。
当時海外のブランド物のハンカチは
百貨店でしか扱ってなかったですしね。
いただいた方もその百貨店の包装紙に包まれているだけで
「いいものいただいた」という感じで なんだか嬉しかった時代でした。
今でもあるとは思いますけれど
今以上に百貨店の包装紙の重さというか力があったように思います。
それにブランドもののハンカチは自分では
なかなか買えない贅沢品だったので
より嬉しい贈り物でした。

—ブランドのハンカチは特別なものだったのですね。
そうですね。
普段はブランドの入っていない普通の
ハンカチを持っていて なんかちょっとお出かけの時とかに
そのブランド入りのハンカチを持って
出るような感じでした。
勝負の時に取っておくというかね 笑
普段はある時からやっぱりタオルハンカチが増えてしまいましたよね。
でも昔はタオルハンカチなんでもちろんなかったですし
いわゆる「ハンカチ」を皆さん持っていましたよ。
タオルハンカチが出てきてからは
やっぱり少しおしゃれをして出かける場面で
ハンカチを持って行っていましたね。

—おしゃれをした時はハンカチもあると気持ちも
シャキッとする気がします。
ハンカチもそうですけどやっぱり身だしなみですよね。
ちょっと違う話になりますけれど
19歳とか20歳くらいの時に 少しいいレストランに
連れて行っていただける機会も多くなった時
あるフランス人の奥様がお料理を作って
ご主人様が給仕をされているレストランに
連れて行ってもらったんです。
若かったですしタンクトップにシャツブラウスを
羽織って前を開けて行ったんですよね。
その時にフランス人の特派員の方が来ていらしていて
お店のご主人にこうおっしゃったそうです。
「お若い人だからこれからのこともあるので
あえて失礼かもしれませんけれど言わせていただきます。
どんなに高価なものじゃなくてもいいです。
お安いものでもいいです。
でもボタンのきちっと閉められるようなものを
ディナーの時には着るものですよ。
これからそういう機会も増えるでしょうから
それは知っておいたほうが良いのではないでしょうか?」
と言ってくださったんです。
すごくありがたかったですよね。

—そうやって色々なことを知って大人になっていくのも
大切なことですね。
そうですね。それからはもちろんディナーの時は
気を付けるようになりましたし、
ハンカチもお出かけの時は持って行って行きますよ。
おしゃれなハンカチを持つことが
自分の中でレディーの身だしなみのひとつという感じですかね。

e
※昔買ったハンカチ白いハンカチを今でも持っていらっしゃいました。

—ご家族はハンカチを持たれますか?
はい。夫の父は90歳を超えた今でもハンカチを持っています。
それは母が毎日必ず仕事に行く時に
ハンカチを用意しておいたからなんだそうです。
それが今でも習慣になっているようです。
自宅の洗濯機で洗えるような普段着にも
いつもハンカチが入っています。
ちょっとその辺に買い物みたいな時でも持っていますね。
身だしなみのひとつなんでしょうね。

—ご自身も旦那さまにそのようにハンカチを渡していましたか?
私は夫にそうやってハンカチを用意していたことは
なかったですね。
あえてハンカチをっていうのは正直記憶にないです。
今となってはどこでどうやって拭いていたのか 笑
やっぱり娘がハンカチ屋さんで働き始めてから
持つようになりました。
今ではいつもポケットにも入っていますよ。

—ハンカチは何枚くらいお持ちですか?
夫は20枚くらいは持っています。
わたしは5枚くらいですかね。
主婦なのでなかなか外に出る機会も少ないので
手ぬぐいやタオルを首に巻いたり
ちょっと買い物に出かけるときなんかはタオルハンカチを
持ってしまうことも多いです。
でもよそ行きバッグの中には必ず入っています。

—ハンカチの中で好きな素材や柄はありますか?
綿のハンカチも好きですけど
麻の方が素材としては好きですね。
H TOKYOで買った海外のリネンなんかも
日本にはない感じで色がとっても綺麗だったから。
柄というよりかは色に目がいきますね。
出かけるときにハンカチを選ぶときは
洋服に合うような感じかさし色を選びます。
あとは季節感ですかね。
なのでリネンのハンカチは夏場に活躍しています。

f
※娘さんからもらった刺繍入りのリネンのハンカチ。

—もうすぐ母の日ですが ご自身のお母さんに何か差し上げたことはありますか?
それこそハンカチをあげましたね。
紙で作ったカーネーションが包装紙についていたのを覚えています。
やっぱり百貨店で買ったのだと思います。
我々の時代は特にそんなに高いものを母親にあげる
ということはなかなかできなかったので
ハンカチが一番しやすかったです。
結婚してからは母の誕生日が5月でちょうど母の日も近かったので
少し奮発したディナーをすることが毎年恒例になっていました。
そうやってできるようになったのも嬉しかったですね。

g

—好きなハンカチの使い方はありますか?
使い方というか感動したものなのですが、
H TOKYOで働く亀山さん※がハンカチ1枚で折った
立体のうさぎです。
なんて素晴らしいんでしょう!と思いました。
ハンカチ1枚からこんな形になるのだとびっくりしました。
それに「しろいうさぎとくろいうさぎ」という絵本があって
娘たちにも読んでいましたし色もそのままでしたからとても気に入って。
飾ってあるとどうしても汚れてしまいますけど
ハンカチなので一度解いて洗濯して
またお願いして折っていただきました。
自分で折れたらいいんですけど。
講習会をしてほしいくらいです 笑
飾っているのがピアノの上ということで重たいものだと
震災のこともあったりして落ちたときに傷つかないようにできますし、
うさぎは我が家の守り神というかシンボルなので。
夫も私も卯年なのと何かでうさぎは守り神だっていうのを聞いたので
我が家にはうさぎがたくさんいます。
なのでどこかでうさぎのいいものを見つけた時は
買ってきています。

※以前の亀山さんのインタビューはこちら

h

 

※岡崎家のうさぎシリーズのひとつと、ピアノの上に置かれいる様子。

・このうさぎは以前H TOKYOで開催されていた
ハンカチ研究会で「干支をハンカチで表現しよう」という
課題の中で亀山さんが考えたうさぎなんですよ。

ご自分で考えたなんて本当にすごいですね!
これはわたしにとって一番のハンカチのエピソードです。
若い頃持つことが憧れだったハンカチが
立体になって我が家の守り神になっちゃったみたいな 笑
これは本当に素晴らしいハンカチの使い方だと思います。

ありがとうございました。
ハンカチが当たり前でありながらも
ちょっとした憧れになっていた時代があったなんて
素敵だなと思いました。
ぜひこれからも「持ちたくなる」、そして「差し上げたくなる」
ハンカチを作っていけたらと思いました。

2017.04.03

僕の好きなハンカチ episode-22

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

22人目はH TOKYOの包装紙やショップカードなどの
折りの工程など、様々なところで助けていただいている
世田谷福祉作業所の中村勘太さんにお話を伺いました。
ハンカチのことはもちろん
福祉作業所のお仕事についても色々教えていただきました。

a

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、
オススメのポイントは何ですか?
実はこれ、つい先日衝動買いしたハンカチです。

—これはH TOKYOの丸の内店で 先行発売されている
「キッテハンカチ」ですね!
そうなんです。先日KITTEに伺って買いました。
「これからお気に入りにするぜ!」という ことを
お伝えするためにお持ちしました 笑

b

—ありがとうございます!嬉しいです!
こちらは年季が入っているハンカチですね。
とっておきはこちらで たぶん、もう20年以上前から持っていて
しかも今でもかなりヘビーに使っている 現役バリバリのハンカチです。
持っていると落ち着きますし これがないと寝られない
ってほどではないですけど 笑
でもそれに近いタイプのものです。
だからボロボロなんですよね。

—これは「となりのトトロ」ですよね?
はい。僕ずっとジブリが大好きで 親に買ってきてもらったんです。

c

—ジブリの中では「となりのトトロ」が一番好きなんですか?
僕下の名前が「勘太」というのですが そういう意味で、
トトロはとても他人事でない身近に感じる作品なんです。
※主人公サツキのクラスメイトで「カンタ」くんが登場するため。

—小さな頃からハンカチはお持ちだったんですか?
いえ、ハンカチ・ティッシュを毎日持っているような
そんな子供ではなかったです。
うちは父子家庭で父親だけなので
毎日「ハンカチ・ティッシュ持った?」というような
こともなかったですね。
なので鼻水はゴシゴシと手で拭いてましたし
手を洗ってもズボンや洋服で拭いてました 笑
もしハンカチを持っていたとしてもポケットに入れておくだけで
そのまま洗濯機にというような感じでした。
ですからハンカチを持ち歩くということは
あまりなかったように思います。

—でもこのトトロのハンカチは小学生くらいからお持ちですよね?
そうですね。
でも買ってもらった当初は毎日持ち歩いていたわけではなくて。
だんだん成長して体質も変化して
アレルギー体質がヘビーになってきてからですね。
だから持つようになったのは大学生くらいになってからだと思います。
鼻に何か生地が当たっていないと不安というのは 笑

–生地はタオル生地がお好きなんですか?
はい!基本僕ハンカチはタオル生地ラブなんです!
というのも、まず泣き虫であること。
感動泣きが多いんです。
それと結構な鼻炎持ちなので
鼻の下に何かがないと落ち着かない体質の人間なんです。
ティッシュで鼻をかみ続けると
鼻の下がガビガビになってしまうので
そうなったらタオル生地のハンカチの出番なんです!
ハンカチをあてているだけでだけで安心しますし
寝るときもタオルを顔にのせて寝ています 笑
今の季節は毎晩そうですね。

—本当にタオル生地がお好きなんですね。
昔から使っていたのですか?
そうですね。高校の時は陸上部だったので
その時はスポーツタオルをずっと首に巻いていましたし
大学ではテニスサークルだったんですが
やはり常にスポーツタオルを首に巻いていて
タオルとともに生活しているという感じです 笑
それくらいの存在です。 そうこうしているうちに鼻炎がひどくなってしまったので
そのつど箱ティッシュを持ち歩いていたのですが
箱ティッシュ持ち歩くのも大変だし、勿体無いし大変だなと思った時に
「タオルを1枚持てば解決する!」ということを発見し、
タオルハンカチを使い始めました。
なのでトトロのハンカチも
キャリアは20年ですがだいぶ遅咲きです。
ただ使っては洗濯、使っては洗濯を繰り返していて
干したらすぐ使うという感じなので
ボロボロな感じになってしまいました 笑

—こちらのハンカチはフォーマルな時に使う感じですか?
そうですね。
そんなに服とかおしゃれとかは気にしないんですけど
僕の一張羅といえばFRED PERRYなんです。
結構衝動買い系のハンカチです。
広げると柄が4つになっているところもいいですし
「ザ・FRED PERRY」な感じがして。
これは鼻を拭くタイプのハンカチではなくて
いわゆる見せハンカチです。
なのでこれはむしろ使わないかもしれません。
本当にちらっと見せるというか。
見せハンカチの中でもより「見せるだけハンカチ」というか。

d

—タオル以外のハンカチも買われることはあるんですね。
それはもう最近になってからですね。
フォーマルに使えるものも持っていないとダメだなって思ったんです。

—何かきっかけがあったんですか?
社会人になって友達の結婚式とかもそうですし、
8年か9年前にじいちゃんが亡くなった時に思いました。
葬儀の時って礼服着てるじゃないですか。
出棺のとき号泣だったのですが
さっきのトトロのハンカチみたいなものしか持っていなくて。
実は恥ずかしくて出せなかったんです!
なので拭くこともできずに涙も鼻水もダラダラ流してて。
すごく悲しい気持ちと 恥ずかしくてハンカチが出せないという気持ちの狭間で
苦しみながらじいちゃんを見送ったんですよね。
「ああダメだな」って思ったんです。
それでいくつかフォーマルな時にも使えるハンカチを買いました。
でもやっぱり最初はタオル生地を買ったんですけどね 笑
必要性に迫られて、使うハンカチのジャンルを広げた
というところもあると思います。
受け身なハンカチライフですよね。
正直自分から「ハンカチが好きで!」と買うことはないんですけど
「使う」というところでは買っています。

—H TOKYOのハンカチを知ったきっかけは
やはり作業所さんでお願いしているお仕事ですか?
はい。大学の時からハンカチは使ってはいましたが
こんな風にハンカチにもおしゃれなものがあるとか
ハンカチ屋さんがあるとかそういった感覚は全然なかったんです。
世田谷福祉作業所に来て働き始めて
近くにH TOKYOというハンカチ屋さんがあって
そのお店から作業として包装紙やショップカードを
折る仕事を受けているのだと
先輩職員から教えてもらってはじめて知った感じでした。
失礼な話ですけどハンカチ一本で
作業所に仕事の発注ができるくらい商売が成り立つのかって
びっくりしました 笑
でも仕事を引き継いだ当時は
緊張する取引先さんという感覚が強かったですね。

houzai

※世田谷福祉作業所さんで折っていただいている包装紙とショップカード

— 中村さんは世田谷福祉作業所さんで働く前も
同じお仕事をされていたんですか?
そうですね。
世田谷福祉作業所は社会福祉法人武蔵野会が
運営しているのですが、以前は同じ法人の別の施設で働いていました。
それが伊豆大島にある入所の施設だったんです。
島で4年間暮らしていました。

—大学を卒業されてはじめて働いた先が島ですか?
はい。そうなんです。
トトロのハンカチも連れて行きました 笑
配属先を希望できたんですが、自ら島を選びました。
青写真を描いていたんですよね。
のどかなスローライフというか。
当時テレビドラマで「Dr.コトー診療所」がやってて
島の人たちがすぐに覚えてくれて、優しく声をかけてくれて
頼りにしてくれるみたいな。
でも現実は真逆でした 笑
そんな一朝一夕には覚えてもらえないですよね。
その後異動して5年前に世田谷福祉作業所に来ました。

—H TOKYOと密にやり取りしてくださるようになったのは
最近ですよね。
施設の中の仕事としては作業の部門がいくつかあるんです。
その中にリーダーがそれぞれいます。
民間の企業や世田谷区からの仕事を請け負う窓口と
お菓子を作ったり手すきの紙雑貨を作る部門のリーダーが
一人ずついて3トップみたいな感じになっています。
企業や世田谷区からの仕事を請け負う仕事の窓口を
平成27年度から自分がやっています。

17_ショップカード折り

※ショップカードを折っている様子

—大学でも福祉のことを学んでいらしたんですか?
いえ、まったく違います。
大学では日本史を選択していました。
今全く役にたっていないです。
少しくらい歴史好きな人とかいないかな〜とは
思っているんですけど 笑 なので「大学卒業」というところだけが
残った感じで、勉強が今につながっている感じではないです。
教員免許はとろうかなあと思っていたのですが
途中でやっぱりいいかなと思ってやめたので
何も資格も知識もない状態でした。
バイトで少しかじっていたところはあったのですが。

—アルバイトでどんなお仕事をしていたのですか?
メインは焼肉屋だったんですけど 笑
ちょっと知り合いからお願いされて
知的障害を持つ小学生から高校生までの子供の
放課後の活動を支援する事業所があって
そこでアルバイトをしていました。
就職活動を始めるときに毎日スーツは絶対嫌!と思っていて
それでこれを仕事にしたらいいのではないかと考えました。
それで見つけたのが今の法人でした。
さらに島の勤務もあったので面白いじゃんと思って
面接の時も「大島に行きたいです」と話しました。

—実際に働いてみて仕事は好きになりましたか?
よく知らないし、福祉業界で何がしたいということも
あんまりビジョンがないまま働き始めたので
1年目、2年目はよく分からなかったです。
楽しいと言うよりはよく分からないという感じでした。
楽しくも辛くもないしモチベーションもないというか。
島も思った生活と違うし・・ そんな1、2年目でした。
自分から希望して行ったものの、
異動できるチャンスを早くも伺い始めていました。
でも3年目になって、大島での生活の中で地元の知り合いができたり
ごはんをご馳走になったりしているうちに
島暮らしが楽しくなっていました。
プライベートが充実してくると仕事にも目が向いてくるというか。
それからですかね、仕事も楽しくなったり
「これを頑張ろう!」というものが出てきたのは。

—島でも今と同じように利用者さんと一緒に
お仕事をするような感じだったのですか?
入所施設だったのでそこにずっと利用者は生活しているんです。
日中は作業する人もいれば
リラクゼーションをしたりとかもありましたが
分かりやすくいえば、「お風呂、ごはん、寝る、トイレ」などの
生活面の支援もありました。
ローテーション勤務で夜勤とかもありました。
世田谷福祉作業所の利用者より
障害が重度の方が多かったので
そういった支援の仕事をしていました。

—ハンカチについてのこだわりはありますか?
やっぱり基本はタオルハンカチです。
吸水力と慣れ親しんだこの生地感ですね。
これからもずっとタオルハンカチを中心に
見せハンカチを少し増やしていく感じだと思います。
「使う」なら、まずはタオル生地の中から選びますね。
あとは汚れが目立ちにくいとか。
「見せる」なら、ほらすごいでしょって
思わず見せたくなるものやポケットからちらっと
見えておしゃれなものがいいですね。
「こんなところにもちゃんと気を使っているんだ」と
思ってもらえるような。
ある意味見栄ですね 笑
見栄で買ったハンカチはよほどのことがあっても使いません。
二刀流のハンカチ王子なので。

—好きなハンカチの使い方はやはり・・・笑
涙を拭く、鼻を拭く、抑えるですね。
電車とかでも鼻炎で困ることが多いので
ヘビーユーズするハンカチは
ビニール袋に入れてから鞄に入っています。

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※実際に持ち歩くときの様子

—ハンカチは何枚くらいお持ちですか?
見せハンカチが5、6枚。
でもこれは劣化しないのでずっと増えていくだけでしょうね。
あとヘビーユーズしているタオルハンカチが10枚くらい。
これは使い潰す感じで100均で買っちゃうものもあれば
とっても上質なタオルハンカチもあります。
実は第三形態のハンカチもあるんです。
それも入れると30~40枚くらいですね。
残りの15〜20枚が第三形態です。

—第三形態ってなんですか?!
これはですね、趣味を兼ねたコレクションです。
実はこのトトロのハンカチもコレクションだったんです。
僕、スタジオジブリがめちゃくちゃ好きで
それと劇団四季も好きなんですよ。
舞台を見に行った時とかに手軽に買える
オフィシャルグッズとしてタオルハンカチを集めているんです。
なので基本は使わないです。
でももしかするといつかヘビーユーズに
移籍する可能性も秘めていますけど 笑

—第三形態チームは引き出しの中に入っているんですか?
大島にいた時は家を借りていたんですが
家賃が安いので広い平屋の一軒家に住んでいました。
その時は壁がいっぱいあったので
ジブリや劇団四季のグッズを全部飾っていました。
ストラップや非売品の何回か見たらもらえるグッズとかと
タオルハンカチも並べていました。
まるでミュージアムでした。
今は引っ越して家も狭くなってしまったので
引き出しの中にしまってあります。

—引き出しの中のハンカチたちはたまに眺めたりするんですか?
そうですね。
あとは何か人前で劇団四季のパロディとかをやる用事が
ある時にギャグ的に使ったりもします。
ハンカチをつなげてスルスル出してみたりとか。
そういう用事を自分で作り出したりもしますね 笑
これが第三形態の使い方です。

—世田谷福祉作業所でのお仕事について教えて下さい。
外からのお仕事だと、折り込みちらしを挟んだり
それをそのままポスティングに行くこともあります。
和菓子の箱を組み立てたりもありますね。
近隣の公園のお掃除もしています。
あとはお菓子の製造と手すき紙の雑貨作りです。

17_包装紙折り

※包装紙を折っている様子

—色々なことをやってらっしゃるんですね!
はい!やれないものはないと思います。
どうにかやり口を見つけてやってみせますので
ぜひお仕事ください!!!
普通ならめんどくさいと思ってしまう仕事こそ
得意な人もたくさんいますので。

—今後やってみたいこととかありますか?
我々としてこういう施設があるということを
まず知ってもらいたい気持ちはもちろんあります。
どんなことでも来てくれたりお仕事をいただいたり
することはとっても嬉しいんですけど
お仕事を頼もうとか来てみたいと思えるためには
どうすればいいかなと思っています。
それに、僕たちも相手のことを知らないとその辺って
歩み寄るの難しいと思うんです。
ただ「障害を持った人が頑張っています!」
とアピールするだけではなく
そういう福祉とかが分からない人でも
なんとなくニュアンスがわかる表現やツールを使って
発信できるといいなと思っています。
そのパイオニアとなるのが先日作った新聞です。

わいわいコマーシャル

—これはH TOKYOでも話題でした!
大変なお仕事だと思いますがとても楽しそうだなって。
ああいった時間を作っていることもすごいなと思いました。
あれももちろん仕事なので勤務時間中にやっています。
どんな時間かは企業秘密です 笑

—このお仕事は好きですか?
好きですね。
もちろん大変なことも嫌なこと、苦手なこともありますけど
それも楽しむというか。
「あれもこれもすごいことになった!」
みたいなことを楽しむ癖があるんですよね 笑
カオスになることに快感を覚えてしまうところがあるので、
そういう意味では向いているかもしれません。
大変な仕事ではありますが
でも大変じゃない仕事ってないじゃないですか?
それは、「ものは考えよう」かなと思います。
福祉だけが大変なのではなくて
仕事している人はみんな大変で、
福祉は福祉の大変さがあって。
そのひとつにすぎないかなと思っています。
「なのでなんで自分だけが!?」とか
「この業界は・・・」とかは思っていないです。

—中村さんからはとてもその前向きのオーラを感じます!
ありがとうございます!
もちろん反動で家の中でじーっとしている時もありますけどね。
それもバランスですから 笑
異動もあるのでずっとここにいるわけではないと思いますが
別の場所に行ってもその場所にあった盛り上げ方、
盛り立て方があると思うので そこを活性化していきたいですね。
今の立場的にも施設の中で直接利用者を支援するっていうことよりは
その職員を指導したり施設と外の企業や仕事とコラボしたりマッチングしたり
新しい何かやろうよ!という役割が増えてきたのですが、
それも福祉の仕事かなと思っています。
僕なんかは学生時代は全然勉強もしなかったから
実際に利用者と関わる仕事のレベルでは、
僕より優れている職員はたくさんいるし
自分は自分で得意な部分を生かして外から
色々なものを取り込んできて・・というところを
楽しみながらやるのがいいのかなと思っています。

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※ハンカチの使い方を実演してくださったお茶目な中村さん

ありがとうございました。
中村さんの前向きパワーにとても元気をいただきました。
お店にいらした際は世田谷福祉作業所の
利用者さんたちが折ってくださった包装紙やショップカードも
ぜひご覧ください。



中村勘太
1984年5月28日生まれ 32歳
血液型 A型
日本大学卒業
テニスサークルとお酒に明け暮れた結果、
一年間の留年を味わい、テニスサークル現役時代の輝き(?)とは対照的な
日陰を歩き続ける学生生活も1年間経験。
卒業後、社会福祉法人武蔵野会へ入職し、
伊豆大島にある入所施設で4年間、勤務した後、
現在の世田谷区立世田谷福祉作業所に異動、現在に至る。
働きながら、国家試験の勉強をし、介護福祉士と社会福祉士の資格を取得。
社会人になってから勉強する楽しさにも少しめざめ、
現在、漢検準1級受けようかな~と考えている。

2017.03.04

私の好きなハンカチ episode-21 後編

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

21人目はswimmieのディレクションを担当する亀山薫さんです。
銀座店が1周年を迎えるにあたってハンカチへの想いを聞いてみました。
好きなハンカチの話からswimmieディレクターとして
またクリエイターとしての考え方など
様々な側面から話を聞くことができました。
前編後編に分けてお届けします。
後編はH TOKYOで働き始めたころのことや
swimmieのディレクターとしての話などをお届けします。

A-2

—H TOKYOのハンカチを知ったきっかけはなんですか?

2009年に紹介で週2日、働き始めたことですね。
もうすぐ丸8年になります。
働くようになってからはすごくハンカチを
意識するようになりました。
それまでも生地そのものに興味がありましたし、
四角い仲間でいうと、スカーフが一番好きでしたね。
母が昔使っていたものをもらったり、
古着屋さんとかでもよく買っていました。

K
※オープン当初の三宿店

—ハンカチ屋で働くことに対してはどうでしたか?
ハンカチ屋のバイトがあるよって紹介してもらった時に
「え?ハンカチ屋?!ハンカチだけなの??」と思いましたし、
ハンカチ屋と聞いて初めにイメージしたのはなぜか駄菓子屋的な感じでした 笑
暇なのかな…とも正直思いましたが、
実際はやる事がたくさんで一日があっという間でしたね。
布も好きでしたし、刺繍をしたり、
自分の制作にも近い部分があったのでとても興味がありました。
あとは入って3回目で一人でお店を任されてびっくりしました 笑
一人でお店を任されるという経験がなかったので
不安でもありましたし、衝撃でしたね。
はじめはすごく緊張していたことを覚えています。
自分の活動は家やアトリエで引きこもって制作をしていたこともあり、
働きはじめてからは本当に楽しくて、
仕事なんですが、ある意味息抜きのような感覚がありました。

—ご自身でもito*melという屋号で活動されていらっしゃいますが、
生地は昔から好きだったのですか?

はじめるまでは今ほどには意識はしていなかったと思います。
自分のブランドでは「生地を使う」というよりも
「生地を編んで作る」ということをしていたので
どうやって作られるのだろう?というところには
すごく興味がありましたね。
他にもビーズや革、ニットなどを使用しているのですが
生地はバッグの裏地のように補強のために使ったり、
テープ状にして糸として編むのに使っていましたね。
でも裏地も素敵だといいなと思って
いろいろな生地をよく見るようになりました。

—ハンカチは何枚お持ちですか?
数えてみたら130枚以上ありました!
引き出し1段にびっちり収まっています。
ほぼH TOKYOとswimmieのハンカチです。
仕事の道具っていうのも違うんですけど
でも自分で実際に使って、
経年変化を確かめたいということもありますしね。
もう素材がなくて二度と作れないとか言われてしまうと
やっぱりついつい気になって買ってしまいますね 笑
この調子でこれからまたどんどん増えていきますよね。

—すごい数ですね!
でも先ほどもお話していただいたように
勉強や資料っていうところもありますよね?

そうですね。
コレクションみたいなところもあるかもしれませんね。

—swimmieを立ち上げたのが2014年の6月ですよね?
どういった形でスタートしたのですか?

2013年にレディースメインのハンカチを
スタートさせたいという話がオーナーからあり、
まずはito*melとしてハンカチの柄を
描きませんか?というのが始まりでした。
その後、依頼をさせていただく作家さんのセレクトや
コンセプトを考えたり、デザインをしたりといったディレクションを
お願いできないかというお話もいただきました。
2014年の初めくらいに本格的にスタートしたような感じです。
その頃はすでに新潟に住んでおり、
販売の仕事はお休みをさせていただいていたのですが、
こんなカタチで携ることができるなんて思ってもいなかったので、
お話をいたただけて本当にうれしかったですね。

—コンセプトは亀山さんが考えたものですか?
そうですね。
どんなイメージのブランドにするかというところも提案させていただきました。
H TOKYOというメンズメインのブランドがすでにある中で、
同じくハンカチの新しいラインだったので
同じでは意味がないですし、別の角度から考えていきました。
「男性」と「女性」ということを考えたときに
「女性」ってなんだろう?と思って
たどり着いたのが「水」でした。

—「水」ですか?
はい。
水は気体、液体、固体と条件によって姿が変わりますよね。
でも本質は変わらない。
女性も一人の人間という本質は変わらないまでも、あらゆる面で姿を変えます。
その流動的な(フレキシブルな)ところが女性らしさなのではと考えました。
娘、妻、母、いち社会人…ときどき男よりも男だったり
男性もそうかもしれませんが、より女性の方がそれを強く感じます。
このコンセプトは自分の中でもすんなり出てきたように思います。
「swimmie(スイミー)」というブランドの名前を決めたのはオーナーです。

—どうしてswimmieだったのですか?
水の「スイ」と「三態」で「スイミー」です。
よく間違えられますが、魚のスイミーとは関係ないです 笑

—その後6月にお披露目したんですね?
まずは展示場所が世田谷ものづくり学校に決まって
すごく広い場所だったので、50柄は必要だ!ってなりました 笑
その展示をするときには12作家さんにお願いして
一緒に作っていただきました。
swimmieのオリジナルデザインのハンカチの展開は
この展示が終わってからスタートしました。

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※ものづくり学校での展示の様子

—そこから催事などで展開をしていきましたね。
二子玉川の高島屋に始まり、新宿ルミネ、
あとは短期間で池袋パルコや、立川ルミネなど転々としていました。
それでようやく2016年3月31日に
東急プラザ銀座のオープンと共にお店をスタートさせました。

O

—お店はオーナーやマネージャーと話をしながら作っていった感じですか?
そうですね。
お店のデザインをしていただいたgift_labの後藤さんにも
大変お世話になりました。
小さなお店ですし、とにかくハンカチが目立つように
シンプルな作りにできればと思いました。
あとはH TOKYOのお店との差別化ができることと
シンプルながら何か面白い仕掛けができればと思いました。
「水」というコンセプトを伝えられるようにもしたかったので
光の反射を使って水の揺ぎを壁に映しました。
本当は水が流れたりできたらよかったですけど むずかしいですしね 笑
ものづくり学校での展示から飼っていたメダカたちも活躍してくれて
スイスイと泳いでくれると揺らいでとっても綺麗なんです。
大事な演出スタッフたちですね!
子供たちもどんどん生まれているようです。

O02

—ito*melとしてもハンカチの柄を作っていますよね?
デザインの発想はどんなところからきているんですか?

「ことば」の入ったハンカチシリーズは、
ito*melで「かばんのなか」というシリーズのバッグを作っているのですが、
バッグの中ってかなりパーソナルなものだと思うんですよね。
いろいろなモノや感情のカケラが入っていたりして、
小さな宇宙だなって思ったんです。
「バッグの中をみせて」なんて簡単にはいってはいけないような…
そんなパーソナルな場所だからこそ
ふとしたときに我に返れるような、落ち着く場所なのかも知れないって思って
バッグをのぞいたときにその人にしかわからないような
その人にとってのおまじない的な「ことば」を入れたいなと考え、
詩人のしおいりあさこさんに「ことば」をお願いしました。

ハンカチもそのシリーズの延長で、
前編でお話したようなパーソナルなものではあるし、
いままでたくさんのハンカチに触れてきた中で、
swimmieらしさが出るような、私らしいハンカチってと考えた1つです。

私自身は絵が上手ではないことにコンプレックスを持っているのですが、
でも色や絵の具が滲んだ曖昧さが好きなので
色をおいてくるという気持ちで作っていきました。
ハンカチの言葉はバッグの時もお願いしたしおいりさんに
swimmieのコンセプトをお伝えして、
「ハンカチに書いてあったらいいなと思う言葉を書いて」
とお願いして何案かいただきました。
そのswimmieのコンセプトをすごく素敵な言葉で
表現してくださっていた詩があったので
もともとはハンカチに入る予定の詩だったのですが
コンセプト文に使わせてもらったんです。

もうひとつは四角ではないハンカチを作りたくて
2種類のお皿柄を考えました。
裏にはお皿の刻印をまねたスタンプもつけています。
お食事の際に膝に敷いて、食べこぼしをしたとしても
「ほら、お皿の上だから大丈夫よ」っていう、
通称「おそそハンカチ」 笑
こちらはランチョンマットやテーブルセンターとして
使ってくださる方も多いですね。

それと、フレンチヘムにタッセルが角についているハンカチも作りました。
タッセルはito*melでの代表作でもあるので、私らしいかなと。
今は在庫がないのですが、もう一度作れたらなと思っています。

P

—ディレクターとしてswimmieの今後の方向をどう思っていますか?
swimmieをはじめたときのコンセプトと変わらず
H TOKYOがスタンダードなら
swimmieはフレキシブルというのがテーマですね。
お互いいい意味でのライバルとして
色々な方向からハンカチの提案が
できたらいいなと思っています。
トイレには今ハンドドライヤーやペーパータオルがありますし、
ハンカチの必要性はさらに減ってくるかもしれません。
でもハンカチを持つことって日本人らしいなって思うんです。
だからハンカチを好きになってくれたり
使ってくれる人が増えるようなハンカチを作れたらなと思います。
昔の縫製技術も素晴らしいので残していきたいですし、
どんどん紹介したいです。
ものづくりをしている以上そういったことに
少しでも貢献したいです。

—ハンカチを広げていきたいですね。
そうですね。
「ハンカチ持った?」という文化を広げ直せたらいいなと思います。
私が幼い頃は「ハンカチ落としゲーム」というゲームもあったくらいなので、
だれもがいつも持っているとても身近なものだったはずですよね。
自分がハンカチをそれほど必要としていなかった側から
今ではハンカチなしではいられない生活になって
少しはハンカチと共に大人に成長できたかなという気持ちになるんですよね 笑
そもそも基本に戻ったというか。
きちんとハンカチを持っている人を見ると
清潔感があるな、素敵だなって思いますし。
ただ縫われた小さな四角い布なんですけど
ずっとずっと残っていくといいなと思っています。
残すためには私たちが提案をしていかなければですよね。
ハンカチは手を拭くだけって誰が決めたの?って思いますし。

—ハンカチに対する思い出はありますか?
それはここでハンカチに携っている8年すべてです!
ハンカチのことを考えない日はないですし
ハンカチを通してご縁があった方もたくさんいらっしゃいます。
憧れていた作家さんもたくさんお会いでき、
一緒に仕事をさせていただく事もできました。
今の自分を作っているというか。
きっと「あぁ、ハンカチの人ね」って覚えてくれている
人も多いと思うのですべてが思い出ですね。
ちょっと重いですよね 笑

—一緒に働いていますが、発見のあるお話をたくさん伺うとことが出来ました。
これからもハンカチを広げるべく一緒に頑張れたらと思います。
ありがとうございました。



亀山薫(亀山める)
swimmieディレクター。
また、ito*melを屋号とし、ニット、タッセル、ビーズ織、ペイントなど
様々な手法を用いて、日常の身近な景色や思い描いたイメージを
アクセサリーで表現し制作している。
instagram:swimmie_note

2017.03.03

私の好きなハンカチ episode-21 前編

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

21人目はswimmieのディレクションを担当する亀山薫さんです。
銀座店が1周年を迎えるにあたってハンカチへの想いを聞いてみました。
好きなハンカチの話からswimmieディレクターとして
またクリエイターとしての考え方など様々な
側面から話を聞くことができました。
前編後編に分けてお届けします。
まずは好きなハンカチについてのお話です。
ぜひお楽しみください。

A-2

—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、
オススメのポイントは何ですか?

swimmieのハンカチはどれも好きなのですが、
その中でどれかを選んでしまうとひいきみたいになってしまうので 笑
今回はswimmieではないハンカチをあえて選んできました。
まずは私がH TOKYOに入って初めて買った
リネンのハンドロール(手巻き)のハンカチです。
タグのロゴも以前のものです。
初めてお店に来た時は今みたいに
デザイナーさんのプリントのハンカチはあまりなかったんです。

—シャツ生地がたくさん並んでいたんですね。
そうですね。
少しずつデザイナーさんとつくるハンカチが始まったくらいの時でした。
柄物はリバティー※の生地やヴィンテージの生地が多かったですね。
その中で目に留まったのがこのストライプのハンカチでした。

※イギリスにあるリバティ社の生地ブランドです。
さらりとした薄手のコットン生地にレトロで多色使いの
小花柄をプリントしたものが代表的です。

B

—亀山さんが持っているハンカチにはストライプが
多いと思うのですが、もともとストライプは好きだったのですか?

そうですね。
取り置きしているのはストライプのハンカチばかりですよね 笑
今日は記念にお気に入りと色違いの
ミントグリーンのハンカチを買って帰りますね。
お洋服でストライプは数枚しか持っていないのですが、
太めのストライプをみるとグッとくるんですよね。
ハンカチなら持てるというので惹かれるのかもしれません。
チェックはあまり私には似合わない気がして。
太いストライプの「生地」自体が好きなんだと思います。
あとは女性ものは花柄などの柄物が多いハンカチの中で
シンプルなストライプのハンカチが珍しかったのかもしれないですね。
今では普通なんですけど。
それと、素材感も大きなポイントですね。

C

—そのハンカチは入ってすぐ買ったということは
もう8年使っているということなんですね。

そうです!
リネンって10年後が美しいって言われているので、今育ててる途中です。
頻繁に使っているわけではないですけど、やっぱり柔らかくなっていますし
吸水性も使い勝手も感触もいいので自然と手がのびてしまいます。

—こちらのプリントハンカチは
Able Art Companyさんのものですね。

これは本当に「すごいなあ」と思った1枚です。
デザインはどこまでしているんですか?
(インタビュアー岡崎がデザインを担当しました)

—文字を選んでレイアウトすることはしましたが、ほぼほぼそのままです。
文字のかたまりひとつひとつが作品でした。色も変えていません。

そうなんですね。
即、取り置きをして購入しました。
これは食いしん坊の私にはもうなんというか、最高だ!って思ったし
自分にはこういうのはできないないし、さすがだなと思った1枚です。
あと、今日は岡崎さんに会うので選びました。

AAC

—ありがとうございます!嬉しいです。
でも生地感もだいぶ柔らかくなっていますね。
サテンの生地ってこんなになるんだって思いました。

確かにそうですね 笑
でもおかげでかなり使いやすくなっています。
もうこれも7年前くらいですもんね。
今は新潟に住んでいるのですが、出張や旅行で出かける機会も多く、
少なくとも滞在日数×2枚はハンカチを持ってきています。
なので5日滞在する思ったら10枚以上は準備して、
トラベルバッグに入れていきます。
これが本当に便利で、スーツケースの中にはいくつも入っていますね。

TB

—1日必ず2枚は持っているんですか?
はい。出かける時は必ず2,3枚です!
まず膝かけ用です。ごはんを食べる時は絶対に膝にかけます。
それと実用的に汗を拭いたり手を拭いたりするハンカチです。
あとはアレルギーで急に鼻水とくしゃみが止まらなくになることがあるので、
鼻と口をおさえるのに使います。
そうなるとそのおさえたハンカチで
手を拭いたり、膝にかけたりはしたくないので
2,3枚は必ず持つようにしているんですよね。
2枚あったら本当に安心します。
1枚でも持っていないとかなり不安なので
ハンカチを忘れてしまったら買います 笑

—2枚あるとより安心ということなんですね。
そうです。
「出かける時には2枚は持つもの」と
今では私の中の基本になってしまいました。
あとは毎日2枚持てるほどハンカチをたくさん持っている
ということもあります 笑
だからこそいろいろなハンカチを使いたいという気持ちもありますね。

—見せハンカチの要素もありますが、
実用的な部分でももう1枚が役立つこともあるんですね。

そうですね。swimmieでは3枚持ちを推奨しています。
1枚目は実用的なハンカチ、
2枚目は見せハンカチ、
3枚目は差し出す用のハンカチです。
3枚目は必需品ではないですが、
常に他の誰かを思いやることができる
心のゆとりを持っていたいという気持ちの表れかなとも思います。
なかなか誰かに差し出す場面はないかもしれませんが
そういう時がおとずれた時にさっと出せるようにしておきたいなと思います。
でもトイレに行った時に手を洗ってハンカチで拭いていると
姉が当然のように手を差し出してくるので
そういう時は自分が使ったハンカチを
そのまま渡しちゃいますけどね 笑
これでいいのかなあとは思いますが。まあそこは姉妹なので。
それだけ仲がいいってことでもありますよね。

—確かにそうですね。
やっぱりハンカチってかなりパーソナルなものでもありますもんね。

本当にそうです。
間接キスくらいのレベルですよね 笑
もしかするとそのハンカチで私が何をしたか…なんてわからないのに
「貸りていい?」って思ってくれるのって
親しい仲でかつ信頼があるからなのかなと、
そこに距離の近さを感じますよね。

—ハンカチの貸し借りってちょっと特別ですね。
そう思うとハンカチって他のツールとも何か違う特別なものに思えてきます。
その日のハンカチはどのように選ぶのですか?

着る服を選ぶ時に一緒に選んだり、
打ち合わせや展示を見に行くときはその作家さんのハンカチを
持って行ったりします。
「あの人に会うから2日目はこのハンカチ」とか
「ごはんを食べに行くからこれとこれ」とか
そんな風に予定から選んでいます。

—それは素敵な選び方ですね。
私は結構フィーリングで選んでしまうので 笑

この出張があるという仕事のスタイルだから、より考えるのかもしれません。
今日は白っぽい洋服なので汚れないように
差し色になるように、濃いめの赤のハンカチにしたり。
でも毎日外に出ていたらハンカチの選び方も
少し変わってくるのかもしれませんね。

—続いてのハンカチはお米柄ですか?
はい。友人でイラストレーターの安原ちひろさんにいただきました。
私が「おむすびこ」という食のイベントをやっていたときに
『ハンカチ屋だし、おむすびこだし、これは
絶対かめちゃんに持っていてほしい』といって譲ってくれたんです。

D

—それはすごく嬉しいですね。
ハンカチを見て亀山さんを想ってくれたんですもんね。

そうなんです!嬉しかったです。
でも実はもったいなくてまだ1回も使えてません 笑
鑑賞用です。
タグが海苔になっているのも可愛いですよね。
いつかまた「おむすびこ」を開催する時が来たら
満を持して着物に合わせて使いたいと思います。
これはもう「わたし」ですね。

—こちらのハンカチはどんな思い出がありますか?
これは自分で購入した中で一番古いハンカチだと思います。

—これはヴィヴィアンウエストウッドですか?
自分の思うヴィヴィアンのイメージより大人しく感じますね。
そう思います。これは18か19歳くらいの時に買ったハンカチです。
時代はヴィヴィアンとか裏原宿の世界でした。
ヴィヴィアンのお洋服も持ってはいましたが
高価でなかなか買えなかったし、やっぱり憧れがありました。
その時に手軽に買えるものというところで買った思い出があります。
ツイル※の生地でピコ※が入ってていいですよね。

※ツイル・・織り目が斜めになっている綾織物のこと
※ピコ・・穴を開けながらかがる飾り縫製のこと

E

ハンカチとしてはあまり使っていなくて
首や頭に巻いたりして使っていました。

—18歳の頃と考えるとこのハンカチも長持ちですね。
そうですね。
ここ10数年くらいは引っ越しも多かったので
そのときに処分をしたり、譲ったりもしたのですが、
このハンカチは手元に残しておきたかったものですね。

—その頃の思い出とかもありますか?
実はあまりハンカチの思い出ってなくって…笑
でもハンカチとお弁当包みを兼用していた気がするんです。
それにハンカチというよりバンダナやスカーフをたくさん持っていました。
手触りというよりも配色や柄などの見た目で選んでいました。
もともと古着も好きなので
二度と手に入らないものとの出会いという感じで買うことが多かったです。
それとちょうどその頃、海賊巻きみたいな感じで
バンダナを頭に巻くのが流行っていたんですよ 笑

—これは素敵な刺繍ですね。
H TOKYOに入ってハンカチを勉強していく中で
こういうスワトウ刺繍 ※というものがあることを知って購入しました。
この刺繍の細かさや柄によって値段が違うそうなんですが
これは5000円だったのですが、まだお手軽な方で、
50000円以上のものとかもあります。
でも自分の中でこれは「よしっ!」と思って
勉強のためにも…という理由をつけて購入しました。
大事に手で作られた特別なハンカチを持ってみたいという気持ちもありました。

※中国三大刺繍の1つ。ヨーロッパの感性と
中国古来の技術が融合した芸術的な美しさを持つ刺繍。

F

—本当にすごい刺繍ですね。
本当に美しいですよね。
5000円のハンカチって高いなとも思いますけど
でもこの仕事量を考えると逆に安いですよね。
結婚式など改まった席に行く時に使っています。
まさに「見せハンカチ」ですね。
私は4人姉弟なのですがその結婚式の時も持って行きました。
楽しい結婚式で、なかなか泣く場面はないんですけど
でも万が一に備えています 笑
姉の結婚式の時はH TOKYOのハンカチに
出席者それぞれの名前の刺繍を入れて
席札代わりに使わせていただきました。

—そうでした!使ってもらいましたよね。
実は今度は弟が結婚式をするのですが
その時もまた姉のときのようにしたいと
弟が言っているのでお世話になれればと思っています。

—家族にもハンカチをプレゼントしますか?
そうですね。
勤めはじめのころはよくハンカチを家族にもプレゼントしていました。
みんな今でも使ってくれていています。
お父さんにはリバティーのちょっと変な亀の柄のハンカチを贈ったんです。
これが入荷した時に私に買ってってことかな?と
思ったハンカチだったので 笑(苗字が亀山さんのため)
ちょうど父の還暦のお祝いだったので赤で名前の一文字「松」って入れて。
その時、母にはリバティーの花柄を、
姉弟にもそれぞれ刺繍を入れてプレゼントをしたと思います。

KAME-b

—こちらのハンカチは珍しいですね。
ニューヨークの蚤の市で出会った古いハンカチです。
でもこういう縫製って、今swimmieでお願いしている
日本の縫製屋さんがもともと得意とされてた縫製で、
昔は輸出も多かったとお話を伺ったことがあるんです。
なので外国で買ったものではありますが
日本で作られた可能性もあるんじゃないかと思います。
アンティークなので出どころは定かではないですし
でもそういうのも素敵ですよね。
今ではなかなかないハンカチですし。

NY

—これはフレンチヘム※ですか?
※一時間に1ー2枚しか縫えない額縁のように縫われたもの
写真左

そうですね。swimmieやH TOKYOで扱っているのとは少し違いますが、
これは結構薄くて小さいハンカチですよね。
たぶん、実用というよりは見せハンカチだったんだろうなと思います。
以前、縫製屋さんにお話を伺った時におっしゃっていたんですが
昔はプリントの技術がなかったので
そうなるとどれだけカットワークなどの縫製で魅せられるか、
遊べるかというところで、
小さな布に今とはまた違ったたくさんの技術が詰め込まれていたようです。
芸術品というか今のハンカチの使い方や立ち位置とはまたちょっと
違ったのかもしれないですね。
もう一度こういうハンカチがswimmieで作れたらいいなと思っているので、
資料のためにも趣味としても集めているところです。

—素敵ですね。ぜひ今の時代にもう一度見たいです。
そうですよね。
ハンカチは実用的なだけではなくていいのかなと思うんです。
そのハンカチを持っていることで気持ちがあがるというか。
昔のように着物を着て所作が柔らかいというわけではないですし、
パンツを履いて颯爽と歩く女性の美しさもあると思うのですが、
「膝に広げる」などのちょっとしたことが
日本人らしい女性らしさにも繋がるんじゃないかなと。
私はがさつな方なので、食事の時に膝にかけたりなどしていると
自然と身のこなしも女性らしくなり、
きちんとしているように見えるんじゃないかと思って 笑
あとはハンカチに関わるようになってからは
ないと本当に落ち着かなくなりました。
なので、一種の安定剤でもあります 笑

—これはどこのハンカチですか?
確かフィンランドとベルギーの蚤の市で買いました。
でもプリントもされているのでそこまで古くはないのではないかと思います。
織りのある生地にプリントがされているんです。
こんなレトロシリーズが作れたら楽しそうだな!って考えている一つです。

FB

—手巻きのハンカチもあるんですね。すごく薄いですね!
そうなんです!薄いですよね。
それに比べるとH TOKYOやswimmieのハンカチは厚地に感じますよね。
これはどこで縫製していたのかなーとか
どこで売っていたんだろーとか
想像を膨らませるのも楽しいです。
外国に行ってもやっぱりハンカチを探してしまいます 笑

—サイズもかわいいサイズですね。
お店でも特にご年配の方には「ハンカチが大きいですね」と
ご意見をいただくことがあるのですが、
私たちの中では45cmくらいをスタンダードサイズとしていますが
昔はもっと小さくて、いつの間にか
実用的に大きくなっていったのかもしれないですね。

—これは懐かしい感じのするハンカチですね。
私もみなさまにインタビューする際に
「子供の時はどんなハンカチを使っていましたか?」と伺うんですけど、
意外にみなさま、ちゃんとエピソードがあって驚いてしまうんです 笑
私は記憶がなくって…。
どうしようかなって思っていた時に
洗濯物でこれが干してあったんです!
初めて見るものでしたし、タイミング的にもとても驚きました。
これは祖母の文字なんですけど、
姉が幼いときに使っていたものなんじゃないかなと。
きっと私もこんな感じのハンカチを持っていたのではないかと思います。

I

—ハンカチのこだわりはありますか?
昔は単純に柄の好みで選んでいました。
基本H TOKYOで扱っている生地は
いい生地ばかりですし、その中でもたくさん見ているので
価格に対しての質や貴重性をさらにみるようになりました。
吸水性がいいとか肌触りや縫製の仕方とか。
ハンカチだったら一番はリネンが好きですね。
あまりアイロンをかけるのが好きじゃなくて
洗いざらしのふわふわ感が好きだったりするので
リネンはすごくいいです。

—好きなハンカチの使い方はありますか?
ハンカチを使ったアレンジはたくさんしますね。
好きな使い方とは少し違いますが、
安定剤なので、外出するときは必ず持っていくのですが、
歯医者さんに行くときはとくにですね。
お供というか戦友を念入りに選びますね。
今日は頼むよって感じで。
ハンカチを握りしめています 笑
今はティッシュをくれる歯医者さんも多いと思いますが、
歯医者さんに行く時は昔から「ハンカチを持って行きなさい」
って言われていましたよね。
あとは先日、親知らずを抜いたときに
ほっぺが信じられないくらい腫れてしまって重かったんです。
そのときに顎から頭の上の方にハンカチを巻いて支えに使っていました。
ギャグ漫画でみるようなこんな使い方を本当にするんだなって 笑

J

—ありがとうございました。
後半はH TOKYOで働きはじめたきっかけから
swimmieのディレクターとなり、現在までの話を聞きました。
ぜひお楽しみに。

2017.02.03

私の好きなハンカチ episode-20

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

///

20人目はswimmieでハンカチを作らせていただいている西山景子さんです。
西山さんは現在、ロンドン在住6年目。
テキスタイル/ファッションデザイナーとして活動をされていらっしゃいます。
日本にご帰国中のお忙しい中、インタビューさせていただき、
普段なかなかお伺いできない興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。

毎回インタビューをさせていただくと、
その方のいろいろな面を垣間みることができて
それがとても魅力的でどんどんファンになってしまいます。
作品をつくる人が魅力的だからこそなんですよね。

ハンカチを通してのインタビューですが、
みなさまにも少しでもお伝えできるとうれしいです。

a-1

—お持ちいただいたハンカチはどんなハンカチですか?
小学生くらいから使っていたハンカチです。
お弁当を持っていく機会が多かったので、
持ち物の一貫としてかわいいもの持っていきたいという
幼子心に母が応えてくれた物だと思います。
おもにお弁当包みとランチョンマットとして中高生くらいまで使っていました。

—GAPのものなんですね。ふわっとやわらかくて生地感もとてもいいですね。
GAPが日本に上陸したての頃に、子供服がかわいくて
手軽に購入できるということで結構見ていたんです。
母が百貨店に勤めていたこともあり、
子供ながらにいろいろな洋服に触れる機会が多かったんです。
「made in Italy」ってタグが付いてますね。GAPなのに 笑

b

—そうですね!アメリカかと思いきや…
これは特別なハンカチでしたね。
普段は小さなタオルハンカチを使っていました。

c

—今はどうですか?
日本に帰ってくると、タオル地が好きなのでそういうものを使っているのですが、
ロンドンにいると、ハンカチ使う機会がなくて持ち歩くことがないです。
気候的にも汗を掻くということはないですし…

—ロンドンの方はあまりハンカチを使われないのですか?
サラリーマン風の男性がハンカチで鼻をかんでいるイメージがありますね。
女性は…スカーフになってしまうかもですが、
バッグに結わえたりですとか、ファッション的な要素が多いですね。
どちらかというと男性の方がハンカチを使っているイメージがあります。
汗を掻くようなスポーツをするときはタオルを使いますし。
日本に戻ってくると、女性がハンカチを使っているのを見ることが多いので
そういうしなやかで上品なところを、日本人として忘れたくないなと思います。

—そうですね。今は日本でもお手洗いにドライヤーやペーパーがあったり、
レストランではナプキンがある場所が多いので、困らないですよね。
たしかにそういう細やかなところが日本人的な美しさを感じますよね。

—ちなみにハンカチは何枚お持ちですか?
数えたことはないのですが、たぶん10枚くらいですかね。
小さいころはもっと持っていました。
小さい頃は毎日持っていた記憶があります。

こういう話をすると暗い子…みたいな感じがするのですが 笑
ひとりっ子だったので、小さい頃は人見知りをすることもあって、
お友達ももちろんいたのですが、
たまにおウチが恋しくなって、寂しくなったりすると
家庭の匂いがするハンカチをかいでおウチを思い出したりしていました。
ハンカチをもっていると安心するというようなうっすらとした記憶があります。

—swimmie銀座店のオープニングの際に西山さんのご両親に
ご来店いただきましたが、
おふたりともとてもおしゃれで素敵なご両親でした。
その際、西山さんのハンカチをご購入いただいたのですが、
お使いいただいていらっしゃいますか?

たぶんおめかしをして行ってくれたんですね 笑
ハンカチは使ってくれていると思います。
実家にはハンカチボックスがあって、
私と母はわりとタオル地のものが好きで共用しているのですが、
父は私たちとは別にかごバッグにメンズ用のハンカチを入れて、
その日の気分や洋服に合わせて選んでいるようです。

—やっぱりおしゃれですね!
西山さんは東京出身で都会っ子ですよね。
田舎育ちの私には想像がつかないのですが、どんな環境で育たれたんですか?
両親とも絵が好きで、どこかでかけるというと
美術館に連れていってもらうことが多かったです。
私が生まれる前に亡くなった祖父が画家だったのですが、
幼い頃に私の面倒を見てくれていた祖母や叔母からは
「あなたは画家になれるかもね」と褒められるのがうれしかったのもあって
不思議と絵を描く習慣がつきましたね。
自分は絵描きになると小さい頃はみんなに言っていたんです。

—そうなのですね!
そこからどんな風にファッションにも興味をもたれたのですか?

今でも覚えているんですが、
小学2年生のときに将来の夢を書く機会があって
そのときに友人に「絵描きさんは食べていけないよ」って
言われたんです 笑
それで、んんーと悩んで…
その時にクラスメイトで飛び抜けて周りの子とは違う
とてもおしゃれな子がいたんです。
輸入物の原色系のものとかも着ていて。
それと、小学生向けの雑誌のファッションページに
篠山紀信さんが撮影した写真が掲載されていたのをみて、
そういうことにどんどん影響されていくようになりました。
毎日学校に着ていく服を自分でコーディネートして行くようになって、
そうだ!デザイナーになろうって思ったんです。
今となっては、デザイナーも大変なのですが…笑

—小学生って結構現実的なところがありますよね…笑
でも、今実際に絵を描いてテキスタイルにして、
デザインをされていらっしゃって、

どちらの夢もかなっていらっしゃいますね!
どのようにファッションは学ばれたのですか?
女子美術大学のファッション造形科に進んだのですが、(今はない科だそうです)
そこでは染色、織りなどのテキスタイルから小物の制作までを一通り学び
アート寄りのコンセプト重視の作品をつくったりしていました。
どうしてその服をつくったのかということをとても求められました。
その中で図書館に通いつめてコンセプトから作り上げた経験があって、
そういった意味を込めた服を作りたい、
もっと突き詰めたいという思いが膨らみました。
ロンドンの学校に決めたのは、
コンセプトを突き詰める教え方をする学校が多かったのと、
気づいたら女子美時代に作っていた作品が中世ヨーロッパで、
イギリスの文化に影響されたものが多かったこともありました。
日本は服を作り込む知識はすごく勉強できると思うのですが、
そういった実績を元にもうちょっとクリエイティヴな自分らしいアイディアを
服に落とし込むにはどうしたらいいかというようなことを
一年間学ばせていただきました。
そこで帰ってくる予定だったのですが、
どうしても自分の集大成のコレクションを達成して
ロンドンで働きたいと思いが強くなり、
お願いをして大学院に行かせて貰いました。
テキスタイルは独学で、ブランドにテキスタイルを含めることは
考えていなかったのですが、卒業制作で運良く、
ロンドンのファッションウィークに参加させていただき、
その時にテキスタイルを注目していただけて、今のカタチになりました。
まだまだ突き詰めなければと思っています。

—ブランドのコンセプトである「驚異の部屋」に行き着いたのは
どういう経緯なのですか?

大学院でコンセプトからすべてリサーチして、
ひとつのブランドのコレクションに突き詰める課題だったんですが、
その時にイギリスの風景庭園をテーマとして選び、
そこからいろいろ突き詰めていったときに
いろいろな国から輸入してきたものを集めて
保存する文化があることに気づかされました。
16,17世紀、特に大航海時代と呼ばれる時代に、
ヨーロッパを中心に探検家がいろいろな国の見たこともないものを発見し、
収集してきたものを小さな部屋に保存していたそうです。
その中には植物、絵画、民芸品、剥製、楽器
沢山の見た事もの無い物が収集されていたようです。
その中のひとつに植物もあり、植物や花々をイギリスの土地に植えなおし、
改良して、独自の庭園に仕上げたキューガーデンや
押花や種を標本にして何百冊と貯蔵している自然史博物館が今でも鑑賞できます。
専門家の人しか中に入ることができないところもあるのですが、
それでも自然史博物館の図書館には貴重な200年前の手描きの標本があって
とても刺激になりました。

世界中から集めて来た不可思議な物は実際にはオリジナルではなく、
研究過程を経て作り替えたもので、
自然物だけれども人工物で、美しさの中に奇妙さや、
皮肉めいたものを持っていることに魅力を感じました。
花ならば花、鳥ならば鳥、というイメージを作るのではなくて、
私なりに作り替えたものをテキスタイルで表現しよう思うようになりました。

—西山さんが人工物を作り上げて、驚異の部屋をつくるということなんですね!
具体的にはどのようにして作られているのですか?
まずは図鑑などの資料から、いろいろな部位を切り抜いてコラージュして
不思議な空想の図鑑みたいなものをつくるんです。
なので、ほんとに怖い感じのものがあったりもします。
そしてそのコラージュを自分で描きなおします。

—ハンカチを制作する際に、データで見せていただいたのですが、
本当に緻密で繊細で不思議で美しくて…どんどん引込まれていきました。
拡大をして、じっくり眺めたり…これはある意味、私の特権ですね。
こんなことをいってしまうのは元も子もないことなんですが、
布にプリントすると繊細がゆえにどうしても
表現できない部分がでてきてしまうのが悔しく感じてしまいました。
この凄さをみんなに見てほしいー!という気持ちです。
このような緻密で繊細な画風は昔からなんですか?
標本をみるようになってからですね。
かなりの時間を学生時代は費やしていましたね。
空想でもリアルに描きたいというところがあります。

—その空想の図鑑のものたちには名前が付いているんですか?
それも最終目標のひとつですね。
最初の頃につくった花とキノコには名前がついているのですが、
学名などを調べて適した名前をつけるのもかなり忍耐力のいる大変な作業で…

—名前が付いているものもあるんですね!
西山さんの空想図鑑にとてもとても興味があります。
いつか拝見させていただきたいです。

—ちなみに今日のお召し物は西山さんのデザインですか?
スカートは古着で、上は実は小学生の時に着ていたものなんです 笑
すごくおっきい小学生で今と身長が1cmくらいしか変わらなかったんです。
小学生のときは背が低い人が腰に手をあてるポーズがうらやましかったんですが、
中学生からどんどんみんなに背を越されていくのはショックでしたね 笑

—えーーー!笑
違うかなとは思ったのですが、花柄だったので一応聞いてみたのですが、
まさかのお答えでした。

—H TOKYO/swimmieを知ったきっかけは何ですか?
H TOKYOでハンカチをつくられている赤塚桂子さんに紹介していただきました。
赤塚さんとは私が大学生の時に友人が赤塚さんの事務所で
アルバイトをしていたことがきっかけで知り合いました。
それから時間が経ち、私がロンドンにいることもあり、
なかなかお会いする機会がなく、
SNS上で連絡をとったりしてはいたのですが、
ようやく久々にお会いしたときにH TOKYOのことを聞きました。

—ハンカチのデザインはどのように考えていただいたのですか?
最初はH TOKYOをご紹介いただいていたので、
「Equatorial Camouflage」は男性向けを意識して考えた柄です。
ダークなカラーでトーンをおとしているのと
その時トレンドだったカモフラージュっぽく仕上げました。

Equatorial Camoflauge

「herbarium garland」は花というテーマをいただいたので、
四角形をどう生かすかということを考えて
花畑にいるような雰囲気につくりたいなと思いました。
最終的なイメージはタイトルの通り花冠になりました。

herbarium garland

—今後はどんな展開をされていくのですか?
3月にはパリでのコレクションを控えています。
最終的にはライフスタイルも含めたブランドにしていきたいので、
カップとかクッションとかライフスタイルの小物系も挑戦したいと思っています。
小さくてもいいので商品を直接手にとっていただける
衣食住が体感できるようなお店も作れたらいいなと思います。
洋服にしろクッションにしろ集めていくと
ひとつの驚異の部屋の博物館になればいいなと思います。

—西山さんの「驚異の部屋」に興味津々です!
これからも楽しみにしています。
ありがとうございました!



西山景子
テキスタイルデザイナー/ファッションデザイナー
東京生まれ
2008年女子美術大学ファッション造形科卒業後、アシスタントデザイナーを経て、
2013年2月ロンドンファッションウイークにてコレクション発表。
同年ロンドンカレッジオブファッション ファッションテクノロジー科修士課程修了。
現在ロンドンと東京を拠点にKEIKO NISHIYAMAとしてブランドを立ち上げ、
キャビネットオブキュリオーシティ(驚異の部屋)をテーマにコレクションを発表、活動中。

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