2016.07.31
ご存知の方は多くはないと思いますが、「swimmie」を運営している「オールドファッション株式会社」はハンカチや靴下他、様々な身近な生活に関わるアイテムを全5ブランドで取り扱っています。
「H TOKYO」ハンカチ
「TOKYO TRUNKS」トランクス
「TOKYO UCHIWA」うちわ
「SOC TOKYO」靴下
そのほとんどが繊細な手仕事にこだわりと誇りをもつ日本人の職人によるオリジナルの製品です。
あまりに身近で見落としがちな身の回り品、前は良く使っていたけど最近目にしなくなったものなどを、新しい視点でその価値を再提案することで、今まで気づかなかった、または忘れていた良さを実感できる、そんな商品が並んでいます。
同時に身近な誰かが真摯にものづくりに励んでいる、その背景を、製品や情報発信を通して伝えていきます。
ロゴマークには中国の奥地、客家円楼といわれる建物が立ち並ぶ集落群は、その円筒形の数階建ての特徴的な建物の中で、衣食住を共にし、一つの共同体を形成しつつ、高い教育水準を保ち、著名な人物を輩出したそうです。
オールドファッション株式会社は、一見上空から見るとドーナツを想起させるその建物の形状と、時代の中で取り残されつつありながら、新たな視点で価値を提案できるアイテムを開発していく想いから名づけられています。
今までよりも、もっとみなさまに弊社の想いや商品を知っていただき、もっと快適にお買い物を楽しんでいただけるように…そんな願いを込めて、これまでそれぞれ独立していたオンラインストアを8/1〜統合し、
「OLD-FASHIONED STORE」としてスタートいたします。
ぜひ新しいオンラインストアをのぞいて見てください。
よろしくお願いいたします。
*移行に伴い、7/31 23:30-24:00は旧オンラインショップはご利用いただけません。ご迷惑をおかけいたしますがご理解くださいませ。
*新しいショッピングサイトでは、従来のサイトで会員登録いただいたお客様の情報は反映されていません。お手数ですが改めてご登録いただきますようお願いいたします。
2016.07.23
swimmieでハンカチのデザインをしてくださっている KEIKO NISHIYAMAの
期間限定ショップが渋谷パルコにて開催中です。
2016.7.23(sat) – 2016.8.7(sun)
現在はロンドンを拠点にご活躍をされているので、日本でご覧いただける貴重な機会です。ぜひみなさまに世界感をお愉しみいただきたいです。
渋谷パルコも建替えのため、8/7で一時休業となるそうです。
新たな時代に向かう渋谷パルコのラストダンスも見届けたいですね。
KEIKO NISHIYAMAのハンカチ
herbarium garland
Equatorial Camouflage
2016.07.19
彼女の記憶///
真珠のネックレス、馬のおもちゃ、ワンピース。
鏡ともの///
さまざまな地域に存在する、金属や自然物を隙間無く縫い付ける風習をハンカチにも。
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寺本愛氏による新作ハンカチ2柄が7/20〜登場します。
発売を記念し、swimmie銀座店にて原画の展示をさせていただきます。
いつの年代なのか、どこの国なのか…想像を掻き立てられるタイムレスなファッションを描く寺本氏。
今回のハンカチはその独創的な衣服という意味のファッションよりも、
丹念に描かれたモノや自然物を通じて、異なる文化や時代をも超越した独自の世界観をお愉しみいただけます。
この機会にぜひハンカチと合わせてご覧ください。
◯期間:2016/7/20 wed. - 8/3 wed.
■寺本愛
1990年東京生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。
「Timeless Fashion」をテーマに作品を発表するほか、雑誌の挿絵、広告などイラストレーターとしても活動。第9回グラフィック「1_WALL」グランプリ。第31回「ザ・チョイス」年度賞大賞。
2016.07.06
7月展開予定です。
5.16(月)-8.31(水)枚方T-SITE 4F マルシェ~毎日の暮らし市~・大阪 枚方
6.23(木)-7.12(火)トウメイ2k540店・御徒町
7.1(金)-7.10(金)手紙社 浦和パルコ IF
2016.07.04
TIDE POOL ///
小さな世界。じっと見てると動き出す。
そこ動いた、今度はあっちだ、ムクムク、ユラユラと。
キラキラしているあれは何だろう、手に取ってみよう。
MARINE PINK RESORT BLUE///
風の強い日に、海の見える丘まで連れてって。
LAKESIDE DISH///
澄んだ湖畔にある森のレストランで
出て来たお皿かナプキンか、いや、エントランスの壁の模様か。
どこかで見た物と妄想がくっつきだす。
サッと広げてサンドイッチをのせたらいつでも妄想の場所。
〜〜〜
狩野岳朗氏による新作ハンカチ3柄が7/6〜登場します。
発売を記念し、swimmie銀座店にて原画の展示をさせていただきます。
その他、zineなどのグッズもご用意しております。
この機会にぜひハンカチと合わせてご覧ください。
◯期間:2016/7/6 wed. - 7/19 tue.
目をつぶったらふわっと浮かんでくるような記憶と想像の曖昧な間。
ハンカチを広げたら水辺の気配を感じずにはいられない。
■狩野岳朗(カノウタケロウ)
画家。本の装画やアパレルブランドとのコラボ、ライブペインティング、ワークショップなど。古道具屋「IONIO&ETNA」を運営。
2016.07.03
一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。
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12人目はスイス在住のイラストレーター、葵・フーバーさんです。
3月末にオープンしたswimmie銀座店限定のハンカチをつくっていただきました。
小さい頃から布が大好きな葵さん。
幼き日のことやスイスのハンカチなど…
興味深いお話とハンカチを披露してくださいました。
とてもチャーミングで気さくなお人柄で
いつまでもお話をお伺いしていたかったです。
—たくさんのハンカチをスイスからお持ちいただいてありがとうございます。
キレイなのがあったら新しいものを買ってこようと思ったんですが、
わざわざ買うほどのいいものがなくて…
使ったものをもってきたの。
洗ってアイロンをかけたんですが、あまりキレイにならなくて…
—スイスではどんなハンカチが販売されているのですか?
スイスではこれが一番普通ね。
チロル地方の伝統柄のハンカチでちょっと首に巻いたりとかもするわね。
バンダナに近いものを感じますが、
素材表記がドイツ語やフランス語もかいてあったり、
模様も少し違ったり、ヨーロッパのものという感じがどことなくありますよね。
—こちらの鮮やかな色のハンカチはどういったものなのですか?
実家の引き出しに入っていたもので、50年くらい前に父(河野鷹思氏)が
初めてスイスに行ったときに買ってきたお土産だと思うわ。
エーデルワイスなどの高山植物が描かれているわね。
登山鉄道の駅の売店で売っていたりするんだけど、こんなの素敵なのは今や売っていないわね。
これもお土産でもらったものだと思うわ。
長方形のフォンデュの柄はハンカチではないけど、どちらもお料理の柄ね。
父はハンカチが大好きでお土産はいつもハンカチだったの。
今はもうどこかへいってしまったわ。
私もお土産はハンカチにしてるの。軽いしね。
工場から直接仕入れたような町の洋服屋さんがあって、そこで買ったりもするの。
となりのコモ(スイスとの国境にあるイタリアの町)は絹の産地でそこにはスカーフやネクタイのお店があったりするわ。
ハンカチの専門店はないはね。
H TOKYOやswimmieみたいにあんな素敵なお店は世界にないんじゃないかしら。調べた訳ではないけど。
アイロンもかけてくださって、あれはいいサービスね。
スイスやイタリアだとそんなことにも気づかないから。
話してもマネしようと思わないわね、きっと。笑
*H TOKYOでお買い求めいただいた葵さんのお気に入りのハンカチ
—ありがとうございます!あちらの方はハンカチは使われないのですか?
あまり使っていないわね。
ティッシュを使う人が多いかもしれない。
—ヨーロッパの方はもともと用途としてハンカチで鼻をかんだりしますよね。
私もそうなの。アレルギーもあるしね。
いつも3枚くらいはハンカチを持ち歩いていて…
鼻をかむ用、手を拭く用、包む用とわけて使っているの。
—物心ついた頃はどんなハンカチをお使いだったのですか?
白いガーゼのようなハンカチを使っていたわね。
戦時中は日本語の旧字をちゃんと使うようにという時代だったので、
「こうのあおい」ではなく、「かうのあふひ」と書くようになおされてね。
ハンカチや竹のものさし、ランドセルにも祖母が墨で名前を書いてくれたわ。
あと、幼稚園の頃はハンカチを折って、
上っ張りに安全ピンで留めて、名札代わりにしていたわ。
上っ張りの色は母が選んでくれたすごくきれいなサーモンピンクだったことをいまでも覚えているわ。
そのときはまだ、「こうのあおい」ってかいてあった。笑
—大人も白いハンカチを使っていたのですか?
どうだったかしら…覚えていないわ。
戦後になってからの話で、どこで買っていたのか、
いつ使っていたのかもわからないんだけれども、
私の父はこんな白いハンカチをよく使っていたみたいで、
亡くなってからたくさん出てきたの。
それで、これは枕カバーにちょっと縫ってしまったんだけれども。
—それ以降もハンカチは使われていたのですか?
小学校のときは疎開したんですけど、
ハンカチはお弁当をつつんだり、ちょっとケがをしたときとか、
何でも使えるわよね。
ティッシュペーパーはない時代だったからね。
絶対の必需品。私の生活の中で今でもかかせないものね。
父も戦争から帰ってきて絵の具の筆を
切れがないときはハンカチで拭いちゃったりして。
今でもたまにやっちゃうわね。
—小さい頃のことをよく覚えていらっしゃいますね。
どんなお子様だったのですか?
小さい時から不思議なくらい布が大好きなの。
母の押し入れにはいって着物の残り生地とかを
チョキチョキきったりして縫って小物をつくったりしてたの。
今でもちょっとしたものをつくったりするの。
*恥ずかしそうに見せてくださった、ネコ好きの葵さんならではの愛らしいお手製のピンクッション
—お好きなハンカチの使い方はありますか?
ハンカチでモノを包んでそのままプレゼントとして差し上げるのが好きね。
—ハンカチを選ぶときのポイントはありますか?
色がきれいなのが好きね。あとはデザイン。
大きさなんかはずっとあとね。
—ハンカチはどのくらいお持ちですか?
50枚は持っていると思う。もっとかしら。
引き出し2段で普段使うのと、きれいなものとにちょっとわかれていて。
—今回、swimmie銀座店のハンカチをデザインしていただくにあたって、
どのように進められたのですか?
ハンカチを折ったときにどの面にも模様がでてくるようにという風に聞いたので、
どこから見ても柄がでるようにいうことを大事にしたわね。
いつもそうなのですが、与えられた条件に対して誠実に真面目に答えようとしていて。結果、それができたかは別問題ですが。
実はいろいろな偶然からもできていて、
ちょうど街の絵をよく描いている時期だったのですが、
そのとき銀座を散歩していて、swimmieのお店が銀座にできると聞いていたので、じゃあ銀座の街並をかいたらいいんじゃないかと話が事務所のデザイナーと盛り上がって。
まだハンカチの条件とかも聞いていない時期だったのですが、あの絵ができたの。
それから、東急プラザ銀座店や鳩居堂なんかも入れてみたらいんじゃないかなと思ってもう一度描いたの。
想像と現実といろいろ混じりあって、ちょっと不思議な感じ。
私はスイスにいたり、日本にいたりするからね。
学生の頃、50年前の銀座と今の建物、スイスの何かが一緒になってしまうのよね。
—ありがとうございました。
新作のハンカチも楽しみにしています。
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葵・フーバー
1936年東京生まれ。東京藝術大学卒業。
スウェーデン王立芸術デザイン大学で学んだ後、1961年にミラノに活動拠点を移し、マックス・フーバーのスタジオでイラストレーションを手がける。
現在までテキスタイル、絵本、おもちゃなどのデザインや絵画制作を行う。
スイス在住。2014年スタジオ・プントビルゴラを東京・東日本橋に設立。