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2016.02.24

H TOKYO/swimmieのしごと

現在、H TOKYO・swimmieを運営しているオールドファッション株式会社では
swimmieの新店オープンにあたりスタッフを募集しています。
>募集内容はこちら。

働くことは、必然的に生活の重要な部分を占めます。
そのひと自身が働く環境として、自分の目指していることに合っているか、
身に付けられることは何か、その仕事や人生でのプラスになることを
イメージできることが大事だと考えています。

また一番大切なのは、本質的にその仕事を前向きな気持ちで楽しめているか。
真摯にまじめに仕事に取り組む中で、苦手なことも、
たいへんなこともきっとあると思いますが、
その根本でその気持ちを持てる環境であるかどうか。

募集しているswimmieの店舗でも
そういったことを大事にできる店舗を目指しています。

スタッフ募集にあたり、改めてスタッフがどんな風な気もちで働いているか
インタビューしてその感想を聞いてみました。

今回は勤続年数2年6ヶ月のswimmie店長の奥村郁枝です。

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—どうしてH TOKYOで働こうと思ったのですか?

前職は靴下の企画を3年半くらいやっていたんですが、
その仕事は単価の低い靴下をたくさん作って
一般的な買いやすい価格で売る靴下の企画だったのですけど
もうちょっとこだわったものづくりをして行きたいなと思ったんです。
辞めた後ちょっとWEBの学校に行ったりもしたのですが
その間仕事も探し始めていて、靴下とは違うアイテムをやってみても
いいかなと思ったのです。その中でハンカチってとっかかりが
よさそうな気がしたんですよね。作りもシンプルですし。
それで『ハンカチ・デザイン』のキーワードで探しはじめたんです。
生地にこだわっていて自由なデザインのハンカチを作っていたのがH TOKYOで。
サイトとかをみても雰囲気がよかったので
過去の求人の情報とかもみていたら一緒に働きたいなと思って
それでメールをしたんです。

—その時は募集はしてなかったですよね?

そうなんです。一か八かで気に入ってもらえたらいいなと思って
メールをしました。
そしたらまさかオーナーから『靴下やりたいと思ってた!』という
お返事をいただいてびっくりしました。これはもうご縁だな!と思いました

—H TOKYOで働く前にしていた仕事はなんですか?

靴下のメーカーの商品企画部で、かなり幅広い年齢層で
小さい子からお年寄りまでの靴下の企画をしていました。
ほとんどパソコンに座ってイラストレーターで絵を描いて
指示書を作ってメーカーさんに送るという仕事でした。
そこは富山の会社で本社に商品企画部ができた第1号だったんです。
ですが企画の本部が東京にあったので2年目からは転勤で移動して
東京での生活がはじまりました。

—靴下のメーカーは大学を卒業後すぐに働いた会社ですよね?

はい。大学で自分は木工という家具を作る科にいたのですが
その部屋に自分の作業机があって、ある日その机の上に
靴下メーカーの求人が置いてあったんです。
就職活動も早い時期から始めていたのですがなかなか決まらなくて
悩んでた時期だったのでたぶん先生が置いてくれたんだと思うのですが
受けてみたらすんなり受かったんです。
今でも誰が置いてくれたのか分からないんですけど 笑

—H TOKYOで働いている3年半の間にどんなしごとをしていますか?

販売・接客のかたわら、最初のうちはカメラを持たされることが多くて 笑
全くの素人なのですが大学で写真部だったこともあり
オンラインショップの新しい商品をアップしたりとか
ブログ用のイメージ写真を撮ったりもしました。
それから、入ってすぐSOC TOKYOの立ち上げもしたいということだったので
オーナーの間中さんと話しながらどんな靴下ブランドにするかなどを決めて
サンプルを上げたりして作って行きました。
店舗も立ち上げてちゃんとやりたいということだったので
立ち上げ1年目に2年目にものづくり学校で小さくお店をやりながら
H TOKYOのハンカチの刺繍やシール貼り等のしごともしていました。

—SOC TOKYOの企画はどうでしたか?

本当に自分が1から自社ブランドで任せてもらえるということは
いままで無かったのですし、間中さんも『とにかくいい靴下をつくりたい!』ということが
根本にあったのですごく企画していて楽しいです。
縛りもほとんどないですし。素材も良い天然繊維を使うというところから始まって。
あとはいろんな方に知っていただける機会を増やして行かないとと
思っています。

—H TOKYO以外の仕事も多いですよね。

はい。オンラインやSOC TOKYOの他にも
世田谷パン祭りでのワークショップも担当させてもらいました。
シルクスクリーンでパンの柄を刷るワークショップでした。
高校生の時に版画を先攻していたのである程度慣れた作業で
シルクスクリーンには抵抗はなかったんです。
でも入りたてのわたしに『任せてくれるんだ!』って
ビックリしたことを覚えています。
いろんなことを経験させてもらる会社なんだなって
入ってすぐに感じました。

—2015年の2月からswimmieの店長になったんですよね。
1年やってみてどうでしたか?

はい。前職から考えると自分がお店に入って
接客するっていうことは全然頭に無かったですし
まったくイメージがつかなかったのですが
ひとつひとつをお客さまに手に取ってもらえることの重みや、
知ってもらえるっている嬉しさをすごく勉強できました。
店長をやってくれって言われた時は
とんでもない話でまさか自分が?!という感じだったのですが
やっぱり自分に任せようて決めてもらえたことは
すごく光栄なことですし嬉しかったので
自分を選んでくださったからには一生懸命
それに応えて行きたいなという気持ちが強かったです。
わたしがいることで少しでもお店が良くなる何かができればと
すごく思いました。

—スタッフ間のコミュニケーションも取れている感じがしますね。

そうなんです。
会社って大抵どこでもちょっとお局さん的な方がいたりするじゃないですか?
そうなると怖くて今日は行きたくないなってなったりしますよね。
絶対そういうお店にはしたくないなとも思っていました。
でもとにかくスタッフみんながすごくいい人だったので、
みんながみんな誰にでもやさしくて
いい雰囲気の職場が作れたのかなと思います。
わたしが作って行ったのではなくて
広い心でみんなが接し合っているからこそだと思います。

—今まで働いて来た経験の中で他の会社との違いを感じますか?

いろんなことをやらせてもらえるなって思ったと同時に
いろんなことをこの会社はやっているんだなって感じました。
世田谷パン祭りもそうですがオーナの間中さんが
三宿の商店会の会長をやってたことも知らなかったですし
ハンカチ以外のアイテムも結構たくさんあったということが驚きでした。

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—他に驚いたことや感じたことはありましたか?

スタッフが少人数なことにもびっくりしました。
その分オーナの間中さんにも話かけやすかったですし
すごく細かく声もかけてくださって。
前の会社はもう少し大きい会社だったので
社長が来たらコートを預かってお茶を出して
あいさつに行く、みたいな緊張した関係だったので
間中さんを「さん」づけで皆さんが呼んでいたのも新鮮でしたし
みんなでやっている仲間なんだなって
すごく実感としてありました。

—少人数ならではのところもありますよね。

そう思います。前の会社は人が多かったこともあって
おなじフロアに50人くらいいたんです。
もちろん文書として残さないといけないこともあるとは思うんですが
同じ部屋の中にいるのにメールでやりとりしていたりしていたんです。
でもこの会社はちゃんと顔を合わせて
「調子どう?」みたいなニュアンスから
日頃の進捗を細かくお話しすることができているので
そこがいい仕事につながっているんだなと思います。

—H TOKYOで身に付くことは何ですか?

普通店頭で働いていると目の前の
商品を売るということに集中しがちだと思うのですが
H TOKYOの商品を売る時はものづくりの背景まで
深く知れるというところがとてもいいと思います。
それとわたしは話すことがすごく苦手だったんです。
前職でも企画だったので自分の商品を
プレゼンするという機会が多かったのですが
その度に緊張していてすごく胃が痛かったんです。
でも店頭に立ったり、少ない人数の中で
色々やり取りすることになるとすごく話すことが大切なので
気兼ねなく話せるようになりました。
また、接客業なのであたりまえですが初対面の方とも話すことが多いですし、
でも「接客するぞ!」っていう気持ちではなくて
すごく自然に会話になっていくというか。
あいさつから始まって、この人が望んでいるものを
提案したいなっていう気持ちや
提案できた時の楽しみにもあります。
その先に笑顔が待っていると1日満たされた気持ちになりますよね。

—仕事をする上で楽しいことと辛いことを教えてください。

本当に働いている人がいい人しかいません!
きっと誰に聞いても同じ答えが返ってくるんじゃないかと思うんですけど。
どのお店で働いても、誰と一緒にシフトに入っていても
楽しい気持ちで仕事に向き合えるんです。
それって本当に大切なことだと思います。
言葉の言い方ひとつで受け取り方も全然違ってくるところなんですけど
ここで働いている人は本当に他人への気遣いなのか
話し方もやさしいですしそこに丁寧な仕事ぶりが加わるので
安心感がすごくあります。

—ちなみに辛いことはありますか?

無いです 笑

—では大変なことはありますか?

お店をやって行く上では忙しい時期も当然ありますし
その時期はバタバタすることもあるとは思うのですが
それを乗り切ったときの達成感もあります。
忙しいということはそれだけ商品が売れるということなので
売れたら自分も嬉しいですし、大変ではありますが
それが苦だと思ったことはないです。

—将来はどんな自分になりたいですか?

やっぱりわたしは女性なので先々誰かと結婚したりすることが
あるかもしれませんし、子供を生むこともあるだろうとは
思うのですが何かしらのかたちでH TOKYOを運営している会社の
オールドファッションと末永くつき合って行きたいですし、
関わりたいなって思っています。
会社もこの数年で大きく変わりましたし
自分も何年後にどうなっているのか正直全然イメージできないですけど
今はひとまずオールドファッションが成長する為に
みんなが一生懸命働いているのでそれのお手伝いをすることからしか
考えられないかなと思います。

過去のインタビューもご参考ください。
H TOKYOのしごと1
H TOKYOのしごと2
H TOKYOのしごと3