2016.03.03
一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。
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8人目はアロマスタイリスト・sous le nez(スールネ)田仲千春さんです。
田仲さんは写真や絵、音楽や言葉から感じるイメージや、個々が生まれたときに惑星がどの位置にいたかを示すホロスコープを読み解いたものを、「香り」にして表現をされています。
自分の意識というのは氷山の一角で、その下には膨大な無意識があります。
それを「香り」というツールをつかってアクセスすることによって、
動物的な自分と人間的な自分を繋ぎ、もっと自分を知って、もっと自分を好きになることができる。
それに気づいてもらうための道案内などもされています。
swimmieのコンセプトである「水」その三態である「気体/液体/固体」、
それぞれをイメージした香りのハンカチミストと移香箱のためのハンカチ用オーデコロンを制作していただいてます。
—お持ちいただいたハンカチのお気に入りポイントなどを教えて下さい。
1枚目のハンカチはvivian westwoodのハンカチです。
専門学校の卒業式に持って行くために選んだのか、
素敵なハンカチと思って卒業式に持って行こうって思ったのか、
どちらが先かは忘れてしまったのですが、
自分で意識して選んだ一枚目のハンカチです。
明るい色味なのといろいろな動物が描かれているのも好きなポイントです。
アパレルの専門学校に行っていたので、憧れの気持ちもありました。
あの当時は実用的なタオルハンカチがほとんどで、
大事なときに持っていくという一枚目のハンカチです。
尖ったおしゃれの時代に着ていた服や靴などはもう手放してしまったのですが、
唯一残しておけるハンカチってすごいですね。
今でも変わらず好きで使っている一番つき合いの長いハンカチです。
今回、選んだハンカチが赤ピンクみたいなものが多いんですが、
小さい頃は母が男の子がほしかったということがあって、
男の子みたいに育てられていたので、黒、白、紺、茶みたいな世界だったんです。
自分で初めて赤いものを買ったものかもしれないです。
—2枚目のハンカチはどんなハンカチですか?
ここ最近のハンカチなのですが、coci la elleのハンカチです。
これはただ単純に好き。特に色が好きで、頭に巻くことが多いです。
いつも畳んだときに表にする面が決まっています。
あ、今、気づいたんですが、緑とピンクなので、牡牛座の色ですね。
また無意識に選んでたのかもしれないです。
牡牛座的なハンカチですね。
—牡牛座的…とおっしゃいましたが、星座にはそれぞれがもっている色や香りというものがあるのですか?
天体が観測された頃から、天体と植物はいろいろな結びつきがあるのですが、
例えば、月は毎日巡ってくる=成長の早いハーブ類、
土星は一周まわるのに30年かかる=成長の時間のかかる樹木、
という風にスピードで割り当てられているものもあります。
それから、神話の世界で金星の神様といったらビーナス。
ビーナスが愛したとされるお花は金星が守っていることにしましょうとか。
あとは、惑星がそれぞれが「湿っている/乾いている」、「暖かい/冷たい」
2種類の組み合わせで全部できています。
例えば月だと「湿っている」「冷たい」という質をもっているので、
キャベツやレタスなどの植物を守っていることにしましょうとか。
植物だけじゃなくて、色や場所、職業、石などいろいろな分担があるんです。
人によって解釈はいろいろで、その中でじゃあどうやって選ぶかというのは、
それぞれの感覚なんです。
—3枚目はswimmieのハンカチですね。
はい。今一番お気に入りで、W.S.をするときは必ず持って行きます。
柄も好きですし、この書いてある言葉は私のことをでしょ?って思ったんです。
ハンカチに言葉が入っているというところも衝撃でした。
この薄手で光沢のある生地感もすごく好きで、
最初に触れたときに本当に綿?と思いました。
このハンカチを持ってたことで、詩を書いたしおいりさんにも偶然会えたんです。
そういう繋がるきっかけにもなったハンカチです。
—H TOKYO/swimmieのハンカチを知ったきっかけはなんですか?
sous le nezのHPを作るときに、
sakurafantasmaさんに絵を描いてもらったんです。
その後、sakurafantasmaさんからハンカチが出ましたと聞いたので、
これは買いにいかなきゃと思ってたら、
亀山さん(←インタビュアー)がディレクションをしていて 笑
H TOKYOはその前から知っていました。
メンズだけのハンカチってすごいめずらしいな、かっこいいなと思って、
雑誌かなんかで見たんだと思います。
誰かにプレゼントするときに行ってみたいなと思っていました。
—実は、sakurafantasmaさんを知るきっかけになったのが田仲さんなのです。
ハンカチがもたらしてくれたご縁ですね 笑
—田仲さんといえば、ポルトガル。少し住んでいらっしゃいましたよね。
ポルトガルにはハンカチ文化があるんですか?
あるんですよ。
ラブレターを刺繍した恋文ハンカチというものがあって、
女性が男性に贈るハンカチなんです。
お土産屋さんには大体、刺繍入りのハンカチが売ってます。
ファティマというマリア様が降り立ったといわれる聖地に行ったときに
法王が線画で刺繍されたハンカチがあって、
それを買い付けてきてイベントで販売したところ、すぐに売れてしまいました。
なので、私の手元には一枚もなくてお見せできなくて残念ですが。
—好きなハンカチの使い方はありますか?
ひとつは頭に巻くことで、もうひとつは、やはり香りをつけることですね。
この石鹸が、おばあちゃん家のにおいというか、
おばあちゃんと行った銭湯のにおいというか、
なんか古くさい懐かしいにおいが好きで。
ハンカチ置き場に一緒に置いて、ハンカチに香りを移すのが好きなんです。
精油をつけるときもあるんですが、基本はこの石鹸ですね。
乗り物に乗るときは、一気にすっと気持ちよくなるのでペパーミント、
W.S.のときは気持ち落ち着かせるためにパチュリを付けたり、
シチュエーションによって使い分けます。
—ハンカチ以外に例えば洋服に香りをつけたりはしないんですか?
しないですね。
洋服に香水を付けると、香りがとれなくて、しんどくなることもあるので、
ハンカチにつけたり、布製のイヤリングにつけたりします。
鼻炎なので、鼻をハンカチでおさえることが多いので、
ハンカチだと一番好きな香りを側で感じることができます。
好きな香りをつけて自分のものだという
マーキングをしているような感じかもしれませんね。
—ハンカチにまつわる思い出はありますか?
もう出会えないハンカチなんですが、
結婚のお祝いに白いシンプルなハンカチに
千春の「C」の刺繍がはいったハンカチをいただいたんです。
もちろん結婚式に持って行って、朝からずっとにぎっていたんですが、
結婚式が終わったらなくなってしまって…
作ってもらったということがすっごくうれしくて、
本当に特別なハンカチだったのに。
もう一度、あのハンカチに会いたいなと思います。
ハンカチ売場に行くと、いつも思い出してしまいます。
—ハンカチのこだわりはありますか?
手触りの気持ち良さや色味ですね。
誰が作ったものかというのは、選ぶポイントになります。
ハンカチはお守りみたいなものなので、ないと落ち着かなくて…
必ず毎日持ち歩きます。忘れたら取りに戻りますね。
小さい頃から、ハンカチは毎日持っていました。
ぬいぐるみ感覚かもしれない。
ずっとにぎっているのがデフォルトで 笑
ポケットとかないと、
いまだに小学生みたいにスカートやパンツにはさんでいます 笑
お守りよりも持ち歩く、本当に身近なものですね。
だから香りもつけたいと思うんですよね。
—ちなみにハンカチは何枚お持ちですか?
20枚くらいです。いただきものが多いですね。
—「気体/液体/固体」それぞれをイメージした香りのオリジナルハンカチミスト
そして、移香箱のためのハンカチ用オーデコロンを制作していただきましたが、
どのように香りを組み立てられたのですか?
依頼をいただいたとき、
swimmieに関わらせてもらってことがすっごくうれしかったんです。
そして実は、史上最大の難題でした 笑
そもそも水は匂いがないし、それを表現するときに、
それぞれどういう存在なんだろうといろいろ考えました。
気体は動くという存在、固体は動かないという存在、液体はその間の存在。
占星術の基本に活動宮、不動宮、柔軟宮というのがあるんです。
例えば、固体は動かない=不動宮の天体が守護する香り、
気体は動く=活動宮の天体が守護する香り、
液体はその間を取り持つ柔軟宮の天体が守護する香り、
それをベースに、そうではないものも少し入れたのですが、
実は裏テーマに占星術のベースみたいなものがあったんです。
そういうのが伝わったらおもしろいかなと思いました。
—ありがとうございました。
今までで一番むずかしい依頼だったとは…
たしかにもともと香りのないものに香りをつけていただきましたが、
作っていただいた香りはどれも「気体/液体/固体」それぞれのイメージが
共感できるものでした。
ぜひみなさまにも体感いただきたいです。
移香箱とハンカチのセットは
ルミネ立川2F swimmie POP UP STORE(〜3/15)、
H TOKYO 丸の内店(〜3/14)にてお手に取っていただけます。
また、swimmie online shopでもお取り扱いしております。
いつものハンカチに香りを忍ばせることで、今日一日のお守りとなってくれる。
自然とハンカチを使う所作も美しくなる。
ハンカチを通して鼻からすーっと深呼吸…簡単なリフレッシュにも。
田仲さんのようにハンカチがなくてはならない存在になりますように。
ハンカチを使う楽しみがもっと増えますように。
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sous le nez
写真や絵、言葉や音楽を香りで表現する、アロマスタイリスト。生まれた瞬間の星空・ホロスコープを読み解き香りを処方する、ホロスコープスセラピスト。本能に直接アクセスできる嗅覚を用い、物事の奥底に潜むものを香りで表すことを試みる
2007年 AEAJアロマテラピーアドバイザー・インストラクター取得
2012年 カラーセラピスト取得・占星学アロマテラピークラス卒業
◯3月のW.S.のお知らせ
3/5(sat) 10:00-15:30 荻窪「友永ヨーガ学院」
「アロマテラピー・ヨーガ二ドラ」
くつろぎのポーズで意識をもったまま
身体の部位を熟睡しているようにリラックスさせる
ヨガとアロマテラピーのワークショプ
3/21(mon) 10:00-12:00 横浜「green point」
「星と香りワークショップ:番外編」
星座別に花粉症対策のマスクミストを調香するワークショップ
アロマテラピーを使った症状を緩和する方法などお話しします
3/26(sat),27(sun) 9:30-12:00 高円寺「Amleteron」
「触れる香りワークショップ」
触れて読む文字「点字」の仕組みとは?
アロマロトリートメント「肌」に触れることの意味とは?
3つの《触れる》を2日間にわたりお伝えします