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2016.09.03

私の好きなハンカチ episode-14

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。

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14人目はH TOKYO京都店 店長の清野郁美さんです。
もうすぐ2周年を迎える京都店。
実はH TOKYO/swimmie全店の中で一番の広い店舗で、
品揃えも一番かもしれません。
毎日ハンカチに囲まれて働いているスタッフは
どんなハンカチが好きなのでしょうか。

a

—1枚目というか、1組目はH TOKYOのフレンチヘムハンカチですね。
そうです。
この高級感がとても好きで、ずっとペアで欲しいと思っていたハンカチです。
いつか自分の気持ちが特別なときに買おうと決めていたものです。
今年結婚したのですが、このタイミングだ!と思い、
自分たちの結婚祝いに買いました。
ペアになると、いいお値段もするので、なかなか手がでなかったんです。
ラブラブなエピソードは基本ない夫婦なのですが、
せっかくハンカチに携った仕事をしているので、
こういうことならしてみるのもいいかなと思ったんです。
結婚式用にというのではなくて、
誕生日や結婚記念日などの特別なお食事に行くときに
夫婦で揃って使っています。
年に数回しか使うことはないんですが、
そんな特別なハンカチがあってもいいなと思って。
この使い方をしてみて、とてもよかったので、
親友の結婚祝いにも同じものをあげました。

b

—夫婦ハンカチですね!とても素敵な持ち方ですね。
ハンカチ以外でペアで揃えて使っているものはありますか?
ないですね…夫婦茶碗さえも使ってないですね。
一緒に買ったわけではないですが、
それぞれが記念に買ったTシャツくらいですかね。
でも一緒に着ることは絶対ないですね 笑
ハンカチだからペアで持てるんですよね。
ずっと外にでているものではないですし、
もし他人にお揃いだと気づかれてもおしゃれですし。
同じタイミングで意識的に持てる唯一のものですね。

—こちらは同じハンカチが2枚ですね!
2枚同じものを持っているのはこれだけですね。
このハンカチが入荷してきたときに一目惚れをしたんです。
もう再生産されないハンカチだなと思ってまず一枚買いました。
お気に入りでしたし、少し高かったこともあって
ずっと大事にしまっておいたんです。
それからしばらくして、サンプルセールで同じものを見つけて
「これは!」と、もう一枚買いました。
同じ生地といっても、切り取った場所が違うので、柄の見え方も違いますし、
これは2枚持っておきたいハンカチだと思ったんです。
B品といっても、ちょっと縫製が歪んでいただけでしたし。
2枚ある安心感から、普段使いするようになりました。
キレイめでもカジュアルでもあわせられますし、
しっかりはしてますが薄手で夏場でも持ってて気持ちいいんです。

c

—どちらもつかっているんですか?
サンプルセールで買った方だけです 笑
ほとんど同じものなのに、値段という自分の気の持ちようで
使い方がかわってくるなんておもしろいですよね。

—モノの価値って…とか考えちゃいますね。
このハンカチ、実は私も欲しかったです…
だれかのお気に入りって聞くと、また価値があがってうらやましくなりますね。

—3枚目はどんなハンカチですか?
仕事を達成した自分へのご褒美に買ったものです。
これはもしかしたら一番のお気に入りかもしれません。
こんな柄も、織りも、色も生地感も他にないでじゃないですか。
2000円以上のものはなかなか買っても普段使いできない気持ちの小さい私が、
「使わない」という我慢ができなかったくらい、溺愛しています。
使いすぎてハンドロールの縫製が少しほつれてきてしまったんですが、
そのほつれすらもかわいく思えてしまって、
縫製屋さんでお直しももちろんできるのですが、このままにしています。

d

—そんなに溺愛するほどのハンカチに出会えたんですね。
さきほどのハンカチのように2枚買おうとは思わなかったんですか?
最後の一枚になったときに、どうしようかとても悩んだんですが、
好きすぎて、このハンカチの良さをひとりでも多くの人に知ってもらいたい!
っていう気持ちになったんです。
このハンカチを選んでくださった方には親近感が湧きましたね。

—4枚目はリバティプリントのハンカチですね。
色味が清野さん!っていう感じですね。
そうですね 笑
いままでリバティの柄にあまり興味がなかったのですが、
リバティにもこんなのがあるんだ!と自分の中でのイメージがかわって
テンションがあがった柄です。
柄もくすんだ色合いも好きです。
最後の一枚をお客様が気に入ってくださったんですが、
最終的にお選びにならなかったので、もうこれは私が買うしかない、
私のところにくる運命だったんだと思って購入しました。
もちろんそのときは、お客様にご購入いただきたいと思っていたのですが、
心のどこかで旅立ってくれるな…って思ってしまっていたかもしれません 笑
他のスタッフ曰く、「このハンカチめっちゃいいですよね!私もほしいです」って
何回もいっていたようです。

e

—5枚目は一番カラフルですね。
アサクラコウヘイさんの「フジサンハンカチ」ですね。
H TOKYOの面接のときに持っていった思い出のハンカチです。
赤富士で縁起がいいかなと思ったのと、面接が終わってから、
富士山の麓の朝霧ジャムに行く予定だったんです。
もうこのハンカチしかないという日だったんです。
すごく狙って持っていったというんじゃないのですが 笑
面接の時にもこれを持っていたことで、
話も盛り上がったので一役買っててくれたと思います。
合格していまここにいるので、本当に縁起のいいハンカチになりました。
お客様にもそんな話をしますね。

f

—ドンピシャですね!
入社前ということですが、どちらで購入されたのですか?
前職は雑貨屋で勤務をしていたのですが、
そこでH TOKYOを取り扱っていたんです。
そのときに直感で「あ、かわいいな」って思って買いました。
フェスなどのアウトドアに行くことも多いので、
そういう時の服装に合わせたいなと思って購入しました。

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*朝霧ジャムでハンカチと。

—入社する前はH TOKYOのことはどのように思っていたんですか?
簡単に一言でいうと「おしゃれだな」「おもしろそうだな」って思ってました。
それから、若い方が多く働いているなという印象で
みなさんが楽しんで作っているんだろうなと思っていました。
新しいものや新しいことを、どんどんみなさんの感覚で
つくっていっているんだろうということが
外から見ていてうらやましいなと思ってみていました。
それから、swimmie立ち上げの際のお披露目イベントに行った元同僚から
展示の写真を見せてもらったんですが、なんかすごいなって思って。
すごい衝撃だったんです。
ブランド立ち上げにこんなにブランドの魅力をつたえられる空間が
演出ができるのはすごいなって客観的に思いました。
その場に実際行ってみたかったです。

—ありがとうございます。
客観的にそんな風に見てくれていたことを知って、とてもうれしいです。

それからどういうきっかけで入社したんですか?
体調を崩して前の職場を一旦退社したのですが、
もう一度前の職場に復帰をしようかと考えていたときに
H TOKYO京都店がオープンするにあたり、
店長職になる人の募集もしていると聞いたんです。
このまま前職に戻ったら、もうずっとそこにいるだろうな、
新しいことを始めるとしたら、
このタイミングしか、たぶんないなと思っていたのです。
自分のタイミングとH TOKYOでの募集のタイミングが、
こんなにばっちり合うのも何かの縁なんだろうなと思って
思い切って挑戦をしてみることにしました。

—入社前と入社後ではハンカチの選び方に違いはありますか?
以前は色や柄をみて、直感で選んでいたのですが、
今は生地感をよくみるようになりました。
「この素材でこんな肌触りなんだ」とか「この生地感でこの値段はお得」とか。
たくさんの種類のハンカチに触れることで、
同じ組成のコットンやリネンでも違いを感じるようになりました。
とくにリネン素材のハンカチが私にとっては特別感があって、
持っているとテンションがあがりますね。

—ハンカチは何枚お持ちですか?
なくしてしまったものなどもあるのですが、
現存するのは60-70枚くらいですかね。

—そのうちH TOKYO/swimmieの占める割合はどのくらいですか?
今となっては、ほぼ全部です 笑

—H TOKYOのハンカチに出会うまではどんなハンカチを使っていたんですか?
もらいものが多かったです。
ハンカチはいつも持って使ってはいましたが、
ハンカチ自体に意識はもっていなかったですね。
今のように、朝、ハンカチを選ぶのが楽しいとかはなくて、
選べるほどの種類も持っていなかったし、
あるものの中でなんとなく使っていた感じです。

—毎朝のハンカチ選びはどのようにしていますか?
着る服を決めてから、それに合うようにハンカチを選ぶことが多いですね。
たまにその逆もありますけど。
仕事の日はしっかりとしたコットンのハンカチで
H TOKYOのカテゴリーでいうと
スタンダードUSA生地のハンカチが多いですね。
お休みの日は今日持ってきたようなハンカチを使うことが多いです。

—ハンカチを選ぶポイントはどんなところですか?
自分の持っている服に合うか合わないかが
私の中では大きなポイントになってくるんです。
普段あまりピンク系の洋服を着たりしないのですが、
ハンカチならそういう色味のものも持てますし、
逆にポイントになってくるのでいいです。
「あ、私、おしゃれなことしてるな」って思うんです 笑

—ハンカチにまつわる思い出はありますか?
入社当時に「清野さんのニックネームまだないねー」って言われて
マネージャーがつけてくれたのが、
入社当時よく着ていたグリーンとホワイトのボーダー柄のワンピースにちなんで
「ぐりちゃん」だったんです。
ニックネームつけてくれるなんておもしろい会社だなーって思って 笑
名付け親のマネージャーは、はずかしいらしくて
「ぐりちゃん」とは呼んでくれないんですが 笑
そんな記念になったワンピースとまったく同じ生地のハンカチが出たときには
もしかして私のことを意識してくれたのかなと、うれしくなったので
そのハンカチはもちろん思い出として購入しました。

g

—「ぐりちゃん」ニックネームとしてはあまり根付かなかったですね 笑
それまでは意識していなかったハンカチというものが、
H TOKYOやswimmieをきっかけに好きになってもらえて、
それを一緒に伝える側にもなってもらえたことは、本当にうれしいです!
ハンカチの数だけ何かしらの思い出がありますね。
これからもよろしくお願いします!
ありがとうございました。



清野郁美  ikumi seino
1984年生まれ、京都生まれ京都育ち。
ハンカチ、本、映画とお酒があれば楽しく過ごせます。