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2022.06.25

新作ハンカチ -榎本マリコ-

01

画家・榎本マリコさんの新作ハンカチ2種類を
7/2に発売します。

enomotosan0114
untitled///
顔を様々な要素で隠すスタイルを描き始めた初期の作品。
顔を隠す事で匿名性を際立たせ、鑑賞者のその瞬間の感情を捉え、またその背後に隠れた感情をも呼び起こす意図を持たせました。
52cm square,cotton 100%,2200yen(tax incl.)

enomotosan0114
lost II///
閉ざされて、底知れぬ恐怖や厳しさがありながら全ての生命を許容し循環、淘汰させる森は、まるで変容し続ける世界のようです。
失われた記憶や時間も、苔むし新たな芽を出す森の養分となり、静かな世界を織りなしていく姿を描いています。
52cm square,cotton 100%,2200yen(tax incl.)

・・・

榎本さんの作品は、見るたびに印象が変わる。
無意識に自己を投影してしまうのか、
そんな印象をずっと持っていた。

−鑑賞者のその瞬間の感情を捉え、またその背後に隠れた感情をも呼び起こす意図を持たせました。−
「untitled」の説明文を榎本さんからいただいて、
そうそう、とわたしが感じていた不思議な感覚が言語化されていて感動した。

自分、知り合い、誰でもない誰か?
喜び、哀しみ、希望、不安?
はっきりとはわからないけれど、いろんな要素をもちあわせている。

そして、ハンカチになって、よりパーソナルなものになるのかもしれない。
たくさんの人の手に渡って
使う人それぞれのストーリーが生まれるだろう。



榎本マリコ
1982年生まれ、東京都在住。
日本画家であった曽祖父の影響もあり、幼い頃から自然と絵のある環境で育つ。
ファッションを学んだのち独学で絵を描き始める。
個展やグループ展で、植物や動物などに顔を覆われた人物のアクリル画を中心に発表する他、近年では書籍の装画、演劇のビジュアル、CD ジャケットなど様々なジャンルのアートワークを担当し、チョ・ナムジュの小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、 川上未映子の連載小説「黄色い家」(読売新聞) の挿絵などを手がけている。近年、オイルペイントに力を入れている。