2016.08.03
一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。
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13人目は株式会社ベイクルーズFood Visual Coodinatorの三木穣さんです。
三木さんはH TOKYOが三宿にオープンして間も無くからの常連さんです。
かれこれ7年ほどH TOKYOを愛してくださっている三木さんに
ハンカチのこだわりや選び方、三宿店との想い出なども伺いました。
—お持ちいただいたハンカチの好きなところ、オススメのポイントを教えていただきたいのですが、これはだいぶ古いですね!
そうなんですよ。たぶん、タグも旧タグだと思います。
もう1枚旧タグのものを持っていたんですがそれはなくしちゃったんですよね。
一番最初プレゼントでハンカチをもらってそれでそのハンカチが気に入って
H TOKYOに来るようになったんです。
それが8年くらい前のことですね。
もらったハンカチはガーゼのハンカチで
吸水性がよくていいよーって言われて使ってみたらすごくよくて
ここに来た時にガーゼ生地の吸水性のいいものが欲しいって話したんです。
その時はあんまり種類はなかったんですけど選んだのがこれです。
だいぶくてっちゃってはいるけれど最初はもっとふんわりしてました。
これが自分で買った一番最初のH TOKYOのハンカチです。
※このタグは旧タグでオープンから2年ほど使用していたもの。
—ご友人にいただいたハンカチにも刺繍は入っていたんですか?
もらったやつにも刺繍が入っててすごいかわいいねって話してて
こういうお店があるよって教えてもらったんですよ。
紺のギンガムチェックをもらって
すごい気に入ってたんだけどどっか行っちゃいました 笑
—しかもこのハンカチに入っている刺繍の字体も今はない古いものですね。
そうですよね。この字体なくなっちゃいましたよね。
気に入ってたので残念ですけど。
—今でも使ってくださっているんですね。
まあちぎれなければ捨てないから 笑
一応今でも持っています。
—刺繍も8年たってもほつれてないですね。安心しました。
刺繍がほつれたってことは今までないかな。
今まで使っててタグが取れたってことはあったけど
切れたりしたこともないですよ。
—続いてのハンカチが2番目に古いハンカチですか?
その間にも色々買ってはいるので
これも最近っていえば割と最近のものではあると思うんですが
これはアメリカの生地ですよね?
—まさにそうです!さすがによくご存知ですね。
このアメリカの生地がすごいたくさん入ってた時期があって
その時買いあさってたんですよ。
家にもサーフィンの柄のものとか
工具がいっぱい描いてある柄のものとかいっぱい持っていますよ。
だからどれを持ってこようかなって悩みました。
でもこの頃刺繍をする時にサイズでも色々遊べますよって話を聞いたので、
早速刺繍のサイズで遊んでみて。そのハンカチを持ってきました。
でも結局自分のはこれだけでした。
人にプレゼントする時は結構この文字の大きさで遊んでいました。
当時よく自転車に乗っていてチャリ通もしていて
自転車も好きだったので速攻で買ったと思います。
—年季も入っていますね。
でも正直最近は使っていないです。
白っぽいやつってやっぱり汚れちゃうんですよね。
白い柄はすごい好きなんですけど。
汚れるっているかたたむ時に刺繍が見えるようにするから
必然的にここばっかり使っちゃうんですよ。
ひっくり返したりして使わないといけないなーとは思っていたんですけど。
だから別の面は割と綺麗なんですよ。
でも刺繍が見えてたほうがかわいいからね。
—こちらもアメリカの生地ですね。
そうなんだ!それは意識してなかったな。
当時柄の中でドットが一番好きで。なんでも。
チェックとかストライプに比べると
ドットの生地ってあんまり流通してないと思うんですよ。
だからここに来てドットがあったらいっつも速攻で買ってて。
家にもドットの柄のやつはあと2、3枚かもっと持っていると思います。
その中でもこれが一番使っているのがこのハンカチです。
—好きな理由はなんですか?
紫が結構好きっていうのがあります。
黒と紫が好きな色なんですよ。
あと大玉感が他にあんまりないっていうのと
色が好きだから自分の服に合わせやすいんですよ。
たぶん、一番使っていると思います。
あとこのコットンの厚手の生地がしっかりしててもつし使いやすいんですよ。
最初はガーゼのものとか麻のものとかもよく買っていたつもりなんですが
使っていくうちに機能性とか考えてコットンがやっぱりよくて使っています。
あと黒だと汚れが目立たないのでこれが一番よく使ってますね。
あと2、3枚ヘビロテしているのもあるんですけど
それはジャンルを幅広くお見せしようかと思って
今日は持ってくるのをやめました 笑
—これは最近買っていただいたSTOMACHACHE.さんのハンカチですね。
はい。これは一番最近買ったものです。
イラストレーターとか作家さんとかデザイナーさんとか
そういった類のハンカチの中で一番よく使っているものです。
ここのお店に通い始めてから自分の仕事も徐々に変化して行って
イラストレーターとか作家さんと一緒に仕事をする機会が増えてきて
実は有田さん*1にも仕事をお願いしたことがあったりとか
STOMACHACHE.さん*2も一緒に仕事をしたことがあって。
他にもうちのパンケーキのお店と一緒にハンカチ作ったりして、
そういった面で仕事ともリンクしていたりしてくるなっていう部分もありました。
*1 図案作家の有田昌史さん。以前のインタビューはこちら。
*2 STOMACHACHE.
—三木さんはお引越しされてからもずっと来てくださって7年間変わらず三宿店でハンカチを見ていただいて本当にありがたいです。
ここは一番来やすいんですよね。
来やすいって言ってもアクセスはむちゃくちゃ言いわけじゃないけど 笑
でもなんか落ち着くじゃないですか?
アットホーム感と言うか、三宿っていう地域もいいですよね。
昔は近くに住んでたから今よりよく来てたんですよね。
—奥さまともよく来てくださってましたよね。
奥さんと付き合い始めてからと
ここに来始めたのがちょうど同じくらいの時期だから歴史は結構近いんですよ。
うちの奥さんが持っているハンカチも古いものが多いと思います。
—何か三宿店の変化とかは感じますか?
男性のハンカチ専門店っていうコンセプトでシャツ生地を使っているところは
はじめ来た時すごくいいなと思ったし、お店の雰囲気もすごくいいと思いました。
そのあとしばらくしてアメリカの生地とかが入ってきた時は
自分がアメリカンな生地がすごく好きだから嬉しかったですね。
KITTEのお店もできて、
どんどんオリジナルのプリント生地も始めたじゃないですか?
ドットのやつとか。個人的に嬉しくてそれも家にありますよ。
ここだけで小さくやっていた時は
少量だったから仕入れられた生地もあっただろうし
店舗展開をしていく中でオリジナルも作れるようになったり
さらに広がってコラボをしたりっていう風になっていくと思うので
ビジネスを拡大していくにあたっては当然の流れかなと思いました。
消費者として僕個人としてはもちろんお店は
ここ三宿だけであってほしいけど 笑
でもそういった流れとか背景とが僕もサラリーマンをやってるし、わかるからね。
※今回お持ちいただいたハンカチたち。
—ハンカチのこだわりを教えてください。
まず好きなものを選ぶこと。
直感でしか買わないんで、これいいなって思ったら買う。
あとは靴下みたいな感じで
表からは見えなくてでもある瞬間に見えるタイミングもあって。
自分だけが楽しむコーディネイトが一番かなと思います。
その日着る洋服を決めて、ハンカチどれにしようかなって選ぶ楽しさと言うか。
ホント洋服と一緒でこのシャツ買ってこのパンツ買ったら
今度このスニーカー欲しいなって思う感じ。
夏になるとこういう服買ったから
こんな色のハンカチ欲しいなとかはいつも考えてます。
なので必然的にその時の自分の服のコーディネイトで使う色が偏ってくるので。
冬場は明るい色のハンカチを持つことが多いです。
アウターもボトムも暗くなるから明るいハンカチを持つんです。
逆に夏場の方が暗めのハンカチを持つことが多いです。
夏は明るい洋服を着ることが多いので暗めのハンカチを合わせるんですよ。
—なるほど!イメージとしては色味は逆かなと思ったんですが全体のバランスを考えるとそうなるんですね。
そう。僕の場合はね。
でも買う季節は選んでいないんですよ。
気に入ったら買っちゃうから。
夏に気に入って買ってあまり使わなかったとしても
冬になったら登場する機会が増えたりとかしますね。
洋服だとウールは冬で夏は麻が多かったりとかするけど
ハンカチは僕の場合はコットンが一番好きだから
買う季節も使う季節も問わないんですよ。
気に入ったら買っちゃうんで。
感覚としてはTシャツとかスニーカーに近いかな。
—好きなハンカチの使い方はやはりコーディネイトですか?
そうですね。
こだわりと使い方っていうのはリンクしてますね。
先ほども話しましたけど
暗めの服の時は同系色の明るめのハンカチを合わせたり。
最近は黒とかグレイとかのハンカチを使うことが多いですね。
ちょっと前に買った黒の迷彩もめっちゃ使ってますよ。
あとはネイビーの服を着ることが多いからブルー系のハンカチとかね。
—ちなみにハンカチはどこに入れますか?
パンツの後ろのポケットですね。
ファッション的にはお尻に入れたほうが
ちょっと見えて可愛いかなと思ってます。
—ハンカチは何枚お持ちですか?
40枚くらいちょいですかね。
ほぼここのハンカチですよ。
2枚くらいしか他のブランドのはないんじゃないかな?
※三木さんご本人から画像をいただいたご自宅にあるハンカチコレクション。
—ホントですか?!すごく嬉しいです!
はい。もともとハンカチを使う習慣がなかったので
友達からここのハンカチをもらって使ってみて
便利だなって思うようになったんですよ。
それまでは夏場にハンドタオルとかは
カバンの中に入れて持ってましたけど
ポケットの中に入れて持ってなかったです。
—ずっと昔からハンカチ男子なのかと思っていました!
いやいや全然 笑
初めて持ったのが30歳くらいなんですよ。
大人として持っててもいいのかなと思って。
だからH TOKYOのハンカチしかほとんど持っていないんですよ。
それ以外のものは人からもらったハンカチくらいですかね。
—実際に持ってみて便利だなって思いましたか?
そうですね。
まあ無くても生活はできるけど
今はたまに忘れると無くて困るな!って思いますよ。
トイレでペーパータオルとかあっても今は使わないんで。
あと夏場は汗をかくからやっぱりあったほうがいいですよね。
ファッション面と機能面両方で使っていますよ。
※こちらも三木さんご本人から画像をいただいたH TOKYOハンカチコレクション。
—何かハンカチにまつわる思い出はありますか?
思い出ではないけど人に結構プレゼントしますね。
刺繍を入れるとオンリーワンなものになるから人からも喜ばれますし。
誕生日とか結婚祝いとかにハンカチをペアであげたりもしますね。
ネームが入っていると絶対喜んでくれるから
その反応が僕も嬉しいですね。
その人を自分の中でイメージして生地と刺繍を選んで
それがマッチしてた時とかはホント嬉しいです。
—三木さんはご自身のハンカチも絶対刺繍を入れてくださってますよね。
はい。刺繍入れないと面白くないと思うんですよ。
刺繍を入れて初めてオンリーワンなものになって
自分としてより満足度というか価値が上がる
と言うところがあると思うんで。
—字体や色にもこだわりはありますか?
昔はキュートでキュートがなくなってからは
ユニークしかほとんど使ってないですね。
あとはエアーかな。その時の気分で選んでます。
あとは買ったハンカチを日常的に使うのか
それともちょっと綺麗めな洋服に合わせるのかとかその辺りも考えてます。
ほとんどユニークを使いますけど
でも柄によってはエアーのがいいかなと思えば
エアーを入れる時もあります。
刺繍の色は昔は赤が好きで色として刺繍が映えるし、
赤しか入れてなかったんですけど
最近は違う色もいいなと思って入れることが増えました。
※こちらが三木さんのお好きな字体「ユニーク」。デザインに紛れ込ませるセンスがさすがです。
—確かに三木さんは赤の刺繍が多かったですね!
スタッフ間でも三木さんの思い出話は他にもたくさんあります。
自分の歴史とともにここも進んでいるからなんかリンクしている感じですよね。
—ありがとうございました。
三木さんのハンカチコレクションにはスタッフもびっくりするほどでした。
ずっとH TOKYOのハンカチを使って下さりこんなに嬉しいことはありません。
これからも楽しんでいただけるお店でありたいと改めて背筋が伸びる思いでした。
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三木穣
1976年神奈川県平塚市生まれ。
2001年株式会社ベイクルーズに入社。
JOURNAL STANDARDショップスタッフとして4年勤務の後、FOOD部門へ異動。3年の店長勤務を経て、販売促進・空間演出を担当するヴィジュアルコーディネーターの現職に至る。最近は3年ぶりに再開したサーフィンが趣味。
2016.07.31
ご存知の方は多くはないと思いますが、「swimmie」を運営している「オールドファッション株式会社」はハンカチや靴下他、様々な身近な生活に関わるアイテムを全5ブランドで取り扱っています。
「H TOKYO」ハンカチ
「TOKYO TRUNKS」トランクス
「TOKYO UCHIWA」うちわ
「SOC TOKYO」靴下
そのほとんどが繊細な手仕事にこだわりと誇りをもつ日本人の職人によるオリジナルの製品です。
あまりに身近で見落としがちな身の回り品、前は良く使っていたけど最近目にしなくなったものなどを、新しい視点でその価値を再提案することで、今まで気づかなかった、または忘れていた良さを実感できる、そんな商品が並んでいます。
同時に身近な誰かが真摯にものづくりに励んでいる、その背景を、製品や情報発信を通して伝えていきます。
ロゴマークには中国の奥地、客家円楼といわれる建物が立ち並ぶ集落群は、その円筒形の数階建ての特徴的な建物の中で、衣食住を共にし、一つの共同体を形成しつつ、高い教育水準を保ち、著名な人物を輩出したそうです。
オールドファッション株式会社は、一見上空から見るとドーナツを想起させるその建物の形状と、時代の中で取り残されつつありながら、新たな視点で価値を提案できるアイテムを開発していく想いから名づけられています。
今までよりも、もっとみなさまに弊社の想いや商品を知っていただき、もっと快適にお買い物を楽しんでいただけるように…そんな願いを込めて、これまでそれぞれ独立していたオンラインストアを8/1〜統合し、
「OLD-FASHIONED STORE」としてスタートいたします。
ぜひ新しいオンラインストアをのぞいて見てください。
よろしくお願いいたします。
*移行に伴い、7/31 23:30-24:00は旧オンラインショップはご利用いただけません。ご迷惑をおかけいたしますがご理解くださいませ。
*新しいショッピングサイトでは、従来のサイトで会員登録いただいたお客様の情報は反映されていません。お手数ですが改めてご登録いただきますようお願いいたします。
2016.07.23
swimmieでハンカチのデザインをしてくださっている KEIKO NISHIYAMAの
期間限定ショップが渋谷パルコにて開催中です。
2016.7.23(sat) – 2016.8.7(sun)
現在はロンドンを拠点にご活躍をされているので、日本でご覧いただける貴重な機会です。ぜひみなさまに世界感をお愉しみいただきたいです。
渋谷パルコも建替えのため、8/7で一時休業となるそうです。
新たな時代に向かう渋谷パルコのラストダンスも見届けたいですね。
KEIKO NISHIYAMAのハンカチ
herbarium garland
Equatorial Camouflage
2016.07.19
彼女の記憶///
真珠のネックレス、馬のおもちゃ、ワンピース。
鏡ともの///
さまざまな地域に存在する、金属や自然物を隙間無く縫い付ける風習をハンカチにも。
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寺本愛氏による新作ハンカチ2柄が7/20〜登場します。
発売を記念し、swimmie銀座店にて原画の展示をさせていただきます。
いつの年代なのか、どこの国なのか…想像を掻き立てられるタイムレスなファッションを描く寺本氏。
今回のハンカチはその独創的な衣服という意味のファッションよりも、
丹念に描かれたモノや自然物を通じて、異なる文化や時代をも超越した独自の世界観をお愉しみいただけます。
この機会にぜひハンカチと合わせてご覧ください。
◯期間:2016/7/20 wed. - 8/3 wed.
■寺本愛
1990年東京生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。
「Timeless Fashion」をテーマに作品を発表するほか、雑誌の挿絵、広告などイラストレーターとしても活動。第9回グラフィック「1_WALL」グランプリ。第31回「ザ・チョイス」年度賞大賞。
2016.07.06
7月展開予定です。
5.16(月)-8.31(水)枚方T-SITE 4F マルシェ~毎日の暮らし市~・大阪 枚方
6.23(木)-7.12(火)トウメイ2k540店・御徒町
7.1(金)-7.10(金)手紙社 浦和パルコ IF
2016.07.04
TIDE POOL ///
小さな世界。じっと見てると動き出す。
そこ動いた、今度はあっちだ、ムクムク、ユラユラと。
キラキラしているあれは何だろう、手に取ってみよう。
MARINE PINK RESORT BLUE///
風の強い日に、海の見える丘まで連れてって。
LAKESIDE DISH///
澄んだ湖畔にある森のレストランで
出て来たお皿かナプキンか、いや、エントランスの壁の模様か。
どこかで見た物と妄想がくっつきだす。
サッと広げてサンドイッチをのせたらいつでも妄想の場所。
〜〜〜
狩野岳朗氏による新作ハンカチ3柄が7/6〜登場します。
発売を記念し、swimmie銀座店にて原画の展示をさせていただきます。
その他、zineなどのグッズもご用意しております。
この機会にぜひハンカチと合わせてご覧ください。
◯期間:2016/7/6 wed. - 7/19 tue.
目をつぶったらふわっと浮かんでくるような記憶と想像の曖昧な間。
ハンカチを広げたら水辺の気配を感じずにはいられない。
■狩野岳朗(カノウタケロウ)
画家。本の装画やアパレルブランドとのコラボ、ライブペインティング、ワークショップなど。古道具屋「IONIO&ETNA」を運営。
2016.07.03
一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、お伺いしていきます。
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12人目はスイス在住のイラストレーター、葵・フーバーさんです。
3月末にオープンしたswimmie銀座店限定のハンカチをつくっていただきました。
小さい頃から布が大好きな葵さん。
幼き日のことやスイスのハンカチなど…
興味深いお話とハンカチを披露してくださいました。
とてもチャーミングで気さくなお人柄で
いつまでもお話をお伺いしていたかったです。
—たくさんのハンカチをスイスからお持ちいただいてありがとうございます。
キレイなのがあったら新しいものを買ってこようと思ったんですが、
わざわざ買うほどのいいものがなくて…
使ったものをもってきたの。
洗ってアイロンをかけたんですが、あまりキレイにならなくて…
—スイスではどんなハンカチが販売されているのですか?
スイスではこれが一番普通ね。
チロル地方の伝統柄のハンカチでちょっと首に巻いたりとかもするわね。
バンダナに近いものを感じますが、
素材表記がドイツ語やフランス語もかいてあったり、
模様も少し違ったり、ヨーロッパのものという感じがどことなくありますよね。
—こちらの鮮やかな色のハンカチはどういったものなのですか?
実家の引き出しに入っていたもので、50年くらい前に父(河野鷹思氏)が
初めてスイスに行ったときに買ってきたお土産だと思うわ。
エーデルワイスなどの高山植物が描かれているわね。
登山鉄道の駅の売店で売っていたりするんだけど、こんなの素敵なのは今や売っていないわね。
これもお土産でもらったものだと思うわ。
長方形のフォンデュの柄はハンカチではないけど、どちらもお料理の柄ね。
父はハンカチが大好きでお土産はいつもハンカチだったの。
今はもうどこかへいってしまったわ。
私もお土産はハンカチにしてるの。軽いしね。
工場から直接仕入れたような町の洋服屋さんがあって、そこで買ったりもするの。
となりのコモ(スイスとの国境にあるイタリアの町)は絹の産地でそこにはスカーフやネクタイのお店があったりするわ。
ハンカチの専門店はないはね。
H TOKYOやswimmieみたいにあんな素敵なお店は世界にないんじゃないかしら。調べた訳ではないけど。
アイロンもかけてくださって、あれはいいサービスね。
スイスやイタリアだとそんなことにも気づかないから。
話してもマネしようと思わないわね、きっと。笑
*H TOKYOでお買い求めいただいた葵さんのお気に入りのハンカチ
—ありがとうございます!あちらの方はハンカチは使われないのですか?
あまり使っていないわね。
ティッシュを使う人が多いかもしれない。
—ヨーロッパの方はもともと用途としてハンカチで鼻をかんだりしますよね。
私もそうなの。アレルギーもあるしね。
いつも3枚くらいはハンカチを持ち歩いていて…
鼻をかむ用、手を拭く用、包む用とわけて使っているの。
—物心ついた頃はどんなハンカチをお使いだったのですか?
白いガーゼのようなハンカチを使っていたわね。
戦時中は日本語の旧字をちゃんと使うようにという時代だったので、
「こうのあおい」ではなく、「かうのあふひ」と書くようになおされてね。
ハンカチや竹のものさし、ランドセルにも祖母が墨で名前を書いてくれたわ。
あと、幼稚園の頃はハンカチを折って、
上っ張りに安全ピンで留めて、名札代わりにしていたわ。
上っ張りの色は母が選んでくれたすごくきれいなサーモンピンクだったことをいまでも覚えているわ。
そのときはまだ、「こうのあおい」ってかいてあった。笑
—大人も白いハンカチを使っていたのですか?
どうだったかしら…覚えていないわ。
戦後になってからの話で、どこで買っていたのか、
いつ使っていたのかもわからないんだけれども、
私の父はこんな白いハンカチをよく使っていたみたいで、
亡くなってからたくさん出てきたの。
それで、これは枕カバーにちょっと縫ってしまったんだけれども。
—それ以降もハンカチは使われていたのですか?
小学校のときは疎開したんですけど、
ハンカチはお弁当をつつんだり、ちょっとケがをしたときとか、
何でも使えるわよね。
ティッシュペーパーはない時代だったからね。
絶対の必需品。私の生活の中で今でもかかせないものね。
父も戦争から帰ってきて絵の具の筆を
切れがないときはハンカチで拭いちゃったりして。
今でもたまにやっちゃうわね。
—小さい頃のことをよく覚えていらっしゃいますね。
どんなお子様だったのですか?
小さい時から不思議なくらい布が大好きなの。
母の押し入れにはいって着物の残り生地とかを
チョキチョキきったりして縫って小物をつくったりしてたの。
今でもちょっとしたものをつくったりするの。
*恥ずかしそうに見せてくださった、ネコ好きの葵さんならではの愛らしいお手製のピンクッション
—お好きなハンカチの使い方はありますか?
ハンカチでモノを包んでそのままプレゼントとして差し上げるのが好きね。
—ハンカチを選ぶときのポイントはありますか?
色がきれいなのが好きね。あとはデザイン。
大きさなんかはずっとあとね。
—ハンカチはどのくらいお持ちですか?
50枚は持っていると思う。もっとかしら。
引き出し2段で普段使うのと、きれいなものとにちょっとわかれていて。
—今回、swimmie銀座店のハンカチをデザインしていただくにあたって、
どのように進められたのですか?
ハンカチを折ったときにどの面にも模様がでてくるようにという風に聞いたので、
どこから見ても柄がでるようにいうことを大事にしたわね。
いつもそうなのですが、与えられた条件に対して誠実に真面目に答えようとしていて。結果、それができたかは別問題ですが。
実はいろいろな偶然からもできていて、
ちょうど街の絵をよく描いている時期だったのですが、
そのとき銀座を散歩していて、swimmieのお店が銀座にできると聞いていたので、じゃあ銀座の街並をかいたらいいんじゃないかと話が事務所のデザイナーと盛り上がって。
まだハンカチの条件とかも聞いていない時期だったのですが、あの絵ができたの。
それから、東急プラザ銀座店や鳩居堂なんかも入れてみたらいんじゃないかなと思ってもう一度描いたの。
想像と現実といろいろ混じりあって、ちょっと不思議な感じ。
私はスイスにいたり、日本にいたりするからね。
学生の頃、50年前の銀座と今の建物、スイスの何かが一緒になってしまうのよね。
—ありがとうございました。
新作のハンカチも楽しみにしています。
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葵・フーバー
1936年東京生まれ。東京藝術大学卒業。
スウェーデン王立芸術デザイン大学で学んだ後、1961年にミラノに活動拠点を移し、マックス・フーバーのスタジオでイラストレーションを手がける。
現在までテキスタイル、絵本、おもちゃなどのデザインや絵画制作を行う。
スイス在住。2014年スタジオ・プントビルゴラを東京・東日本橋に設立。
2016.06.29
本日、日テレ ZIP!にて 「こよみチーフ2016」をご紹介いただきました。
とてもありがたいことに店頭でもオンラインショップでも
たくさんの反響をいただいており、刺繍のオーダーが大変混み合っております。
現在、お渡しに通常よりも多くお日にちをいただいております。
*刺繍点数の多いご注文については別途ご相談させていただくことがございます。
◯swimmie銀座店 3日後
→3日〜7日後(その日の状況により変動させていただきます)
◯オンラインショップ 10日後
swimmie銀座店でご配送も承っております。
*配送料、税抜500円(税抜5,000円以上お買い上げの方は無料)
大切な贈り物やご自身の暮らしの楽しみのため、
たくさんのお客様にお刺繍のオーダーをいただき、本当に嬉しく思っております。
その大切なお気持ちにお応えできるよう
お一人お一人のオーダーに想いを込めてデータを作り、
ハンカチ1枚ずつお刺繍を施せればと思っております。
そのためお刺繍にはどうしてもお時間が必要となってしまいます。
お客様のご希望に添えない場合もあり大変心苦しいのですが、
ご理解いただけますと幸いです。
2016.06.21
あなたはどんなものに浪漫を感じますか?
遥かな歴史・未来、雄大なる大自然、建造物、未知なる宇宙、誰かの物語の中…
夢中になって読んだ図鑑や伝記、小説、漫画。
TVの特集番組にはかじりついて見たり。
そんなワクワクドキドキさせてくれるものがあるのは、
この世界に生きている喜びのひとつでもありますよね。
『20世紀に活躍した小説家たち』
『絶滅してしまった動物たち』
『宇宙船や人口衛星、宇宙ステーション』
それぞれ16種類がイラストレーター・竹田嘉文氏によって繊細に描かれた
浪漫を感じるハンカチ3種類が登場です。
ポケット図鑑にもなるハンカチをテーブルに広げて話のネタにも。
ハンカチに登場するそれぞれの、あんちょこのような、
ガチャガチャに入っている説明書のようなおまけ付き。
間違いがあるかも…ですが、より深く知るためのきっかけにご覧ください。
もつべきものは 浪漫とハンカチ なんてね。
■竹田嘉文 yoshifumi takeda
デザイン事務所でモーショングラフィックデザイナーとして
勤務後2010年よりイラストレーターとして独立。
雑誌、書籍などを中心に活動をしている。
2016.06.19
名古屋にあるスタジオマノマノさんで行われる
にちよう市のハンカチ&てぬぐい展にH TOKYOと共に参加させていただきます。
swimmie立ち上げ以来、毎年参加させていただき光栄です。
マノマノさんのロゴはswimmieでハンカチのデザインをしていただいているnakaban氏が手がけられたという、うれしい偶然。
お気に入りのハンカチを探しにぜひスタジオマノマノさんへ
6/23(木)− 7/3(日)
open : 13:00 – 20:00
holiday : 6/27・28
スタジオマノマノ
名古屋市千種区今池1-18-20 伊藤ビル1F
052-718-6366